近年、Twitter広告を利用する企業が増えています。Twitter広告を利用して、企業やサービスの認知度を高めたいという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ユーザーへのリーチに有効なTwitter広告の中のひとつである「プロモツイート(プロモ広告)」について、その利用方法やメリットを説明していきます。
プロモツイート(プロモ広告)の始め方まで画像と一緒に解説するので、導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プロモツイート(プロモ広告)とは
プロモツイート(プロモ広告)とは、5種類あるTwitter広告フォーマットの内のひとつです。Twitter広告には、他に「フォロワー獲得広告」「Twitter Amplify」「Twitterテイクオーバー広告」「Twitterライブ」があります。
プロモツイート(プロモ広告)は、プロモーションを目的として、広告主が様々なTwitterのユーザーにリーチし、情報やメッセージを届けることができる広告です。
他の4つの広告方法と異なり、通常のツイートと同様にタイムラインや検索画面に表示されるので、ユーザーに自然にリーチしやすいのが特徴です。
投稿には「プロモーション」という表記がされ、いいねやリツイート、返信などもできます。
プロモツイート(プロモ広告)で何ができるのか
それでは、プロモ広告の利点や特徴ついてさらに詳しくみていきましょう。
ターゲットを絞って情報発信ができる
プロモツイートでは、情報を伝えたいターゲットを細かく絞り込むことができるため、広告主のビジネスやブランドに関心を持ちそうなユーザーに対し情報を届けられます。
情報が拡散されやすい
ユーザーがいいねやリツイート、返信などのアクションをおこすことにより、次々と情報が拡散されていくため、多くの人に情報を届けられます。
潜在顧客を増やせる(フォロワー数が増える)
最初にターゲティングしたユーザーだけでなく、幅広いTwitter利用者がそのツイートを目にすることになるため、フォロワー数の増加も期待できます。
低予算から始められる
情報が拡散されていっても、2次拡散以降は費用がかからないため、少ない費用で効果が得られやすいです。
また、料金体系については後に詳しく述べますが、他の広告と比べても入札単価が低いため、少ない予算でもスタートできます。
企業やブランドの認知度、コンバージョンを上げられる
プロモ広告では、文章だけでなく画像や動画の添付もできるため、企業やブランドの認知度が上がりやすいです。
また、目的によって様々なキャンペーンから広告主に合うものを選択でき、自社のホームページやアプリへの誘導も促すことができます。
どこに出稿できるのか
プロモ広告は、ターゲットであるTwitter利用者のタイムラインに表示されます。いいねやリツイートなども行えます。
ツイートには、上記の画像のように、左下に「プロモーション」と表示がされます。
料金体系はオークション方式
プロモ広告の料金体系はオークション形式です。価格は競合する企業の入札額などによって常に変動しています。
ツイートが表示されただけでは費用はかからず、ユーザーからいいねやアカウントのフォローなどのアクションがあった際に課金される仕組みになっています。
まずは企業やブランドを知ってもらいたい人におすすめ
プロモ広告は、企業やブランドの認知拡大をしたい方におすすめの方法です。他にもこんな方にも効果が期待できます。
- 潜在顧客を増やしたい方
- イベントなどを控えており、短期間で多くのユーザーに情報を届けたい方
- 若年層を中心に多くのユーザーに情報を発信したい方
【プロモツイート(プロモ広告)】ゴフクヤサン・ドットコムのユーザー獲得事例
ゴフクヤサン・ドットコムは、昭和40年創業の大阪の呉服店で、インターネット販売やテキスタイルプリンターの開発によるオリジナル柄の着物の製作など、これまでも様々な施策を行ってきました。
新規顧客が増えないのが課題
ゴフクヤサン・ドットコムでは、購買層が30代〜50代の女性が中心でなかなか広がりづらく、新規顧客の獲得が難しいという状況がありました。
着物を着たことがない方や普段触れる機会がない方にも、もっと着物の魅力を知ってほしいという思いで、Twitter広告の利用を開始しました。
ユーザーがレスポンスしやすいツイートを実施
