【2024年最新版】APMツールおすすめ15選を比較!選び方も紹介

APM(Application Performance Monitoring)ツールは、アプリのパフォーマンスを監視・管理するためのソフトウェアです。

ツールを導入すれば、システムの稼働状況、ユーザーの応答時間、エラーレート、リソースの使用状況など、アプリケーションの全体的な健康状態をリアルタイムで把握することができます。

本記事ではおすすめのAPMツールと選び方のポイントを紹介します。

掲載している15社については、表形式で料金や機能の違いが比較できる一覧表をご用意していますので、以下よりぜひダウンロードしてご活用ください。

APMツールおすすめ15社比較表

おすすめサービスのピックアップ方法としては、既存のまとめサイト8個分の情報から、紹介されているAPMツールをスコアリングしました。各サイトで紹介頻度の高いものを登場回数順にまとめなおしているので、本記事を参考にすることで、どのAPMツールを選べばいいか一目でわかるでしょう。

※スコアリングや掲載している企業情報などは2024年8月時点のものです。


<比較表>APMツールおすすめ15社

本記事で紹介している15社の違いがひと目でわかる一覧表をご用意しました。短時間でサービスの比較をしていただけます。


1.New Relic/New Relic株式会社

New Relic株式会社
New Relic | スタック全体をモニタリング、デバッグ、改善

  • 直近の異常と問題に関するインサイトを素早く収集できる
  • 利用状況やエラー状況を可視化できるため、正確に潜在的な問題やボトルネックを把握することが可能
  • 大規模言語モデルを使用しているため、普段の言葉を理解し的確な回答を返してくれる
初期費用要問い合わせ
料金プラン無料:0円
Pro:要問い合わせ
Enterprise:要問い合わせ
主な機能インフラ監視
ログ管理
エラー追跡
モニタリング
サーバーレス監視など
導入企業株式会社AbemaTV
イオンスマートテクノロジー株式会社
株式会社BASEなど
導入社数16,000社以上

2.Dynatrace/Dynatrace LLC

Dynatrace LLC
Dynatrace | 最新のクラウドの正しい運用法

  • 継続的なプロファイリングと分析により、あらゆるリクエストと処理の可視化が可能
  • 600以上のテクノロジーを統合したシンプルな拡張が可能
  • 最低年間使用量を設定し、実際の使用量と明確な価格表に基づいて設定分を消費する費用体系で利用が可能
初期費用要問い合わせ
料金プランフルスタック監視:1時間$0,08
インフラ監視:1時間$0,04
リアルユーザー監視:1セッション$0,00225
アプリケーションセキュリティ:1時間$0,018
他Web参照
主な機能フルスタック監視
インフラ監視
アプリケーションセキュリティ
リアルユーザー監視
外形監視など
導入企業Clario
SAP SE
INAILなど
導入社数要問い合わせ

3.AppDynamics/Cisco Systems, Inc.

Cisco Systems, Inc.
アップダイナミクス | APMで重要システムの安定性と収益性を高める | AppDynamics

  • ユーザーとビジネス間のデジタルエクスペリエンスの可視化が可能
  • コードレベルの問題まで問題の根本原因をリアルタイムに特定が可能
  • 数分でアプリケーションコードとセキュリティの脆弱性の検出が可能
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能モニタリング
機械学習機能
インフラストラクチャ監視
ネットワーク監視
セキュリティ監視など
導入企業三菱UFJニコス株式会社
株式会社Works Human Intelligence
株式会社ワークスアプリケーションズなど
導入社数要問い合わせ

4.JENNIFER/株式会社ジェニファーソフト

株式会社ジェニファーソフト
株式会社ジェニファーソフト

  • 直感的なインターフェースで、誰でもすぐ使いこなせる設計
  • 稼働状況がリアルタイムで表示され、問題の発生や兆候をいち早く検知できる
  • 出荷基準の明確化によりプログラムの品質安定が可能
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能アラート通知
予兆検知
モニタリング
ログ収集
整理分析など
導入企業楽天株式会社
(記載1社のみ)
導入社数1,400社以上

5.Applications Manager/ゾーホージャパン株式会社

ゾーホージャパン株式会社
APMツール「Applications Manager」年間53.6万円のアプリケーションパフォーマンス管理

  • 監視データを分かりやすい表やグラフで可視化でき簡単操作が可能
  • 画面に従い入力するだけ、最短10分でセットアップが完了でき即利用が可能
  • ユーザーが体感しているアプリケーションのレスポンスを可視化できる
初期費用要問い合わせ
料金プラン年間ライセンス:306,000円〜
通常ライセンス:734,000円〜
主な機能サーバー監視
障害管理
レポート機能
データベース監視
アラート通知など
導入企業株式会社バロックジャパンリミテッド
日揮ホールディングス株式会社
クオリカ株式会社など
導入社数6,000社以上

