「問合せが思うように取れない」「デザインが古っぽい」「どうやって更新をすればいいかわからない」など、今お持ちのホームページに問題を抱え、リニューアルを検討される方は多くいらっしゃいます。
ホームページをリニューアルすれば多くのメリットがありますが、その一方で、失敗するケースも散見されます。メリットを知り、成功するポイントを押さえて行わないと、何も改善されないどころか、より悪くなってしまうことにもなりかねません。
そこでホームページのリニューアル案件を多く扱ってきた実績に基づき、検討している方に向け、そのリニューアルすべきタイミングと成功させるポイントをお伝えします。合わせて、リニューアル費用を安く抑えるためのコツもご紹介しましょう。
この記事を読めば、ホームページをリニューアルする際の心配事が一掃され、失敗することを避けられるため、ぜひご参考にしてください。
目次
ホームページをリニューアルするタイミング
ホームページのリニューアルを思い立つ理由は、企業により様々です。
例えば、以下のような理由が挙げられます。
- コンテンツ構成が複雑で、どこに何があるか分からなくなってきた
- デザインの見た目が悪い、古い
- 思ったように売上・問合せがとれない
- スマホ対応できていない
- 検索結果の上位に出てこない
もし一つでも該当するならば、ホームページのリニューアルを検討する時期かも知れません。きちんとリニューアルすれば、多くの問題を解決できます。
それではホームページのリニューアルが検討に上がるそれぞれの理由について、少し詳しく見ていきます。
コンテンツ構成が複雑で、どこに何があるか分からなくなってきた
最初はしっかり構成を考えて制作したホームページも、年月が経てば、コンテンツの量は膨大になってきます。日々の業務に追われながら、急いでコンテンツを増やしているうちに、置き場所をよく検討しないままにコンテンツを追加してしまうのはよくあることです。
このように、ページや写真・画像のカテゴリーをよく検討しないまま増やすと、コンテンツがホームページのあちこちに散乱して整理がつかなくなります。
継ぎ足し継ぎ足しで増やしてしまった結果、サイト構造はどんどん複雑に、いびつになってしまうのです。
複雑化してしまったら、ちょっとした整理では修正できません。一度すべてのコンテンツを洗い出して、カテゴリーをイチから切り直し、サイトマップを新しく作るなど、大きな改修、つまりリニューアルが必要になってきます。
デザインの見た目が悪い・古い
ホームページデザインのトレンドは、目まぐるしく変わります。制作から数年経てば、トレンドとズレて、デザインが古臭く見えてしまうのは、仕方のないことです。
一般的には4~5年程度で、トレンドとのズレが大きく感じられてしまうようです。
ここ数年を見ると、デザイン変化の最も大きな理由は、通信環境や閲覧環境の変化でしょう。
例えば、通信速度が上がり、データ量の上限を気にしなくて良い通信料金のプランが増え、動画発信がユーザーに受け入れられやすくなったことで、画像や動画を豊富に使うホームページのデザインが急速に増えました。
また、パソコンでの解像度が高まったためホームページ幅が広がり、幅広1カラムのものが主流になっています。
さらにはスマホでの閲覧が急激に増えたことで、パソコンとスマホ両方で、快適に閲覧できるデザインが求められるようになってきました。
スマホでの閲覧が増え、スマホで表示されなくなった「ほぼフラッシュ」は姿を消しています。
このように技術の進歩・変化がホームページのデザインには絡むため、トレンドの移り変わりのサイクルがとくに早く感じられるのでしょう。
思ったように売上・問合せがとれない
ホームページを公開したものの、期待していた通りの売上が出せない、問合せがとれないケースも多いです。
売上・問合せがとれない理由は様々ですが、「更新できない」というのは、大きな理由の1つです。ホームページは更新しないと、本来の力を発揮できません。
また、コンテンツを追加しているのに結果が出ないケースは、そもそものサイト構成に問題があることがほとんどです。コンテンツの設計を間違えている、UIが悪いなどが原因の場合、部分的な対応では対処ができません。
これらのような根本的にホームページの機能や構成を見直す必要があるケースでは、ホームページのリニューアルが必要になってきます。
