「Facebook広告の導入は初めてなので、効果が出るのか気になる」
「他の広告で効果が出ていないから、Facebook広告に望みを持っている」
といった悩みをお持ちではありませんか?
Facebook広告は、他の広告媒体と比べて詳細なターゲット設定ができるだけではなく、拡散力があります。
また、クリック単価が安い傾向にあるため、他の広告よりも効果が出やすく費用対効果が高いといえるでしょう。実際に、Facebook広告を使い始めて成果が上がった事例も少なくありません。
そこでこの記事では、
- Facebook広告の費用対効果が他の広告と優れている理由
- Facebook広告の利用で成果を上げた事例
- Facebook広告の効果測定を行う方法
これらをご紹介します。運用時のコツや注意点についても解説するので、Facebook広告の運用を考えている方は参考にしてください。
目次
Facebook広告の費用対効果が他の広告と優れている4つの理由
Facebook広告の費用対効果が他の広告よりも優れている理由は、以下の4つあります。
- ターゲティング精度がほかの広告に比べて高い
- 他の広告と比べてクリック単価が安い
- Facebook広告はいいねやシェアができるため拡散力がある
- Instagram広告も同じクリエイティブで配信できる
ここでは、各理由の詳細を紹介します。
ターゲティング精度がほかの広告に比べて高い
Facebook広告のターゲティングは、他のWebメディアの広告に比べて精度が高いメリットがあります。ターゲティングの種類は、以下の3つのパターンがあります。
ターゲティングの種類 | 特徴 |
コアオーディエンス |
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カスタムオーディエンス |
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類似オーディエンス |
|
Facebookは、パーソナルな情報を登録しているため、広告のターゲティング精度が高いです。
ターゲティングの精度が高い場合、クリック率(CTR)が上がり、クリック単価(CPC)が下がります。そして結果的に、獲得単価(CPA)も低くなるメリットがあります。
高いターゲティング精度かつ単価を下げられることは、Facebook広告の大きな特徴といえるでしょう。
他の広告と比べてクリック単価が安い
Facebook広告は、別のWebマーケティングや広告よりも、クリック単価が安く、費用対効果に優れています。
リスティング広告であれば、CPC(クリック単価)が200円以上になっていることもありますが、Facebook広告の場合、数10円〜100円程度から始められます。ターゲティングの行い方によって単価は変わるものの、費用対効果は抜群です。
Facebook広告はいいねやシェアができるため拡散力がある
Facebook広告は、拡散力が強いことも特徴であり、費用対効果に優れているポイントです。Facebookのおなじみの機能である「いいね」やシェア、フォローなどは、コンバージョンや認知を意識した広告クリエイティブでも可能なため、それらのアクションが起きると拡散力が期待できます。
他の広告の場合、「いいね」やシェアなどの機能がなければ、拡散させることは難しく、その分コストがかかってしまうリスクもあります。広く拡散させるためには、Facebook広告をしっかり作りこむことも意識しておきましょう。
Instagram広告も同じクリエイティブで配信できる
InstagramはFacebookの傘下にあり、アカウントを紐づけることで同じクリエイティブでInstagramに広告配信できることも、費用対効果に優れているポイントです。
月間アクティブユーザーはInstagramで10億人、Facebookで27.4億人となっており、計37億人以上にリーチできるからこそ、高い広告効果を期待できます。
また、アカウントを紐づけることでクリエイティブを新規で作る必要もなく、オーディエンス設定をそのまま使うこともでき、運用コストを抑えながら広告を出稿できます。2つのSNSに対して、同じクリエイティブで広告配信できることはFacebook広告の大きな強みです。
Facebook広告の効果を最大限に活かした3つの成功事例