6.Site24x7/ゾーホージャパン株式会社

ゾーホージャパン株式会社
Site24x7:5分で始められるSaaS型監視ツール (クラウドサービス)

  • DNS、コネクション接続、TTFBなど応答時間をそれぞれ分けて見える化が可能
  • 強力なレコーダーツールはブラウザー操作と同様にクリックや入力でシンプルに記録が可能
  • ダウンを検知した場合にはサービスステータスを即座に顧客やサービス部門に通知が可能
初期費用要問い合わせ
料金プランPRO:月額9,800円
CLASSIC:月額26,000円
ELITE:月額65,300円
ENTERPRISE:月額130,800円
MSP:月額25,800円
主な機能Webサイト監視
サーバー監視
クラウド監視
ログ監視
ステータスページ公開など
導入企業株式会社ハンモック
株式会社ラック
株式会社ベクターデザインなど
導入社数13,000社以上

7.CA Application Performance Management/Broadcom Inc

Broadcom Inc
Broadcom Inc.

  • 機械学習機能で原因分析を根本的にでき、実際に問題が発生した際のみアラート通知が可能
  • 自動トリアージ支援機能によりパフォーマンスがいつ、どのように変化したかを時系列で追跡が可能
  • アプリの使用状況やユーザーエクスペリエンスを視覚的に把握が可能
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能アラート通知
トランザクション分析
サーバー監視
自動トリアージ支援機能
ファネル分析など
導入企業朝日生命保険相互会社
株式会社NTTドコモ
全日本空輸株式会社など
導入社数要問い合わせ

8.Amazon CloudWatch/アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
アマゾン ウェブ サービス(AWS クラウド)- ホーム

  • イベントデータを収集して自動化されたダッシュボードで視覚化が可能
  • アプリケーションの状態が表示されるため、ビジネスへの影響の判断や優先順位付けに役立てることが可能
  • サーバーで発生するボトルネックを正確かつ確実に特定が可能
初期費用0円
料金プラン従量課金制:要問い合わせ
主な機能データ収集
モニタリング
高分解能アラーム
ログ分析
モニタリングなど
導入企業Electronic Arts
Samsung Electronics
Sonarなど
導入社数要問い合わせ

9.Splunk APM/Splunk Services Japan合同会社

Splunk Services Japan合同会社
Splunk (スプランク) | 企業のレジリエンス強化の鍵となる

  • あらゆるデータをリアルタイムに取り込んで保存することで、問題の検出にかかる時間短縮が可能
  • 遅延やエラーが発生しているイベントとタグの値をすばやく関連付けて一元管理が可能
  • デジタル環境に与える影響を詳細に可視化できるため安心して作業の遂行が可能
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
主な機能インフラ監視
ログ機能
アラート通知
分析
リアルユーザー監視など
導入企業株式会社トヨタシステムズ
株式会社カインズ
株式会社IDCフロンティアなど
導入社数要問い合わせ

10.Datadog/Datadog Japan 合同会社

Datadog Japan 合同会社
クラウド時代のサーバー監視&分析サービス | Datadog

  • パフォーマンス監視、ログ管理を統合・自動化でき一元的にリアルタイムで監視が可能
  • 様々な事象を関連付けて分析ができ可観測性が高まるため対処までの時間短縮が可能
  • インフラストラクチャーからアプリケーションまで、あらゆる環境で監視が可能
初期費用要問い合わせ
料金プランFree:月額$0
Pro:月額$18,75
Enterprise:月額$28,75
DevSecOps Pro:月額$27,50
DevSecOps Enterprise:月額$42,50
主な機能アラート通知
モニタリング
異常検知
ライブプロセス
管理ツールなど
導入企業株式会社日本経済新聞社
株式会社ワンキャリア
株式会社プレイドなど
導入社数要問い合わせ

11.IBM Instana Observability/日本アイ・ビー・エム株式会社

日本アイ・ビー・エム株式会社
日本IBM – 日本 | IBM

  • 1秒ごとの細かなデータ粒度で問題やトランザクションを迅速に検知が可能
  • リアルタイムで抜け漏れなく高忠実度データの収集が可能
  • 生成AIモデルと機械学習の組み合わせで可視性のギャップを避けながら問題の修復が可能
初期費用要問い合わせ
料金プランObservability Essentials:20米ドル〜
Observability Standard:75米ドル〜
主な機能クラウド監視
モニタリング
機械学習機能
ログ管理
分析など
導入企業光世証券株式会社
株式会社ユニオンシンク
三菱総研DCS株式会社など
導入社数要問い合わせ