スマホ対応できていない
数年前にホームページを制作した場合、スマホ表示に対応していないケースはまだまだ多いです。しかし現在、ホームページのスマホ対応は必須と言えます。
数年前に比べ、スマホでのインターネットの閲覧は格段に増えました。インターネットに接続する端末の利用率を見ると、2017年時にはスマホが59.7%と最も高く、パソコンを上回っています。
またLINE社の調べによると、スマホによるネット閲覧が85%、スマホのみでインターネットを利用している層が46%とあり、スマホでのネット閲覧が増えていることをデータが物語っています。
こうした時代に、スマホ対応していないと、見込み客と接する機会を大きく損なってしまうことが考えられます。
モバイルファーストインデックス(MFI)の流れもあるので、スマホ対応をしていないと、SEOの順位も心配です。スマホ対応がまだの場合は、早急にリニューアルを行った方が良いでしょう。
検索結果の上位に出てこない
検索エンジンの検索結果にホームページが出てこない場合、様々な理由が考えられます。
- ホームページのHTMLなどの記述がSEO推奨のものになっていなかった
- タイトル・ディスクリプションの設定が漏れていた。
- ユーザーに役立つコンテンツを揃えられていなかった。
- ユーザビリティが良くなかった。
- 内部リンクが適切でなかった。
など、思い当たる節はないでしょうか。
検索結果に出てこない根本原因が土台の部分にあると、マイナー修正では対応しきれません。
検索結果に大きくかかわる土台の部分から作り直すためには、リニューアルが必要です。サイト構造から見直して、SEO対策を仕切り直すことが大切です。
ホームページのリニューアルの流れ
ホームページをリニューアルする場合、基本的に以下の流れで進めます。
- 要件定義
- 制作会社への見積もり・発注先選定
- ホームページ制作
- 納品
- 検収・公開
- 運用改善
ホームページをリニューアルする場合、いきなり制作会社に依頼するのではなく、現状のホームページの課題やスケジュール、予算を決めておくことが必要です。
また、リニューアルにかかる期間は、一般的な25ページ程度のWebサイトで平均3~4ヵ月程度になります。依頼する制作会社やリニューアル内容によって期間は変動します。
参考:【2022年版】成果を出すWebサイトのリニューアルの進め方とは?手順から費用感、準備項目などを解説-エムタメ!
それぞれのフローの詳細については、下記記事を参考にしてください。
参考:ホームページリニューアルの進め方・よくある失敗例・制作会社の選び方
運用改善の仕方についてはリニューアル後にすべき6つのことの章で詳しく紹介しています。
ホームページリニューアルで成果を出すための8つのポイント
ホームページのリニューアルの仕方によって、更新後の成果が異なる場合があります。
とくにアクセスが減ってしまうなど、SEOの観点から悪い影響を及ぼすケースが多くあります。SEOの順位が下がれば、当然アクセスも減り、ホームページ経由のお問合せや注文も減ってしまうという事態に陥りがちです。
ホームページのリニューアルで成功するためのポイントは、大きく分けて以下の8つがあります。
- 現ホームページの問題点を洗い出す
- リニューアルの方針を決める
- ドメインはできるだけ変更しないで、引き継ぐ
- タイトルタグを大幅に変更しない
- URLが変わる場合はリダイレクトで、コンテンツの情報を引き継ぐ
- ページを削除する場合は、トップページにリダイレクトせず、404を設定する
- 制作会社は価格だけでなく、提案内容で選ぶ
- 制作会社変更の際は、画像・テキスト・ソースコードの権利関係を確認する
次から、この8つについて、詳しくご説明していきましょう。
ホームページリニューアルの進め方については以下の記事をご覧ください。
参考:ホームページリニューアルの進め方・よくある失敗例・制作会社の選び方
1.現ホームページの問題点を洗い出す
リニューアルをする前に、リニューアルでどんな問題を解決したいのか、現状のホームページが抱えている問題点を明確に洗い出すのが、成功のポイントです。抱えている問題が漠然としたままでは、よい解決策も打てません。
