スポットコンサルとは?活用シーン・費用相場・サービス会社を紹介

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専門的な内容の相談をお手軽な価格で依頼できるスポットコンサルサービスの活用が、さまざまなビジネス分野で広まっています。

しかしながら、サービス利用に当たっては次のように悩まれる方が多いはずです。

「スポットコンサルはどんなときに活用したら良いのだろう?」
「スポットコンサルってどれくらい費用が掛かるのだろうか?」
「良いスポットコンサルと知り合いたい」
「スポットコンサルのサービスを活用して自社の新規事業を成功させたい」

そこで本記事では、スポットコンサルのサービス概要や利用シーン、また費用相場について詳しく解説致します。

こちらを読めば、スポットコンサルについて理解をし、自社に合ったスポットコンサルサービスを選べるようになるでしょう。


スポットコンサルとは?

スポットコンサルは、通常のコンサルティングのように中長期的な取引ではなく、1回単位のスポットでコンサルティングを受けられるサービスです。

ビジネスにおいては、年単位のコンサル契約を結ぶほどではない「ちょっとしたこと」を手早く知りたい、という場面が少なくありません。

そうしたニーズに応えるスポットコンサルサービスが増えてきています。スポットコンサルを活用すれば、最低限のコストと手間で求めるノウハウを得ることができます。

通常のコンサルティングとの違い

スポットコンサルと通常のコンサルティングには、下表の違いがあります。

項目スポットコンサル通常コンサルティング
コンサル期間1時間~1日限りなど数か月~数年単位
契約形態単発契約顧問契約 or プロジェクト契約
サービス形態対面・電話・オンラインも可対面メイン
金額帯1時間あたり1~3万円、海外案件で10万円程度月間数十万~数百万円程度
(業種により変動)

上表の通り、スポットコンサルはごく短期間の単発契約から可能ですが、通常のコンサルティングでは中長期的に契約を結ぶのが一般的です。

また、サービス形態についても大きな違いがあり、通常コンサルティングでは対面がメインですが(コロナ禍以降はオンラインも)、スポットコンサルであれば電話、またはオンラインでも相談できます。

費用面に関しては、中長期的なコンサルティングが必要な場合は、通常コンサルティングの方が割安となるため、自身のニーズにあわせて適した方を選択すると良いでしょう。


スポットコンサルに相談できること

スポットコンサルに相談できることは様々ありますが、ここではその一例をご紹介します。

  • 業務改善
  • 新規事業
  • 市場調査・インタビュー
  • ノウハウ提供
  • 社内研修・ワークショップ
  • 短期プロジェクトのプロジェクトマネージャー

市場調査

市場の最新トレンドやターゲットニーズを把握して、新規事業に活用したり業界動向を把握したい場合には、スポットコンサルに依頼するのがおすすめです。

特定の業界に詳しいコンサルタントをアサインすれば、動向調査に加えて自社製品・サービスのレビューを的確に行ってくれるでしょう。

また、獲得した情報をビジネスモデルに落とし込むためのアドバイスも得られるため、できる限り自社の事業と親和性の高い人物を探してみてください。

ユーザーインタビュー

新規のサービス開発時に、仮想ユーザーになってもらい、インタビューを通じて改善のためのフィードバックをもらうという活用方法です。

あるいは既存のサービスにおいても同様の活用ができるでしょう。

業務改善

スポットコンサルに依頼すれば、客観的な見地から業務プロセスを見直し、より効率化が図れる削減ポイントやツール導入に関するアドバイスが受けられます。

具体的には、ITツールに詳しいコンサルタントであれば、導入後にどのような有効性が見込めるか、どんな業務が簡素化できるかを明確に提言してもらえるでしょう。

特に、自社で改善に繋がるノウハウを持ち合わせていない場合は、スポットコンサルを利用することで、早期改善につながります。

新規事業

スポットコンサルは、既存業務の改善提案だけでなく、新規事業におけるビジネスモデルの考え方、コンセプトの作り方についてもサポートします。

運営経験のない新規事業を立ち上げる際は、どれだけ自社で試行錯誤しても適切な方向性が掴めず、リソースと時間を浪費するだけになってしまうでしょう。

そこで、スポットコンサルを活用すれば、依頼側に不足している観点を補うようなアイデア出しや、具体的なワークフローの提案を受けることが可能です。

ノウハウ提供

新しい分野・ビジネスにチャレンジする際には、その分野のスペシャリストにノウハウを提供してもらうという活用方法です。

たとえば、Web広告運用はマーケティングにおける重要な施策の1つですが、他社と差をつけるには専門的なスキルが必要不可欠となります。
しかし、ゼロから体制を構築して始めるのは非常に難しく、多くの場合広告代理店などに依頼することになります。