12.Stackify/Stackify LLC

Stackify LLC
Application Performance Monitoring Tools For Developers

  • 遅いSQLクエリや隠れた例外などアプリケーションに影響が出る前に特定が可能
  • 統合されたエラー追跡とトランザクション追跡データで、トラブルシューティングの簡素化が可能
  • 集中ログにより、すべてのアプリケーションログに1 か所からアクセスが可能
初期費用要問い合わせ
料金プランティア1:月額$80
ティア2:月額$249
エンタープライズ:要問い合わせ
主な機能パフォーマンス監視
エラー追跡
トランザクション追跡
ログ管理
モニタリングなど
導入企業Americaneagle.com
Crelate
Starkwood Mediaなど
導入社数要問い合わせ

13.OpManager Plus/ゾーホージャパン株式会社

ゾーホージャパン株式会社
インフラ・アプリ監視のオールインワン OpManager Plus

  • インフラ・アプリ監視を一元化する幅広い機能が揃い官公庁や自治体で多くの実績がある
  • テンプレートの標準搭載やマップの自動作成など最短10分、簡単構築で利用が可能
  • クリックによるドリルダウンの簡単操作で障害の原因調査を素早くできる
初期費用要問い合わせ
料金プラン年間ライセンス:520,000円〜
通常ライセンス:1,250,000円〜
主な機能サーバー監視
トラフィック解析機能
スイッチポート管理
コンフィグ管理
ログ解析機能など
導入企業岡山県立大学など
導入社数要問い合わせ

14.SolarWinds AppOptics/SolarWinds Worldwide, LLC

SolarWinds Worldwide, LLC
可観測性とIT管理プラットフォーム | SolarWinds – IT Management Software and Observability Platform

  • インフラストラクチャの健全性、パフォーマンスの完全可視化が可能
  • 同一のダッシュボードにアプリケーションとインフラストラクチャの指標を並べて相互的に参照が可能
  • サービスやトレースの根本原因を簡素化し問題をピンポイントで特定できる
初期費用要問い合わせ
料金プランアプリケーション監視:$24,99
インフラストラクチャ監視:$9,99
主な機能早期警告通知
サービスマップ
トランザクション追跡
インフラストラクチャ監視
データベース監視など
導入企業要問い合わせ
導入社数要問い合わせ

15.Sensu/Sensu, Inc

Sensu, Inc
Sensu | Observability Pipeline

  • メトリック、ログなど可観測性パイプラインでギャップを埋めることが可能
  • 監視ワークフローを宣言型の構成ファイルにコード化でき編集や共有が可能
  • 高性能エンタープライズ データストアを使用し、単一のクラスターから数万のノードまで監視が可能
初期費用要問い合わせ
料金プランFree:0円
Pro:月額$3
Enterprise:月額$5
主な機能ワークフロー監視
インシデント管理
エンドポイント管理
コード監視
ログ監視など
導入企業Ingenico
Microsoft Corporation
Netsmart Technologiesなど
導入社数要問い合わせ

APMツールを選ぶ際のポイント

APMツールを選ぶ際には、いくつか着目すべきポイントがあります。

それぞれについて解説いたします。

導入目的に合った機能が搭載されているか

APMツールによって搭載されている機能が異なるため、導入目的に合った機能性かどうか確かめましょう。

APMツールの主な機能には実行時間や応答時間を監視するトランザクション監視機能や、ログ管理機能が搭載されています。

中にはアラート通知やユーザーの利用体験を監視できる機能など、使用用途に応じた機能もあります。

基本的な監視機能のほか、どのような機能が欲しいかあらかじめ考えたうえで機能を確認しましょう。

管理者にとって使いやすいか

管理者にとって操作性が良いツールかどうか確かめましょう。

APMツールではアプリに関するさまざまな情報をモニタリングします。

もし操作性が複雑で欲しい情報がすぐ得られない場合、損失につながるエラーや予兆を取りこぼしてしまう可能性があります。

そのため、いざというときでも対応できるよう、できるだけ直感的に操作できるツールを選びましょう。


まとめ

本記事ではおすすめのAPMツールと選び方のポイントを紹介しました。

APMツールはアプリのパフォーマンスを測定し、改善に役立てるためのシステムです。

エラー検知や原因究明がしやすくなったり、ユーザーにとって使いやすいアプリ環境を提供できたりなどさまざまなメリットがあります。

本記事で紹介しているサービスをもとに、自社で導入すべきAPMツールを選んでみてはいかがでしょうか。

参考にしたサイト

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