ホームページの問題点は、アクセス解析ツールなどを使って具体的に洗い出すと良いでしょう。
Googleアナリティクスやサーチコンソール、ヒートマップツールなどをホームページに導入しておくと、感覚的ではなく数値で問題点を洗い出せます。
2.リニューアルの方針を決める
リニューアルを成功させるには、必ず「どんなホームページにするのか」方針をしっかり決めてから取り組みましょう。
リニューアルの方針は、以下の3点を軸に考えると良いです。
・ホームページの役割(サービスサイト、ブランディングサイト、情報サイト)
・ターゲット(BtoB、BtoC)
・ゴールの設定(お問合せ・資料請求、購入・申込)
これらの方針が定まっていれば、制作時に何かで迷ったときも判断がつきやすく、ブレが生じません。
まず、ホームページの役割は大きく3つに分かれます。
会社のブランドイメージの構築を主とするブランディングサイト、商品の購入促進を目的とするサービスサイト、情報を発信してユーザーとのエンゲージメントを高める情報サイトです。
役割により、ホームページのゴールは変わってくるので、当然リニューアルの方向性も変わります。この役割は、必ず最初に決めておきましょう。
次に、ターゲットは誰か、ということです。誰をターゲットにするかにより、コンテンツの内容・構成は大きく変わります。企業相手なのか、個人相手なのか、性別、年齢など、絞れるところまで絞り込んでいきましょう。
ゴールの設定は、リニューアルをする際に最も大切な部分です。ホームページの最終目的が、企業のブランド化なのか、お問合せや資料請求をしてもらうことなのか、ホームページ上で購入まで完了させたいのか、きちんと決めましょう。
ゴールがどこに設定されているかにより、コンテンツの内容も構成も変わってきます。
3.ドメインはできるだけ変更しないで、引き継ぐ
ホームページリニューアルの際、ドメインはできるだけ継続利用するのがベストです。
ドメインの変更がメリットとなるケースはほとんどありません。
メリットとなるのは、今使っているドメインがペナルティを受けている場合のみです。ペナルティを受けている場合は、ドメイン変更でその状況を打開できる可能性があります。
しかしドメインがペナルティを受けているようなケースはあまりなく、基本的にはドメインを変更するとデメリットの方が大きいと考えられます。
ドメインを変更すると、せっかくこれまで積み上げてきた外部サイトからのリンクやホームページの評価がリセットされ、検索順位に悪影響が出ます。
新ドメインがいきなり検索上位に出ることはなく、アクセスの減少を招いてしまうので、特別な理由がない限り、ホームページのリニューアルではドメインを変更しないようにしましょう。
4.タイトルタグ・コンテンツ内容を大幅に変更しない
タイトルタグ、コンテンツ内容を安易に変更すると、検索エンジンの順位に悪影響を及ぼし、リニューアルは失敗しがちです。
ホームページのリニューアルでは、大幅にコンテンツ構成が変わる可能性があるものの、成果の出ているコンテンツのタイトルや内容まで大幅に変更するのは、あまり良い方法ではありません。
タイトルやコンテンツの内容は、SEOの順位に大きく影響を及ぼします。
検索結果の上位に出ていないコンテンツであれば、タイトルや内容を大幅に変更してSEO改善を狙っても良いですが、検索上位に出ているコンテンツの場合は安易に変更しない法が無難です。検索エンジンの評価が変わって、順位が落ちてしまう可能性があります。
タイトル・内容を変えた方が良いコンテンツ、変えない方が良いコンテンツは、きちんと見極めるようにしましょう。そのために、現在のコンテンツが検索エンジンからどのような評価を得ているかは、把握しておくことが大切です。
5.URLが変わる場合は301リダイレクトで、コンテンツの情報を引き継ぐ
301リダイレクトの設定を漏らしてしまうと、ホームページのアクセス数が減るなど、リニューアル失敗の要因になります。
コンテンツのURLが変わる場合は、301リダイレクトで旧コンテンツの情報を新URLへ引き継ぐようにしましょう。
新しいホームページができたときに、以前のコンテンツがそのまま残っていると重複コンテンツとなってしまいます。
だからと言って、重複コンテンツになるのを避けるために、単純に削除したのでは、これまでそのコンテンツが検索エンジンから受けていた評価も消滅してしまうことになります。
