
Webマーケティング業界に飛び込んだ新卒の皆さん!
この業界の用語は非常に多く、慣れないうちはわからない単語がたくさん出てきます。
今回はそんな皆さんに向けて、最低限押さえておくべき専門用語を例を交えてわかりやすく解説いたします。
これらの用語をチェックしておけば、良いスタートが切れるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
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1.SEM
SEMとはリスティング広告やSEOなどの検索エンジン上マーケティングの総称です。よくSEM=リスティング広告と誤解されがちなので注意しましょう。
1-1.SEO
Web業界のことを勉強するときや関連する話をするときに、かなり頻繁に登場するSEOについて紹介します。SEOとはSearch Engine Optimization(サーチエンジン最適化)の略称で、サーチエンジンの検索結果を上位表示するために、サイト内の情報や構造をユーザにとって利用しやすいように最適化する施策です。
検索エンジン
検索エンジンとは、GoogleやYahoo!に代表される、Web上にあるウェブページ、ウェブサイト、画像ファイル、ニュースなどの情報を検索キーワードによって調べることができるプログラムのことです。
オーガニック検索(自然検索)
検索エンジン上に表示される検索結果には、広告も表示されます。オーガニック検索(自然検索)とは、その広告以外の部分を指す言葉です。ここでの掲載順は、それぞれの検索エンジンのアルゴリズムにより決定されます。
オーガニック検索 参考
▼オーガニック検索 図
TD(Title & Description)
TD(Title & Description)とは、検索結果のタイトルと説明文のことです。TDの工夫はSEO対策の一部で、クリック率の改善につながります。
▼TD 参考図
文字数の制限などに違いはありますが、広告も同じくタイトルと説明文で表示されており、同じくTDと呼ばれています。
1-2リスティング広告
リスティング広告とは、検索結果の上部や下部、右手に表示される、サーチエンジン上のクリック課金型の広告のことで、PPC(pay per click)広告とも呼ばれています。Google、Yahoo!に広告を出稿することで、リスティング広告を掲載することができます。
メリットとして、自然検索で上位に表示することが難しいキーワードでも、広告枠を利用してユーザの目につきやすいところに表示できること、見込顧客に対しての広告表示が可能なのでコンバージョン率が高まること、クリック課金であるため無駄な費用が発生しにくいことが挙げられます。
リスティング広告 参考①
リスティング広告 参考②
現在日本でシェアを握っている検索エンジンは、GoogleとYahoo!です。リスティング広告を出すと言ったら、この2社に広告を出す、またはそのどちらかに出すということを意味します。
ここでは、まずWeb広告に関する用語を紹介し、その後GoogleとYahoo!の広告についての用語について紹介します。
リーチ、フリークエンシー
リーチとはインターネット広告が、インターネットユーザ全体の何割に表示されたかの割合をはかる指標です。一人のユーザに何回表示されようが、1回でカウントされます。
フリークエンシーはインターネット広告が、1人のユーザに何回表示されたかという回数をはかる指標です。
リーチ、フリークエンシー 参考
インプレッション、インプレッション保証型広告
インプレッション(impression)とは広告が実際に掲載されることです。Impやimpsと略されることもあります。また、インプレッション(掲載された)の回数はインプレッション数といいます。
インプレッション保証型広告とは、インプレッションが発生する(広告が掲載され)ことを重要視する広告の出し方です。クリックされることによって費用が発生するリスティング広告(後述)などと異なり、掲載されることで費用が発生します。
おもに認知度を高めたり、ブランディングを目的とする際に用いられます。
インプレッション保証型広告 参考
Google AdWords
Googleが展開する広告主の広告出稿に対するオンライン広告サービスです。リスティング広告(アドワーズ広告)、ディスプレイ広告(GDN)、リマーケティング広告などの出稿が可能になります。また、Google AdWordsはGoogleの提携先サイト(検索サイト、動画サイト)などにも広告の出稿が可能です。
Yahoo!プロモーション広告
Yahoo!が展開する広告主の広告出稿に対するオンライン広告サービスです。Googleのアドワーズ広告と同様に、リスティング広告(スポンサードサーチ)、ディスプレイ広告(YDN)、リターケティング広告などの出稿が可能になります。また、Yahoo!プロモーション広告はYahoo!の提携先サイト(検索サイト、動画サイト)などにも広告の出稿が可能です。
ビッグキーワード・スモールキーワード
ビッグキーワードとは、その言葉の持っている意味の範囲が広い言葉、スモールキーワードは反対にその言葉が持っている意味が限定的、狭い言葉のことを指しています。
ビッグキーワード、スモールキーワードはお互いに長所と短所を持っています。
ビッグキーワードは、検索の広い範囲をカバーできるため、多くの人に見てもらうことが可能です。しかし、ピンポイントでの訴求とはならないため、コンバージョンへは比較的つながりにくいです。
逆にスモールキーワードはビッグキーワードに比べて狭い範囲の人の目にしか入らないが、その人の要求にピンポイントで答えることができるため、コンバージョン率は高くなります。
▼ビッグキーワード、スモールキーワード 例
