新規営業の業務の中で、営業リスト作成は現場の社員にとって特に負担が大きい業務です。
特に新人営業マンは日々営業リストの作成を課せられ、疲弊している方も少なくありません。中にはリスト作成に追われて、ほかの業務に手が回らず、残業で帳尻を合わせている方もいます。
営業リスト作成に携わる方の大半が「もっと楽にリストを作りたい」と思っているのではないでしょうか。
営業リストを楽に作りたいのであれば「リスト作成ツール」の利用が一般的です。まずはツール探しから検討していきましょう。また、外部からリストを購入したり、作成代行を委託するなどの選択肢も覚えておくことをおすすめします。
そこで今回は営業リストの作成を効率化する、おすすめのリスト作成ツールをご紹介していきます。
目次
営業リスト作成の「効率化」が目的ならツールを利用すべき
営業リストは、各社がリリースしているツールを活用して、効率的に作成することが可能です。リスト作成にかかる工数を削減したいという場合はツールの利用がおすすめです。
実際に外部の業者に委託するよりもリーズナブルで、リスト作成の効率化を考えるのであれば、まずはツールの導入から検討しましょう。
ツールによって特徴は異なりますが、キーワードを検索して必要な情報をリストアップできたり、業種を設定してWeb上にある情報から住所・電話番号などを集められたりするツールもあります。
おすすめ営業リスト作成ツール3選
「自社内で営業リスト作成を完結させたい」という人などに、おすすめのツールをご紹介します。
ツールを導入する際は、最初に営業リストにまとめる項目を決定します。そして、使用する営業リスト作成ツールを選びましょう。
複数のツールを使ってみて、使いやすいサービスや必要な情報が多いツールを選択することをおすすめします。
ソーシャル企業情報
全国の企業を対象とし、BtoB向けに開発された営業リスト作成ツールです。導入企業は3,000社を超え、約100万社以上の企業情報をリストアップできます。
特徴
ソーシャル企業情報の特徴は、営業対象の企業を見つけやすいという点です。業種・エリア・キーワードで検索できるので、営業の効率化を図れます。
また、検索回数やリストのダウンロード回数に余裕があるので、1ヶ月だけの利用も可能。ツールのインストールも必要なく、Web上で完結するのでスムーズに利用できます。
費用
ソーシャル企業情報では7,000円で利用できる「スタンダードプラン」と9,800円の「プレミアムプラン」があります。
スタンダードプランでは一度にダウンロードできるリストが1,000件に対し、プレミアムプランでは最大2,000件のリストアップが可能です。その他機能もプレミアムプランのほうが優遇されており、価格も2,800円しか変わりませんので、プレミアムプランを選ぶのが良いでしょう。
Urizo(ウリゾウ)
Urizoは日本最大級のiタウンページを主とする30以上のサイトから企業情報を集める営業リスト作成ツールです。全国の企業約560万社以上の最新情報をリストアップできます。
特徴
Urizoは他の営業リスト作成ツールにはない重複データの自動整理機能を搭載しています。複数サイトで同じ企業の掲載があった場合でも、1件のデータに集約するため、収集件数の節約が可能です。
Urizo独自の「増強機能」では、1媒体で電話番号しか載っていない場合でも自動で再検索をかけ、最新情報をリストアップします。そのため、他のツールよりもメールアドレス・FAXの収集率が格段に高くなります。
費用
Urizoには無料版と製品版があり、製品版は4つのプランに分けられています。
製品版を利用する際は5,000円の初期費用がかかります。
プラン | 月額費 | 収集件数 |
無料版 | 0円 | 1,600件 |
ベーシック | 4,980円 | 5,000件 |
スタンダード | 9,800円 | 10,000件 |
プレミアム | 17,800円 | 20,000件 |
スーパープレミアム | 36,200円 | 36,200円 |
無料版でも1,600件もの収集機能がついてくるので、お試し利用からベーシック等のプランに変更されることをおすすめします。
ListA(リスタ)
リスタはエコノス株式会社提供の営業リスト作成ツールです。キーワードを入れるだけで自動的にリストを出力してくれます。
特徴
リスタは、「サポート体制が手厚い」と評判で、初めて導入する人でも安心です。また、リスタはWeb上のすべてのデータから情報をリストアップしてくれるため、情報収集の効率性が優れています。