評価が消滅するということは、該当コンテンツが検索エンジンで上位に表示されていたとしても、その状態はリセットされてしまう、つまり順位が下がってしまうということです。
以前のコンテンツを新しいホームページへ移行させる場合には、旧コンテンツを削除して移すのではなく、301リダイレクト処理をして情報を引き継がせることが大切です。
またリダイレクト漏れは、SEO順位が下がってしまうだけでなく、他にも大きな機会損失を招きます。
たとえば、そのページをブックマークしていたユーザーがアクセスできなくなったり、旧URLの検索結果からアクセスできなくなったりなど、ユーザーがホームページに辿りつくのが困難になってしまうケースです。
せっかくのユーザーとの接触機会を逃すことになってしまうので、旧URLから新URLへきちんと情報を引き継ぐようにしておきましょう。
301リダイレクトや404エラーについて詳細を知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
参考:サイトリニューアルしてもアクセス数を減らさないSEO対策まとめ
6.トップページにリダイレクトせず、404エラーを設定する
リニューアルでは、コンテンツの取捨選択・統廃合などを行うため、必ずしも新しいホームページに対応するページが残るとは限りません。なかにはコンテンツを削除してしまうこともあります。
対応するページがなくなった場合は、そのまま放置したり、トップページにリダイレクトしたりするのはやめまょう。
ベストなのは、404エラーを返すことです。
単純にコンテンツを削除してしまった場合、ホームページのコンテンツが減少したことになりますが、コンテンツの減少はSEOの悪化を招きがちです。
また、トップページにいきなりリダイレクトしてしまうと、ユーザーは「コンテンツが削除されたのか」「誤ったページに飛んでしまったのか」の判断がつきません。
「間違ってきてしまった」と思ったら、せっかく来てくれたユーザーは離脱してしまいます。
コンテンツを削除して対応するページがなくなった場合は、トップページにリダイレクトせず、404を設定しましょう。その上で、「コンテンツがなくなったこと」「他のおすすめコンテンツ(類似コンテンツ)」などを提示してあげると親切です。
404をただのエラーページにせず、企業イメージに合ったユニークなデザインにしたり、別のページへ誘導したりなど、工夫を凝らしている企業は多くあります。
せっかくホームページへ来てくれたユーザーを逃さないために、404ページには、ぜひ工夫を凝らしてみてください。
7.制作会社は価格だけでなく、提案内容で選ぶ
リニューアル費用はできるだけ安いにこしたことはないですが、あまり価格ばかりにこだわると失敗します。
大事なのは、設定したゴールに向かって、問題が解決できるホームページにリニューアルできるかどうかです。
リニューアルを頼む制作会社は、価格だけを判断基準にしないで、提案内容を踏まえて考えることをおすすめします。
ホームページのリニューアル額は、各制作会社によって大きく異なり、決まった相場がありません。どういったリニューアルを行うかは、企業によっても全く異なるので、一定の相場が出ないのも当然です。
一般的な相場は気にせず、現状の問題点が解決できる提案内容で、それに見合った価格設定がされているかを吟味して選ぶようにしましょう。
そのためには一社だけで判断せず、複数の制作会社に問合せてみることも大切です。
参考:ホームページ制作の発注先の種類と、失敗しないオーダーのポイント
8.制作会社変更の際は、画像・テキスト・ソースコードの権利関係を確認する
ホームページの画像や写真、テキスト、ソースコードの権利の所在は、リニューアル時にトラブルになりがちな部分です。
ホームページを制作した会社と、リニューアルを頼む制作会社を変える場合は、権利がどこに帰属するのかを早い段階で明らかにしましょう。
既存ホームページの画像・写真・テキスト、ホームページそのものの権利がどこにあるかの確認は重要です。
なぜなら制作会社を変えたら、写真やテキストが使えなくなるといったケースもあるからです。また、契約を解除したらホームページそのものがなくなってしまったというケースもあります。
