LINE公式アカウントのメッセージ配信の方法と集客効果を高める2つのポイント

LINE公式アカウントは、普段友人や家族とLINEで日常的にコミュニケーションをとるような気軽さで、企業や店舗とユーザーとがコミュニケーションをとることが可能な配信ツールです。

その中でも「メッセージ配信」は、ユーザーとのコミュニケーションの基本となる機能です。LINE公式アカウントの開設・運用の検討段階にある方は「メッセージ配信で何ができるの?」「プランによって機能にどの程度違いがあるの?」といった疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。

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LINE公式アカウントのメッセージ配信では、通常のテキスト形式のメッセージ以外にもさまざまな形式のメッセージを送ることが可能です。さらに、年齢や性別、住んでいる地域などの属性を指定してメッセージを送信できます。このようなさまざまな機能を適切に活用すれば、高い集客効果が期待できます。

そこで今回は、LINE公式アカウントのメッセージ配信の基本的な配信方法や効果を高めるポイントなどをまとめました。自社のLINE公式アカウントでメッセージ配信を行う際の、参考にしてみてください。

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LINE公式アカウントのメッセージ配信とは

LINE公式アカウントのメッセージ配信とは、LINE公式アカウントで友だちになっているユーザーを相手に、一斉にメッセージを送ることができる機能です。ユーザーの設定にもよりますが、ユーザーが企業・店舗からのLINEメッセージを受信するとプッシュ通知が届きます。

仮に、ユーザーがプッシュ通知をオフにしている場合でも、受信したメッセージはLINEアプリを開いた際のメッセージ一覧には表示されます。したがって、ユーザーが企業・店舗の情報に触れる可能性が高くなり、メッセージ配信は双方の接点を与えるきっかけになりやすいという利点があります。

また、メッセージ配信ではテキスト以外に動画やボイスメッセージなども配信可能です。性別や年齢、住んでいるエリアなどの項目での絞り込み配信や、A/Bテストなどの数多くの機能を利用できるので、自社のターゲットに合わせて配信を行えば、開封率の向上も期待できます。

こちらの動画でPCからの4分間でメッセージ配信手順を解説しています。本記事とあわせてご覧ください。



引用:【動画でわかるLINE公式アカウント】メッセージ配信(Web版)

ただ1点注意すべきは、LINE公式アカウントの標準機能では、性別や年齢、住んでいるエリアなど絞り込み配信できるカテゴリは限られています

絞り込みが弱く、ユーザーに余計な情報を送ってしまうと、ブロックされてしまう可能性が高まります。

購入商品や興味のあるジャンルなど、もっと自由に絞り込みをする場合には専用ツールを活用しましょう。


メッセージ配信のメッセージの種類

LINE公式アカウントのメッセージ配信で送れるメッセージには、テキストやスタンプなどの通常メッセージと、インパクトのあるリンク付きの画像を送ることができるリッチメッセージがあります。

通常メッセージ

通常メッセージには次のような種類があります。画像や動画など使い分けることで、ユーザーへ伝えたい内容を効果的に表現することができます。

  • テキスト
  • スタンプ
  • 画像
  • クーポン
  • 動画
  • ボイスメッセージ
  • リサーチ(投票形式やアンケート形式でユーザーの意見を集められる機能)

リッチメッセージ


引用:LINEメッセージ配信のコツ|開封率を高める工夫や企業事例

リッチメッセージとは、リンク付きの画像を配信できる機能です。テキストのみのメッセージよりも視覚的インパクトがあるため、通常のテキストメッセージに比べてさまざまな誘導効果が期待できます。

リッチメッセージは1枚の画像メッセージを最大6分割することができ、それぞれのエリアに対して画像とURLを1つずつ設定できます。


引用:リッチメッセージ|LINE for Business

例えば、企業が複数のセミナーの案内を送りたい場合は、最大6分割できるので、6種類のセミナーの案内画像にそれぞれのセミナーの詳細URLを設定し、1つのリッチメッセージとして配信することも可能です。