注意点としてはWindows上でしか起動せず、Mac製品では利用不可となっています。
費用
リスタはプランが全部で5つあります。その費用は以下の通りです。
- トライアル:無料
- スタンダード:月12,000円
- エンタープライズ:月24,000円
- エンタープライズプラス:月31,000円
- プレミア:月36,000円
- プレミアプラス:月74,000円
トライアルは収集件数20件までのプランです。実際にリスト収集に役立てるのであれば、スタンダード以降のプランで始めましょう。
収集件数はスタンダードのみ年間36万件の制限があり、以降のプランは無制限で利用できます。
エンタープライズプラン以降には「リストモット」という機能がついており、企業の代表者の名前から資本金といった細かい情報まで収集することができます。
営業リストを作成するだけであれば、スタンダードまたはエンタープライズプランの利用がおすすめです。
社内リソースを使わずに営業リストを手に入れる2つの選択肢
自社リソースありきで営業リストを作成するのであればツールの利用をおすすめしますが、営業リストは自社で作らなければいけないわけではありません。
企業から法人データを購入したり、リスト作成を外部の方に代行してもらうという選択肢も覚えておきましょう。
特にサービス導入の決裁権がある方であれば、リスト作成の効率化ばかりにこだわらず、目的に応じて最適な解決法が選べるようにしておくことをおすすめします。
すぐにリストが欲しいなら、リスト販売会社から購入しよう
法人リスト販売会社から営業リストを購入する方法もおすすめです。月額でリストをダウンロードできたり、単品で購入できたり、会社によって入手方法は異なります。
リストの価格は、会社によって違うため、購入する前にチェックしておきましょう。価格だけではなく、リストの量や情報の更新頻度なども確認することをおすすめします。情報がしっかりと整理されていれば、営業する際に便利でしょう。
以下のようなケースにおすすめです。
- すぐに営業リストをダウンロードして使いたい
- 月額を支払って必要なだけ営業リストをダウンロードしたい
- 扱っているリストをしっかりと管理したい
- 古いリストと新しいリストを一緒に管理したくない
リスト販売業者は多くありますが、その中でもおすすめなのが「リスト王国」です。
530万件以上のリストが掲載されており、毎週リストが更新されるので情報の最新性も高いです。欲しいデータを選んで決済(カード・口座振り込み)を行えば、当日~翌営業日中にはリストが納品されます。
とにかくすぐにリストが欲しい、やりとりに時間をかけたくないという方であれば、リスト王国の利用をおすすめします。
リスト作成そのものを代行するならクラウドソーシングでの依頼がコスパ○
営業リスト作成の代行のみをピンポイントで依頼するなら、クラウドソーシングがおすすめです。
営業代行業者やオンライン秘書などでも作成代行を請け負ってくれますが、どちらも「営業支援の一環」での対応となります。営業面で課題が山積みだったり、人手不足を解消したりといった目的があれば利用をおすすめしますが、リスト作成のみで依頼するのは割高になりやすいです。
クラウドソーシングは、フリーで働く個人に対して発注するので、企業に依頼するよりも価格が安価で、対応も柔軟です。
細かな管理やフィードバックは自社で対応しなければなりませんが、最近ではディレクションごと対応してくれる企業も増えてきています。
リードを獲得するために確認すべきポイント
営業リストの作成について、イメージは膨らんできたでしょうか。
営業リストの作り方はイメージできたが、そこから何をすればよいのか気になった方もいるかもしれません。営業リストは作成して終わりではなく、商談につなげていくためのコンテンツ制作やインサイドセールスの体制作りなどが必須です。
参考:オンライン営業を導入すべき5つの理由と、成功に導くコツを時系列ごとに紹介
まとめ
営業リストの作成を効率化させる方法について解説してきました。
営業リストの作成を効率化させるのであれば、ツールの利用がおすすめです。導入費用を抑えることができるので、今後も自社でリスト作成をする予定であれば、ツールを選びましょう。
しかし、営業リストは必ずしも自社で作らなければいけないというわけではなく、購入したり、作成代行を利用したりといった選択肢があることも忘れないようにしてください。
すぐにリストが欲しい方は、リストの購入がおすすめです。予算と社内リソースを温存したいのであれば、クラウドソーシングなどで作成代行を依頼しましょう。