VPN接続できないよくある14の原因と対処法まとめ

VPN 接続できない

VPN接続ができない、またはできなくなったなどの問題が起きると、仕事の生産性の低下やセキュリティリスクの拡大を招きます。
【まとめ資料】VPNに接続できない解決方法

しかし、どのような原因があるのか、どのように解決すればよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、VPN接続できない時の一般的な原因14個と、それらに対する効果的な対処法をまとめました。VPNの接続でお悩みの方は、ぜひご一読ください。


※本記事はソニービズネットワークス株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。


1.インターネット接続に不具合がある

VPN接続において最も一般的な障害はネットワークの問題です。

インターネットの接続が不安定であったり、通信速度が遅いと、VPN接続は頻繁に中断されます。 これは、データの暗号化と復号化プロセスが追加されるため、通常のインターネット使用よりも安定した高速な接続を必要とするためです。

対処法

まず、インターネット接続が安定しているかを確認しましょう。

接続に問題がある場合は、ルーターを再起動する、有線接続に切り替える、またはより高速なインターネットプランにアップグレードするなどの対策を取ってください。

例えば、法人向け高速インターネット回線「NUROアクセス」では、転送効率に優れた通信規格「G-PON」採用により、下り2Gbps、上り1Gbpsという広帯域な通信を実現し、快適なVPN接続が可能です。回線を見直しする場合はぜひ検討してみてください。

また、同時に多くのデバイスがネットワークに接続している場合は、不要なデバイスの接続を切断して帯域を確保することも重要です。


2.パスワードの誤入力や期限切れによる認証エラーが起きている

VPN接続時に正しい認証情報を提供しないと、接続は拒否されます。 これには、ユーザー名やパスワードの誤入力、あるいは認証情報の期限切れが含まれます。

対処法

認証情報を慎重に再確認してください。特に大文字と小文字の区別、数字や記号の正確な入力に注意が必要です。

また、認証情報が最近変更された場合は、最新の情報を使用していることを確認しましょう。 VPNプロバイダーから提供された認証情報を正確に入力しているにも関わらず問題が解決しない場合は、プロバイダーに連絡してサポートを求めてください。


3.VPNクライアントに問題がある

VPNクライアントソフトウェアが古い、または設定に誤りがある場合、接続エラーが発生する可能性があります。 この問題は、ソフトウェアの不具合や互換性の問題によっても引き起こされることがあります。

対処法

VPNクライアントソフトウェアを常に最新の状態に保つことが重要です。ソフトウェアの更新を定期的にチェックし、新しいバージョンが利用可能な場合は速やかにアップデートしてください。

また、VPN接続設定を見直し、誤った設定がないかも確認しましょう。 問題が続く場合は、ソフトウェアを完全にアンインストールしてから再インストールすると、問題が解決することがあります。

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4.ファイアウォールやアンチウイルスソフトによって制限されている

セキュリティソフトウェアがVPN接続を誤って危険と判断し、ブロックすることがあります。

これは、VPNトラフィックが通常のインターネットトラフィックと異なるため、ファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアが不正なアクティビティと誤認することが原因です。

対処法

使用しているセキュリティソフトウェアの設定を確認し、VPN接続が許可されていることを確かめてください。

必要に応じて、VPNプログラムを信頼できるアプリケーションのリストに追加することで問題が解決する場合があります。

この作業を行う際は、セキュリティリスクを避けるために、信頼できるVPNサービスを使用していることを再確認してください。


5.サーバー側に問題が発生している

VPNサービスプロバイダーのサーバーに技術的な問題が発生している場合、ユーザーは接続できなくなります。 これには、サーバーの過負荷、メンテナンス、または障害が含まれます。

対処法

VPNプロバイダーのステータスページをチェックするか、カスタマーサポートに連絡して、サーバーの状態について問い合わせてください。

また、異なるサーバーへの接続を試みることで問題が解決する場合もあります。地理的に近いサーバーを選択するなどしてみましょう。


6.ルーターに問題がある

ルーター自体に不具合があるか、VPNパススルー機能が無効になっている場合、VPN接続に問題が生じることがあります。

ルーターが古い、ファームウェアが最新でない、またはルーターの設定がVPN接続をサポートしていない設定になっていることが原因で接続に失敗することもあります。

対処法

ルーターを再起動してみてください。これにより、一時的な不具合が解消されることがあります。ルーターのファームウェアが最新かどうかも確認し、必要に応じてアップデートしてください。