また、自動再生される動画をメッセージとして配信するリッチビデオメッセージも配信可能です。

参考:リッチメッセージ|LINE for Business


メッセージ配信の手順

それでは、LINE公式アカウントのスマホアプリを用いてメッセージを作成し配信するまでの手順を解説していきます。

手順1. メッセージ作成を選択

ホームにある「メッセージ配信」メニューの「メッセージを作成」をクリックします。
手順1. メッセージ作成を選択

手順2. メッセージの種類を決める

10種類のメッセージから送信したいタイプを選択します。今回はテキストでの配信方法を解説していきます。
手順2. メッセージの種類を決める

手順3. メッセージの内容を決める

テキストで送りたい内容を作成します。「+追加」を選択することで複数のメッセージを同時に配信することも可能です。
手順3. メッセージの内容を決める

手順4. メッセージ設定を決める

配信予約の有無・LINE VOOM(旧タイムライン)への投稿の有無・配信メッセージ数・配信先を決める
手順4. メッセージ設定を決め

配信予約の有無

配信ボタンを押した時にすぐ配信するのか、予約配信にするのか選択することができます。すぐに配信しない場合は、配信したい日時を設定します。

LINE VOOM(旧タイムライン)への投稿の有無

「LINE VOOMに投稿」を選択すると、メッセージ内容をLINE VOOM(旧タイムライン)へも投稿することが可能です。

配信メッセージ数を指定する

「配信メッセージ数」を選択すると、予算に合わせて配信メッセージ数を指定できます。その際の配信先はランダムで選ばれます。

配信先を決める

メッセージの配信先をすべての友達にするか、友達の属性で仕分ける絞り込み配信を行うか選択します。絞り込みの属性は、友達期間、性別、年齢、利用しているOS(iOS、Androidなど)、エリアの5つです。

絞り込み配信をするメリットは、友達にとってあまり必要のない情報を送ることを避け、ブロックを回避することです。例えば、東京で開催される30代のビジネスマン向けのセミナーの案内を送りたい場合に、「30代 × 男性 × 関東地方」というセミナーのターゲット層の友達にのみにメッセージを送ることができます。

※属性で絞り込むには、ターゲットリーチ数が100人以上必要です。

手順5. 「配信」または「下書き保存」または「テスト配信」をクリック

「下書き保存」にすると、メッセージは再度編集できます。さらに、下書き保存をした状態ではテスト配信も可能です。確認のためテスト配信をし、スマートフォンなどで確認してみると安心です。内容に問題がなければ配信しましょう。

「配信」をクリックすると、作成したメッセージが配信されます。ただし、手順4で配信日時を指定している場合、メッセージは予約済み一覧に格納されます。

参考:メッセージ配信|LINE for Business


プランごとのメッセージ配信数の上限と料金

LINE公式アカウントには無料プランと有料プランがあります。アカウントの開設、初期費用はどのプランでも無料ですが、プランによって配信できるメッセージの数に違いがあります。

ここでは、プランの種類や料金を詳しく説明しています。どのプランが適切なのか判断する際の参考にしてみてください。

プランは「フリー」「ライト」「スタンダード」の3種類

LINE公式アカウントのプランには、無料のフリープラン、有料のライトプラン、スタンダードプランの3種類があります。

無料プランと有料プランに機能の差はありません。違いは無料で配信できるメッセージ数と追加メッセージの料金です。


引用:LINEメッセージ配信のコツ|開封率を高める工夫や企業事例

フリープランは月1,000通のメッセージ配信が無料で行えます。ただし、追加メッセージを送ることは不可となっています。また、割り当てられている月1,000通のメッセージが余ったとしても、月をまたいで持ち越すことはできません。

2つの有料プランでは、無料配信分を超えた場合、有料で追加のメッセージ配信が可能です。ライトプランは1通5円の固定、スタンダードプランは追加配信数が多ければ多いほど1通あたりの単価が下がる料金体系になっていて、1通あたりの上限は3円です。

参考:LINE公式アカウントは無料でどこまで利用可能?有料プランとの違いと無料活用事例16選

メッセージ配信数のカウント方法

続いて、メッセージ配信数のカウント方法です。どこまでを1通のメッセージとしてカウントするかと言うと、3吹き出し(=吹き出し3つ)までを1通としてカウントします。

例えば、次の画像のようなメッセージを送った場合、テキスト、スタンプ、リッチメッセージを3吹き出しと数え、まとめて1通とカウントします。


引用:LINEメッセージ配信のコツ|開封率を高める工夫や企業事例

また、メッセージ配信数のカウント方法は、「メッセージを送った回数×送った友だちの数」です。例えば、友達数が250人の店舗で、月4回のメッセージ配信を行う場合は「4×250=1,000通」となります。

前述したとおり、フリープランでは1ヶ月で1,000通以上メッセージを配信することができないので、1,000通を超える場合は有料プランに切り替える必要があります。月4回程度メッセージ配信を予定していて、友達数が250人を超えてきたら、有料プランへの切り替えを検討すると良いでしょう。