そこで、豊富なノウハウを持つスポットコンサルにノウハウを提供してもらうことで、内部に知見を持つスタッフがいなくても、効果的に運用することが可能になります。

社内研修・ワークショップ

スポットコンサルに社内向けの研修ワークショップを開いてもらうという活用方法です。

自社がチャレンジを検討する領域の、スタンダードな手法はもちろん、業界の動向やマインドセットといった全般的な知識が得られます。

また、ある程度まとまった人員に対して1度に教育が施せるため、コストパフォーマンスの面でもおすすめの活用方法です。

短期プロジェクトのプロジェクトマネージャー

特定のプロジェクトにおけるPM(プロジェクトマネージャー)を短期で依頼することも可能です。

たとえば大規模な開発プロジェクトがあった際に、それを構成する子プロジェクトのマネジメントをお願いする(PMO)という形です。

コンサルタントによっては「プロジェクト契約」として請け負っているケースもあり、自社のリソースを適切に管理しつつ、最適な運用を行ってくれるでしょう。

ただし、契約形態としては通常のコンサルティングに近い形となるため、事前に打ち合わせを行い、金額面や期間をきちんとすり合わせなければなりません。


スポットコンサルの活用シーン

続いて、スポットコンサルの活用シーンを具体的に確認していきます。

  • 事業計画策定のミーティング参加
  • ITベンダーの選定支援
  • DX推進室の立ち上げ支援

より効果的に活用するために、それぞれ詳しく押さえておきましょう。

例1.事業計画策定のミーティング参加

新規事業を急ピッチで立ち上げたい時、これまで経験のない領域では事業をリードするメンバーの育成が間に合わないことがあります。

そういった場合は、ベンチャー企業における新規事業の立ち上げ支援などを経験したコンサルタントに、事業計画策定のミーティングに参加してもらうように依頼すると良いでしょう。

事業計画策定のミーティングに参加してもらえば、適切なアドバイスが受けられる上に、必要とされるノウハウの蓄積も可能です。

そして、ニーズ調査から収益化といった、一連の戦略に携わってきた人材を選ぶことで、より具体的かつ実践的な意見の取り込みにつながります。

例2.ITベンダーの選定支援

ERP刷新や社内ツールの導入・入れ替えを検討しつつも、どのような観点から最適なベンダーやサービスを選ぶべきか分からないという企業も多いでしょう。

そこで適任となるのが、ITコンサルタントで業務プロセス改善やCIO室立ち上げ支援、ベンダー選定、PMO支援の経験がある人材です。

価格や機能面を加味しつつ、ベンダー側の組織体制もきちんとチェックしてもらえるため、より自社にマッチしたITツールが選定できます。

例3.DX推進室の立ち上げ支援

自社の事業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたいと思っても、ノウハウを持った人材がいなければ、専門部署の立ち上げは難しいでしょう。

しかし、大手企業のDX推進室立ち上げを複数リードした経験を持つコンサルタントを選定すれば、的確な支援を行ってもらえます。

加えて、全社の経営計画からDX投資を最適化した実績があれば、より専門性の高いサポートを受けることが可能です。


スポットコンサルの費用相場

スポットコンサルの大まかな費用相場は、相談の方法によって異なっており、ほとんどの場合は1時間単位で設定されています。

コンサルティング方式金額(1時間あたり)
対面相談30,000~50,000円
Web相談(簡易的な内容)5,000~10,000円
Web相談15,000~30,000円

相談内容による日本と海外での相場の違いは、以下の通りです。

相談内容日本海外
ファイナンシャル関連 15,000~30,000円 200~1,000ドル以上
人材関連 5,000~30,000円
財務関連 5,000~30,000円
経営関連 10,000~30,000円
IT関連 5,000~30,000円

