【2023年最新版】固定資産管理システムのおすすめ15選を比較!選び方も紹介

固定資産管理システムとは、土地や建物などの企業が持つ固定資産を管理するためのシステムです。

固定資産管理システムの導入によって、固定資産に関する詳細な情報を検索・更新できたり、会計基準に適した評価ができるようになります。

しかし、「自社の課題解決ができる固定資産管理システムがどれかわからない」「そもそもどのような基準で選べばいいのかわかっていない」という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本記事ではおすすめの固定資産管理システムと、システムの選び方のポイント4つについて紹介します。

なお、本記事では固定資産管理システムの注目度を客観的に判断するために「固定 資産 管理 システム 比較」で検索し、検索上位に表示された紹介サイト5個を調査し、各システムを登場回数順に掲載しました。


固定資産管理システムとは、企業が所有する固定資産を管理するためのシステム

固定資産管理システムとは、土地や建物などの企業が所有する固定資産を一元管理できるシステムです。

所有する固定資産に関するあらゆる情報をシステムに一元化させることで、企業の担当者が適切な判断を下せるようになります。

また、システムで減価償却額を自動計算できるため、「計算が合わない」といった悩みも解決できます。

減価償却の計算や固定資産台帳の作成などのあらゆる業務を、正しくかつ効率的に管理・運用できるため、多くの固定資産を持つ企業にとって有効なシステムです。

固定資産管理システムの主な機能

システムによって細かい機能性は異なりますが、固定資産管理システムには主に以下のような機能が搭載されています。

機能特徴
資産登録資産名や取得日、取得価格、耐用年数などの基本情報を登録
会計処理各資産の減価償却額や固定資産税などを自動計算
帳簿機能各資産に対して複数の償却関連情報を設定
分析・レポート固定資産の状況や運用状況を分析し、レポートやグラフを作成

固定資産管理システムの中には、リース資産の管理や複数の帳簿機能に対応しているなど、様々な機能がついている場合があります。


<比較表>固定資産管理システムおすすめ15社

固定資産管理システム
本記事で紹介している15社の違いがひと目でわかる一覧表をご用意しました。短時間でサービスの比較をしていただけます。

参考:【2023年最新版】固定資産管理システムおすすめ15社


Plaza-i固定資産管理システム/株式会社ビジネス・アソシエイツ

Plaza-i固定資産管理システム

  • 税制改正への素早い対応や複数帳簿管理に強みをもつ
  • 上場企業や大手会計事務所、金融機関等で20年以上の実績がある
  • 建設仮勘定や減損処理、リース会計、資産除去債務など多様な償却方法に対応
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能・固定資産台帳、建設仮勘定台帳
・減価償却費総括表、明細表、付属明細表
・シミュレーション償却計算
・減損会計対応
・リース会計対応
導入企業株式会社ニコン・トリンブル、ボッシュエンジニアリング株式会社、株式会社ネクスティ エレクトロニクス、株式会社光アルファクス、ライスハウァー株式会社 など
導入社数要問い合わせ
提供形態パッケージソフト、オンプレミス、クラウド


総合資産管理サービスA.S.P Neo 3.0/三井住友ファイナンス&リース株式会社

総合資産管理サービスA.S.P Neo 3.0

  • 固定資産管理と会計・税務処理までの一元管理に強みをもつ
  • クラウド型なのでテレワークでも安心
  • 税制改正・会計制度改正にスピーディーに対応
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能・固定資産台帳の作成・管理
・減価償却費計算
・建設仮勘定
・減損会計対応
・リース資産管理
導入企業要問い合わせ
導入社数1,600社以上
提供形態クラウド


OBIC7 固定資産管理システム/株式会社オービック

OBIC7 固定資産管理システム

  • 固定資産管理と会計システムとの一体運用に強みをもつ
  • 減損処理や建設仮勘定、リース資産管理など柔軟で多彩な機能を搭載
  • 任意台帳管理機能では非償却資産も含め、自社に合わせて管理項目を自由に設定できる
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能・固定資産台帳管理
・リース資産情報管理
・建設仮勘定
・任意台帳管理
・減価償却費計算
導入企業株式会社ローソン銀行 など
導入社数要問い合わせ
提供形態クラウド