また、ルーターの設定画面を確認し、VPNパススルー機能が有効になっているかを確認しましょう。 これらのステップで問題が解決しない場合は、ルーターのメーカーにサポートを求めるか、VPNをサポートする新しいルーターにアップグレードすることを検討してください。


7.IPアドレスが競合している

VPNクライアントがネットワーク上で既に使用されているIPアドレスを割り当てられた場合、IPアドレスの競合が発生し、VPN接続に問題が生じます。

対処法

ネットワーク設定を確認し、IPアドレスが自動で割り当てられるようにDHCP設定を有効にしてください。

また、VPNクライアントの設定で、特定のIP範囲を使用するように設定している場合は、その範囲がネットワーク内で競合しないように調整する必要があります。


8.プロトコルが一致していない

VPNクライアントとVPNサーバー間で使用されるプロトコルが一致していない場合、接続は確立されません。 例えば、クライアントがPPTPを使用しているのに対し、サーバーがL2TP/IPSecを要求している場合などです。

対処法

VPNクライアントとサーバーの両方でサポートされているプロトコルを確認し、それに応じて設定を調整してください。

多くの場合、VPNサービスプロバイダーは複数のプロトコルをサポートしていますので、安全で互換性の高いプロトコルを選択することが重要です。


9.DNS設定に問題がある

不適切なDNS設定は、VPN接続時の名前解決に失敗し、結果として接続ができなくなる原因となります。 VPNクライアントが正しいVPNサーバーのIPアドレスを解決できなければ、接続プロセスは進みません。

対処法

ネットワーク設定でDNSサーバーを手動で指定し、信頼できる公開DNSサーバー(たとえばGoogle DNSなど)を使用してみてください。 VPNクライアントまたはデバイスの設定でこれを行うことができます。


10.無線信号に問題がある

Wi-Fi経由でVPN接続を試みる場合、弱い無線信号や干渉が原因で接続が不安定になることがあります。

対処法

可能であれば有線接続を使用するか、Wi-Fiルーターの近くで接続を試みてください。 Wi-Fiのチャネルを変更することで、干渉を減らし信号の品質を向上させることができます。


11.エリアなどの制限にかかっている

一部のVPNサービスは、特定の国や地域からのアクセスを制限しています。

また、職場や学校のネットワークでは、セキュリティポリシーとしてVPNの使用を制限している場合があります。

対処法

VPNサービスが地理的な制限を設けているかを確認し、必要に応じてプロバイダーのカスタマーサポートに相談してください。

また、VPNの使用がポリシーによって制限されているネットワークでは、そのポリシーを遵守する必要があります。 職場や学校での使用が必要な場合は、IT部門に相談し、適切な手順を踏んで使用許可を得ましょう。


12.同時接続数の制限を超えている

インターネットVPNを使用している場合、同時接続数が限られているVPNルーターを使っていると、端末を同時に接続できないことがあります。

また、VPNのサービスを利用している場合は、サービス内容で、利用可能なアカウント数が決まっている場合があります。

対処法

利用しているのがインターネットVPNかVPNサービスかで確認するポイントが異なります。

インターネットVPNを使用している場合、 何台まで接続できるVPNルーターなのかを確認してみましょう。

また、VPNのサービスを利用している場合は、 利用可能なアカウント数を増やせるかの確認が必要です。

利用中のVPNが上記のどちらかを確認したうえで、対処にあたりましょう。


13.MTUサイズが一致していない

MTU(Maximum Transmission Unit)は、ネットワーク経由で送信できる最大パケットサイズを指します。

VPN接続のMTUサイズがネットワークのMTUサイズと一致しない場合、パケットの断片化や送信失敗が発生することがあります。

対処法

VPNクライアントとルーター(またはその他のネットワーク機器)のMTU設定を確認し、必要に応じて調整します。

多くの場合、VPNソフトウェアでMTUサイズを手動で設定するオプションがあり、適切な値を設定することで、接続の安定性が向上します。


14.仮想マシンやコンテナ技術の使用

仮想マシン(VM)やコンテナ(例:Docker)内でVPNクライアントを実行する場合、ネットワーク設定の複雑さが増し、通常の環境とは異なる接続問題が発生する可能性があります。

