
「ウイルス対策でセキュリティソフトを導入したいけど、どの製品が最適かいまいちわからない」「できるだけ安価なセキュリティソフトを導入したいけど、機能性に問題がないか不安」という悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
セキュリティソフトにも様々な種類があり、企業規模や、使用しているパソコンの種類・性能によって選ぶべきソフトは異なります。
そこで重要になるのが、セキュリティソフトの選び方です。
この記事ではセキュリティソフトを選ぶ際のポイントを解説したうえで、主要なセキュリティソフト会社10社を価格・性能の観点から比較しています。皆さまがセキュリティソフトを導入する前に、ぜひご一読ください!
なお、重要度を客観化するために既存のセキュリティソフトを紹介したサイト11個を調査し、出現頻度をスコアリングしました。出現頻度の高い順に掲載しているので、この記事を読めば効率よく良質なセキュリティソフトを探せます。
※出現頻度が同数の場合は、アルファベット順に掲載しています。日本語名については、ローマ字表記で判断しています。
目次
セキュリティソフトはなぜ重要なのか?
コンピュータがウイルスに感染したという経験がある方は少ないかも知れません。しかし、ウイルス自体も年々巧妙化しています。
新しい種類のウイルスも出てきているので、これまで感染した経験がないからといって安心はできません。また、時々ニュースでも見かける情報流出のきっかけとなり大きな問題につながる懸念もあります。ウイルスに感染したときに生じるリスクは以下の通りです。
ウイルスに感染した場合のリスク
- PCやシステムの停止・性能低下・遠隔操作
- 他社(取引先等)への感染拡大
- 情報破壊(ホームページの改ざんなど)
- 情報流出(カード情報、顧客情報など)
- インターネット上の掲示板に勝手な書込み(犯罪予告等)が行われる
- 他システムへのネットワーク攻撃の踏み台にされる
参考:【2022年最新】サイバー攻撃対策ソフト11個を厳選比較!目的にあったセキュリティソフトの選び方も解説
特に会社のコンピュータは機密情報を含んでいるため、より強固なセキュリティソフトを導入したいところです。
※特にWebサイトのセキュリティを強化したい場合は、Webアプリケーションに特化したセキュリティシステムであるWAFの導入をおすすめします。詳しくは以下の記事でまとめてありますので、関心がある方はぜひご確認ください。
参考:WAFとは?セキュリティ対策に必要な理由や種類、導入効果を解説
おすすめWAF製品比較15選|選び方や各製品の導入実績・サポート体制などを紹介!
セキュリティソフトの選び方
具体的なセキュリティソフトの比較に入る前に、選ぶ基準を6つ説明します。
法人用/個人として使うのか?Windows/Macで使うのか?
セキュリティソフトの価格・サポート体制は用途によってさまざまです。法人用として使うのか、個人用として使うのか。また、Windowsのパソコンに導入するのか、Macなのか、その他の端末で使うのかを考えた上で選ぶ必要があります。
使用する年数や人数が多ければそれだけ安くなります。また、一般的にMacよりWindowsの方がユーザーが多いために低価格な場合が多いです。
セキュリティは万全か?
セキュリティ面についても、製品によって差があります。実際に使っている人の評判や、過去のセキュリティー被害・実績、第三者のチェックをクリアしているのかを見てみるといいでしょう。
使用期限は何年か?
多くのセキュリティソフトでは、「使用期限」が設けられています。期限が切れてしまうと「定義ファイル」の更新が行われなくなり、新しいウイルスの検出ができなくなります。
契約更新は有料となりますので、使用期限の長いソフトを選ぶ方が経済的です。また、初期購入価格は高くても、更新価格が安いソフトもあります。使用期限と価格をよく確かめて選びましょう。
インストールは何台まで可能か?