マネーフォワード クラウド固定資産/株式会社マネーフォワード

マネーフォワード クラウド固定資産

  • 固定資産の台帳管理から会計処理までの一元管理に強みをもつ
  • 複数台帳管理が可能で日本基準・IFRSのダブルスタンダードに対応
  • 資産の写真や証憑データなども固定資産情報と一括管理が可能
初期費用0円
料金プラン■スモールビジネスプラン:
年額プラン 月額2,980円、月額プラン 月額3,980円
■スモールビジネスプラン:
年額プラン 月額4,980円、月額プラン 月額5,980円
主な機能・固定資産台帳管理
・減価償却・減損処理
・複数台帳管理
・償却資産税申告
・仕訳データ連携
導入企業株式会社DTプレコン、バリュークリエーション株式会社、株式会社ファミトラ、株式会社リプロセル など
導入社数要問い合わせ
提供形態クラウド


AssetmentNeo/株式会社アセットメント

AssetmentNeo

  • 物品の移動管理や棚卸など、現物管理の機能に特化している
  • バーコードを活用した棚卸業務により、台帳との差異や不明資産を把握
  • 対応していない経理向け業務については、他システムと自動連携が可能
初期費用要問い合わせ
料金プラン■Light:月額40,000円~60,000円
■Standard:月額60,000円~280,000円
■Enterprise:個別見積
主な機能・固定資産台帳の作成・管理
・棚卸機能
・ラベル作成機能
・リース・レンタル情報管理
・貸出管理
導入企業味の素ゼネラルフーヅ株式会社、神奈川県庁、京セラ株式会社、オムロンヘルスケア株式会社、大日本印刷株式会社 など
導入社数600社以上
提供形態クラウド


Convi.BASE/株式会社ネットレックス

Convi.BASE

  • 固定資産の会計・税務まわりの一元管理に強みをもつ
  • バーコード・ICタグを活用し「読み取るだけ」の棚卸しが実現
  • ハンディリーダーやスマホアプリで貸出・返却管理もかんたん
初期費用900,000円〜
※自社で導入作業を行う場合は0円
料金プラン■基本機能+オプション(棚卸し)+1ユーザーライセンス:月額55,000円
■基本機能+オプション(棚卸し)+5ユーザーライセンス:月額70,000円
■基本機能+オプション(棚卸し、貸出し、入出庫)+5ユーザーライセンス:月額100,000円
主な機能・固定資産台帳の作成・管理
・管理ラベル作成・登録
・棚卸し管理
・数量管理
・貸出し管理
導入企業キヤノンマーケティングジャパン株式会社、日本パリソン株式会社、双日株式会社、リゾートトラスト株式会社、株式会社MIXI など
導入社数1,000社以上
提供形態クラウド


FAManager/株式会社TKC

FAManager

  • 固定資産の会計・税務まわりの一元管理に強みをもつ
  • 上場に向けての減損会計・資産除去債務や税制改正などへ速やかに対応
  • クラウドサービスで子会社の固定資産も一元管理
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能・固定資産台帳管理・ラベル作成
・様々な減価償却方法
・減価償却費計算
・資産移動
・決算・申告
導入企業横浜信用金庫、株式会社寺岡精工、株式会社光アルファクス、株式会社ヒガシトゥエンティワン、株式会社ワオ・コーポレーション など
導入社数要問い合わせ
提供形態クラウド


freee会計/freee株式会社

freee会計

  • 固定資産の登録から会計・申告までの機能をもつ
  • AIによる入力補助で資産分類・償却方法を推測し自動入力
  • 上場企業などへ向けた複数台帳機能や減損機能なども用意
初期費用要問い合わせ
料金プラン■プロフェッショナル:年払い 月額39,800円、月払い 月額47,760円
■エンタープライズ:要問い合わせ
主な機能・固定資産台帳管理
・減価償却費自動反映
・複数台帳機能
・減損機能
・AI入力補助(資産分類・償却方法)
導入企業有限会社岡建、株式会社スターマンプロジェクト、株式会社アクセルラボ、株式会社カワイ、日の丸興業株式会社 など
導入社数1,000,000社以上
提供形態クラウド


