【2023年最新版】法人口座が開設できる銀行12選を比較!選び方も紹介

法人口座は、ビジネス上で取引が発生する際に必要になるものです。

法人口座開設は、法人化をして事業取引があるのであれば、法人としての経理管理のために必須といっても過言ではありません。

様々な必要書類の提出、金融機関からの審査を受けて開設が可能になることから、事業取引の上で信頼性の獲得につながります。

法人口座の開設が必要になったけれど、どの金融機関で開設するのがベストか判断基準がわからないという方や、法人の銀行口座開に関しては、必要書類の対面での提出の手間や、口座開設までに時間がかかりすぎている、など苦戦されている方も少なくないのでしょうか。

参考:法人の銀行口座開設について 資料1 平成30年3月 内閣官房 日本経済再生総合事務局

そのようなお悩みの解決に寄り添うような、口座開設までの機関が最短即日の金融機関や、口座開設がオンライン完結で済むなどのサービスが登場しています。

そこで、この記事では各金融機関の特徴を比較し、法人口座を開設する際に金融機関を選ぶポイントを解説いたします。

ご紹介する法人口座の解説におすすめの金融機関のピックアップ方法として、既存のまとめサイト10個分の情報から、紹介されている金融機関をスコアリングしました。

各サイトで紹介頻度の高いものを登場回数順にまとめなおしているので、この記事を読めば効率良く注目度の高い金融機関の情報を入手できるはずです。ぜひ参考にしてください。

※スコアリングや掲載している企業情報などは2023年7月時点のものです。


<比較表>法人口座おすすめ12社

法人口座
本記事で紹介している12社の違いがひと目でわかる一覧表をご用意しました。短時間でサービスの比較をしていただけます。

参考:【2023年最新版】法人口座おすすめ12社


1.GMOあおぞらネット銀行/GMOあおぞらネット銀行株式会社

GMOあおぞらネット銀行
法人口座の開設 | GMOあおぞらネット銀行

 

  • 最短即日で口座開設が可能で、すぐに取引開始したい法人に強みをもつ
  • ネットバンクが無料で利用でき、振込手数料も他行と比べてリーズナブル
  • 口座開設申し込みや取引は24時間いつでも可能
ネットバンク利用料0円
振込手数料通常
■同行宛て:無料

■他行宛て:一律145円

振込料金とくとく会員
■同行宛て:無料
■他行宛て:一律129円

Pay-easy(ペイジー)対応対応
口座開設までの期間最短即日
口座開設オンライン完結
当日振込可能時間24時間

 


2.住信SBIネット銀行/住信SBIネット銀行株式会社

住信SBIネット銀行
法人のお客さま | NEOBANK 住信SBIネット銀行

  • ネットバンク利用料が無料で振込手数料も安く、コスパの高さに強みをもつ
  • 口座開設はオンライン完結で来店が不要
  • 振込手数料が最大月20回無料になる優遇プログラムがある
ネットバンク利用料0円
振込手数料■同行宛て:無料
■他行宛て:一律145円
Pay-easy(ペイジー)対応非対応
口座開設までの期間最短翌営業日
口座開設オンライン完結
当日振込可能時間23:59まで

3.PayPay銀行/PayPay銀行株式会社

PayPay銀行
ビジネスでのご利用(法人・個人事業主のお客さま) – PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)

  • 法人から個人事業主までを対象とした銀行サービスを提供
  • VISAデビットカード発行で、Amazonビジネスを審査なしで利用可能
  • 口座開設や銀行融資の手続きは、来店不要でオンラインで完結
ネットバンク利用料0円
振込手数料■同行宛て:66円
■他行宛て:一律160円
Pay-easy(ペイジー)対応対応
口座開設までの期間■個人事業主:最短当日~7日程度
■法人:最短3日~10日程度
口座開設オンライン完結
当日振込可能時間23:59まで

4.楽天銀行/楽天銀行株式会社

楽天銀行
法人のお客さま|楽天銀行

  • 商品・サービスの種類の豊富さに強みをもつ
  • Pay-easyや海外送金など、多様な入金・受取手段を用意
  • 総合振込では、最大3,000件にまとめて振込が可能
ネットバンク利用料0円
振込手数料■同行宛て:52円
■他行宛て:30,000円未満150円、30,000円以上229円
Pay-easy(ペイジー)対応対応
口座開設までの期間2週間程度
口座開設オンライン完結不可
当日振込可能時間24時間