セキュリティソフトには、1台のデバイスにしかインストールできないライセンスと、複数台のデバイスにインストールできるライセンスが(3台・5台・無制限など)あります。
対応しているOSも、Windowsしかインストールできないものもあれば、Mac・Android OS・iOSにインストールできるものもあります。よく確認した上で選びましょう。
PCの操作は重くならないか?
セキュリティの強さだけでなく、動作の軽さにも留意する必要があります。
極端な話、最先端の技術を用いて怪しいものをすべて弾くようなセキュリティにしてしまうとパソコンの負担が膨大になります。セキュリティを強化することと、パソコンの速度はある意味でトレードオフの関係です。
しかしながら、近年様々な試みによって、セキュリテイが高くてかつ、速度も速いソフトも増えてきています。各ソフトの速度面についてもしっかり確認しましょう。
サポートは24時間対応か?電話対応可か?
カスタマーサポートについても、24時間対応なのか、電話は対応しているのかなど、各企業によって対応は様々です。自分自身どの程度サポートが必要なのかを吟味し、それに照らし合わせながらソフトを選びましょう。
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国内導入社数No.1※のクラウド型WAF「攻撃遮断くん」
ツール概要
「攻撃遮断くん」は、クラウド型のWAF(Web Application Firewall)製品です。WebサイトやWebサーバへの攻撃を遮断し、情報漏えい、Web改ざん、サーバダウンを狙った攻撃などの脅威から、企業とユーザーを守ります。
特徴
クラウド型WAFの国内導入社数・導入サイト数No.1※です。クラウド型の為、保守・運⽤に⼿間を掛ける事なく、24時間365⽇の⾼セキュリティを実現します。※「クラウド型WAFサービス」に関する市場調査(2019年6月16日現在)<ESP総研調べ>
価格
法人向け
サーバ環境に合わせたプランを月額1万円〜の定額料金
導入実績
導入企業12,000サイト
こんな人にオススメ
自社のWebサービス・Webサイトのセキュリティを強化したい方
主要セキュリティソフト会社7選を比較
おすすめの主要セキュリティソフト会社を7社に絞ってご紹介いたします。
会社名 | 特徴 | 価格 | 導入実績 |
---|---|---|---|
ソースネクスト株式会社 | 自社ブランドのソフトウェアだけでなく、内外の厳選した製品の販売・サポートも行います。 | ■ZERO ウイルスセキュリティ 1,980円〜 ■ZERO スーパーセキュリティ 3,900円〜 ■クラウドセキュリティZERO 3,278円〜 ※詳細はWebページ参照 | 海外企業中心 |
マカフィー株式会社 | 日本で一番使われているセキュリティソフトです。 | ■1年版:9,980円 ■2年版:17,880円 ■3年版:23,680円 | リコー、福岡大学、富士ソフトなど |
NortonLifeLock Inc. | 世界的権威のある機関の調査で11年連続最高評価を獲得した実績があります。 | ■スタンダード:¥4,780最初の 1 年間 ■スタンダード 2 台版:¥4,980最初の 1 年間 ■デラックス(最大 3 台まで):¥7,680〜最初の 1 年間 ※税込価格、詳細はWebページ参照 | 海外企業中心 |
イーセットジャパン株式会社 | インストールしてもパソコンの動作に影響を与えないように作られていて、他のものと比べ速度が速いです。 | ■個人向けESET インターネット セキュリティ 1台 月額:330円(税込)〜 ■企業向けESET PROTECT Advanced クラウド:¥4,200〜(ライセンス数100-249) ※1ライセンス当たりの希望小売価格(税抜き、年額) ※プラン多数、詳細はWebページ参照 | 名古屋工業大学、東建コーポレーション、ニフティなど |