ゴフクヤサン・ドットコムでは、Twitter広告を利用する際、宣伝を第一優先にするのではなく、ユーザーがキャッチーで面白いと感じ、気軽にレスポンスができるようなツイートになるように心がけました。
また、Twitterのタイムラインの流れは速いため、同じ内容を繰り返しツイートし、多くのユーザーに情報が届くようにしました。
さらには、自社のテキスタイルプリンターでデジタル捺染ができるという強みや、Twitterのスピード性を生かして、約30分という短時間でユーザーが希望するオリジナルの着物の柄を作るという施策を実施しました。
新規顧客獲得より売り上げ倍増効果
ゴフクヤサン・ドットコムでは、通常のツイートに加えて、Twitter広告を開始したことでECサイトの売り上げが約2倍になりました。
また、フォロワー数も増加し、新規顧客や潜在顧客の拡大にも繋がっています。
着物に興味があるターゲット層に加えて、興味はあっても情報をうまく得られなかった層にもリーチできたことから、大きな効果があがっています。
参考:Twitter広告利用でECサイトの売上が約2倍に。着物のインターネット通販を行う呉服店による、デジタル捺染のスピード感を生かしたTwitter活用術|Twitter
成功のポイントまとめ
- ユーザーの視点に立ち、ユーザーが面白いと感じレスポンスしやすいツイートを心掛けた。
- 同じ内容を何度も繰り返しツイート、より多くのユーザーの目に情報が触れるようにした。
- Twitterの双方向性、スピード性を生かし、ユーザー参加型の施策を実施。
プロモツイート(プロモ広告)実施の流れ
それでは、実際にプロモ広告実施の流れについて、以下で順に説明していきます。
Twitterアカウントの作成
まずTwitterのアカウントを作成します。Twitterのアカウント自体はメールアドレスがあれば作成できますが、Twitter広告には以下のような参加資格が定められているため、事前に確認することが必要です。
- 広告主の所在する国でTwitter広告がサポートされていて、広告主がサポート対象の言語でツイートしていなければならない(※日本はサポート対象国です)。
- アカウント取得後にプロフィールを作成し、2~3週間の期間が必要。その期間中もアカウントを稼働させていなければならない。
- 非公開設定のアカウント、削除済みや凍結されたアカウントは使用できない。
広告アカウントを設定
Twitterアカウントを作成し準備が整いましたら、広告アカウントを設定します。
以下の順に設定を行ってください。
1)住所が日本の方は、「国」を「Japan」、「タイムゾーン」は「(GMT+09:00) Japan Time」を選択してください。
2)画面右上部、アカウント名の横の矢印をクリックして、「クレジットカードを追加する」を選択してください。
3)「消費税の請求について」、「ビジネス」を選択してください。
4)企業の住所など各項目を入力してください。
5)最後に、クレジットカード情報を登録してください。
支払い方法はクレジットカード決済のみのため、入力は必須となっています。
新しいキャンペーンを作成
次に、キャンペーンから広告の目的を設定します。
画面右上部「キャンペーンを作成」横の矢印をクリックし、7つの目的より最も該当するものをひとつを選択し、参加するキャンペーンを決定します。
ツイートのエンゲージメント
エンゲージメント(いいね、リツート、返信などのアクション)を増やすことが目的である場合に選択しましょう。
プロモビデオ再生数
プロモビデオの再生数を増やすことが目的である場合に選択しましょう。
ブランド認知度の向上
企業ブランドの認知度を向上することが目的である場合に選択しましょう。
ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン
広告に自社ホームページなどの外部リンクを設定し、誘導数を増やしたりコンバージョンを上げたい場合に選択しましょう。
インストリーム動画再生数
インストリーム動画の再生数を増やすことが目的である場合に選択しましょう。
フォロワー
フォロワー数を増やすことが目的である場合に選択しましょう。
アプリのインストール数または起動回数
アプリのインストール数や起動回数を上げることが目的である場合に選択しましょう。
出稿するターゲットを指定
キャンペーンを決定後、「オーディエンスを設定」という画面に移るので、どのようなユーザーに情報を届けたいか、ターゲティングを設定します。
1)初めに以下の基本的な項目を選択します。