実際にFacebook広告の利用により、コンバージョンや売上を増加させた事例があります。
ここでは、Facebook広告の機能によって、大きな成果をおさめた事例3つをご紹介します。
- Facebook広告でターゲティング機能をフル活用しCVが7倍以上増加した事例
- Facebook広告で新たな顧客層の開拓ができ、商品購入数を前年から66%増やした事例
- FacebookとInstagramの広告を活用し、コンバージョンを45%増加させた事例
こうした成功事例を参考にして、Facebook広告を正しく活用しましょう。
Facebook広告でターゲティング機能をフル活用しCVが7倍以上増加した事例
オーガニック食品・食材などを販売しているOisix(オイシックス)は、詳細なターゲティング設定によって、コンバージョン7倍、サイト訪問者数1.7倍という成果をあげました。どのような課題があり、どのような施策を行ったのか詳しく見ていきましょう。
抱えていた課題
Oisix(オイシックス)は、有機野菜や自然食品、オーガニックフーズなどをオンラインで販売していますが、これをどのようにして顧客に認知させるか、どうしたら「おためしセット」を購入してもらえるのか、どのように広告を活用するか、という課題がありました。
行った施策
Oisix(オイシックス)は、Facebook広告の「コアオーディエンス」機能を使用し、ターゲットを「30代~50代の主婦層」に設定し、年齢や性別のみならず、利用者の興味関心、「いいね」などの行動でもターゲティングを実施し、キャンペーンを展開しました。
広告クリエイティブは、箱にたくさんの食材を盛り食材の種類をわかりやすく魅力的に紹介。そこに価格を表示し、お得感を演出しました。
施策に対する効果・結果
ターゲットを絞った広告配信により、狙った「30代~50代の主婦層」に広告を見てもらえ、以下のような結果となりました。
- Facebook広告の接触者と非接触者で比べた場合、おためしセットの販売件数が7.6倍にアップ
- Facebook広告の接触者と非接触者で比べた場合、ランディングページへの新規訪問者数1.7倍
- 前年同期比、継続利用によって、おためしセット購入から定期会員の転換率1.6倍
このように、購入率をアップさせただけではなく、新規会員の増加にも成功した事例です。
考察
Oisix(オイシックス)が成功した理由は、ターゲティング機能を活用し、興味のあるユーザーや購買意欲の高いユーザーに絞ったことが成果につながったのでしょう。
また、ターゲットに合わせて分かりやすさを追求したクリエイティブを配信したことも要因の1つです。
参考:Oisix | Facebook for Business
Facebook広告で新たな顧客層の開拓ができ、商品購入数を前年から66%増やした事例
オンラインで多肉植物を販売している「Succulents Box」は、Facebookを活用することで、前年比で購入数を66%もアップさせました。なぜこのような成果をあげられたのか、詳しく見ていきましょう。
抱えていた課題
「Succulents Box」の抱えていた課題は、販売チャンネルを増やし、売上をアップさせることでした。自社サイトやサードパーティだけではなく、他のチャンネルを作り、潜在顧客へのリーチを増加させたいという目標がありました。
行った施策
Facebook広告を始める前では、多肉植物を購入する25~34歳の女性がメイン顧客でしたが、ページインサイトによりそれに続いて55~64歳の女性層が増えていることがわかりました。そこでターゲティングの設定を調整しました。
施策に対する効果・結果
広告配信によりターゲットの年齢層に幅があることを確認できたため、ターゲティング設定を変更。それにより、購入数の対前月平均伸び率が66%も上昇しました。
広告経由による効果はもちろんのこと、クリエイティブに使用した素材をSNSで好まれるような高画質の画像や思わずシェアしたくなるようなストーリーを紹介しました。その結果、広告がシェアや「いいね!」、コメントを促し、アクションを起こしたユーザーの友達のフィードにも表示され、商品の売れ行きが増加しました。
考察
Facebook広告を使うことで、ターゲットを20〜30代だけでなく55歳~64歳に増やし、顧客層を増やせたことが売り上げ増加につながったと考えられます。