Avast Software Japan合同会社 | プライバシーを欧州の厳格な保護基準でパソコンを守ります。 | ■アバストプレミアムセキュリティ(個人向け): ・2,980円/年~ ほか ■ビジネスサイバーセキュリティ(法人向け): ・15,070円/年~ ほか ※企業規模・デバイス数により価格変動。詳細はWEB参照 | 非公開 |
株式会社カスペルスキー | ウイルスの取る行動パターンを解析し、新種ウイルスに対してもウイルス検知ができます。 | ■個人向け: ・4,054円/年~ ほか ■法人向け: ・31,680円/年~ ほか ※企業規模・デバイス数により価格変動。詳細はWEB参照 | 名古屋工業大学、東建コーポレーション、ニフティなど |
トレンドマイクロ株式会社 | 5兆を超える脅威に関するクエリを処理します。 | ■ダウンロード1年版:5,720円(税込) ■ダウンロード2年版:10,250円(税込) ■ダウンロード3年版:13580円(税込) | 非公開 |
ソースネクスト株式会社
- 自社ブランドのソフトウェアだけでなく、内外の厳選した製品の販売・サポートも行う。
- 登録ユーザー数、のべ1800万人。
提供サービス | ■ZERO ウイルスセキュリティ ■ZERO スーパーセキュリティ ■クラウドセキュリティZERO |
---|---|
価格 | ■ZERO ウイルスセキュリティ:1,980円〜 ■ZERO スーパーセキュリティ:3,900円〜 ■クラウドセキュリティZERO:3,278円〜 ※詳細はWebページ参照 |
こんな人におすすめ | ■期限なしで使いたい方 ■さまざまなOSに対応するものを探している方 |
マカフィー株式会社
- 知識豊富なセキュリティ専門家が年中無休の体制で丁寧にサポート。
- 利用中のデバイスからウイルスを駆除できなかった場合は、料金を全額返金。
提供サービス | マカフィー リブセーフ |
---|---|
価格 | ■1年版:9,980円 ■2年版:17,880円 ■3年版:23,680円 |
こんな人におすすめ | ■ランサムウェア、マルウェア、フィッシング詐欺からもデバイスを保護したい方 ■ひとつのライセンスでマルチデバイスに対応したい方 |
NortonLifeLock Inc.
- 1 分間に数千もの脅威をブロックしている、ノートンのテクノロジー。
- 数十年にわたる経験と、セキュリティを日々強化してきた実績。
- 利用者とその家族に必要なすべての保護機能を、ワンストップで提供。
提供サービス | ノートン360 |
---|---|
価格 | ■スタンダード:4,780円最初の1年間 ■スタンダード2台版:4,980円最初の1年間 ■デラックス(最大3台まで):7,680円〜最初の1年間 ※税込価格、詳細はWebページ参照 |
こんな人におすすめ | ■保護者機能を使ってお子様のオンラインアクティビティも管理したい方 ■Webカメラへの不正アクセスも気になる方 |
イーセットジャパン株式会社
- プロアクティブなマルウェア検出技術のパイオニア的存在。
- 世界203の国や地域、1億1千万ユーザーのPCを守る。
提供サービス | ESET インターネットセキュリティ |
---|---|
価格 | ■個人向けESET インターネット セキュリティ 1台 月額:330円(税込)〜 ■企業向けESET PROTECT Advanced クラウド:4,200円〜(ライセンス数100-249) ※1ライセンス当たりの希望小売価格(税抜き、年額) ※プラン多数、詳細はWebページ参照 |
こんな人におすすめ | ■複数OSや仮想環境などにも対応したい方 ■多くの端末への導入を考えている方 |
Avast Software Japan合同会社
- 欧州発、30余年の実績。
- プライバシーを欧州の厳格な保護基準で守る。
- 購入および技術サポートを年中無休で提供。
提供サービス | アバスト プレミアム セキュリティ |
---|---|
価格 | ■アバストプレミアムセキュリティ(個人向け):2,980円/年〜 ■ビジネスサイバーセキュリティ(法人向け):15,070円/年〜 ※企業規模・デバイス数により価格変動。詳細はWEB参照 |
