メールセキュリティシステムとは、メールの送受信時に起きる情報漏えいや不正アクセスを防ぐためのシステムです。
参考:不正アクセスの対策方法とは?主な手口と防止策について解説
しかし、メールセキュリティシステムは機能性も用途も異なるため、どのように選べばいいかわからなくなる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、おすすめのメールセキュリティシステムと選ぶ際に着目するべきポイントを紹介します。
紹介している5社については、表形式で料金や機能の違いが比較できる一覧表をご用意していますので、以下よりぜひダウンロードしてご活用ください。
記事を読むことで、適切なメールセキュリティシステムを迷いなく選べるでしょう。
なお、本記事ではメールセキュリティシステムの注目度を客観的に判断するために「メールセキュリティシステム 比較」で検索して表示された上位7記事分の情報から、紹介頻度の高いサービスを選び、ITreviewのメールセキュリティソフトカテゴリーのレビュー数順にまとめています。
※本記事に掲載しているレビューはITreviewに許諾を得て掲載しています。
※レビューや評価などは2024年2月時点のものです。
※Leader、High Performerのバッジは、ITreviewで満足度の高い製品にHigh Performerを、満足度・認知度が共に高い製品にLeaderが付与されています。最新の受賞製品一覧はこちら
目次
<比較表>メールセキュリティシステムおすすめ5社
本記事で紹介している5社の違いがひと目でわかる一覧表をご用意しました。短時間でサービスの比較をしていただけます。
Symantec Email Security.cloud Service/Broadcom Inc./SB C&S株式会社
料金プラン | 要問い合わせ |
---|---|
無料トライアル | あり(60日間) |
主な機能 | ・スパム・ウイルス・マルウェア対策 ・URL保護 ・サンドボックス ・URL隔離機能 ・データ保護機能 |
導入企業 | 要問い合わせ |
導入社数 | ■全世界:32,000社以上 ■国内:500社以上 |
提供形態 | クラウド |
このツールのレビュー(ITreviewより抜粋)
会社のセキュリティ対策に
攻撃型メールを、恐らくは業界トップクラスの精度で防いでくれるセキュリティサービスです。普通のアンチウイルスソフトでは検出が困難な標的型の攻撃も、クラウド上のゲートウェイが難なくブロックし、会社のネットワークには損害を与えません。有害な添付ファイルはそもそも分離して届かないようにしてくれますし、危険なURLも分離してクリックできないようにしてくれる親切さです。初期費用も大企業であれば規模のメリットが効いて、割高感はないと思います。
Gatewayタイプで安心のセキュリティ対策
良いポイント
・Gatewayタイプなので、疑わしいメールがメールボックスに入ることがない
・ダッシュボードでリスクを可視化できる
・費用も安価引用元:ITreview
m-FILTER/デジタルアーツ株式会社
料金プラン | ■オンプレミス:月額250円~(500ライセンス購入の場合) ■クラウド:月額500円~ |
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無料トライアル | あり(30日間) |
主な機能 | ・メール誤送信対策 ・標的型メール攻撃対策 ・メールアーカイブ機能 ・スパムメール対策機能 ・アンチウイルス・サンドボックス機能 |
導入企業 | 千葉県庁、東京都町田市教育委員会、愛知県春日井市役所、株式会社TTK、株式会社グローバルネットコア など |
導入社数 | 3,000社以上 |
提供形態 | クラウド、オンプレミス、スタンドアロン |
このツールのレビュー(ITreviewより抜粋)
企業所属 確認済
営業・販売・サービス職
ユーザー(利用者)
電気
1000人以上
契約タイプ 分からない
企業のセキュリチィー対策に
良いポイント
お客さまや法人さまとのやりとりのなかで、わからない商品や単語があるためインターネット検索機能にて当該商品や言葉を紹介する際にいろんなCMや動画が流れる。しかしながら、m-FILTERを採用することで業務にかかわらないと判断されるものはすべて排除される。なお、その中でも業務に必要とされる場合は情報セキュリチィー部署の許可を得たうえで閲覧が可能である。
メール誤送信対策での導入
良いポイント
メール誤送信対策として、全体で導入されました。
メール送信時に、注意喚起が行われる点が良い。
・添付ファイルが付いているか?
・送信宛先のドメインにバラツキはないか?
