Twitterキャンペーンをこれから開催したいと思っていても、成功事例は豪華な賞品や大量当選ができる大企業のものばかり…
低予算でキャンペーンを始めなければならない場合、「どのようにやったらいいのかわからない」「諦めるしかないのだろうか…」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は3か月でフォロワー数5000人から10000人に増やした私が、中小企業のTwitterキャンペーンの成功事例と、低予算でも成功できる方法をご紹介します。
キャンペーンを実施する際の注意点やポイントも記載しました。ぜひ自社PRにご活用ください。
目次
- Twitterキャンペーンとは
- Twitterキャンペーン事例
- 事例1:見やすい投稿ページのフォロー&リツイートキャンペーンで成功
- 事例2:BtoBメーカーだが、一般ユーザー向けの商品でキャンペーンを実施し成功
- 事例3:相乗効果が期待できるコラボキャンペーン
- 事例4:複数アカウントのコラボで低予算でも認知拡大に成功
- 事例5:リツイート数に応じて当選者が増加するキャンペーン
- 事例6:記念のタイミングで実施し、特別感を演出したキャンペーン
- 事例7:ハッシュタグ投稿を促し、ユーザー拡散も期待できるキャンペーン
- 事例8:リプライキャンペーンで一般参加者数UP
- 事例9:リツイート割引で常連客への還元と新規見込み顧客へのアプローチできるキャンペーン
- 事例10:斬新なアイデアで予算ゼロでもフォロワー獲得
- Twitterキャンペーンの具体的なやり方
- まとめ
Twitterキャンペーンとは
Twitterキャンペーンとは、ブランディングや商品認知などを目的としてTwitter上で行われる宣伝です。
- キャンペーンを実施する企業のメリット
- ユーザーのメリット
企業はキャンペーンの実施によってTwitterのフォロワーを増やしたり、アカウントの認知を拡大できたりします。
ユーザーは抽選で商品をプレゼントされたり、割引で商品を買うことができます。
中小・ベンチャー企業向けは「フォロー&リツイートキャンペーン」
Twitterキャンペーンにはいくつか種類がありますが、中小・ベンチャー企業で現在行われているキャンペーンの大半は、フォロー&リツイートキャンペーンです。
フォロー&リツイートキャンペーンは、ユーザーが企業のキャンペーン投稿をリツイートし、その投稿主をフォローすると参加となるキャンペーン方法です。賞品以外の予算がかからず、フォロワーの獲得や拡散につながりやすい特徴があります。
Twitterのキャンペーンには、他にも下記のような種類もありますが、基本大手企業が行っており、知名度・予算があまりない場合、実施するのは難しいでしょう。
- プロモーションツイートを活用したキャンペーン
プロモーションツイート(Twitter上の広告)からハッシュタグを選んでユーザーがツイートするキャンペーンを見たことがある人も多いと思います。プロモーションを使ったキャンペーンは、広告と併用するので広告費がかかります。プロモトレンドという広告を使う場合、必要な予算はおよそ800万円~1000万円弱程度です。
- ランディングページを用いたキャンペーン
ランディングページからツイートするとその場で結果のわかるキャンペーンがあります。しかしランディングページを用いたキャンペーンは、ユーザーにとって「ランディングページへ移動してツイートする」という手間がかかります。商品への魅力がなかったり、当選者数の数が少ないと、ユーザーはわざわざキャンペーンに参加しないでしょう。
- ハッシュタグやリプライ、ライクで参加するキャンペーン
ハッシュタグやリプライ、ライクで参加するキャンペーンもありますが、ブランド知名度が確立していない場合は拡散されにくい方法です。
できるだけ予算をかけずにフォロワー数を増やしたい企業は、まずはフォロー&リツイートキャンペーンから取り組んでみましょう。
Twitterキャンペーンをするべきアカウント
- 現状フォロワー増加数が伸び悩んでいる。
- 商品やブランド名の知名度を上げたい。
- フォロワー数を増やしたい。
- 見てほしい投稿やWebページがある。
- 新しいファンを見つけたい。
おすすめしないアカウントと対処法
フォロー数とフォロワー数が2桁以下
まずは企業公式アカウントをフォローし、フォロー・フォロワー数を増やしましょう。企業公式アカウントとTwitter上で交流をすると以下のようなメリットがあります。
- 自社情報やキャンペーンを拡散してくれる。
- コラボキャンペーンを行うことができる。
賞品にできるものがない
BtoB企業でもロゴ入りボールペンやノートなどの文房具、シールなどのキャンペーン事例があります。
自社のブランドを押し出せる賞品を用意できるなら、キャンペーンを打ち出しても良いでしょう。
Twitterキャンペーン事例
今回はフォロワー数3万以下(※2018年5月1日時点)のアカウントのTwitterキャンペーンで、多くのユーザーが参加していた事例を紹介します!
