グループシナジーに必要なのは、高い技術とそれをサポートする力。ココン株式会社の成長の秘訣とは?

Webマーケティングノウハウメディアの「LISKUL」と、IT/Web業界の求人紹介をしている「グロウスギア」の共同企画、「キャリアノート」。

今回紹介するのは、高い技術力を有する6つの企業が有機的につながって力を発揮するココングループ。特にセキュリティ分野においては、国家規模の大型プロジェクトにも参画し、大きな存在感を放っています。

その躍進の秘密はどこにあり、今、グループとしてどのような人材を欲しているのでしょうか。ココン株式会社に転職後、取締役 最高執行責任者として活躍している竹内將人さんに話を伺いました。

ココン株式会社の採用情報を詳しく見る


グループシナジーは、プロの力とそれを支えるジェネラリストがつくる

ココン1

竹内將人ココン株式会社 取締役最高執行責任者。スタートアップ企業に新卒として入社後、事業部分社化に伴う会社設立に携わり営業/マーケティング/事業企画を経て2015年にココンに入社。入社後は、グループ会社のPMIとしてグループ横断で執行業務に従事。現在に至る。​

―まずは、ココングループの事業内容のご説明からお願いいたします。

ココングループのビジネスは大きく2つの領域に分類されます。そのひとつである“セキュリティ領域”の事業では、国内トップクラスのホワイトハッカーが集まるチームを擁し、企業における脆弱性を診断しています。

昨今、多くの企業様があらゆる場所でネットワークに繋がり、業務を進められるようになる反面、セキュリティ上の不安を抱えている企業様も多いという時代背景の影響もあり、ココングループにもお声をかけて頂いている状況です。

もうひとつの領域である“クリエイション”は、ソーシャルゲームやコンシューマーゲームのイラストデザインを請け負うビジネスです。ゲーム業界はリリースのペースアップに伴い、イラストを必要とするサイクルが加速度的に短縮しており、ゲーム会社が自社でイラストレーターを抱える傾向よりも外部のパートナーと組む傾向が強まっています。そういった企業様に対し、外部デザインチームとして2Dイラストや3Dモーションを提供しております。

この分野における当社グループの強みは、キャラクターをベースに2Dイラストを作成する“絵合わせ”という業務です。現在、アニメやマンガを軸としたゲームのリリースが増えており、その過程の絵合わせの業務で多くの企業様からご相談をいただいております。

ココングループはこうしたふたつの領域に分かれた6つの企業とそれらを経営・管理するホールディングスカンパニーからなります。

ココン2ココングループは6つの企業と、それらを経営・管理する企業からなる。

全グループにおいて高い品質、技術力を提供し、社会におけるミスマッチ、不足や不満を解消しながらバリューを出すプロフェッショナルが集まっていることが、当社の特徴のひとつと感じています。

―どうして、それだけレベルの高い技術者を集めることができるのでしょうか?

ココンは、自社の事業成長とあわせてM&Aでご縁を頂いて成長を続けてきたグループ企業です。代表の倉富の視点の高さや度量の大きさ、そして“日本や世界に対して、より良い価値を提供していきたい”という大きな志に共感しジョインを決めたメンバーが集まっています。

セキュリティ事業会社もクリエイション事業会社も、プロフェッショナルなメンバーが集まっています。各社の持つ世界観を損なうことなく、「各社のビジョンを叶える。」スタイルでグループ企業と向き合い、支援をしていくスタンスが浸透し、良いサイクルが回っていると思っています。

サイクルが回った結果、技術力をエンジンにしながら、単社では出会えなかった企業様とアライアンスを結び、技術をより多くの人に使っていただけるグループシナジーが生まれています。

―大変、ユニークな事業形態ですね。職場はどのような雰囲気になっているのでしょうか。

プロフェッショナルなメンバーが集まっているので、プロとしてのコミュニケーションが成立しており、非常に居心地の良さを感じています。単純に和気あいあいとしているだけでなく、それぞれの仕事や立場を尊重しあいながら接することができていると感じています。

―技術的に尖っているプロが集まると、衝突したりはしないのでしょうか?

