ランディングページ最適化(LPO)とは?たった一つの工夫で問い合わせを10倍にした事例

「ランディングページ最適化」やLPOというキーワードは知っているけど

・ランディングページ最適化(LPO)についてよく分からない
・本当に売上が上がるのか分からない
・自社で本当にする必要があるのか分からない

と思っていませんか?

CVを逃さないLPOチェックリスト16選

ネットで調べてみてもランディングページ最適化(LPO)による効果や、どの企業に向いていているのかまでは紹介されていないのではないでしょうか。

そこで、今回はランディングページ最適化とは何かを説明した後、実際に効果があった手法を厳選し、その事例をご紹介致します。

参考:ランディングページ(LP)とは?10分でわかるLPの目的・メリット・作り方


1、ランディングページ最適化(LPO)とは

LPO(Landing Page Optimization)とは、ユーザーが検索エンジンなどから最初に訪れるページ(ランディングページ)を改善することです。
たとえば、企業サイトで「サービス名 申し込み」で検索してきたユーザーがランディングページで申し込みボタンをすぐに発見できないと、検索ページに戻ってしまい申し込みにつながらない可能性があります。しかし、LPOによりランディングページを改善すれば、ユーザーを商品購入や資料請求といったWebサイトのゴール(コンバージョン)まで的確に誘導できるようになります。
引用:ASCII.jp┃Webサイトを最適化するLPO/EFOとは


2、ランディングページ最適化が向くサイト、向かないサイト

「いくら効果が出るとはいえ、うちの業界は特殊だしな…」と、悩んでいらっしゃる方もいると思います。
そこで、ここではランディングページ最適化(LPO)が向いている企業、向いていない企業を一覧にしてご紹介致します。迷っている方はこちらの表をチェックしてみてください。

▼企業ジャンル別LPO適合性
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参考:ASCII.jp ┃LPOって何? 始める前に読む基礎知識


3、A/Bテストで速攻改善!ランディングページ最適化(LPO)事例

ここからは、弊社がお薦めするランディングページ最適化(LPO)の手法を、事例を用いてご紹介致します。初めに、いますぐ改善できるA/Bテストによるランディングページ最適化の事例を紹介します。

LPOの具体的な手順については「広告効果を最大化する LPO4ステップ【チェックシート付き】にて解説しています。

ぜひ本記事と合わせて参考にしてみてください。

●ABテストとは?

ABテストとは、Webサイトページにおけるひとつの主要な要素(トップイメージ、ヘッドラインのキャッチコピー、Call-to-Actionボタンのデザイン、レイアウトなど)を取り上げてより効果的なデザインや文言を複数パターン考えます。検証する要素以外は同じ条件にして一定期間テストを行います。その複数パターンの中でどのパターンがコンバージョン率が高いかを検証します。 そして、コンバージョン率が高いパターンを実際にページのデザインや文言として採用します

引用:SKILL HUB┃グロースハック実践編 最強のツールABテスト ① ABテストとは何か?

導線ボタンを変えただけでコンバージョンレート(CVR)が1.8倍!

事例)当社サイト
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仮説
・ボタンが目立っていない可能性がある
・資料請求や問い合わせに費用がかかると思われている可能性がある

改善施策(以下2点を実施)
◆A案
・文言には「無料」というキーワードを追加
・ボタンの色は目立つ紫色に変更

結果
なんとA案は、オリジナルよりコンバージョンレート(CVR)が1.8倍も上がりました。

★この事例から学ぶ、ABテストのポイント
・ボタンの色は、サイトの中で一番目立つ色にする
・無料という文言を入れることにより、ユーザーは気軽にクリックができる
・入力に時間がかかる登録フォーム、登録が必要でないものは、逆に手間を感じさせるため、
「◯分で完了!」といった文言は入れない

競合と異なる訴求点を強調した結果、コンバージョンレート(CVR)が1.7倍アップ!

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事例:脱毛サロン

仮説
・大手と同じ「低価格×脱毛部位」で訴求しており、競合に勝てない可能性がある
・導線ボタンの色が背景色と同化し、目立たない

改善施策
・エステも行っていることから、強みを活かした「美肌脱毛」訴求で他社と差別化
・メインターゲット(25~34歳)に合わせた落ち着いたデザインに変更
・導線ボタンを背景色の反対色に変更

結果
コンバージョンレート(CVR)が1.7倍UP!

★この事例から学ぶランディングページ最適化(LPO)のポイント
・競合に勝てる強みを訴求する
・メインターゲットの趣味嗜好に合わせたデザインを施す
・ボタンの色はメインカラーの反対色を使う


4、行動ターゲティングでじっくり改善!ランディングページ最適化(LPO)事例

これまでは、既存のランディングページを今すぐ改善するための即効性のある手法をご紹介しました。
次は、時間や手間はかかるものの、長期的に売上を伸ばしていくために必要な行動ターゲティング×ランディングページ最適化(行動ターゲティングLPO)についてご紹介します。

●行動ターゲティングLPOとは?
行動ターゲティングLPOのコンバージョンとは、サイト訪問者の行動履歴に基づき興味・関心を捉え、訴求効果の高いクリエイティブを表示して成約率を最大化することです。そのため、行動ターゲティングLPOは、サイト訪問者の行動履歴からターゲット顧客を分類(セグメント化)し、サイト内のあらゆるページをターゲット顧客に合わせて最適化する仕組みを提供します。
引用:MarkeZine┃行動ターゲティングLPO~あらゆるページを顧客に応じて最適化する

また、サイト訪問者からターゲット顧客を抽出するためのセグメントは、以下の様な抽出方法があります。

▼行動ターゲティングLPOにおけるセグメント一覧
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参考:MarkeZine┃行動ターゲティングLPO~あらゆるページを顧客に応じて最適化する

検索されている地域によってページを変え、コンバージョンレート(CVR)が10倍!