また、広告がシェアされることで潜在的に興味のあるユーザーの友達にまで広告を見せられたくさんのリーチを獲得し、新たな顧客層の開拓につながったのではないかと考察できます。
参考:Succulents Box:Facebook広告の成功事例 | Facebook for Business
FacebookとInstagramの広告を活用し、コンバージョンを45%増加させた事例
健康食品ブランドである「京都やまちや」はFacebook広告を活用し、ユーザーが広告を見たときの売上が45%も増加した成功事例です。抱えていた課題や施策、結果などを見ていきましょう。
抱えていた課題
日本ほどの知名度はなかった香港での商品販売を検討しており、オンライン売上の増加だけではなく、興味・関心のある顧客にリーチするための方法を探していました。
行った施策
モバイル向けにデザインした写真広告だけではなく、動画広告も活用したキャンペーンを展開しました。
25~60歳までの幅広いターゲットを設定し、FacebookやInstagramで展開するために広告の「自動配置」を利用。
また、サイト訪問者と過去の商品購入者に対し再度広告を配信するリターゲティングも行いました。
施策に対する効果・結果
行った施策の結果、2019年9月の12日間で、次のような成果をあげました。
- ユーザーが広告を見たときの売上が45%アップ
- カートへの追加増加率2.8%アップ
- 「カートに追加」の平均コスト低減率2.5倍
課題であった「オンライン売上の増加」に成功した、ということです。
考察
FacebookとInstagram同時に広告を出稿したことが、成功の要因と考えられます。さらに、ターゲットに合わせた「自動配置」も効果的に働いたのではないかと予想できます。
参考:京都やまちや: Facebook広告の成功事例 | Facebook for Business
Facebook広告の効果を測定する4つの方法
Facebook広告の効果を測定する方法は、主に以下の4つあります。
- Facebookピクセル
- A/Bテスト
- ブランドアンケート
- ホールドアウトテスト
それぞれの詳細を紹介します。
Facebookピクセル
Facebookピクセルを利用すれば、Facebook広告の効果を測定できます。Facebookピクセルは、ウェブサイト用のjavascriptコードを埋め込むことで、さまざまな施策に応用できます。
以下はFacebookピクセルの主な3つの機能です。
- コンバージョン計測(Facebook広告から遷移したサイト上)
- リターケティング(Facebook広告経由でサイトに訪れたユーザーへ)
- カスタム・類似オーディエンスの設定
- ホールドアウトテスト
Facebook広告経由でECサイトを訪れたユーザーがアクションを行った際、Facebookピクセルを通じて行動履歴が蓄積されるようになります。こうしたFacebookピクセルの作成方法は、以下の手順で行います。
広告マネージャの左上のクリックし、イベントマネージャを選択します。
イベントマネージャを開いたら「データソースをリンク」を選択します。
次にリンクするデータソースを選びます。
次にウェブイベントを選択する画面で「Facebookピクセル」を選択します。
Facebookピクセルを入力したら「ピクセルコードのインストール方法を選択」の画面でインストール方法を選択します。
今回は一般的なインストール方法である「手動でピクセルコードをウェブサイトに追加」を選択します。
最後にコードをFacebookピクセルを導入したいサイトのheadの間に貼り付けてリンク完了です。
【こんな人におすすめ】
- コンバージョンを計測したい人
- Facebook広告経由でウェブサイトに訪れたユーザーへのリターゲティングしたい人
- カスタムオーディエンスをしたい人向け
A/Bテスト
Facebook広告では、A/Bテストも行えます。A/Bテストとは、ひとつだけ広告の変数を変更し、いくつか他条件を揃えたキャンペーンを作り、ランダムに振り分けたターゲット層にそれぞれ配信することで、その結果を比べられる機能です。テスト可能な変数は、以下の5つあります。
テスト可能な変数 | 詳細 |
クリエイティブ | 異なったテキスト、画像、クリエイティブの種類を比べられる |
オーディエンス | 異なったオーディエンス、あるいはユーザー層に広告がリーチした時、どれぐらい効果的なのかを比較できる |