5.三菱UFJ銀行/株式会社三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行
法人のお客さま | 三菱UFJ銀行

  • 便利でスピーディな取引が可能なネットバンキングに強みをもつ
  • 国際業務・外為取引にも対応しており、グローバル展開している法人にもおすすめ
  • 法人口座のほか、資金調達やITを活用した業務効率化など様々なサービスを用意
ネットバンク利用料月額1,760円
振込手数料■同行宛て:無料
■他行宛て:30,000円未満154円、30,000円以上220円
Pay-easy(ペイジー)対応対応
口座開設までの期間4週間程度
口座開設オンライン完結
当日振込可能時間24時間

6.三井住友銀行/株式会社三井住友銀行

三井住友銀行
法人のお客さま : 三井住友銀行

  • 利用しやすいネットバンキングと、充実したサポートに強みをもつ
  • 口座開設は来店不要でオンラインで完結
  • ネットバンキングでは、振込・振替はもちろん給与・賞与振込や税金等払込にも対応
ネットバンク利用料■初期費用0円~55,000円
■月額0円~22,000円
振込手数料■同行宛て:無料
■他行宛て:30,000円未満165円、30,000円以上330円
Pay-easy(ペイジー)対応対応
口座開設までの期間2週間程度
口座開設オンライン完結
当日振込可能時間24時間

7.ゆうちょ銀行/株式会社ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行
法人のお客さま-ゆうちょ銀行

  • 送金・決済に関する法人向けサービスに特化している
  • 全国に拠点があり、オンライン・実店舗の両方で利用しやすい
  • 「ゆうちょBizダイレクト」では、オンラインで各種照会・伝送サービスを利用できる
ネットバンク利用料■初期費用5,500円~
■月額550円~
振込手数料■同行宛て:100円
■他行宛て:一律165円
Pay-easy(ペイジー)対応対応
口座開設までの期間1ヶ月程度
口座開設オンライン完結不可
当日振込可能時間23:30まで

8.みずほ銀行/株式会社みずほ銀行

みずほ銀行
法人のお客さま | みずほ銀行

  • 法人口座・決済サービス・経営支援など、多角的にビジネスを支援
  • 法人口座開設は、オンラインまたは店舗にて申込できる
  • 法人の様々なニーズに合わせ、資金調達を支援
ネットバンク利用料月額3,300円
振込手数料■同行同一支店宛て:無料
■同行本支店宛て:30,000円未満220円、30,000円以上440円
■他行宛て:30,000円未満490円、30,000円以上660円
Pay-easy(ペイジー)対応対応
口座開設までの期間1週間程度
口座開設オンライン完結
当日振込可能時間23:00まで

9.SBI新生銀行/株式会社SBI新生銀行

SBI新生銀行
法人のお客さま | SBI新生銀行

  • 法人口座・資金調達・資金運用など、多彩な法人サービスを提供
  • ベンチャー向け・不動産向けなど、ニーズに合わせた資金調達メニューを用意
  • オンラインバンキングでは、取引・残高情報をリアルタイムに照会可能
ネットバンク利用料月額1,100円~3,300円
振込手数料■同行宛て:無料
■他行宛て:30,000円未満220円、30,000円以上330円
Pay-easy(ペイジー)対応要問い合わせ
口座開設までの期間2週間程度
口座開設オンライン完結不可
当日振込可能時間18:00まで

10.auじぶん銀行/auじぶん銀行株式会社

auじぶん銀行
auじぶん銀行(ネット銀行)

  • リアルタイムにできる取引や照会サービスが特徴で、迅速な対応に強みをもつ
  • 残高や入出金明細は、いつでもリアルタイムに確認できる
  • 振込・振替や当日付けの取引などは、24時間利用が可能
ネットバンク利用料0円
振込手数料■同行宛て:55円
■他行宛て:160円
Pay-easy(ペイジー)対応非対応
口座開設までの期間最短翌々営業日
口座開設オンライン完結
当日振込可能時間24時間