さまざまなアカウントの属性やキャンペーン方式の事例を集めたので、参考にしてみてください。
事例1:見やすい投稿ページのフォロー&リツイートキャンペーンで成功
キャンペーン実施後のフォロワー数:13000ほど
リツイート数:5713件
形式
フォロー&リツイートキャンペーン
期間
6日間
賞品
空気清浄機&缶バッジ 1名
成功ポイント
- 商品がわかりやすい。
- 投稿文と画像がわかりやすく目につきやすい。
- ハッシュタグをうまく活用している。
事例2:BtoBメーカーだが、一般ユーザー向けの商品でキャンペーンを実施し成功
キャンペーン実施後のフォロワー数:5500ほど
リツイート数:1065件
形式
フォロー&リツイートキャンペーン
期間
5日間
賞品
オリジナルカレンダー&オリジナルグッズ 4名
成功ポイント
- 一般ユーザー向けのオリジナルグッズを賞品にした。
- 賞品がわかりやすい画像と行動がわかりやすい投稿文
事例3:相乗効果が期待できるコラボキャンペーン
キャンペーン実施後のフォロワー数:17000ほど
リツイート数:5713件
形式
フォロー&リツイートキャンペーン
期間
2日間
賞品
リキュール&クオカード 1名
成功ポイント
- バーと空気清浄機メーカーという異業種がコラボして通常よりもさらに多くのユーザーへアプローチできた。
- 魅力的なキャンペーン画像
事例4:複数アカウントのコラボで低予算でも認知拡大に成功
キャンペーン実施後のフォロワー数:8500ほど
リツイート数:965件
形式
フォロー&リツイートキャンペーン
期間
7日間
賞品
企業シール&協賛グッズ 1名
成功ポイント
- 多数の企業アカウントの共同で実施し、賞品コストを下げても多くのユーザーへアプローチできた。
- ハッシュタグ(診断メーカー)投稿で当選確率UPの施策
事例5:リツイート数に応じて当選者が増加するキャンペーン
キャンペーン実施後のフォロワー数:30000ほど
リツイート数:6093件
形式
フォロー&リツイートキャンペーン
期間
10日間
賞品
電子書籍1万円分クーポン 10~25名
成功ポイント
- わかりやすいキャンペーン画像
- リツイート数と当選者数が比例して増えるため、フォロワーの獲得数に対して賞品コストが上がりすぎない。
事例6:記念のタイミングで実施し、特別感を演出したキャンペーン
キャンペーン実施後のフォロワー数:10000ほど
リツイート数:4203件
形式
フォロー&リツイートキャンペーン
期間
7日間
賞品
お菓子 3名
成功ポイント
- わかりやすい投稿文
- 次にするべき行動がはっきり書かれている。
- キャンペーンの理由づけがされていて特別感がある。
事例7:ハッシュタグ投稿を促し、ユーザー拡散も期待できるキャンペーン
キャンペーン実施後のフォロワー数:26000ほど
リツイート数:10483件
形式
フォロー&リツイート、ハッシュタグキャンペーン
期間
13日間
賞品
レトルトカレーセット 5~15名
成功ポイント
- タイムライン上で目の止まるインパクトのある画像
- ハッシュタグ投稿を促し、より意欲の高いユーザーによる更なる拡散が望める。
事例8:リプライキャンペーンで一般参加者数UP
キャンペーン実施後のフォロワー数:15000ほど
リツイート数:921件
コメント数 :1889件
形式
リプライキャンペーン
期間
7日間
賞品
カップ麺セット 5名
成功ポイント
- 見やすく、ついクイズに答えたくなる投稿文とキャンペーン画像
- 拡散力はリツイートキャンペーンに劣るが、ユーザーが拡散しなくてもキャンペーンに参加できることで、懸賞目的でない一般ユーザーの参加が増える。