対処法

仮想環境でのVPN使用に関するドキュメントやフォーラムを参照し、特定の設定やネットワークモードが推奨されているか確認してください。

必要に応じて、仮想環境のネットワーク設定も調整し、VPNクライアントが正しく外部ネットワークにアクセスできるようにしましょう。


VPN接続の問題を防ぐ3つの方法

最後に、VPN接続の問題を防ぐために普段からできる予防策を3つご紹介します。

1.定期的にソフトウェア更新する

VPNソフトウェア、オペレーティングシステム、セキュリティソフトウェアなど、システムを構成する全てのソフトウェアを最新の状態に保つことは、接続の安定性とセキュリティを維持するために非常に重要です。

ソフトウェアの更新には、セキュリティの脆弱性を修正し、パフォーマンスの改善を提供し、新機能を追加することが含まれます。

自動更新を有効にするか、定期的に手動で更新を確認しましょう。

2.接続設定を最適化する

VPN接続のパフォーマンスと安定性を向上させるためには、接続設定の最適化が有効です。

VPNプロトコルの選択、サーバーロケーションの選定、暗号化レベルの調整などを使用環境やセキュリティ要件に応じて、最適な設定を選択しましょう。

たとえば、速度が優先事項であれば、より高速だがセキュリティが若干低いプロトコルを選択したり、逆に、セキュリティが最優先であれば、より強力な暗号化を提供するプロトコルを選ぶことが望ましいでしょう。

3.セキュリティ対策を行う

VPN接続の安全性を確保するためには、セキュリティ対策も不可欠です。

強力なパスワードの使用、多要素認証の活用、不審なリンクや添付ファイルの開封を避けるなどの基本的なセキュリティ対策を行いましょう。

また、公共Wi-Fiネットワークを使用する際には、VPNを介した通信を常に行い、データの漏洩を防ぐことも重要です。

参考:クラウドセキュリティとは?脅威の一覧から対策方法まで一挙解説!│LISKUL


VPNに関するよくあるご質問

VPNに関するよくあるご質問をQ&A方式でまとめました。

Q.そもそもVPNとは何ですか?

A.VPN(インターネットVPN)とは、インターネット上に仮想の専用線を構築し、セキュアな通信を行う技術のことを指します。VPNを使うことで通信の傍受や改ざんを防ぎ、通信内容を悪意のある第三者から守ることができます。

Q.VPNは常に接続するべきですか?

A.VPNに接続することで拠点間や社外ネットワークからの通信の完全性も確保できるため、セキュリティ強化の観点から、常に接続していることが望ましいでしょう。

Q.VPNが遅くなるのはなぜですか?

A.VPNの暗号化処理により、通信速度が低下する場合があります。適切な設定を行うことで、通信速度を最小限に抑えることも可能です。設定を最適化しても遅いと感じる場合は、そもそもインターネット接続の速度が遅かったり、サーバーの負荷が高い、サーバーが遠い場所にあるなどの可能性が考えられます。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

参考:VPNが遅いときの原因と簡単に実行できる対策法


まとめ

VPN接続が失敗する問題には多様な原因があり、それぞれに適切な対処法が存在します。

インターネット接続の不安定さからパスワードの誤入力、ソフトウェアの競合まで、さまざまな障害がVPNのパフォーマンスを阻害する可能性があります。

本記事で紹介した14の対処法を活用することで、多くの接続問題を克服し、VPN経由での安全かつスムーズなインターネット接続を確保できるはずですのでトライしてみましょう。

さらに、ソフトウェアを定期的に更新する、接続設定を最適化する、そして適切なセキュリティ対策を行うことが、VPN接続の問題を未然に防ぐことも重要です。

これらのポイントをおさえて、安全で快適なネット環境を構築しましょう。

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