配信の最適化 | キャンペーン予算の最適化が「オン」のキャンペーンと、「オン」ではないキャンペーンを比べ、パフォーマンスへの影響を測定できる |
配置 | オーディエンスにリーチするときの配置の種類を比較できる |
商品セット | 異なる商品セットを比べられる |
こうしたA/Bテストの効果測定はFacebook広告の新しいキャンペーンを作成時に選択する項目があるので、「A/Bテストをオン」にすれば利用できます。
また、初めてA/Bテストを行う際は、複数の変数ではなく、単一の変数を使用しましょう。
【こんな人にオススメ】
- 数字の出る効果的な広告を素早く見つけたい人
- 広告に変更を加えたときにその効果を測定したい人
ブランドアンケート
Facebook広告の機能として、ブランドアンケートも利用可能です。ブランドアンケートとは、Facebook広告を見ていないユーザーも含めて、ブランドの認知度やブランドパーセプション、ブランド想起におけるインクリメンタル効果を計測できる機能です。
ブランドアンケートテストを設定する際は、以下の手順で進めましょう。
- 広告マネージャから「テスト」を選択
- 「ブランドアンケート」で「スタート」を選択
- 「アカウント」もしくは「キャンペーン」を選択
- 利用する地域・業界を選択
- テストの開始日と終了日を設定
- テストの名前を入力
- アンケートで使用する言語を選択
- 質問を最大3問で作る
- 「テスト詳細を確認」をクリック
- 「テストを作成」をクリック
テスト機能は、基本無料で利用できますが、ブランドアンケートの場合、$15,000が最小予算として設定されていることも認識しておきましょう。
【こんな人におすすめ】
- 広告がどのくらい顧客の関心を引いたのかを計測したい人
- ターゲットにアンケートを実施したい人
ホールドアウトテスト
コンバージョンや認知度の増加分を測定できるホールドアウトテストも、Facebook広告で活用できます。ホールドアウトテストは、広告がクリックされなくてもビジネスへの貢献度を把握できるため、クリック以外の効果を測定可能です。
こうしたホールドアウトテストの設定方法は以下の通りです。
- 広告マネージャから「テスト」を選択
- ホールドアウトテストの「スタート」を選択
- テストの対象と期間を選択
- テスト名を入力
- アカウント全体か、キャンペーンを選択
- 計測するコンバージョンイベントを選択
- 「テスト詳細を確認」を選択
- 「テストを作成」を選択
テストする期間は、最低でも1週間以上は必要です。また、テスト結果が90%以上ならば信頼できる統計データとなるため、ひとつの目安としましょう。
【こんな人にオススメ】
- 広告がどれだけの効果を発揮しているのか確認したい場合
Facebook広告の運用効果を上げるポイント
Facebook広告で効果を出すためには、日々の細かい運用が非常に重要です。この章では、以下の運用効果を上げるポイントを紹介します。
- Facebook広告の設定面で効果を出すためのポイント
- Facebook広告のクリエイティブ面で効果を出すためのポイント
それぞれの詳細を知り、Facebook広告で効果を出しましょう。
設定面で効果を出すための3つのポイント
Facebook広告の設定面で効果を出すためのポイントは、以下の3つあります。
- カスタムオーディエンスで見込み客にリーチをかける
- オーディエンスを最低2〜3パターン作成する
- オーディエンスのターゲットは被らせない
各ポイントの詳しい内容を解説します。
カスタムオーディエンスで見込み客にリーチをかける
「カスタムオーディエンス」を活用することで、高い効果を出せる可能性があります。カスタムオーディエンスは、すでに興味を持っているユーザーにアプローチできる手法だからこそ、費用対効果の高い広告です。
また、既存顧客だけではなく、類似オーディエンスへの広告配信もできるため、ターゲティングの精度は高いです。カスタムオーディエンスで見込み客にリーチをかけることで、運用効果を上げられるでしょう。
以下の記事ではカスタムオーディエンスを実際に効果のでた事例や利用手順を詳しく紹介しているので参考にしてください。
参考:Facebook広告の効果を大幅に改善するカスタムオーディエンス広告活用法!
