LINEチラシとは?料金、効果、やり方、成功事例と他社比較まで徹底解説!

LINEチラシは、国内最大のプラットフォームであるLINEユーザー(9,300万人)に向けてチラシを配信できるデジタルチラシサービスです。

【LINEチラシ完全ガイド】資料ダウンロード

ユーザーは、新しくアプリのダウンロードや会員登録をする必要がなく誰でも閲覧することができ、折込チラシではリーチが難しい客層にもアプローチが可能です。

また、LINEチラシの「自動友だち追加機能」により公式LINEの友だちを増やすことができ、「顧客と継続的な接点が創出できる」、「他のLINEサービスと連携させて相乗効果を狙える」などのメリットもあります。

この記事では、LINEチラシのメリットや料金など基本的な解説はもちろん、具体的な活用方法(事例)や他のデジタルチラシサービスとの比較も紹介していきます。

集客施策の一つとしてLINEチラシを検討されている方は、ぜひご覧ください。


目次

LINEチラシの効果・メリット

LINEチラシには様々な効果やメリットがあるので一つずつ紹介します。

  • 自動友だち追加機能で継続的な接点が持てる
  • ユーザーの特性/顧客層に合わせた広告配信が可能
  • 他のLINEサービスとの連携で購買促進が可能
  • 3種類のコンテンツ入稿で様々な訴求が可能
  • レポートを提供してもらえるので効果検証しやすい

自動友だち追加機能で継続的な接点が持てる

LINEチラシの店舗ページをユーザーがお気に⼊り登録すると、お店のLINE公式アカウントへ ⾃動で友だち追加されます。


引用元:LINE Business Guide 2023年4月-9月期

友だち追加されることで、LINEチラシだけでなくLINE公式アカウントからもセール情報やクーポンなどの配信をすることができるようになります。

来店の可能性が高いユーザーと継続的な接点が持て、プッシュ通知を通じて再来店を促すことが可能です。

ユーザーの特性/顧客層に合わせた広告配信が可能

LINEチラシは、「商圏何km以内」や「何歳以上のみ」など、来店の可能性が高い属性ユーザーに配信することができます。

また、新規顧客と店舗をお気に入り登録しているロイヤル顧客とで配信内容を替えることも可能です。

例えば、新規顧客にはセグメント配信で顧客情報にマッチした情報を配信して来店を促し、ロイヤル顧客には公式アカウントからプッシュ通知でお得な情報などを配信して再来店を促すなど、顧客層に合わせた配信ができます。

他のLINEサービスとの連携で購買促進が可能

LINEチラシは、LINE内の他サービスとの連携で購買促進や新規顧客との接点の創出も期待できます。

例えば、LINEクーポンと連携させることで、「LINEチラシ」と「LINEクーポン」の両サービスを利用していればLINEクーポンに掲載しているクーポン情報がLINEチラシ上にも掲載されます。

LINEクーポン上でクーポンを掲載している期間中は、LINEチラシのホーム画面に「お得なクーポン掲載中」というアナウンスが表示されるため、LINEチラシ内の店舗ページ閲覧数増加も期待できます。

また、圧倒的なアクティブ率を誇るトークタブ最上部の「トークリスト」との連携も開始されており、新規顧客との接点創出にも繋がります。

他のLINEサービスとの連携で成功した例

調剤併設型ドラッグチェーンストアを展開している株式会社ココカラファインヘルスケアは、LINEチラシ・公式アカウント・LINE Pay決済を連携させて活用したことにより、今後来店が見込めるライトユーザーの獲得に成功しました。

  • LINEチラシに日替わり商品や特価商品を単品掲載するなどして、常に鮮度ある情報を届けられるよう工夫している
  • LINEチラシで獲得した友だちユーザーに、公式アカウントを活用してキャンペーン情報や限定クーポンを発行し、継続的なコミュニケーションをとっている
  • LINE Pay決済で獲得した友だちユーザーをLINEチラシへ誘導してPV単価抑制を目指ている

このような施策を通して、LINE公式アカウントの1日あたりの友だち追加数が平均150%伸長、クーポン利用率の増加させることができています。

参照元:https://www.linebiz.com/jp/case-study/welcia/?field_case_category_function_target_id%5B6636%5D=6636