エリアターゲティングLPO(ランディングページ最適化)とは?
「地域」という要素をホームページの販促に取り入れるのが、「エリアターゲティング」です。
「地域ターゲティング」や、ジオターゲティング」と呼ばれることもあります。
都道府県や地域は、訪問者のIPアドレスという情報から判別します。
引用:「あの繁盛サイトも「LPO」で稼いでいる!」川島康平著 (2010年)

事例)不動産販売業者
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参考:サイバーエリアリサーチ┃『エリアターゲティング技術』って何?

仮説
・全国に支店・店舗を展開しているが、どのユーザーがクリックしても同じ地域の情報しか掲載されていないため、ユーザーが住む地域にも対応していることに気付かれていない

改善施策
・訪問者ごとに、ファーストビューの情報を変更する
・TOPページで、アクセスした訪問者が住むエリアに合わせた地域の情報を表示
・訪問者が住む付近の店舗を表示
・訪問者が住んでいる地域の物件情報を表示

結果
・コンバージョンレート(CVR)が10倍UP!
・今まで問い合わせが少なかった地域からも問い合わせが来るようになった

★この事例から学べるエリアターゲティング×LPO(ランディングページ最適化)のポイント
・ユーザーの住む地域に合わせて表示する情報を変更する
・店舗がある場合は、ユーザーの住む地域に合わせて店舗を表示させ、検索の手間を省く

セグメント別ニーズ分析で約8倍の新規予約を獲得!

事例)ゴルフ場の予約ができるポータルサイトのゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)
仮説
新規ユーザーを増やすために、『ゴルフに興味はあるけれど、やったことがない』という層や、ゴルファーの中でも『ゴルフはやっているが、GDOを使ったことがない』という潜在層に向けてコミュニケーションを活性化していきたい。

改善施策
見込顧客を以下の3つのように分類。それぞれ専用ランディングページへ誘導をかけた。
・自社の既存優良顧客と類似した層
・ゴルフ場予約ニーズが高い層
・アクティブゴルファー層
ランディングページでは、「2,000円割引」「直前割」「特別優待券」「GDO特別価格」の4つのクーポンを提示し、それぞれの反応率やニーズ調査を実施した。

結果
「自社の既存優良顧客と類似した層」「ゴルフ場予約ニーズが高い層」「アクティブゴルファー層」におけるコンバージョンはいずれも目標を達成。
自社会員数の10倍を超える新規顧客への接触が可能となり、従来の約8倍のゴルフ場予約サービスの新規予約者獲得を実現。
類似層には「特別優待券」、ゴルフ場予約ニーズの高い層は「直前割」、アクティブゴルファーには「GDO特別価格」に効果があることが判明した。

使用したツール
自社データを蓄積していたレコメンドエンジン搭載プライベートDMP「Rtoaster」に加え、日本最大級の豊富なデータ量を誇るオープンDMP「Yahoo!DMP」を活用。

参考:株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン|取引実績|株式会社ブレインパッド


5、ランディングページ最適化(LPO)を行う上で重要なのは、「ユーザーニーズに対する深い洞察」

今回は、ABテストや、行動ターゲティングによってユーザーのニーズを汲み取り、成功した事例をご紹介しました。
しかし、どのサイトもツールを使ったから成功した訳では無く、ツールで汲み取ったニーズから、訴求方法を考えて実行しています。つまり、ニーズに対する訴求方法は、ツールではわかりません。

LPOや行動ターゲティング型LPOなどを実施するときは、ユーザーごとにコンテンツを動的に変えること自体が重要なのではなく、ニーズを特定できた上でどのように訴求すればよいのか、つまり「ユーザーニーズに対する深い洞察」が最も重要なポイントとなるのです。

ランディングページの改善を行う上で、該当施策のコンバージョンアップ(CVRの対前月比など)は当然重要な課題です。しかし、その結果に一喜一憂するだけでなく細かい施策の積み重ねがもたらす、サイト全体への改善効果にも目を向けることが重要ではないでしょうか。
引用:MarkeZine┃有名サイトのランディングページ対策 行動ターゲティングLPO


6、まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、ランディングページ最適化とは何かを説明した後、効果があった手法の事例を厳選してご紹介しました。
ランディングページ最適化(LPO)を実践する際は、結果が出たらそのままにするのではなく、細かい施策を積み重ね、ユーザーニーズと訴求方法を学んでいくことが大切です。
この記事が、あなたのサイトの売上向上に貢献できれば幸いです。

参考:ランディングページ(LP)とは?10分でわかるLPの目的・メリット・作り方

また、ランディングページ最適化(LPO)についてさらに詳しく知りたい方は
当サイトの記事戦略的LPO┃まだ伸ばせる?! さらに効果を上げるためのLP定石14個とその対策をお読みください。

【連載】LISKULのランディングページ(LP)改善ガイド

当サイトLISKULではランディングページ(LP)改善のポイントを複数の記事で説明しています。

  1. ランディングページ(LP)とは?10分でわかるLPの目的・メリット・作り方
  2. ホームページとランディングページの違いは?集客方法によって使い分けよう!
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  13. 4つの参考事例から学ぶ、ランディングページの成果を3倍にするコツ
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