事例9:リツイート割引で常連客への還元と新規見込み顧客へのアプローチできるキャンペーン
キャンペーン実施後のフォロワー数:4200ほど
リツイート数:183件
形式
リツイートキャンペーン
期間
53日間
賞品
入場料金割引
成功ポイント
- 過去に来店したユーザーにイベントの認知と再来訪を促せられる施策
- 拡散を組み合わせることで新規客へのアプローチも可能
事例10:斬新なアイデアで予算ゼロでもフォロワー獲得
キャンペーン実施後のフォロワー数:4000ほど
リツイート数:1062件
形式
フォロー&リツイートキャンペーン
期間
なし
賞品
動画配信
成功ポイント
- 商品がなくても面白いアイデアで拡散された。
- Twitterユーザーに受け入れてもらいやすい投稿文と画像
Twitterキャンペーンの具体的なやり方
キャンペーンの目的を整理する
まず最初に何のためにTwitterキャンペーンをするのか、はっきりさせましょう。企業や商品のブランディングなのか、ECサイトへの集客なのかを決め、キャンペーン概要が目的からそれないようにしましょう。
キャンペーンの目標を設定する
次にキャンペーンの目標を決めましょう。この時、指標はリツイート数、インプレッション数、新規フォロー数など様々ありますが、定量的かつ具体的な数値を目標にすることをお勧めします。
目標値の目安(フォロワー数5000人程度、フォロー&リツイートキャンペーンの場合)
リツイート数 | 1000~3000 |
新規フォロワー数 | 100~150 |
キャンペーンの概要を決定する
キャンペーンの概要では、期間、参加方法、当選者数、抽選方法などを決めます。
ハッシュタグ企画の場合は1か月~半年と長めかつ当選者も複数人、フォロー&リツイートキャンペーンの時は1日から1か月と期間が短めかつ単独当選者の場合が多いです。
Twitterキャンペーンを過去に実施していなかったり、フォロワーがまだまだ少ない場合は拡散しにくいため、参加しやすいフォロー&リツイートキャンペーンで長めの1か月程度がよいでしょう。
期間が長い場合、なるべくなら複数当選者を出したいですが、どこまで参加者が増えるか予測を立てられない場合、リツイート数に応じて当選者数を増やす手法もあります。
またユーザー目線で、何のためのキャンペーンなのか、をはっきりさせることでキャンペーンのロイヤリティを上げられます。わかりやすいものだと「フォロー〇〇人達成記念」や「〇〇の日」などです。
キャンペーンを投稿する
キャンペーンの伸びに一番影響を与えるものが投稿文と画像です。
キャンペーン概要と行動がわかりやすい、目を引く投稿を作成することがポイントです。
キャンペーンを実施するための注意事項
Twitterガイドラインでは、キャンペーンの開始に際して、5つのルールを課しています。キャンペーンに応募するユーザーの中には、どうしても当選したいあまり、アカウントの複製などを行う時があります。
健全な運営のために、Twitterはこのようなことを決して快く思いません。時には応募ユーザーにペナルティを課しますので、主催者となる場合は注意してください。
1.応募ユーザーに、複数アカウントを作成させてはいけない。
複数のアカウントで応募したユーザーはアカウント凍結の対象になるため、「複数のアカウントで応募した利用者は当選資格を失う」ことを必ず明記しなければなりません。
2.応募ユーザーに、同じツイートを繰り返さないように喚起する。
ユーザーに同じツイートを繰り返すことを推奨してはいけません。キャンペーン主催者は応募ユーザーに「1日に複数回応募すると、応募対象の無効になる」と、説明することが推奨されています。
3.応募ユーザーには、主催者の@ユーザー名を含めてツイートしてもらう。