オーディエンスを最低2〜3パターン作成する
Facebook広告のターゲティング機能をより高めるために、複数のオーディエンスを作成することもおすすめです。1つのターゲットに絞って広告を出すより、2~3パターン作った方が広告効果の高いターゲットを見つけやすく、効果が出るまで早いからです。
また、類似したターゲットの設定も避けるようにしましょう。オーディエンスを最低2〜3パターン作成し、効果の高いターゲットを見つけるようにしてください。
オーディエンスのターゲットは被らせない
オーディエンスのターゲットをかぶらせないことも、Facebook広告の設定面で効果を出すためのポイントです。ターゲットを被らせてしまうと自社アカウント内で競合してしまい、成果が上がりにくくなります。
また、広告費用も無駄になってしまい、定められた予算内で効果的な広告配信を実現できなくなります。そのため、なるべく被らないように配信することをおすすめします。
クリエイティブ面で効果を出すための3つのポイント
設定面だけではなく、クリエイティブ面で高い効果を出す秘訣は、次の3つです。
- Facebook広告の推奨する画像や動画のサイズ・解像度を徹底する
- 複数の切り口でクリエイティブを作成する
- 目的別で広告フォーマットを変える
Facebook広告のクリエイティブ面に注力し、高効果を狙いましょう。
Facebook広告の推奨する画像や動画のサイズ・解像度を徹底する
画像が小さかったり比率が異なったりした場合、広告が表示されたときに見栄えが悪くなるため、Facebook広告の推奨する画像や動画のサイズを徹底しましょう。当然、見栄えの良くないクリエイティブは、広告効果を下げてしまいます。
またサイズだけではなく、解像度も意識することで、画像や動画をきれいに表示できます。複数ある広告フォーマットごとに推奨サイズ・解像度は異なるため、事前に確認してからクリエイティブを進めましょう。
複数の切り口でクリエイティブを作成する
一つの切り口だけではなく、複数の切り口で画像や動画を作ることも、クリエイティブ面で効果を出すポイントです。
前の章で紹介した通り、Facebook広告にはA/Bテストがあり、複数のクリエイティブを登録し、比較しながら効果の高いものを見つけられます。
A/Bテストを使った効果的な運用方法は、常時切り口の違う5〜6のクリエイティブで広告を配信し、その中から効果の低いクリエイティブを新しいものに切り替えるという手法です。
数値を元に修正を繰り返す方法なので、効果のでやすいクリエイティブを見つけやすいです。
目的別で広告フォーマットを変える
目的によってFacebook広告のフォーマットを変更することも、高い効果を出すために欠かせないことです。例えば、動きを伝えたい商品を紹介したい場合は、画像ではなく、動画広告をすることで、より商品の魅力を伝えられます。
複数の商品を一気に紹介したい場合は、複数のクリエイティブを載せられるスライドショーやカルーセル広告がよいでしょう。インパクト重視ならば、1枚の画像だけ、という手段もあります。各フォーマットの特性を理解し、目的に合わせて広告を配信しましょう。
Facebook広告で効果が出ないときにチェックすべきポイント
Facebook広告で効果が出ないときには、以下のポイントをチェックしましょう。
- 広告セットを作成しすぎていないか
- コンバージョン地点は正しいか
- ターゲティングは細かすぎないか
- Facebook広告の設定を高い頻度で変更していないか
高い効果を出せるように、各ポイントの詳細を紹介します。
広告セットを作成しすぎていないか
広告セットを作成しすぎている場合、Facebook広告で効果が出ない可能性があります。広告のコンバージョン最適化を活かすためには、1週間あたり50件以上のコンバージョンデータが各広告セットごとに必要と言われています。
しかし、コンバージョンデータは広告セットが多くなるほど分散し、効果が出にくくなります。そのため、広告セットを作りすぎている場合は、極力減らしてみましょう。
コンバージョン地点は正しいか
Facebook広告で効果が出ないとき、コンバージョン地点は正しいのかも、確認することをおすすめします。例えば、コンバージョン地点が単価の高い「不動産購入」などハードルが高い地点に設定している場合、そもそもコンバージョンしにくいので、なかなか広告効果を得られません。
Facebook広告はコンバージョンで獲得した件数に応じて配信を自動調整する機能もありますが、その数が少なすぎると自動で調整する機能をうまく活用できません。