11.イオン銀行/株式会社イオン銀行

イオン銀行
法人のお客さま |イオン銀行

  • 法人・個人事業主を対象とした、預金・決済・融資などのサービスを提供
  • 口座開設手続きは、対面もしくは郵送で可能
  • オンラインで各種照会や振込・振替、給与振込などを行なえるネットサービスがある
ネットバンク利用料月額2,200円
振込手数料■同行宛て:無料
■他行宛て:50,000円未満220円、50,000円以上440円
Pay-easy(ペイジー)対応非対応
口座開設までの期間約1週間~10日
口座開設オンライン完結不可
当日振込可能時間24時間

12.りそな銀行/株式会社りそな銀行

りそな銀行
法人のお客さま│りそな銀行

  • 法人口座・不動産・国際業務など、多彩なビジネス支援サービスを提供
  • 海外にも拠点があり、グローバルなビジネス支援にも強みをもつ
  • 資金調達や創業応援など、スタートアップ向けのサポートも充実
ネットバンク利用料月額3,300円~7,700円
振込手数料■同一支店宛て:無料
■りそなグループ本支店宛て:330円
■他行宛て:605円
Pay-easy(ペイジー)対応対応
口座開設までの期間10日程度
口座開設オンライン完結
当日振込可能時間15:00まで

法人口座を開設する際の金融機関の選び方のポイント5つ

選び方のポイントを以下にまとめました。下の章で解説いたします。

  • ポイント1 手数料はどれくらいかかるのか
  • ポイント2 事業資金の融資・ビジネスローンの利用が可能か
  • ポイント3 税金の支払いは可能か
  • ポイント4 普段使いしやすいか
  • ポイント5 預入限度額や振込限度額の設定の確認

参考:金融機関の選び方 | 起業マニュアル | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]

ポイント1.手数料はどれくらいかかるのか

手数料はランニングコストになりますので、入出金、振込手数料、口座維持費がどのくらいかかるのかを確認しましょう。

銀行のネットバンキングサービスは、別途で手数料がかかる場合がありますので、利用を検討している場合は要確認です。

また普段から取引の多いクライアントの利用している銀行や、取引先の利用率の高い銀行にするとコスト削減になります。

振込手数料は、都市銀行・地方銀行・ゆうちょ銀行・信用金庫・ネットバンキングどれを選んでも、一番両立が高くなる他行宛て振り込みで~660円程ですが、口座維持費はかなり金融機関によってふり幅が大きいので特に注意しましょう。

口座維持費の月額は主要な都市銀行で~3,300円、地方銀行・信用金庫で~2,200円、ゆうちょ銀行550円(別途契約料金5,500円)、ネットバンキングは無料のところが多いです。

参考:法人口座のおすすめは?金融機関の手数料やメリット・デメリットを比較して選ぶ方法 | 経営者から担当者にまで役立つバックオフィス基礎知識 | クラウド会計ソフト freee

ポイント2.事業資金の融資・ビジネスローンの利用が可能か

融資を検討しているのであれば、目的に合わせてどのような形で資金調達可能か確認しましょう。

以下がケース別おすすめの金融機関の種類です。

ケースおすすめの金融機関の種類利点適した企業規模
小額からローンを組みたい、もしくは素早く対応が必要な収支の変動によるトラブルに備えたい・ビジネスローンの利用ができる金融機関少額からの借入が可能で、一般的な融資よりも審査基準が厳しくない中小企業
巨額の融資が必要で、返済までのプランも相談したい場合窓口相談のできるメガバンク・海外拠点もあり、数百億といった巨額の融資にも対応可能大企業
創業時の融資が必要な場合政府系金融機関・返済期間により変動するが、低金利で融資を受けられる

・政府が支援を斡旋しており、政策と連動した様々な融資の取り扱いがある

スタートアップ企業

銀行の場合、借入金額の目安が月商の1~6か月分と、他と比較すると巨額な金額を借り入れることが可能です。しかし、審査が厳しく、借り入れまでに1か月以上かかることが多いです。

一方、ビジネスローンの場合は、借り入れられる額が1,000万円以内と少額ですが、以下のような利点があります。

  • 小額からでも利用が可能
  • 審査期間に必要とする期間が短い
  • 必要書類も少ない
  • 原則保証人・担保不要

成長期のスタートアップ企業や中小企業であれば、収支の変動による残高不足など万が一に備えてスピード感のある対応を受けられるビジネスローンの利用の可否の確認をするとよいでしょう。