基本的には、外資企業の方がコンサルフィーが高い傾向となるため、海外進出に係る相談を検討する際は、最低でも1時間あたり200ドルはかかると想定しておきましょう。

対して、日本の場合はマッチングサイトなどを活用すれば、比較的安価なフリーのコンサルタントが見つかる可能性があります。

相談内容の専門性、あるいは時間の長さによって料金が変動することから、大まかな相場を掴んでから依頼してみてください。


日本のスポットコンサルサービス6選

ここからは、日本で利用可能なスポットコンサルサービスを6社ご紹介します。

サービス名特徴料金プラン
ビザスク ・日本のスポットコンサルサービスの草分け的存在
・国内最大級の登録アドバイザー数
・最短24時間で候補者を提案
ビザスクlite:1時間あたり2~3万円
ビザスク:1時間あたり8~9万円
サーキュレーション ・上位層に特化した人材データベース
・キックオフからミッション完了まで伴走
・相談や課題ヒアリングが無料
・1日2時間から可能
要相談
i-common ・大手人材会社のパーソルグループが提供
・従来のコンサルティングよりも低価格
・要件整理からフォローアップまですべてサポート
コンサル:要相談
人材紹介:紹介手数料として年間報酬の35%+110万円(税込)
アクシスコンサルティング ・DX・IT・戦略領域に強み
・登録者はすべてコンサル業界経験者
・月50,000円~から利用可能
1回50,000円~
GLG ・世界最大級のアドバイザーネットワークを保有
・海外案件に強み
・通訳者付きでインタビューも可能
要相談
NewsPicks Expert ・「NewsPicks」と「SPEEDA」の会員基盤を活用
・相談にはSPEEDAの契約が必要

サービス概要や特徴、料金相場を把握して、自社にマッチしたコンサルタントを探しましょう。

ビザスク

ビザスク

ビザスクは登録アドバイザー数が400,000人を誇る、日本最大級のマッチングプラットフォームです(2021年11月現在)。

アカウントを登録するだけで利用可能であり、検索機能を駆使すれば自社にマッチするコンサルタントが簡単に見つけられます。

そして対応可能な領域も多岐に渡り、財務からマーケティングに加えて、昨今トレンドとなっているWEB3.0の導入など、幅広い分野の相談が可能です。

特徴

  • 日本のスポットコンサルサービスの草分け的存在
  • 国内最大級の登録アドバイザー数
  • 最短24時間で候補者を提案
  • 経済産業省にも取り上げられるなど信頼性高

活用シーン

  • 新規事業
  • 研究開発
  • 社内事業提案制度
  • 営業・マーケティング
  • 組織・育成
  • 業務改善
  • コンサルティング
  • 投資・融資
  • リサーチ海外調査 など

業種

  • 製造・メーカー
  • 化学
  • IT・情報
  • 通信コンサル
  • 小売・消費財
  • 金融
  • 広告
  • 不動産
  • 自治体
  • その他

活用実績

10万件以上

料金プラン

プラン名サービス内容費用相場
ビザスクlite自分でアドバイザーを探す。
公開アドバイザー(全体の48%)への依頼が可能。
1時間あたり2~3万円
ビザスク厳選されたアドバイザーをスタッフが紹介。
海外アドバイザーへの依頼も可能。
1時間あたり8~9万円

サーキュレーション

サーキュレーション

株式会社サーキュレーションが提供する「プロシェアリング」サービスは、幅広い業界、課題に対応した総合型の外部プロ人材活用支援プラットフォームです。

上位層に特化した国内最大級のプロ人材データベースを活用し、経営課題解決のためのプロ人材を提案します。

特徴

  • 上位層に特化した人材データベース
  • キックオフからミッション完了まで伴走
  • 相談や課題ヒアリングが無料
  • 1日2時間から可能

活用シーン

  • 経営全般
  • 生産管理
  • マーケティング
  • 事業継承・M&A
  • 広報
  • 人事
  • 新規事業
  • AI、IoT、VR/AR
  • グローバル
  • IPO  など

活用実績

3,418社、10,103案件(2022年1月末時点)

料金プラン

要問い合わせ

i-common

i-common

i-commonは、人材大手のパーソルグループが提供するコンサルティングサービスです。

在籍アドバイザーは17,000名以上で、20代後半~70代前半まで幅広い人材の紹介・提案を受けることができます。

特徴

  • 大手人材会社のパーソルグループが提供
  • 従来のコンサルティングよりも低価格
  • 要件整理からフォローアップまですべてサポート

活用シーン

  • 新規事業
  • マーケティング
  • 人事
  • システム
  • 経営全般・事業承継
  • 営業
  • アナリティクス
  • 法務・ガバナンス
  • 海外
  • 研究開発
  • 生産
  • 品質
  • 購買・調達
  • 物流 など