PCAクラウド 固定資産/ピー・シー・エー株式会社

PCAクラウド 固定資産

  • 中小企業向けでクラウド型の固定資産管理ソフト
  • 固定資産・リース資産の管理から申告まで充実した機能を提供
  • 減損処理・資産除去債務など新会計基準に対応
初期費用0円
料金プラン月額13,860円~
主な機能・リース資産管理
・償却資産台帳
・固定資産台帳
・複数台資産登録
・償却方法自動変換機能
導入企業医療法人社団 敬和会、株式会社 オールインワン、株式会社オフィスソリューションズ北九州、株式会社 インターコム、TTC株式会社 など
導入社数要問い合わせ
提供形態クラウド


ProPlus固定資産システム/株式会社プロシップ

ProPlus固定資産システム

  • 固定資産の現物管理から会計・申告まで一元管理に強みをもつ
  • さまざまな償却方法の設定・計算に対応
  • 一つのシステムで複数会社の処理が可能
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能・固定資産管理・現物管理
・複数帳簿機能
・多様な償却計算機能
・一括処理機能
・グループ会社シェアード管理機能
導入企業セイコーエプソン株式会社、株式会社AOKIホールディングス、JX日鉱日石金属株式会社、株式会社SUBARU、TDK株式会社 など
導入社数要問い合わせ
提供形態オンプレミス、IaaS、SaaS


固定資産奉行クラウド/株式会社オービックビジネスコンサルタント

固定資産奉行クラウド

  • 台帳管理から申告・会計処理など固定資産情報の一元管理を目的としたサービス
  • 資産のライフサイクル管理や、多様な償却方法に対応
  • 複数拠点のデータ共有や仕訳・申告データの連携が可能
初期費用小規模・中小企業向け
■iEシステム:0円
■iAシステム:50,000円
■iSシステム:70,000円
■iSシステム(資産数拡張):70,000円
中堅・成長企業向け、グループ企業向けは要問い合わせ
料金プラン小規模・中小企業向け
■iEシステム:月額4,750円
■iAシステム:月額14,750円
■iSシステム:月額22,000円
■iSシステム(資産数拡張):月額30,400円
中堅・成長企業向け、グループ企業向けは要問い合わせ
主な機能・固定資産管理
・償却額の自動計算
・リース資産管理
・取引の自動判定
・会計処理・決算・申告業務
導入企業山陰信販株式会社、大黒天物産株式会社、三菱地所株式会社、株式会社サイバーエージェント、TOTO株式会社 など
導入社数要問い合わせ
提供形態クラウド、SaaS


Galileopt DX 固定資産・リース管理/株式会社ミロク情報サービス

Galileopt DX 固定資産・リース管理

  • 減価償却費の計算から申告、資産の現物管理までトータルサポートに強みをもつ
  • 複数簿価・複数償却計算の管理機能を提供
  • 現場からの取得申請など社内業務を効率化するワークフロー機能がある
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能・大量物件データ対応
・フリーレイアウト帳票
・複数簿価・複数償却費計算対応
・償却シミュレーション機能
・リース物件減損対応
導入企業天龍製鋸株式会社、株式会社銚子丸、薩摩酒造株式会社、株式会社中尾商会、長崎文化放送株式会社 など
導入社数要問い合わせ
提供形態オンプレミス、クラウド


multibook IFRS16号リース資産管理/株式会社マルチブック

multibook IFRS16号リース資産管理

  • リース資産の管理全般に特化している
  • ローカル基準とIFRS基準の複数帳簿に対応
  • 仕訳の自動出力機能により、リース資産の複雑な会計処理をサポート
初期費用要問い合わせ
料金プラン月額40,000円~
主な機能・複数帳簿対応
・自動計算・自動判定機能
・連結修正仕訳機能
・連結注記情報機能
・海外利用対応
導入企業株式会社ヴイ・エス・テクノロジー、テラル株式会社、株式会社ウエスト、株式会社フジトランスコーポレーション、国際会計事務所SCS-Invictus など
導入社数要問い合わせ
提供形態クラウド


