5分で分かる!ディスプレイキャンペーンプランナーの使い方

ディスプレイキャンペーンプランナーは、ディスプレイ広告のターゲティング候補を条件に合わせてつくってくれるGoogle AdWordsの機能です。

ディスプレイ広告は、「さまざまなことができすぎて、難しい」と感じる方も多いようですが、ディスプレイキャンペーンプランナーを活用すれば、だれでも「まず始めるべきディスプレイ広告の施策」を知ることができます。

例えば、
・予想もしないような良いターゲティング方法を見つけ、獲得単価を大幅ダウン
・広告を出したい地域別に、効果が高い広告枠を見つける
・モバイル端末だけに広告配信をする場合のシミュレーション作成する
…など、使い方はさまざまです。

この記事では、実際にプロとしてディスプレイ広告を運用する際にやっている活用方法を、初心者の方でも簡単にできるように図解しました。

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この記事を読んでわかること


基本機能:まず押さえるべきは「候補と見積もりを取得」

ディスプレイキャンペーンプランナーには、以下4つのオプションがあります。
1.候補と見積もりを取得
2.以前のプランをアップロード
3.地域別に掲載先サイトの上位を探す
4.指定した掲載対象設定の条件の見積もりのみを表示する

本記事では、ユーザーの興味や関心またはランディングページを指定して、適切なターゲティング候補を教えてくれる「候補と見積もりを取得」という機能を解説します。

ディスプレイキャンペーンプランナーの基本画面

上記の画面に、出したい広告に関する条件を入れます。
・ユーザーの興味や関心:キーワードやサイトURLを指定
・ランディングページ:ランディングページ(ユーザーが最初に到達するページ)のURLを指定

2つとも入れても、片方しか入れなくても調べることができます。
条件を入れた後、広告グループの候補を取得をクリックすると、広告に関するさまざまな情報が表示されます。

以下が実際のターゲティング候補の画面です。例としてLISKULのトップページをランディングページにしました。この画面では、ターゲティングの確認や、広告の条件の変更もできます。

実際のターゲティング候補の画面

表示内容は、大きく以下4点です。
1.広告配信の前提条件
2.ターゲティング手法
3.各ターゲティング手法による広告配信の予測値
4.全ターゲティング手法を選択した場合の広告配信の予測値

①ターゲットの前提条件

上の画像の左部分の「キャンペーンのターゲット設定」というところで、前提条件を設定することが可能です。例えば、広告配信する地域やデバイス、バナーのサイズなどの条件が追加できます。

②ターゲティング手法

上の画像の中心下部に、候補となるターゲティング手法が全て掲載されています。
今回の例ではLISKULトップページをランディングページとして指定しているので、Webマーケティングに関係するものがターゲティング候補として提示されていることが確認できます。

③各ターゲティング手法による広告配信の予測値

こちらも中心下部に表示されています。確認可能な指標は関連性・平均クリック単価・Cookie数・表示回数です。広告グループだけではなく、関連性の高いキーワードや、ユーザーの興味・関心、トピックへ切り替えることもできます。

④全ターゲティング手法を選択した場合の広告配信の予測値

中心上部に表示されているのが、②で説明したターゲティング手法を全て選択した場合の、Cookie数と表示回数の予測が提示されます。
またCookie数については、さらに年齢別・性別・デバイス別での比率も提示されます。


ディスプレイ広告を始めるために、まず調べるべき4項目

このような機能をどうやって活用するのか?といったところを、これから説明いたします。
活用方法としては以下のようなものが考えられますので、自分にふさわしい方法を探して実践してみてください。

・ターゲティングって本当にそれが最適?ターゲティング案の洗い出し
・どこか良い広告掲載先はないかな?プレースメント候補探し
・特定の地域でオススメのターゲティングを発掘!配信地域設定
・モバイル端末は狙い撃ちすべき?デバイス設定

ターゲティングって本当にそれが最適?ターゲティング案の洗い出し

ディスプレイキャンペーンプランナーの一番の基本は、ターゲティング案の洗い出しです。

ディスプレイ広告は機能が充実しているため、どのようなターゲティングを選択すればよいのかわからない、ということになりがちです。ターゲティング選びきれずに配信を挫折したという方もいらっしゃるかもしれません。

上の画像のように、キーワードやURLを指定すると、ターゲティング案を提示してくれます。

そもそも、ディスプレイ広告の全ての機能について知っている必要はありません。このように、ディスプレイキャンペーンプランナーで提示されたものの中から、必要なものを選択すればOKです。ディスプレイ広告の経験と知識がある方は、自分が考えたターゲティング手法が本当に適切なのか、見直すきっかけとしても使用可能です。

◆ディスプレイ広告初心者の方:提示された中から選択すればOK!
◆ディスプレイ広告経験者の方:自分のターゲティング案に”漏れ”がないか確認!