- 配信地域(特定の地域/配信可能な地域全て)
- ユーザーの性別(男女/男性/女性)
- 言語
- 端末、プラットフォーム、携帯電話会社
2)その後、具体的なターゲティングをしていきます。
以下のような項目があるので、設定したい項目を選択していきましょう。
キーワード
設定した語句をツイートしたユーザー、または検索したユーザーをターゲティングします。
フォロワー
選択したユーザーのフォロワーとその類似ユーザーをターゲティングします。
興味関心
選択した興味関心のカテゴリーに関心を持っているユーザーをターゲティングします。
テイラードオーディエンス
保有している顧客リスト(メールアドレス、携帯電話番号、TwitterのIDなど)、ウェブサイトの訪問履歴などからターゲティングします。
テレビターゲティング
指定したテレビ番組に放送前後や放送中リアクションをしているユーザーをターゲティングします。
イベントターゲティング
話題となっている大規模なイベントに対しリアクションをしているユーザーをターゲティングします。
上記の複数の項目を組み合わせてターゲットを絞ることも出来るので、目的によって選択していきましょう。
また、その際に推定のユーザーサイズ(数)も表示されるので、参考にしてターゲティングすることができます。
予算を設定
次に「予算を設定」という画面に移るので、各項目を設定していきます。
プロモ広告はオークション形式であり、ユーザーからのアクションがあった際に随時課金されていく料金体系となっています。
キャンペーンやオークションの状況によっても金額は様々ですが、ひとつのアクションにつき数十円程の単価であるため、少ない予算でスタートできます。プロモーションの目的などによって適切な予算を決定しましょう。
1)基本的な項目の設定
初めに以下の項目があるので、選択をしましょう。
- 1日の上限予算(必須)
- 予算総額
- 価格(自動入札額/上限入札単価/目標入札単価)
※キャンペーンにより選択可能なものが異なります。
2)入札価格の設定
次に「詳細オプションを表示」をクリックすると入札価格が設定できます。
プロモ広告では「自動入札」という方法もあり、こちらで入札価格を設定しなければ、「自動入札」が適用されます。その場合、設定した予算総額やキャンペーン内容、オークションの状況などによって適切な入札価格が自動的に設定される仕組みになっています。
クリエイティブを設定
次に「クリエイティブ」を設定します。
画面左上部の「クリエイティブ」の横の矢印をクリックすると「ツイート」「カード」「メディア」など、利用できるものが表示されるので、そちらから利用したいものを選択しましょう。
また、クリエイティブには様々な種類がありますので、概要を説明します。
文字のみのツイート
文字のみを使用したもので、140文字以内という規定があります。リンク先URLなどを貼り付けた場合は、そのURLも文字数に含まれます。
画像付きのツイート
文字のみのツイートに加え画像を添付したものです。1枚だけでなく、複数の画像を添付することができますが、枚数に応じて表示方法が変わります。(例:4枚の画像の場合、上下左右に4等分されて表示される)
大きな画像のカード
画像とリンクがひとつになっており、カード形態になったものです。
Webサイトのカード
大きな画像のカードと似ていますが、リンク先のウェブサイトについての説明が入っていないものです。
アプリカード
アプリのアイコンやアプリについての情報(価格、概要など)をまとめたカードです。アクションボタンをつけることができ、インストールや起動、購入など、ユーザーに促したいアクションを設定します。
画像付きアプリカード
アプリカードで表示させていたアイコンよりも、サイズの大きい画像が掲載できるカードです。通常のアプリカードと同様にアクションボタンの設定ができます。
プロモ動画
文字のみのツイートに、動画を添付したものです。
動画付きアプリカード
動画を添付できるアプリカードです。
カンバセーショナル広告
画像付きツイートや動画付きツイートに、ハッシュタグ入りボタンを追加したものです。自動入力ツイート(ユーザーが拡散する際に、自動的に入力されるツイート)やお礼コメント(ユーザーが拡散をした際にお礼として表示されるコメント)の設定ができます。
上記のクリエイティブにはそれぞれ文字数の制限や画像のサイズなどの規定があります。
以下の表を参考にしてください。
クリエイティブ | 文字数 | 画像/動画の規定 |