こうした場合は、お問い合わせを促すのではなく、実行ハードルが低くビジネスのリードにもなる資料の無料配布といった中間地点を用いる必要があります。コンバージョンのハードルが高すぎる場合は、コンバージョンポイントを調整しましょう。
ターゲティングは細かすぎない
Facebook広告のターゲティングが細かすぎても、効果を上げられない可能性があります。Facebook広告では広告配信のターゲットを決めた際、潜在リーチ(広告を表示できるユーザーの想定数)が表示されますが、あまりにターゲットを細かく決めすぎるとその数が少なくなります。
例えば、2000人の潜在リーチ数が表示されたとして、クリック率は3%とするとコンバージョンが1%あるかも難しくなります。
ですので、潜在リーチ数が1000〜10000といった少ない数字が表示された場合はターゲットを広げてみましょう。
Facebook広告の設定を高い頻度で変更していないか
Facebook広告の設定を高い頻度で変えている場合は効果が安定しない可能性があります。
というのも、Facebook広告は広告の最適化をAIが自動で行いますが、広告の配信中はAIの学習期間となります。
その学習期間がコンバージョンが50件必要だと言われており、その数に達した時点で学習期間が終了しますが、その途中で「大幅な変更」を行うとAIの学習機能が初期化され、再度情報収集が開始されます。
となると、広告最適化の情報を集めるのが遅くなってしまい、結果として効果が出にくくなってしまいます。
特にFacebook広告では以下の変更は「大幅な変更」とされているので、むやみやたらに変更しないよう気をつけてください。
- ターゲットの変更
- クリエイティブの変更
- 最適化イベントの変更
- 広告セットに新しい広告を追加
- 広告セットの7日以上の停止
Facebook広告に関するよくあるご質問
Facebook広告に役立つQ&Aをまとめています。
Q.Facebookカスタムオーディエンスのターゲティング方法にはどんな種類がありますか?
A.Facebookカスタムオーディエンスでは、ウェブサイト訪問者、アプリのユーザー、または既存の顧客データを基にターゲティングすることが可能です。さらに、特定の行動や関心を持つユーザーに広告を配信することで、より効果的なターゲティングが可能です。
Q.ウェブサイト訪問者をターゲティングする際に、どのような条件を設定できますか?
A.ウェブサイト訪問者をターゲティングする際には、特定のページを閲覧したユーザー、訪問回数、滞在時間などを条件として設定できます。特に、カートに商品を追加したが購入していないユーザーをターゲティングするリターゲティングが効果的です。
Q.Facebookカスタムオーディエンスのターゲットリストの作成方法はどのように行いますか?
A.ターゲットリストの作成は、ウェブサイトトラフィックやアプリのユーザー情報、メールアドレスや電話番号など、顧客データをFacebookにアップロードして行います。Facebookはこのデータを匿名化し、対応するユーザーに対して広告を配信します。
Q.カスタムオーディエンスを利用することで、どのような広告効果が期待できますか?
A.カスタムオーディエンスは、ターゲティング精度が非常に高いため、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。また、顧客の関心に基づいた広告配信が可能なため、費用対効果も改善されることが多いです。
Q.カスタムオーディエンスは、他のターゲティング手法とどのように併用できますか?
A.カスタムオーディエンスはリターゲティングや類似オーディエンスと組み合わせて利用することで、より広範囲かつ効果的な広告配信が可能です。例えば、既存顧客にリターゲティングを行い、同時に類似オーディエンスを使って新規顧客獲得を目指すことが一般的です。
まとめ
Facebook広告は、ターゲティング精度が他の広告に比べて高く、クリック単価が安い傾向にあります。また、拡散力があり、Instagram広告も同じクリエイティブで配信できるメリットがあります。
Facebook広告の運用効果を上げるためには、カスタムオーディエンスで見込み客にリーチをかけたり、オーディエンスを最低2〜3パターン作成したり、設定面を意識しておきましょう。Facebook広告の推奨する画像や動画のサイズ・解像度を徹底することも、クリエイティブ面では重要です。
Facebook広告で効果が出ない場合は、コンバージョン地点やターゲティングを見直すことをおすすめします。設定を高い頻度で変更していないのかも併せてチェックしておきましょう。Facebook広告を利用して、事業を成長させませんか。