ただし、ビジネスローンは金利が高いことも特徴なので、返済までの期間を短く済ませるためにも必要最低限での頻度・金額での利用が望ましいです。

参考:ビジネスローンと銀行融資の違いについて&お得な利用方法を紹介 | イーデス

新規事業の開業費用などで1億円以上の巨額の融資が必要な場合などは、メガバンクが向いています。審査基準は厳しいものの、借入が可能な金額が大きく、ビジネスローンと比較すると金利が低いです。

また、創業時の融資は行政が斡旋しているため、創業時融資が必要であれば日本銀行や商工組合中央金庫などの政府系金融機関がおすすめです。

理由として、政策と連動した多数の融資の取り扱いがあり、創業関連の融資制度が充実しているからです。

参考:創業時支援|日本政策金融公庫

ポイント3.ペイジー(Pay-easy)に対応しているか

ペイジーはほとんどの日本国内の金融機関が加盟している決済サービスですが、一部ネットバンクでは対応していないことがあるので、確認しましょう。

ペイジーに対応している金融機関であれば、税金の支払いを効率化できます。

通常、国税や地方税の支払いは金融機関の窓口振込やコンビニエンスストアでの振込、もしくは電子納税(e-Tax)になります。

法人口座を開設する際にペイジー対応の銀行を選べば、自社での対応ではなく、銀行を通して税金を支払い、即時に支払い情報も収納機関に通知されます。

参考:Pay-easy(ペイジー)とは?|日本マルチペイメントネットワーク推進協議会(JAMPA)

ポイント4.普段使いしやすいか

定期的に利用をする上で、使いやすそうかどうか確認をしましょう。

たとえば、下記のような条件がそろっていれば普段使いがしやすいと言えるでしょう。

  • オフィスから近く、アクセスが良い
  • ネットバンキングで24時間出入金、振込が可能
  • 社会保険料や労働保険料の支払いが可能か
  • 公共料金の支払いが可能か

メインバンクとサブという考え方で、すでに創業時から付き合いの長い銀行がある場合は、そこでたりない部分を補えるサービスのある銀行をサブで利用するのもいいでしょう。

また、ネットバンキングは24時間すぐに利用できるというメリットはありますが、システムエラーやシステムメンテナンスで利用できない時間があるのは注意が必要です。

ポイント5.預入限度額や振込限度額の設定の確認

メインターゲットの違い(個人事業主~中小、大型企業)の違いにも通じますが、預入限度額や振込限度額の設定にはそれぞれの銀行で上限がありますので、自社の取引額の大きさに併せて取引に支障が出ないよう検討が必要です。

例えばゆうちょ銀行では、預入金額は上限が1,300万円までの設定になっています。三井住友銀行では、預入に限度額の設定はありません。

ゆうちょ銀行三井住友銀行
預入限度額1,300万円(通常貯金)上限なし
振込限度額50万円(ATM)1,000万円まで

参考:ゆうちょ銀行から他の金融機関あてに振り込む際、… | よくあるご質問 | 株式会社ゆうちょ銀行
   三井住友銀行 「キャッシュカードご利用限度額」と「お振込みカードのお取り扱い」の変更のお知らせ


まとめ

本記事では、法人口座の開設についておすすめの銀行と選び方のポイントをご紹介しました。

法人口座開設は、法人化をして事業取引があるのであれば、法人としての経理管理のために必須といっても過言ではありません。

様々な必要書類の提出、金融機関からの審査を受けて開設が可能になることから、事業取引の上で信頼性の獲得につながります。

法人口座の開設を検討している場合、以下のポイントを基準に選んでみてはいかがでしょうか。

  • ポイント1 手数料はどれくらいかかるのか
  • ポイント2 事業資金の融資・ビジネスローンの利用が可能か
  • ポイント3 税金の支払いは可能か
  • ポイント4 普段使いのしやすさ
  • ポイント5 自社の規模にあった銀行か

本記事が目的に合った法人口座の開設の一助になれば幸いです。

参考にしたサイト

【2023年】法人口座のおすすめ人気ランキング11選【徹底比較】 | mybest
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