あらゆる業界・ビジネスにWebが浸透し、法人・個人問わず経済活動の根幹を支えるようになった現代。Webの活用が遅れていると思われがちなものづくり業界も、もはや例外ではありません。いまや展示会やカタログなどアナログな情報発信だけでは十分に新規顧客を獲得できず、長期的に生き残るためには、的確なWeb活用が求められる時代に突入しています。すでにいろいろな施策を実施している企業も、多いのではないでしょうか。
今回取材を行ったアイクレックス株式会社は「1つの施策が効果を発揮するのではなく、複数を掛け合わせることで情報発信の基盤が整う」と話します。同社はアナログ施策も継続しつつ、自社ホームページ、リスティング広告、データベースサイト、工場検索サイトなど様々な施策を実施。そして今回、初めて記事という形での広告を「みんなの試作広場」(以下、みんさく)に掲載したことで、PV・問い合わせ数は過去最大を記録しました。
株式会社 日立ハイテクノロジーズが運営する「みんさく」は、主にインタビュー記事を掲載することで、企業と潜在顧客をつなぐプラットフォームです。定量・定性ともにアイクレックス社のWeb施策全体の効果を最大化させたみんさく。導入の狙いや詳しい効果を、同社の松本さんに伺いました。
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目次
※本記事はみんなの試作広場提供によるスポンサード・コンテンツです。
各種サービスは試していたが、自社の独自性をわかりやすく伝える方法がなかった
─ もともと、御社はどのようなweb施策を展開していたのでしょうか?
松本さん(以下、松本):弊社は基板接続用部品をメインに、問い合わせを受けて初めて動き出す、課題解決型の事業を行っています。そのためお客様の中で困りごと=ニーズが発生したときに、すぐに弊社が思い浮かぶよう、普段から認知を広げておくことが大切なんです。そこで自社ホームページの情報を充実させているほか、リスティングで表示させたり、イプロス、NCネットワーク、インコム、インデックスプロといったサービスにも登録したりしていました。
アイクレックス株式会社 松本博和さん
─ なるほど、一通りの施策を試されていたわけですね。
松本:Windows95が出てきた頃から、「これからはWebをやっておいた方が良さそうだ」という意識があったんです。それで20年ほど前に自社サイトを立ち上げ、情報を拡充しつつ、いろいろな施策を試してきました。ただ、先ほど申し上げたように弊社は課題解決型のビジネスですから、売り物として掲載できるものが少ない。弊社の最大の強みである「標準品では対応できない様々な要望に対して、都度最適なソリューションを提供できる」ということを、わかりやすく説明するような入口は持てていなかったんです。
業界理解の深い制作チームの綿密な設計。安心・信頼が生まれた
─ みんさくでは、どのような点に魅力を感じて記事出稿へと踏み切られたのでしょうか。
松本:記事形式で弊社の魅力を伝えられる点です。これまで自社の強みを発信するにあたって、記事制作を検討したことは実は一度もありませんでした。ところが、みんさくから「課題解決や提案を行っていることを中心に、アイクレックスさんの事業内容を詳しく伺うインタビュー記事を制作することで、より魅力が伝わるのでは?」とご提案いただいて。今までのWeb施策とは角度の違う内容だったことが魅力的でした。運営会社の日立ハイテクノロジーズさんに対する信頼感もありましたし、まずは試してみることにしたのです。
─ 出稿までのフローはどのようなものでしたか。
松本:お電話でのヒアリング→メールでの資料やアンケート提出→対面での企画打ち合わせ→インタビュー→記事確認→掲載、という流れです。フロー自体は比較的少なくシンプルなものでしたが、一つひとつのやりとりを非常に丁寧に行っていただいた印象を受けています。とくに、企画の方向性を決める打ち合わせは綿密に行われました。弊社の事業内容を深く理解してくださり、強みや魅力をしっかりと把握してくださっていたので、安心感と信頼感が生まれましたね。
参考:単月4,000社が閲覧。上質な記事を生み出し続ける「みんなの試作広場」の制作体制とは
─ 確かに媒体側としては、出稿主各社の事業内容を正しく理解することが難しく、苦労する点であるように思います。
松本:そうですね。ただ、みんさくの記事制作チームは、ものづくり業界をよく知る方を中心に構成されているそうです。そのおかげか、弊社のようにニッチな仕組みでも、正確に理解し記事に反映いただいていました。
そのほかにも、「基盤理解に関する記事を制作しよう」とご提案いただいたのも印象的でした。基盤部品がいかに細かい点を意識して生産されているものなのか、業界外の方にはなかなか知られていない現状があるためです。
そこで、弊社のビジネスモデルをダイレクトに伝えるインタビュー記事の他に「そもそもプリント基板の部品実装はどのような手法があるのか」「どういったプリント基板の接続端子があるのか」などをまとめた記事も掲載してくださったんです。複数の視点から発信したおかげで更にわかりやすく伝わるようになったと思いますし、伝えるための工夫を怠らない編集部の体制にも感動しました。
ホームページのPV・問い合わせは過去最高に。掲載記事は、取引先・社内の理解を深める資料にもなった
─ 実際に掲載を行ったことで得られた効果は、いかがでしたか。
松本:定量的な結果としては、記事の公開から4ヶ月間で、約250の大手・中小の製造業や学術機関にご覧いただきました。また、直接関与しているかどうかは分析しきれていませんが、記事を掲載した今年上期のコーポレートサイトのPVと問い合わせ数は史上最高です。単純に記事を掲載したから、というより、複数のいろいろな施策にプラスして記事も掲載したおかげで、全体として発信力の底上げになったのだと捉えています。
─ 既存の施策とは、担う役割が違ったということでしょうか。
松本:はい。これまで、検索で調べる人がまず行き着くであろう自社ホームページを整備していたほか、Web広告の掲載やターゲティングメールの配信では既存の商品を掲載している状態でした。もちろんそれはそれで必要な入り口ですが、一方で「うちがどういう会社で、どういう強みを持っていて、どんな風に課題を解決できるのか」という詳細な説明を載せた入り口は、みんさくに記事を掲載したことで初めて確保できたと思います。
─ 数字以外の部分でも、何か効果や反応はありましたか?
松本:何しろわかりやすくまとめてくださったので、教材資料としても活用できています。商社の方々に記事を紹介した所、カタログの問い合わせ数が増えましたね。記事を読むことである程度理解いただけますから、説明の工数や入り口での機会損失も減っています。
掲載前に記事を社内でも回覧したのですが、記事になったこと自体をみんなとても喜んでいました。社内にも自社の事業を理解できていない人はいたので、この記事をきっかけに理解度が随分高まったと思います。「新人の教育に使おう」なんて話も出ているんですよ。
今まで欠けていた部分にみんさくがはまって、他施策との相乗効果を生み出してくれる
─ 様々なWeb施策がある中で、みんさくはどのような機能を担うと思いますか?
松本:私たちがそうであったように、「良い技術を持っているのになかなか届けられていない」と感じている企業が、温度感やストーリーとともに情報発信できるものだと思います。
ことWebにおいては、やったもん勝ち、つまり先行者優位があると私は思っています。おそらくこの記事を読んでみんさくに興味を持つ会社さんは、すでになんらかのweb施策を試していて、その上で新たな切り口を探しているのではないでしょうか。現状のWeb施策に満足していないのであれば、みんさくでの記事掲載という方法を加えることをおすすめします。既存の施策との相乗効果を生み、目的に近づく第一歩になってくれるはずですから。
撮影 安井信介
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