そうならないよう、2つの対策をとっています。1つ目はプロフェッショナルなメンバーの働き方に自由度を持たせていること。出勤時間は決めていませんし、言うなれば、“結果さえ出して頂ければ”という、プロとプロのお付き合いを実践しています。

そして、2つ目は、各会社のNo.2、No.3となるような経営メンバーにビジネスサイドのジェネラリストを配置していることです。非常に高い技術力を有する個社のトップと本体である私たちとの間のコミュニケーションや、セールス&マーケ周りや数字を見る役割を担ってもらっています。

私たちの部門は、業務執行のポジジョンとして、代表である倉富の世界観とグループ各社の社長の世界観をどのように合わせていくかを考え、動いています。ベクトルを合わせたら、数値目標と課題が生まれ、それに対して現在の個社ができる領域と、できない領域とに分類、できないことは私たちがコミットし、できる領域はKPIやWBSを設定。その後も常に寄り添いながら時にはグループ会社のメンバーとして業務を行いながら、一緒に計画実現へ向けて動いています。


ココンの成長=自分の夢が自然に叶う構図

ココン3

―そもそも、竹内さんはどのような経緯でココンに入社されたのですか?

大学を卒業し、独立系のモバイル広告代理店に就職し、セールス周りの業務に従事してきました。やがて大阪オフィスのトップを任され経営に参画。その後、専門学校と実業界を繋げる新規ビジネスの立ち上げも当時の会社では経験いたしました。

社会人9年目を終えた段階で、新しいステージへと足を踏み入れてみたいという思いが強くなり、これまでの経験の中で培ってきたノウハウを活かし、一緒に協力しスケールできるビジネスパートナーを探していました。

おかげさまで、お付き合いのあるいくつかの会社様からもオファーを頂いたのですが、エージェントを通じ倉富と出会い、その世界観や視座の高さ、熱意に共鳴。高い技術力を有する会社であり、ベンチャーキャピタルからも応援を頂いている環境の中、一緒に働くメンバー以外に投資家の方とも力を合わせることができる点にも魅力を覚え、ジョインを決めました。

また当時のココンは、大きなポテンシャルを有しながらも、まだビジネススキームが発展段階にある状態でした。もし入社したら自分が持っているスキルセットが活かせる環境であると感じていました。このような細かな条件をエージェントの担当者がしっかりくみ取ってくれた上でマッチングしてくれたことに今も感謝しています。

―ココンに入社を果たしてから、どのような業務を担当されたのでしょうか?

入社した当時のココンは、グループ会社含め計3社でした。各社が自分たちの強みを作り磨こうとしている段階にありました。私が初めにしたのは、収益構造を分解し、何のインジケーターが存在し、どのバリュードライバーに注力することが一番成長につながるのかを見極めることでした。

あらゆるビジネスにおいて因数分解は必要ですが、ひとつひとつを紐解いていくと、グループ会社全体に共通する因数があることがわかりました。またその因数はビジネスにおいてコアな領域だったのでそのコアな部分が共通しているのであれば、ひとつのモデルケースを作り、他の会社へ成功体験の横展開をすれば良いと考え、実行していきました。

―ココンの成長の中で、竹内さんご自身が得たものは?

これまでマーケティングやセールス周りの業務を経験してきて、それなりに知見があったのですが、財務周りのノウハウの蓄積が少ないと感じていました。ココンに入社して、そういった領域に少しずつですが着手できたことは大きかったですね。

そして何よりも、ココンにジョインしてから思考の幅が広がりました。単体のサービスを提供するベンチャーは多いかと思いますが、ここまで複数の業態を短期間で、しかもそれぞれピンを立てながら成長している会社と一緒にお仕事をさせてもらえる機会はそうそうあるものでないと感じています。

私は倉富やココングループが持つ大きな世界観を何としても叶えたいと考えており、その過程には自身の夢も置いています。「ココンの成長=自分の夢が自然に叶う」という構図です。それは私だけでなく、ココングループに関わる全員とも共有したいと思っています。

ぜひ個人がやりたい自己実現を会社のロードマップの間に差し込んでほしいと思っています。そうすることで、ココンとして制度を用意し、それを応援することができます。自身の夢の実現がそのまま会社の成長につながる、今はその仕組みを作ろうと動いています。

―会社の方向性と個人の方向性を合致させるのは難しくないのですか?