文字のみのツイート | 本文:140文字以内 | – |
画像付き(1枚)のツイート | 本文:140文字以内 | ・ファイル形式:jpg、png ・画素数:600×335px以上 ・アスペクト比:16:9 |
大きな画像のカード | ・本文:116文字以内 ・カードのタイトル:70文字まで表示 ・カードの説明:200文字まで表示 | ・ファイル形式:jpg、png、gif ・画素数:280×150px以上 ・アスペクト比:2:1 |
Webサイトのカード | ・本文:116文字以内 ・カードのタイトル:70文字以内 | ・ファイル形式:jpg、png ・画素数:800×418px |
アプリ用カード | ・本文:116文字以内 | (アイコン画像) ・ファイル形式:jpg、png ・画素数:144×144px |
画像付きアプリカード | ・本文:116文字以内 | ・ファイル形式:jpg、png ・画素数:800×418px |
プロモ動画 | ・本文:116文字以内 ・動画のタイトル:70文字以内 ・動画の説明:200文字以内 | ・ファイル形式:MP4、MOV ・アスペクト比:16:9を推奨 ・尺:2分20秒以内 ・サムネイル:600×360px、jpg、png(対応ファイル) |
動画付きアプリカード | ・本文:116文字以内 | ・ファイル形式:MP4、MOV ・アスペクト比:16:9を推奨 ・尺:2分20秒以内 |
カンバセーショナル広告 | ・本文:116文字以内 ・ハッシュタグ:21文字以内 ・自動入力ツイート:116文字以内 ・お礼コメント:23文字以内 | ・ファイル形式:jpg、png、gif (アニメーションgifは不可) ・画素数:800×320px以上 ※動画の場合はプロモ動画と同様 |
プロモ動画 | ・本文:116文字以内 ・動画のタイトル:70文字以内 ・動画の説明:200文字以内 | ・ファイル形式:MP4、MOV ・アスペクト比:16:9を推奨 ・尺:2分20秒以内 ・サムネイル:600×360px、jpg、png(対応ファイル) |
動画付きアプリカード | ・本文:116文字以内 | ・ファイル形式:MP4、MOV ・アスペクト比:16:9を推奨 ・尺:2分20秒以内 |
カンバセーショナル広告 | ・本文:116文字以内 ・ハッシュタグ:21文字以内 ・自動入力ツイート:116文字以内 ・お礼コメント:23文字以内 | ・ファイル形式:jpg、png、gif (アニメーションgifは不可) ・画素数:800×320px以上 ※動画の場合はプロモ動画と同様 |
参考:Twitter広告で知っておくべきクリエイティブについてを徹底解説! | アドリス
まとめ
Twitter広告のひとつである「プロモツイート(プロモ広告)」について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
「プロモツイート(プロモ広告)」は、プロモーションの内容によって様々なキャンペーンから最適なものを選択できます。また、Twitterは拡散力が高いため、幅広いユーザーに対し短期間で情報を届けることが可能です。
「プロモツイート(プロモ広告)」は少ない予算からでも始めることができるので、まずは一定期間試用し、その後継続するかどうか、その成果を見て検討していくことも良いかもしれません。
新規顧客の獲得や短期間での成果を目指すのであれば、是非「プロモツイート(プロモ広告)」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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参考サイト一覧
Twitter広告を始めましょう|Twitter
プロモツイートとは何ですか?|Twitter
プロモツイートの概要と使い方 | アドリス
Twitter広告の概要とそのメリットとデメリットを分かりやすくご紹介 | アドリス
Twitter広告で知っておくべきクリエイティブについてを徹底解説! | アドリス
セルフサービス式のTwitter広告の始め方|アナグラム株式会社
プロモツイートとは?Twitter広告のやり方や料金を学ぼう | MOVIE CONTENTS LAB
Twitterキャンペーン成功事例やTwitter活用事例の紹介|Twitter
Twitter広告とは?種類や費用から出稿方法まで徹底解説 | デジ研