3種類のコンテンツ入稿で様々な訴求が可能

LINEチラシは、「折込チラシデータ」「個商品データ」「特集」の3種類のコンテンツを入稿することが可能です。


引用元:LINE Business Guide 2023年4月-9月期

チラシだけでなく、セール品の一つ一つを「個商品データ」と共に商品詳細ページに掲載することができます。

商品詳細ページに掲載できる内容は、商品名や価格だけでなく元値や商品説明なども記載できます。

チラシを見て興味を持ってくれたユーザーに対して、より詳細に商品の魅力を伝えることができ、チラシでは細かくて見づらいというユーザーも見やすく分かりやすいです。

「特集」では季節ごとのイベントやフェアなどの情報をバナーとして掲載できます。
バナーをタップするとポップアップウィンドウが表示され、フェア情報をの詳細が表示されます。

レポートを提供してもらえるので効果検証しやすい

LINEチラシは、全店舗のサマリーレポート(月間)や店舗別レポート(日別)、チラシ企画別レポートを提供してくれるため効果測定や分析に役立てることができます。

レポート内容は以下の通りです。

  • 全店舗サマリーレポート(月間)
    配信実績(月間ユーザー数/月間閲覧ユーザー数)
    お気に入り実績(お気に入りユーザー数/お気に入り追加数・解除数・アクティブ率)
    ユーザー属性(性別/年代)
  • 店舗別レポート(日別)
    配信実績(日別店舗ページ閲覧数/日別店舗数閲覧ユーザー数)
    お気に入り実績(日別お気に入りユーザー数/日別お気に入り追加数・解除数・アクティブ率)
  • チラシ企画別レポート(閲覧ユーザー数/閲覧回数/特集imp数/買い物リスト追加数)

店舗の特売情報へと誘導する様々な掲載面

LINEチラシには、ユーザーを店舗の特売情報に誘導するさまざまな機能と掲載面があります。
・ウォレットタブ
・LINEチラシ公式アカウント
・LINEトークリスト


引用元:LINE Business Guide 2023年4月-9月期


掲載費用はシュミレーションを出してもらおう

基本的な費用の出し方はありますが少し複雑、また配信エリアや業態によって反応も変わるため、具体的な予算感を知るためには広告代理店にシュミレーションを出してもらいましょう。

基本的な費用の出し方

①基本価格/月額(固定価格)登録店舗数×1,000円
②掲載価格/月額・お気に入りユーザーの月間閲覧ユーザー数×30円(税別)
・非お気に入りユーザーの月間閲覧セッション数×10円(税別)

①と②を足した額が月の掲載料金となります。

別途、初期設定費用や月々のサポート料金は代理店により異なります。

上限予算の設定はできない

LINEチラシは、5万円だけ配信したい、といったような上限予算を設定することはできません。

店舗数が10店舗未満など小規模の場合は月10万円前後で始められる場合もあります。

しかし、配信エリアや業態によっても異なりますので、販売パートナーにシュミレーションを出してもらい、おおよその金額を把握した上で掲載を検討しましょう。


LINEチラシのはじめ方

LINE公式アカウントの開設が必須

LINEチラシを掲載するには、認証済みのLINE公式アカウントが必要です。

アカウントを持っていない場合は、以下のURLから公式アカウントを開設しておきましょう。
https://www.linebiz.com/jp/entry/

LINEチラシを始めるには販売パートナーへの申込みが必要

LINEチラシの申し込みはLINE株式会社に直接申し込むことができず、販売パートナーに申し込む必要があります。
※販売パートナー:大日本印刷株式会社/株式会社サイバーエージェント/ソウルドアウト株式会社/トランスコスモス株式会社

掲載までの流れは以下の通りです。
①販売パートナーへ問い合わせ

②必要書類を提出

③審査

④入稿ポータルサイトへ商品情報などデータをアップロード

⑤掲載開始

掲載を希望する月の2か月前までに申込を済ませてください。


LINEチラシの活用事例

LINE公式アカウントの友だち追加数が平均150%伸長!/株式会社ココカラファインヘルスケア


画像:ココカラファイン公式サイト 
引用元 https://www.linebiz.com/jp/case-study/cocokarafine/?field_case_category_function_target_id%5B6636%5D=6636