正直、ぴったりハマるものとそうでないものがあります。ハマらないものに関しては何かしらのサポートは必要かと思っています。基本的には面談を重ね、全てではなくても過程の部分でハマる場所を見つけ、その部分だけでも一緒にやれる事を双方共有することが大切だと感じています。

個人の夢と個社の目標、そしてココンの目標が一直線に並べば、それぞれの個社及びグループがもっとも力を発揮できる環境につながり、結果飛躍的に成長を遂げられると思っています。
それは会社という単位だけでなく、人材にもいえることです。もちろん、スキルセットも大切ですがベクトルが合致することで、組織フィットや文化フィットがしやすく、ひとりひとりがフルポテンシャルを発揮し、結果競争優位の種が生まれると思っています。


入社してほしいのは、ポジティブで変化を楽しめる人

ココン4

―ココングループの未来について教えてください。

今後の戦略は大きく3つあります。1つは、個社の既存ビジネスの成長です。直近では特にアライアンスにも力を入れています。個々が高度な技術や資産を保有しているのは間違いないので、そこに興味を持って下さる企業様と連携し、新たな価値を作っています。例えば昨年、プレスリリースさせて頂いたSOMPOグループ様との取り組みなどがその例です。

そして2つ目はグループ間のコミュニケーションを活性化させ、新たなビジネスを0→1で創出することです。もしも不足する領域があるとしたら、3つ目の動きであるM&Aやパートナー企業様と協力して拡充していくつもりです。

現在、国家レベルでセキュリティに対しての動きが活発化しており、企業間でも急激なセキュリティ意識の高まりが続いています。業界内で一部確立しはじめた当社グループのポジションを活かしながら、今後もさらなる発展を目指していきます。

また2020年には通信が5Gへと移行する中、再度ゲーム市場において大きな変化が訪れるのではと感じております。そこを想定しつつ、私たちのクリエイションの力が求められるよう、サービスの拡充を進めていきます。

ココンとしては、こうした高い技術力と高品質のサービスを通じ、ミッションである22世紀への前進に貢献していきたいと考えています。

―そんな御社にとって、どのような人材が必要でしょうか?

“スペシャリスト”と“ジェネラリスト”の両方が必要だと思っています。前者はセキュリティエンジニアやAI技術者やビッグデータのアナリスト、イラストレーターなど一芸に秀でている方ほど魅力に感じています。実際に、グループ内でAIとセキュリティのスペシャリスト同士の融合も始まっています。

後者は、先ほどお話したNo.2、No.3の役割として、フロント周りでの渉外を担当する方です。現在、各社が保有する稀有な資産を活かしながら、外部の会社様や特殊な機関様とともに、大きなイノベーションを起こすようなプロジェクトを複数進めています。ぜひそこに参画頂ければ嬉しいなと思っております。

ジェネラリストの方の場合、必ずしも専門的知識が必要かといったら、そんなことはありません。専門的な知識でも勉強して理解しようと思える方であれば、フィットしやすいはずです。複数のフレームは用意できているので、成功体験をインプットしながら成長できる環境をご用意できると思っています。

そしてポジティブなマインドを持ち、変化を好む人を求めています。世の中の変化が速い中、そこに対応することは必要ですし、むしろ変化そのものを喜べるような人は大歓迎です。

そのような方は、グループが急激に成長している今だから必要というわけではなく、この先もずっと必要になっていくと思っています。

なぜならばココンは先ほど申しあげたように“22世紀への前進に貢献する”というミッションを掲げています。そしてその22世紀はまだ誰も経験したことがないと私は思っています。

ココングループは、今日のコトバで明日を語るのではなく、明日のコトバで明日の姿を描き続けていきたいと思っています。その為にココングループにはそのようなマインドを持つチャレンジャーが必要で、そのような方がいらっしゃってくれるのならば、いつのタイミングでもWelcomeです!

コメント