こんな人におすすめ | ITリソースが少なく、サイバー攻撃の脅威にさらされがちな中小企業の方 |
株式会社カスペルスキー
- インターネットを安全・快適に使うためのソフトウェア・アプリを提供。
- ブロックしたオンライン攻撃数、6億8700万。
提供サービス | カスペルスキー セキュリティ |
---|---|
価格 | ■個人向け:4,054円/年~ ■法人向け:31,680円/年~ ※企業規模・デバイス数により価格変動。詳細はWEB参照 |
こんな人におすすめ | マルチデバイスに対応したい方 |
トレンドマイクロ株式会社
- 50万社を超える世界中の法人組織を保護。
- 5兆を超える脅威に関するクエリを処理。
提供サービス | ウイルスバスター クラウド |
---|---|
価格 | ■ダウンロード1年版:5,720円(税込) ■ダウンロード2年版:10,250円(税込) ■ダウンロード3年版:13580円(税込) |
こんな人におすすめ | ■PCもスマホもまとめてセキュリティ対策したい ■インターネットを安全に利用したい ■個人情報や子供のネット依存やトラブルから守りたい |
その他おすすめのセキュリティソフト3選
Webroot SecureAnywhere
G DATA Internet Security
PC Matic
セキュリティソフト導入の際に確認すべき3つのポイント
実際にセキュリティソフトを導入する際、特に確認しておくと良い具体的なポイントを紹介します。
ポイント1.ウイルス・マルウェア対策のアップデート頻度
日々さまざまなウイルスやマルウェアが出現しており、その対策もイタチごっこになっています。対策が追い付いていないセキュリティソフトを選んでしまうと、新たなウイルスやマルウェアに対応していくのは困難です。
そのような脅威からあなたのパソコンやスマホを守ってもらえるように、ウイルス・マルウェア対策を頻繁にアップデートしているセキュリティソフトを選ぶことは重要です。
ポイント2.動作の軽快さを事前に確認する
例えば、スペックが低いパソコンにセキュリティソフトを入れると動作が重くなり、ストレスを感じるなど、安全性のみを重視するとかえって不便になるケースもあります。
パソコンやスマホを安全に守りつつ、不便さを感じないセキュリティソフトを選ぶべきです。
セキュリティソフトの中には無料体験版を用意しているものも多いので、実際に導入して動作確認をしてみるのがおすすめです。
ポイント3. 満足度・実績を確認する
現在はさまざまなセキュリティソフトがあり、専門家でない限り、その違いはよくわからなくなっています。
そこでおすすめなのが、実際にセキュリティソフトを利用している人の「満足度」や外部調査による「実績」を判断材料とすることです。
満足度や実績の評価が高いものは、セキュリティ対策が万全であったりサポート体制が整っている可能性が高いため、参考にするのが良いでしょう。
まとめ
無料のソフトからデバイス無制限に導入可能なソフトまでご紹介しました。
一番理想的なソフトは高セキュリティーでかつ、パソコンの速度が落ちない商品だと思いますが、セキュリティーを上げるためには、怪しいものを毎回チェックしなければならず両立させるのはなかなか難しい問題です。ゆえにどの軸に重きを置くのかが重要であります。
例えば、
- シェア数で選ぶなら「ウイルスバスター」、「ノートン」、「マカフィー」など
- 速度をなるべく落としたくなければ「ESET」や「ZEROウイルスセキュリティ」など
- 法人向けとして強固なセキュリティーを求めるなら「カスペルスキー」など
です。
セキュリティ対策はウイルスから大事なデータを守る最も有効な手段と言えますので、自社の状況に合ったソフトを選びましょう。
参考にしたサイト
2022年版 セキュリティソフトの比較 | セキュリティソフトの比較サイト
セキュリティソフトの比較 2022 | the比較
【価格.com】セキュリティソフト | 通販・価格比較・製品情報
【2022年版】セキュリティソフトおすすめ8選を徹底比較! | NotePM