動画広告を始める前に知っておくべき2つの基本事項

昔に比べて最近よく耳にするようになった動画広告。ただ、名前は知っているけれど、実施はしていない、もしくはやり方が分からないという方はまだまだ多いのではないでしょうか。

そのような悩みをお持ちの方に、こちらでは動画広告の基本を簡潔にご紹介致します。

私も動画広告がリリースされた当初は、何から手を付けていけばいいのか全く分からない状態でしたが、徐々に出稿数が増えてきたことで、これまでのネット広告との違いや動画広告ならではの押さえるべきポイントが分かってきました。

今後のあなたのプロモーションに下記内容を役立てて頂ければ幸いです。

また、動画広告をクライアントに提案したいと考えている方は、下記資料も併せてご覧ください。
動画広告をはじめる最大のメリットとは?!動画の基礎と提案方法のまとめ


1.動画広告と従来の広告の違い

動画広告は他のネット広告(バナー広告やリスティング広告)やTVCMとも違った特徴を持っています。ネットとTVの良いとこ取りをしていると言っても過言ではありません。

動画なので、バナー広告やリスティング広告に比べ、商品・サービスの認知度、理解促進度が高いです。また、ネット配信によりTVよりもターゲティング精度が高く、効果測定が可能なので費用対効果を明確にしやすい利点があります。

但し、動画広告はリスティング広告のようにどれだけ売上に繋がったかという観点よりも、どれだけ多くのユーザに視聴されたかを指標にする場合が多いです。もちろん動画を見てそのまま購入するケースもありますが、それよりも動画を見た後に検索して購入、リマーケティング広告から購入というケースのほうが圧倒的に多いためです。

視聴完了率が90%を超えるTVer広告については以下の資料で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

参考:【初心者向け】TVer広告の基礎知識

下記、動画広告を実施する際に広告主様が主に指標とする5つのポイントです。

  • 視聴率(配信の仕方にもよりますが15%以上が望ましいです)
  • サイトへのクリック率(配信の仕方にもよりますが1%以上が望ましいです)
  • 視聴単価(配信の仕方にもよりますが20円未満が望ましいです)
  • 動画広告で訴求した検索キーワードの表示回数
    (動画広告にかけた費用の元が取れる程表示回数が伸びれば良いでしょう)
  • ビュースルーコンバージョン

(あくまでも間接的な効果ではありますが、動画毎の成果を見て、この数値が多い動画に予算を投下するようにしましょう)

他にも、ユーザに注目される動画を配信すれば、そこからFacebookやTwitter等で拡散され、広告費をかけずに幅広いユーザに配信されるというメリットも兼ね備えています。

下の図が従来の広告との比較表になります。

図1)動画広告の特徴
従来の広告との比較表

続いて、動画広告の2つの配信手法を説明します。

インストリーム型

Youtubeなど動画再生サイトで動画再生の前や途中で広告が流れます。視聴課金となる場合が多いです。視聴課金とは、広告をスキップしたり、ブラウザを閉じたりして広告の視聴を中断した場合は課金対象にならない方式を言います。

インストリーム型

ディスプレイ型

従来のバナー広告と同様に、様々なサイトの広告枠に配信されます。広告をクリックして動画が流れるものや自動的に動画が流れるものがあります。広告をマウスオーバーした際に拡大されるものもあります。

ディスプレイ型

この2つの中でもインストリーム型が特に伸びてきております。

インストリーム型の動画広告が普及する背景としては、ユーザの傾向を分析しユーザの嗜好性に合った広告を表示することができる点が挙げられます。さらに、動画コンテンツに沿った広告の表示も可能。適切なターゲットに適切なタイミングで広告を表示することで、広告の訴求力を高めることができます。

インストリーム型の中でもYouTubeのTrueView広告が主流となっています。次項では、なぜTrueView広告が伸びてきているのか、その理由をお話しします。

 


2.TrueViewの特長

TrueViewが伸びている理由は、他の動画広告にはない下記の5つの特長があるためです。

これを読めば、動画広告ならまずTrueViewから実施すべきと分かって頂けるでしょう。

ターゲティングの種類が豊富、精度が高い

性別、年齢、地域によるターゲティング、ユーザの興味・関心によるターゲティング、動画コンテンツによるターゲティング、リマーケティングによるターゲティングなど多種多様なターゲティングがあり、これらを組合せて設定することも可能です。

例えば、東京在住の20~30代の女性があるアーティストに関する動画を視聴したときだけ、そのアーティストの東京公演のコンサート告知をする、といったことが可能です。

安心の視聴課金

広告が表示された段階では課金されず、30秒以上動画を視聴した場合、30秒以内の動画であれば最後まで視聴した場合にしか課金されません。広告の視聴を途中で止めたユーザへの広告費が発生しないため、非常にコストパフォーマンスが良い動画広告です。

広告に関心のあるユーザのみをターゲット

広告が配信された5秒後にユーザは広告をスキップするか選択できます。これにより、スキップしたユーザは課金対象とならないため、広告を見たいと思ったユーザのみに効果的にターゲティングできます。また、動画をクリックすれば広告主のサイトに遷移します。

リマーケティングで再アプローチが可能

課金対象となったユーザはリマーケティングリストを作成でき、動画視聴ユーザに対してリマーケティング広告を配信できます。

コンパニオンバナーを設置出来る

TrueViewが配信される際、画面の右上にコンパニオンバナーを設置できます。動画が視聴(もしくはスキップ)されて、本編の動画が再生されたときでもバナーは右上に表示されたままで、クリックされればもちろん広告主のサイトに遷移します。スキップしたユーザがコンパニオンバナーをクリックしても、視聴はしていないため、課金対象にはなりません。

コンパニオンバナーの表示例を下記に示します。

コンパニオンバナーの表示例 ※青枠部分になります
コンパニオンバナーの表示

いかがでしょう?TrueViewを実施したくなりましたでしょうか。

TrueViewの設定については下記サイトにて分かりやすく説明されておりますので、こちらをご参考にして頂ければと思います。

【TrueViewの設定について】

 


まとめ

いかがでしたでしょうか。動画広告の基本事項からTrueViewについてご理解頂けましたでしょうか。

今回ご紹介した内容は動画広告における本当に基本的な内容となります。もし、動画広告の実施に向けてご相談等ある場合は、是非ご連絡下さいませ。

身近になった「動画広告」の簡単な提案方法