SuperStream-NX 固定資産管理/スーパーストリーム株式会社

SuperStream-NX 固定資産管理

  • 固定資産・リース資産の台帳管理機能の豊富さに強みをもつ
  • 複数台帳管理機能では最大5種類の台帳を一括管理
  • 固定資産・リース資産の仕訳データは同社の会計システムへ連携し処理が可能
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能・複数台帳管理機能
・様々な減価償却方法対応
・予測シミュレーション機能
・リース契約管理
・建設仮勘定管理
導入企業岐阜プラスチック工業株式会社、九州産業交通ホールディングス株式会社、株式会社中部プラントサービス、株式会社ヒューマックス、株式会社GABA など
導入社数要問い合わせ
提供形態クラウド、オンプレミス


PCA固定資産DX/ピー・シー・エー株式会社

PCAクラウド 固定資産

  • 中小企業に向いており、固定資産の管理から申告・会計までの機能をもつ
  • 減損処理や資産除去債務など豊富な会計基準に対応
  • 同社会計シリーズとスムーズな連携が可能
初期費用224,400円~
料金プラン
主な機能・リース資産管理
・償却資産台帳
・固定資産台帳
・複数台資産登録
・償却方法自動変換機能
導入企業株式会社壮関、株式会社人形のはなふさ、株式会社オオタヤ、国際事務機株式会社、株式会社桶庄 など
導入社数要問い合わせ
提供形態パッケージソフト、オンプレミス


固定資産管理システムの選び方のポイント

要望に合っていて、効率的に固定資産管理ができるシステムを選ぶためには、以下のポイントを基準にしましょう。

  • 対応している減価償却費の計算方法
  • 連携可能な会計ソフトの種類
  • 税制改正への対応
  • IFRS(国際会計基準)への対応

それぞれについて解説します。

対応している減価償却費の計算方法

様々な減価償却費の計算に対応しているシステムを選ぶようにしましょう。

例えば、直線法(定額法)や定率法(減算法)のほか、非償却、リース期間定額など、多様な減価償却の計算に対応できるシステムがあります。

とくに多くの固定資産を保有している企業は、複数の減価償却の自動計算ができれば、大幅に業務効率化を目指せるでしょう。

連携可能な会計ソフトの種類

すでに会計ソフトを導入している場合は、そのソフトと連携ができる固定資産管理システムを選ぶようにしましょう。

既存の会計ソフトと連携ができれば、償却資産報告書や法人税申告書などの作成を効率的に行えます。

固定資産管理システムによって連携できる会計ソフトが異なるため、導入前に必ず連携可能かどうか確かめましょう。

参考:【徹底比較】おすすめ会計ソフト53選!パッケージ型とクラウド型の特徴・料金・選び方などを解説

税制改正への対応

固定資産管理を効率的に行うためには、税制改正に対応できるシステムかどうか確かめましょう。

税制が改正されれば、税率や項目の変更に合わせてデータを修正する必要があります。

そのため、新しい税制に自動対応できたり、無償でシステムを改修できたりすれば、税制改正の対応が楽になります。

IFRS(国際会計基準)への対応

IFRSを採用している企業や、将来的に採用を検討している企業は、固定資産管理システムがIFRSに対応しているかどうかを確認しましょう。

特に、上場企業やグローバルに展開している企業は、IFRSへの対応が求められることが多いです。

そのため、日本の会計基準だけでなく、IFRSを含む複数の基準に対応したシステムを選択することが望ましいです。


まとめ

本記事ではおすすめの固定資産管理システムと選び方のポイント4つを紹介しました。

固定資産管理システムとは、土地や建物などの企業が所有する固定資産を効率的に管理するためのシステムです。

システムの導入により、固定資産の情報を登録・管理できたり、減価償却を自動で計算したりすることができます。

しかし、固定資産管理システムによって機能性は異なるため、要望に合ったシステムを選ぶためには、以下の基準をもとにリサーチしましょう。

  • 対応している減価償却費の計算方法
  • 連携可能な会計ソフトの種類
  • 税制改正への対応
  • IFRS(国際会計基準)への対応

本記事を参考に、固定資産管理システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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