ホームページがなくなってしまう前に、中身の写真やテキストは他へ移せるのかどうなのかなど、トラブルにならないよう、権利関係を明確にしておきましょう。
ホームページリニューアルにかかる費用
以上ご説明してきた通り、リニューアルを本格的にやろうとすると、ホームページの構造から再設計しなければならないほど大掛かりです。
そうなってくると気になるのがリニューアルにかかる費用ではないでしょうか。結論から言えば、ホームページのリニューアルにかかる費用の相場感は、初めてホームページを制作したときの相場感とほとんど変わりません。
20万円でホームページを制作したなら、リニューアルにも最低20万円の制作費用がかかると考えておくと良いでしょう。
もちろんリニューアルの内容によっては、既存のホームページの制作費用よりも高くなる場合も少なくありません。
例えばスマホ対応していなかったものを、スマホ対応にする、もしくはスマホサイトを作るなどという場合。この場合は、既存ホームページ制作費用に、スマホサイトの制作費用が上乗せされるといった感じです。
また、CMSを導入する際も同様で、これまでなかったものを追加する場合は、費用が増えると考えておけば間違いありません。
かかる費用は、ホームページの構成、ページ数、デザインなどによって異なってくるので、まずはホームページをリニューアルして何を達成したいのかを明確にすることが先決です。
サイト構造を見直して、どれだけのコンテンツ・機能が必要なのか、デザインをどうしたいのかを考えてみてください。
参考:【相場早見表つき】ホームページ制作の相場と損しない3つのポイント徹底解説
リニューアル費用を安く抑える3つのコツ
ホームページのリニューアルは、ホームページを1つ制作するのと同じくらい費用がかかります。でも、そんなにホームページばかりに費用をかけている訳にもいきません。
そこで、できるだけホームページのリニューアル費用を安く抑えられるコツを3つご紹介しましょう。
1.相見積を複数とり、一社だけで決めない
リニューアル費用を安く抑えるポイントは、複数社から見積もりをとって提案内容も含め、比較検討することです。
ホームページのリニューアル費用の相場はあってないようなものなので、一社だけの見積もりで決めたら損をします。
見積もりを出してもらうときには、抱えている問題が解決できる提案が盛り込まれているかどうか、きちんと確認しましょう。
どんなに安くても、抱えている問題を解決できないのでは、リニューアルする意味がありません。提案内容は十分に吟味してください。
見積書を掲げて値段交渉するのはマナー違反です。相見積をとっていることだけを伝えて、適正な価格で提案してもらうようにしましょう。
2.既存のホームページのコンテンツを活かす
ホームページのリニューアルをできるだけ安く抑えるには、既存のホームページのコンテンツを活かすことがポイントです。
新たにコンテンツを作成すれば、それだけ費用が上乗せされます。リニューアル後も使えるテキストや写真・画像素材は、できるだけ使い回しましょう。
3.コンテンツの取捨選択をする
本当に必要なコンテンツはどれか、取捨選択するのがリニューアル費用を抑えるコツです。
ホームページのページ数が増えれば増えるほど、リニューアル費用はかさみます。
長年運用してきたホームページをリニューアルしようとすると、そのページ数も膨大となっているケースも多いです。
できるだけページ数を抑えて、費用を下げたいところですが、「ページ数の多いほうが検索順位に上がる」と言われているため、ページ数を減らすのも勇気がいるでしょう。
しかし「コンテンツは多ければ多いほど検索の上位に上がる」といった認識は誤りです。いくらコンテンツが多くても、ホームページの構造が複雑になっていてはユーザビリティが悪く、探している情報になかなか辿りつけません。
そうしたユーザーにとって使いにくいホームページでは、検索エンジンの評価も下がります。
また、コンテンツの数が多いと言っても、そのほとんどが質の悪いコンテンツではマイナスにしかなりません。
リニューアルを機に、本当に必要なコンテンツ、必要のないコンテンツを取捨選択し、ホームページの構造を整理しましょう。ユーザーが迷わない、分かりやすい構造にするのがおすすめです。