また、各広告グループ候補・ターゲット候補をクリックすると、下のキャプチャのように年齢別・性別・デバイス別の詳細が確認できます。自分のターゲットユーザーが含まれているか確認しましょう。

【広告グループの掲載可能な広告枠数など】
広告グループの掲載可能な広告枠数など

【年齢層、性別、子供の有無、デバイスの内訳】
年齢層、性別、子供の有無、デバイスの内訳

自分のターゲットユーザーにアプローチできそうなターゲティング手法が発見できたら、それを活用しましょう。

参考:ウェブマーケティングを成功に近づけるターゲット戦略4ステップ

どこか良い広告掲載先はないかな?プレースメント候補探し

プレースメントとは、広告の配信先をURLで指定するターゲティング方法です。業界特化のニュースサイトや有名なブログのように、ある特定の読者層が集まっているサイトに広告が出せることをイメージしてください。ただし、Googleのディスプレイ広告を出すには、そのサイトがGoogleの広告枠を持っていないといけません。

そのため、困りどころとして
・Googleディスプレイ広告の枠があるサイトってどこ?
・Googleディスプレイ広告の枠があるとして、そのサイトにどれくらい広告が表示されるの?
・特定のサイトに広告配信する際に必要なバナーサイズってどうやったらわかるの?
などがあります。

しかし、ディスプレイキャンペーンプランナーを使えば、サイト・アプリ・動画の3分類でプレースメント候補がわかります。

それら全てにGoogleディスプレイ広告の枠があるので、枠の心配も必要ありません。そのため、プレースメント候補はまずここから探すのがオススメです。

プレースメントの探し方

1.個別のターゲット候補タブをクリックし、その下からプレースメントを選択。
2.サイト・モバイルアプリ・動画・すべてのプレースメントのいずれかの形式を選択。
3.各プレースメント候補について、掲載可能な広告フォーマットと指標が提示されます。

プレースメント候補詳細情報

また、各プレースメント候補をクリックすると、上の画面に遷移します。
この画面では、そのプレースメント候補がどのトピックに含まれるのか、あるいはCookieのユーザー属性別詳細などの情報を得ることが可能です。

この機能を利用して、効率よくプレースメント候補を決定し広告配信を開始しましょう。

特定の地域でオススメのターゲティングを発掘!配信地域設定

そもそも特定の地域のみがターゲットだ!という方には、この活用方法がオススメです。

左側のキャンペーンのターゲット設定の一番上から、広告配信地域を設定することが可能です。
デフォルトでは日本になっていますが、これをターゲットとなる地域に変更することで、より適切なターゲティング手法を選択することが可能です。
【北海道の場合】
北海道の場合の広告配信

【沖縄の場合】
沖縄の場合の広告配信

例えば、北海道と沖縄では、全く異なるプレースメント候補が提示され、それぞれCookie数も表示回数も異なることがわかります。

モバイル端末は狙い撃ちするには?デバイス設定

モバイル端末からの流入・購買が圧倒的に多い商品の場合は、モバイル端末向けに広告を配信することが効果的です。

では、どのターゲティングだとモバイル端末向けの広告配信量が大きくなるのでしょうか。そんなことも、ディスプレイキャンペーンプランナーでは確認可能です。

ディスプレイキャンペーンプランナーではOS別(Android とiOSの端末、及びアプリ )を広告配信対象として設定できます。

【モバイル条件を変更していない状態】
モバイル条件を変更していない状態
【Android とiOSを広告配信対象として設定した状態】
Android とiOSを広告配信対象として設定した状態

このようにデバイスを変えるだけで、年齢と性別の構成比率、ターゲティング候補が変化します。モバイル端末への広告配信を強化したい場合は、このデバイス設定で適切なターゲティング候補を探しましょう。


まとめ:ディスプレイ広告も出稿後の「効果の検証と改善」が何より大切

以上がディスプレイキャンペーンプランナーの概要説明と活用方法です。
初心者の方でもボタンをポチポチ押すだけで簡単にディスプレイ広告の施策を作れるので、ぜひみなさん試してみてください。

もちろん、ディスプレイ広告は運用型広告ですので、ターゲティングを決めて広告を配信して終わり!ではありません。

日々の入札管理や、一定期間を経ての検証と改善の繰り返しが重要となります。

ディスプレイキャンペーンプランナーをきっかけとしてディスプレイ広告に挑戦した方には、ぜひとも継続的に検証と改善を繰り返し、知見を溜め、より大きな成果へつなげていってください。

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