業種ドラッグストア
店舗数1345店舗
背景・目的来店が見込めるライトユーザーを獲得したい
効果LINE公式アカウントの1日あたりの友だち追加数が平均150%伸長

全国で1345店舗(2020年3月時点)の調剤併設型ドラッグチェーンストアを展開している株式会社ココカラファインヘルスケアは、LINEチラシ・公式アカウント・LINE Pay決済を連携させて活用したことにより、今後来店が見込めるライトユーザーの獲得に成功しました。

  • LINEチラシに日替わり商品や特価商品を単品掲載するなどして、常に鮮度ある情報を届けられるよう工夫している
  • LINEチラシで獲得した友だちユーザーに、公式アカウントを活用してキャンペーン情報や限定クーポンを発行し、継続的なコミュニケーションをとっている
  • LINE Pay決済で獲得した友だちユーザーをLINEチラシへ誘導してPV単価抑制を目指ている

このような施策を通して、LINE公式アカウントの1日あたりの友だち追加数が平均150%伸長、クーポン利用率の増加させることができています。今後もLINEチラシを通して、より価値のあるものを配信していきたいとのことです。

参照元:https://www.linebiz.com/jp/case-study/welcia/?field_case_category_function_target_id%5B6636%5D=6636

チラシ配信でイベント売上9%増!京急百貨店の「LINEチラシ」活用法/株式会社京急百貨店


画像:京急百貨店公式サイト 
引用元 https://www.keikyu-depart.com/kqdep/index.html

業種百貨店
店舗数1店舗
背景・目的新規顧客の獲得・イベント集客
効果イベントの売上前年比9%UP・友だちユーザーの獲得

百貨店を運営する株式会社京急百貨店は、LINEチラシ導入で売上UPや新規顧客の獲得に成功しています。

  • 「市区町村レベルでのターゲティング」をし、来店の可能性が高いユーザーのみにチラシを配信
  • LINEチラシと既存の宣伝手法(新聞折り込み)の併用でより多くのユーザーにリーチ
  • 情報過多になりすぎないよう発信する情報の質や量を見直している

これらの施策を通して、イベントの売上前年比9%UP・新規友だち追加数367名獲得することができました。今後も既存広告を併用するなど広告効果をアップさせながら新規顧客獲得に向けてLINEチラシを活用していくとのことです。

参照元:https://www.linebiz.com/jp/case-study/keikyu/?field_case_category_function_target_id%5B6636%5D=6636

コストを約3分の1まで削減!折込チラシから「LINEチラシ」へ転換した理由/株式会社西鉄ストア


画像:にしてつストア公式サイト 引用元 https://nishitetsu-store.jp/

業種スーパーマーケット/飲食店/酒販店
店舗数93店舗
背景・目的折込チラシからのシフト・新規顧客獲得
効果コスト3分の1削減・売上前年比105%・販売店数前年比119%増加

「にしてつストア」をはじめとしたスーパーマーケットの運営や飲食店事業、酒販店事業を展開する株式会社西鉄ストアは、LINEチラシの導入でコスト削減や新規ユーザーへのアプローチに成功しています。

  • LINEチラシと折り込みチラシを併用し幅広いユーザーへ配信
  • LINEチラシを多くのユーザーに見てもらうため、店内での案内ポスターの掲示や店員からの声掛けなど告知に注力
  • LINEチラシの閲覧動向をチェックし、閲覧が多い時間帯に合わせて配信内容などを調整

これらの施策を通して、今までリーチできていなかった若年層へのアプローチや折込チラシを大幅に減らしたことでコストを3分の1まで削減しています。今後もLINEチラシで獲得したユーザーと定期的なコミュニケーションをとりながら友だち追加施策にも取り組んでいくとのことです。

参照元:https://www.linebiz.com/jp/case-study/nishitetsu-store/?field_case_category_function_target_id%5B6636%5D=6636