業種

  • 化学
  • 医療・医薬品
  • 生活用品
  • 中間流通
  • 公共サービス
  • 小売
  • 広告・情報通信サービス
  • 建設・不動産
  • 機械・電気製品
  • 法人サービス
  • 環境・エネルギー
  • 素材・素材加工品
  • 金融 など

活用実績

3,200社以上

料金プラン

プラン名サービス内容費用相場
コンサルティングサービス業務委託準委任契約 or 業務委託請負契約。
必要なタイミングで必要な期間コンサルを受ける。
業務工数・課題の難易度に応じて決定
人材紹介サービス業務委託契約 or 委任契約。
常勤役員選任、社外役員選任などの人材登用。
紹介手数料として年間報酬の35%+110万円(税込)
※手数料の最低額は198万円(税込)

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、スポットコンサル向けの、国内最大級のDX人材データベースを提供しています。

DXに特化したアドバイザーが多く、全体の7割が国内外のファーム出身であるため、専門性を重視する場合は特におすすめです。

特徴

  • DX・IT・戦略領域に強み
  • 登録者はすべてコンサル業界経験者
  • 月50,000円~から利用可能

活用シーン

  • 新規事業・海外進出の市場調査
  • 事業推進
  • 事業計画策定のミーティング参加
  • DX系新規事業のマーケット調査
  • ITベンダー選定支援
  • DX推進室の立ち上げ支援 など

料金プラン(例)

プラン名費用相場
インタビュー・市場調査50,000円~
ミーティング参加50,000円~

GLG

GLG

GLGは、世界最大規模のコンサルティング会社であり、在籍アドバイザーは実に100万人以上と圧倒的です。

また、多数の専門家にインタビューを行う「GLGリサーチ」や、有識者によるイベントが閲覧できる「GLGコンテンツ」も他社にはないサービスといえるでしょう。

国内よりもコンサルフィーが高額になる可能性がある一方、海外市場に活動範囲を広げる際は、ぜひ検討しておきたい一社となっています。

特徴

  • 世界最大級のアドバイザーネットワークを保有
  • 海外案件に強み
  • 通訳者付きでインタビューも可能

業種

  • テクノロジー
  • 医療機器・診断機器
  • 製薬・バイオテクノロジー
  • 工業
  • 消費財
  • 決済・保険
  • 金融
  • コンサルティングファーム
  • 広告代理店・PR会社 など

提供サービス

サービス名内容
GLGコンサルテーション インタビュー形式でのスポットコンサル
GLGイベント 各種イベント・ミートアップに参加できる
GLGサーベイ 市場調査を実施。特にグローバル規模での調査に強み。
GLGカスタムプロジェクト 企業に合わせた総合コンサルティング
GLGライブラリー グローバルに活躍する有識者が登壇したテレビ会議のトランスクリプト(書き起こし)やウェビナーのアーカイブなど、数千のコンテンツが閲覧可能

料金プラン

要問い合わせ

NewsPicks Expert

NewsPicks Expert

NewsPicks Expertは、2020年から運営を開始した比較的新しいマッチングプラットフォームです。

登録しているアドバイザーは、有名大学の教授や現役の法人代表者、有名企業の元CIOなど、各業界のプロフェッショナルが揃っています。

具体的な報酬単価は案件によって変動しますが、簡単なコメントは数千円、業界トレンドに関するインタビューは2〜5万円と比較的リーズナブルです。

特徴

  • 「NewsPicks」と「SPEEDA」の会員基盤を活用
  • 相談にはSPEEDAの契約が必要

活用シーン

  • 新規事業
    • 市場調査
    • 立上支援
    • 部門強化
  • M&A・投資
    • 業界調査
    • 投資判断
    • 投資先支援
  • 海外展開
    • 海外調査
    • 連携先選定
    • 進出支援   など

料金プラン

要問い合わせ


まとめ

スポットコンサルは、通常のコンサルティングよりも短期の契約が可能であり、求める知識や支援を必要最低限のコストで得られます。

スポットコンサルに相談できる内容としては、以下が例として挙げられます。

  • 業務プロセスの見直しと改善
  • 新規事業の立ち上げサポート
  • 市場調査やインタビュー
  • 業務ノウハウの提供
  • 社内研修の開催
  • 短期プロジェクトのPM、またはPMO

これらの課題を抱えている方は、本記事を参考にして、自社にマッチするスポットコンサルを選定してください。

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