フリープランで追加メッセージを配信することはできませんが、月ごとにプランの変更が可能なので、上手くプランを切り替えると経費の削減にもつながります。

参考:LINE公式アカウント料金プラン – LINE for Business


メッセージ配信の効果を高める2つのポイント

メッセージ配信の効果を高めるためには、配信メッセージの内容を充実させることはもちろん、配信時間帯や配信の頻度を考慮することも大切です。配信時間と配信頻度について、どのようなことを考えればメッセージ配信の効果を高められるのでしょうか。ここからは、それぞれのポイントを紹介します。

ポイント1. ユーザーの生活リズムに合わせた配信時間を選ぶ

いくら配信メッセージの中身の作成に時間をかけたとしても、ユーザーにメッセージを読んでもらえなければ何の意味もありません。そこで重要なのが、メッセージをいつ送るかという適切な配信時間を設定することです。

LINE株式会社がカテゴリ別に投稿時間を分析した調査結果や、株式会社ガイアックスによるLINE公式アカウント投稿時間分析などのデータから、いくつかのカテゴリにおいてのメッセージ配信時間帯をまとめました。

ただし、カテゴリが同じでもそれぞれの企業や店舗ごとにユーザー層は異なります。これらのカテゴリ別の結果を鵜呑みにするのではなく、自社や店舗のユーザーの生活リズムを想像した上で配信時間を決めると良いでしょう。

カテゴリ 配信が多い時間帯
グルメ・フード10時~12時、16時~18時
ファッション8時〜9時、12時台、20時台
ビューティー12時台、20時台
買い物8時台、11時台

参考:LINEの投稿時間と頻度の最適解とは? 2019年1年分、500アカウント・23,000以上の投稿を徹底調査!
   LINE公式アカウント|最適なメッセージ配信頻度と時間帯とは

企業や店舗の業種やユーザーの層によって効果的な配信時間は異なります。

例えば飲食店の場合、ユーザーが何を食べようか考える時間帯である10時~12時や16時~18時に配信することで、ランチやディナーの集客を促すことが期待できます。また、ファッションやビューティーのカテゴリでは、通勤時間帯やランチタイム、帰宅後など比較的ユーザーの余裕がある時間帯に配信することで、メッセージを読んでもらいやすくなります。

このようにターゲットであるユーザーがLINEをチェックし、アクションをしやすい時間帯を狙うと効果的です。

参考:LINE公式アカウント運用に欠かせないセグメント配信とは?活用のメリットと流れを解説

配信時間は少しずらすと埋もれにくい

公式アカウントのメッセージは、毎時00分に配信するのではなく、例えば「02分」など少しだけ時間をずらして配信することがおすすめです。

なぜなら、多くの企業・店舗は、メッセージを毎時00分に配信しているため、同じく00分に配信すると、メッセージが埋もれてしまう可能性があるためです。

例えば、16:00頃にメッセージを配信する場合、16:00ちょうどにメッセージを配信するのではなく、少しだけ時間をずらして「16:02」などに配信します。

すると、ユーザーのLINEアプリ上では、16:00ちょうどに配信した競合アカウントのメッセージよりも上にトークルームが表示されるので、競合アカウントの配信するメッセージに埋もれにくくなります。

ポイント2. 配信頻度は月2〜4回を目安にする

もう一つの重要なポイントとして、配信頻度があります。

仮に、毎日公式アカウントからのメッセージが届くと、ユーザーは煩わしく感じブロックしてしまう可能性があります。メッセージ配信は多くても週1回、月に2〜4回に留めておくのが妥当です。

他にも、メッセージ配信時にチェックしておきたいポイントをまとめた資料をご用意しました。ぜひご参照ください。


まとめ

企業・店舗がLINE公式アカウントからメッセージ配信は、プッシュ通知や、LINEアプリ上のメッセージ一覧に表示されるなど、ユーザーが情報に触れやすいという利点があります。したがって、LINE公式アカウントのメッセージ配信は企業・店舗とユーザーとの距離を近づけるための有力なツールと言えます。

ただし、ユーザーが情報に触れやすい分、配信頻度を多くしてしまうとアカウント自体をブロックされる可能性が高まったり、配信時間を見極めないと読んでもらえなくなったりする可能性もあります。

自社や店舗のユーザーの生活リズムや欲しい情報を想像し、配信時間や内容を工夫することで集客効果が高めていきましょう。

本記事で紹介したメッセージ配信機能の使い方や効果を高めるポイントを参考に、自社のLINE公式アカウントを効果的に運用してみてください。

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