費用対効果300%!LINEチラシの使い方とは?/ウエルシア薬局株式会社


画像:ウェルシア薬局株式会社 公式サイト 引用元 https://www.welcia-yakkyoku.co.jp/

業種ドラッグストア
店舗数約1,800店舗
背景・目的マス広告からのシフト
効果LINEチラシの費用に対しての利益約300%

調剤併設型のドラッグストアを全国に約1,800店舗展開するウエルシア薬局株式会社は、LINEチラシの導入で新規顧客獲得に成功しています。

  • LINEチラシでインセンティブを付けたキャンペーンを行い、お客様が習慣的に利用してもらうよう促した
  • 全店舗配信のチラシの他に、おすすめ商品をピックアップしミニチラシとして配信
  • 若年層はLINEチラシ、年配層は折込チラシなどターゲットによって媒体を使い分ける

これらの施策を通して、LINEチラシの費用に対しての利益は約300%に。今後もLINEチラシと公式LINEアカウント、折込チラシなど掛け合わせながら活用を進めていくとのことです。

参照元:https://moduleapps.com/mobile-marketing/19246rpt/


LINEチラシをはじめる際の注意点

LINEチラシを始める際の注意点は以下の通りです。
・折込チラシをそのまま掲載すると見づらい場合がある
・上限予算の設定はできない
・実店舗を運営していなければ出稿できない

折込チラシをそのまま掲載すると見づらい場合がある

実際に折込チラシを見るより、スマートフォンを介してみる方がサイズが小さくなります。
よくスーパーのチラシで見るような、ずらっと商品が掲載されているチラシなどはスマートフォンで見るととても見づらくなります。

その場合には、注力商品をいくつかピックアップして一つの商品を大きめに載せたチラシへと修正して掲載することがおすすめです。

上限予算の設定はできない

LINEチラシは5万円だけ配信したい、といったような上限予算を設定することはできません。

配信エリアや業態によってどれだけの反応を得られるかを把握するために、広告代理店にシュミレーションを出してもらい、おおよその金額を確認してから掲載を検討しましょう。

実店舗を運営していなければ出稿できない

LINEチラシを配信できる条件として、「実店舗を運営していること」という基準があります。

EC販売のみなどの場合は掲載することができませんので注意してください。


他のデジタルチラシサービスとの違い

公式LINEアカウントの友だち獲得に繋げられる

LINEチラシの自動友だち追加機能により、公式LINEアカウントの友だち獲得に繋げることができ、来店見込みの高いユーザーに継続的なアプローチをすることが可能です。

獲得した友だちユーザーに限定クーポンを配信するなど、さらに来店を促進させるような施策を行うこともできます。

他のLINEサービスと連動させて相乗効果を狙える

LINEクーポンと連携させることで、LINEクーポン上でLINEチラシの表示、LINEチラシ上でLINEクーポンを表示させることができます。

また、公式LINEアカウントを利用してクーポンやお得な情報の配信を行い、店舗のファンを増やす仕組み作りをすることも可能です。

このようにLINEの他のサービスと連携させた施策を行うことで、さらなる来店促進を狙うことができます。

もっと詳しく他サービスとの比較を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
Shufooやトクバイなど代表的な電子チラシの比較表もご覧いただけます。
参考:電子チラシ(デジタルチラシ)とは?作成方法やポイントを徹底解説


まとめ

この記事では、LINEチラシのメリットや費用など基本的な解説、活用事例や他社との比較などを紹介しました。

LINEチラシは、国内最大のプラットフォームであるLINEのユーザー(9,300万人)に向けてチラシを配信できるだけでなく、ロイヤル顧客への継続的なアプローチや、ユーザーの特性/顧客層に合わせた広告配信ができるなどのメリットがあります。

チラシの配信だけでなく、自動友だち追加機能により「来店が見込めるユーザーを獲得し継続的にアプローチできる」「LINE内の他サービスと連携して相乗効果をえる」というところが他のデジタルチラシサービスとの圧倒的な違いです。

掲載費用の出し方は少し複雑なので、販売パートナーにシュミレーションを出してもらうといいでしょう。

店舗数にもよりますが、小~中規模であれば費用も大きくかからずに始められるので、すでに公式アカウントを開設して運用している方や、今後LINEを使った施策を取り入れたいと思っている方は試してみるのもいいかもしれません。

この記事の内容を、【LINEチラシ完全ガイド】料金・効果・やり方など徹底解説!にてまとめています。
「資料として持ち歩きたい」「必要なタイミングですぐに見返したい」などの方はダウンロードしてご覧ください。