削れるページを削っていけば、ページ数を減らした分、リニューアル費用も抑えられます。
リニューアル後にすべき6つのこと
リニューアルを成功させるためには、「リニューアル後に何をするか」も重要です。リニューアルしてホームページを公開したら終わりではなく、以下のことにもきちんと取り組んでおきましょう。
- お客様への周知(メルマガ、プレスリリース、SNS、ニュースレター)
- 名刺、チラシなど紙媒体の見直し、修正
- メールのシグネチャ変更
- アクセス解析ツールで効果検証
- リンク切れチェック
- サイトマップの送信
リニューアル後の流れについては、以下の記事も合わせてご覧ください。
参考:ホームページリニューアルの進め方・よくある失敗例・制作会社の選び方
お客様への周知(メルマガ、プレスリリース、SNS、ニュースレター)
ホームページをリニューアルをしたら、お客様や取引先にお知らせをしましょう。URLの変更を伴わないリニューアルであれば、それほど重要度は高くありませんが、URLが変更になった場合は必須です。
お知らせの手段としては、メールやメルマガ、SNS、ニュースレターなどがあります。
単に「リニューアルをした」というお知らせだけでも構いませんが、ブランドイメージの刷新や確立が狙いなのであれば、リニューアルのコンセプトや理由、将来への展望などと合わせて発信できると効果的です。
また、リニューアルに合わせてキャンペーンや企画を行ったり、リニューアルのコンセプトや理由、将来への展望などを語れたりするのであれば、プレスリリースを打ってみるのもおすすめです。
名刺、チラシなど紙媒体の見直し、修正
リニューアルで、ホームページのURLが変更になった場合は、名刺・チラシ・パンフレットなど、紙媒体を見直して修正する必要があります。
ホームページのURLが記載してあった部分は、差し替えるようにしましょう。
紙媒体の見直しは意外に見落としがちなところなので、十分に気を付けてください。
メールのシグネチャ変更
メールのシグネチャは変更するのも簡単なので、URLが変わる・変わらないにかかわらず、リニューアルオープンした旨をお知らせをすると良いでしょう。
リニューアルでどの部分を刷新したか、少しでも伝えられると、ホームページに来てもらえる可能性が高まります。
アクセス解析ツールで効果検証
リニューアルした結果良かったのか悪かったのか、きちんと効果検証を行いましょう。ホームページを公開するときと同じで、リニューアルが終わったら終わりではありません。
目的やゴールを設定して取り組んだリニューアルも、必ずしも思った通りの結果が出るとは限りません。アクセス解析ツールで効果検証をしながら、設定したゴールに近づけるよう修正をしていくことが必要です。
リンク切れチェック
ホームページのリニューアルでは、URLが変わったり、コンテンツ構成が変わったりします。結果、どんなにチェックをしていても、リンク漏れが発生する可能性は往々にしてあります。
リニューアルしたホームページは公開した後も、リンクの張り間違いがないか、リンク切れがないかはこまめにチェックするようにしましょう。
サイトマップの送信
ここでいうサイトマップは、通常のサイトマップではなく、検索エンジンロボット(クローラー)向けのサイトマップです。
リニューアルをするとホームページの構造やコンテンツが変わり、URLも変わることがあります。そうした場合は、検索エンジンに早く認識してもらうため、クローラーにサイトマップを送ることが必要です。
「sitemap.xml」という形式でサイトマップを作成し、グーグルサーチコンソールから送信すると、クローラーがリニューアルしたホームページを見つけやすくなります。
まとめ
ホームページのリニューアルは、ただ「何となく変更したい」「新しくしたい」では失敗してしまいます。
デザインだけにこだわってしまったり、目的を決めないでリニューアルを始めてしまったりすると、リニューアルをしたいのに何も問題点が改善されないことになりかねません。
リニューアル前に、「どんな問題点があるのか」「リニューアルで何を達成したいのか」を必ず明確にするようにしましょう。
目的達成のために必要な機能、ユーザビリティ、UI、リニューアル後の運用まで意識して、効果的なリニューアルを行ってください