すべての応募ユーザーを確認するために@ユーザー名の記載を周知してください。@ユーザー名がないと検索モレが起こる場合があります。
4.応募ユーザーに、キャンペーンに関連する話題を盛り込むよう推奨する。
Twitterは、応募ユーザーにハッシュタグ(♯)をツイートに含めてもらうよう推奨しています(♯キャンペーン名、♯企業名など)。
※ハッシュタグをまったく関係のない内容のツイートに推奨すると、Twitterルール違反とみなされる危険もあるので注意。
5.Twitterルールを必ず確認する。
以下の2つを確認することが推奨されています。
以上のTwitterルールを遵守するよう、心がけましょう。また景品などの懸賞がある場合には、景表法などの法律にも抵触しないように気を付けましょう。
参考サイト:
キャンペーンの実施についてのガイドライン│ヘルプセンター
<景表法>これだけは知っておきたい! 広告関係者は必見! NG事例集│LISKUL
キャンペーンを開催する
キャンペーン開始後もユーザーに積極的なアプローチをすることでさらにキャンペーンの成果を上げることができます。
毎日のリツイートでのアップの他、スレッド機能やモーメント機能、引用リツイートなどを使用して商品の魅力を伝えたり、アカウント名でカウントダウンなどでキャンペーンを大々的に盛り上げましょう。
特に、Twitterキャンペーンでは前半と終了間近に伸びやすいため、特に引用リツイートなどの上記アプローチに力を入れましょう。
また、キャンペーン開催中には特に通常投稿と固定ツイートに気を付けましょう。
固定ツイートは、キャンペーン開催中には多くのユーザーがプロフィールページに訪れるため、「特に見てほしい投稿」や「過去にバズった投稿」がおすすめです。
キャンペーン当選者を選定する
キャンペーン終了後は当選者に連絡をします。
大量当選の場合は抽選アプリなどを使用してランダムに当選者を選定してもいいかもしれませんが、当選者が少数の場合は
1.当選時や商品到着後に報告、拡散してくれるユーザー
2.今後も継続した関係が望めるユーザー
をきちんと選定しましょう。
フォロー数・フォロワー数の比率が極端でないか、日常的に使用されているアカウントであるか、など選定基準をしっかり持つことで、キャンペーン後の拡散が期待できます。
しかし、当選基準を満たしたユーザーはRTが増えるほど見つけづらく、現状無料で利用できるアプリやサイトでも多くの手順を踏まなければなりません。そのため、キャンペーン中から少しずつ当選候補のアカウントを保管し、キャンペーン後に決定する方法を強くお勧めします。
そして、当選者への連絡後はなるべく早く商品を発送しましょう。
※ただし上記の選定を行う場合、完全抽選をうたってはいけません。
キャンペーン終了後はフォロワー離れ対策をする
キャンペーン開催後、フォロワーは減ります。その理由はキャンペーン目的のユーザーが離れてしまうためです。キャンペーン開催後のフォロワー離れを防ぐためには、ユーザーにキャンペーン以外でのフォローするメリットを提供することにつきます。
そのために、キャンペーン中~キャンペーン後は通常投稿が重要です。ユーザーの求める、ためになる情報やTwitterらしい面白い投稿をしなければなりません。
交流のある企業アカウントのキャンペーンにコメント付きでリツイートする手法もあります。
まとめ
Twitterキャンペーンで成功するために重要なことは
1.目標をしっかり決める
2.わかりやすく、目に留まりやすい投稿を作る
3.キャンペーン中こそ通常投稿に力を入れる
4.キャンペーン後もユーザーとの関係を保てるようにする
です。
Twitterをうまく活用して、自社PRの幅を広げてみてくださいね!