ビッグキーワードを「飲み物」とすると、スモールキーワードは「お茶」「コーヒー」というより限定された言葉となる。
1-3.ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とはWebサイト上に掲載される広告のことです。Google 、Yahoo!により掲載できるサイトは異なり、テキスト広告、バナー広告、FLASHを使った広告などがあります。
潜在顧客の獲得を目的にするGoogleの「コンテンツターゲット」やYahoo!「インタレストマッチ」等や、逆にニーズが顕在化している層に向けてサイトへの再来訪を促すGoogleの「リマーケティング」や、Yahoo!の「サイトリターゲティング」などがあります。
ディスプレイ広告 参考
GDN
GDN(Google Display Network)とは、Googleと提携するWebサイトやGmail、YouTubeの画面に表示される広告です。
GDN 参考
YDN
YDN(Yahoo! Display Network)とは、Yahoo! JAPANや主要提携サイトのコンテンツページに広告を配信するサービスです。
YDN 参考
リマーケティング・サイトリターゲティング
リマーケティング・リターゲティングとは、一度自社サイトに訪れたことのあるユーザに限定して、再来訪を促す広告を配信する手法です。
サイトリターゲティング 参考
リマーケティング 参考
RTB
RTBとはReal-Time Biddingの略で、リアルタイム入札と訳されます。
リアルタイム入札とは、オンライン広告の入札の仕組みで、広告の掲載機会が発生するたびに自動的に広告枠の競争入札(オークション)を行い、配信する広告を決定する方式のことです。
リアルタイム入札では、広告主はあらかじめ、ターゲットとなるユーザ属性、広告の掲載基準、掲載面や入札価格などを設定しておき、掲載機会が発生するたびに自動的な入札が行われ、最も高い額で入札した広告が配信されます。
入札はミリ秒の単位で、リアルタイムに行われます。リアルタイム入札を導入することによって、広告枠を1インプレッション単位で売買することが可能になります。
広告枠の売り手にとっては複数の広告主に対して広告枠を競売にかけることができます。
広告枠の買い手となる広告主側には、狙ったターゲットや条件ごとに適切な価格で入札・表示できる、といったメリットがあります。
RTB 参考
2.ランディングページ
ランディングページ(LP)
ランディングページ(LP)とは、リスティング広告や、自然検索から流入するユーザを受け止める、ウェブサイトを含むウェブページ全般を指す言葉です。しかし一般的には、コンバージョンを目的とした、商品説明のための、1枚の縦に長いページを指すことが多いです。
ランディングページ 参考
ランディングページ最適化(LPO)
ランディングページ最適化(LPO)とは、より高いコンバージョン率を目指し、ランディングページを改善していくことです。流入経路の一致やCTAの改善、ファーストビューの改善、エントリーフォームの最適化などが挙げられます。
LPO 参考
LPO 参考2
CTA
CTAとは「Call To Action」の略であり、日本語の意味は「行動喚起」です。Webサイト上でユーザにとってもらいたい行動を促すものである。主にボタンやリンクなどの形で表示されます。
CTAと一言で言っても、目的別に様々な種類が存在しており、そのCTAのあしらいだけはCVRを大きく左右するLP制作・LPOにおける重要要素です。
CTA一例)
・商品購入CTA:商品写真や価格と共に、目立つ大きなボタンが配置されていることが多い
・見積もりCTA:住所などのフォームが露出されており、すぐに行動できるようになっている物が多い
流入経路
ユーザがランディングページに流入した経路のことです。主な流入経路としてリスティング広告や、自然広告が考えられます。流入経路とランディングページのミスマッチは、離脱率を高める原因となります。
3.アクセス解析
アクセス解析
アクセス解析とは、自社のWebサイトを訪問した人が、「どこから訪れたか」(流入経路)や、「サイト内での行動履歴」、各ページの「ページビュー数」や「ユニークユーザー数」などを解析することです。これらを解析することにより、離脱率の高いページなどを割り出すことなどが可能であり、コンバージョンを下げる原因となっているページの改善に役立つなどのメリットがあります。
アクセス解析 参考
GoogleAnalytics
GoogleAnalyticsとはGoogleが提供しているアクセス解析ツールです。月間アクセス500万ページビューまで無料。アドワーズ広告の費用対効果の計測ができます。
GoogleAnalytics 参考
Yahoo!アクセス解析
Yahoo!アクセス解析とは、Yahoo!が提供しているアクセス解析ツールです。
月間アクセス1億ページビューまで無料で、ユーザ情報の分析、リアルタイム分析、コンバージョン分析などが可能です。
Yahoo!アクセス解析
直帰率、離脱率
直帰率とはサイトに訪れたユーザが何もせずすぐにページから離脱してしまう割合のことです。
ここでいう何もしないとは、リンクをクリックしないということです。
ページの下部までスクロールし、熟読しても、リンクをクリックしなければ、直帰ということになります。
離脱率とはサイトに訪れたユーザがコンバージョンに達せずにページから離脱した割合のことです。
最後に閲覧されたページを離脱ページといいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。数が多いようにも感じるでしょうが、日々の仕事、会話の中に頻繁に登場する用語のほんの一部です。最低限これらの用語だけを覚えるだけでも、コミュニケーションが円滑になると思いますので、ぜひとも参考にしてみてください。