・メール本文が宛先に対して適切な言葉遣いか引用元:ITreview
IIJセキュアMXサービス/株式会社インターネットイニシアティブ
料金プラン | アカウント平均単価:月額200円~300円 |
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無料トライアル | あり(1か月) |
主な機能 | ・脅威メールフィルタ ・誤送信対策 ・サンドボックス ・アンチウイルス ・アーカイブ機能 |
導入企業 | 株式会社竹中工務店、森永製菓株式会社、アットホーム株式会社、住友生命保険相互会社、株式会社仙台銀行 など |
導入社数 | 2,500社以上 |
提供形態 | クラウド、ゲートウェイ、フルアウトソース |
このツールのレビュー(ITreviewより抜粋)
メールセキュリティを高める目的で導入
メールにおける各種の脅威への対策として、統合メールセキュリティサービスである、IIJセキュアMXサービスを導入しました。 当初は「自動的にフィルタリング機能が危険なメールを駆除してくれる」くらいで考えていました。今では各種の機能を積極的に活用しています。特に送信メールの配送保留機能と添付ファイルの自動暗号化機能は、IT管理者にとっては有難い機能です。
従来は運用ルールや規定でユーザーに注意喚起を行っていましたが、人為的なミスは無くなりませんでした。しかし、これらの機能の利用を開始して以降は、これまでにあった、誤送や重要な情報の平文送信等のトラブルは発生していません。
メールセキュリティ維持に手放せないツール
Office 365のメールセキュリティを補うために、主に迷惑メール対策として2014年頃から利用しています。
それぞれ複数のウイルスフィルタ、迷惑メールフィルタを通過させることで、怪しいメールを受信することはほとんどなくなりました。
障害に見舞われたことはあまりなく、比較的安定して稼働していると思います。障害発生時は通知があり、詳細を知ることができます。
IIJのサービスということで、個人的には信頼感もあります。引用元:ITreview
InterScan Messaging Security/トレンドマイクロ株式会社
料金プラン | 要問い合わせ |
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無料トライアル | あり(体験版) |
主な機能 | ・受信メールフィルタ ・スパムメール対策 ・URLクリック保護 ・情報漏えい対策 ・ランサムウェア検出・ブロック |
導入企業 | 要問い合わせ |
導入社数 | 要問い合わせ |
提供形態 | クラウド、ゲートウェイ |
このツールのレビュー(ITreviewより抜粋)
信頼性があり高速で安定したメールセキュリティシステム
第一に、高速かつ安定してメールに対してウィルス検知するところです。
機能も豊富でライセンスさえ購入すれば、ウィルス検知の他、スパム対策なども可能です。
検知する内容も細かく設定出来るため、導入する会社に合った設定にすることが出来ます。
ウィルス検知の際はメールで通知も可能になっています。
トレンドマイクロ社のMTA製品
良いポイント
優れている点・好きな機能
・シンプルなSMTPルーティングの設定
・信頼感のあるトレンドマイクロ社の検索エンジンとパターンファイルによるウイルスやスパムメールの駆除機能引用元:ITreview
使えるメールバスター/使えるねっと株式会社
料金プラン | ■初期費用:0円 ■1ヶ月契約プラン:月額12,870円 ■1年契約プラン:月額11,770円 |
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無料トライアル | あり(14日間) |
主な機能 | ・ウイルスメール検知 ・迷惑メール検知 ・標的型メール攻撃対策 ・アーカイブ機能 ・ブラックリストへの登録防止 |
導入企業 | 要問い合わせ |
導入社数 | 要問い合わせ |
提供形態 | クラウド |
このツールのレビュー(ITreviewより抜粋)
迷惑メールが少なくなりました
Emotetの感染例が増えるにつれて、メールの脅威に脅かされていました。
外部のメールサーバーにて運用していましたが、添付ファイルの受信拒否という機能を持っておらず、ユーザーも安全にメールを使ってもらいたいと思い、色々と安価でよいメールサーバーを探したところ、
使えるメールバスタにたどり着きました。
今使用しているメールサーバーはそのままで、メールサーバー到着前にフィルタリングをしくれるものです。
ZIPファイル添付メールの受信拒否でかなりのウイルスや迷惑メールが拒否されるようになりました。
受信するメールのうち、ほとんどが迷惑メールで、正規なメールはほんの一握りだったという事も思い知らされました。引用元:ITreview
メールセキュリティシステムの選び方のポイント3つ
メールセキュリティシステムを選ぶ際は、以下のポイントを基準に選定しましょう。
- 導入目的とシステムのタイプが一致しているか
- 動作に問題がないか
- 提供形態が業務環境と合っているか
それぞれについて解説していきます。
導入目的とシステムのタイプが一致しているか
メールセキュリティシステムにはいくつかのタイプに分けられているため、自社の利用目的と一致しているものを選びましょう。
システムは主に以下のタイプに分けられます。
タイプ | 特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|
フィルタリングに特化したタイプ | 不正メールの検知に強み。サンドボックス機能や送信元認証(SPF/DKIM/DMARC)に対応。 | できるだけ多くの不正メールを検知したい環境。 |
メールの無害化に特化したタイプ | 添付ファイルやリンクの無害化に特化。Webコンテンツやファイル内の画像にも対応。 | 情報漏えいや不正アクセスを防ぎつつ、アラート作業を軽減したい場合。 |
誤送信防止に特化したタイプ | 誤送信を防止する機能に特化。一時保留やTo/CCからBccへの変換などが搭載されている。 | 送信時の誤送信を防止したい場合。 |
細かい機能面はシステムによって異なりますが、大まかに上記の3つのタイプに分けられます。
そのため、用途にあったタイプから見ることで、スムーズにシステム選びができるようになるでしょう。
動作に問題がないか
システムの動作が安定しており、問題が少ないかどうかを確認することが重要です。
システムによっては、導入中にパソコンの動作が重くなることがあります。
スムーズにセキュリティ対策をするためには、パソコンの動作環境に影響しないシステムである必要があります。
そのため、無料体験版のシステムを実際に導入してみて、問題ないか確認をしましょう。
参考:【2022年最新】セキュリティソフト10選を比較!選ぶ際のポイントも解説
提供形態が業務環境と合っているか
メールセキュリティシステムによって提供形態は異なるため、自社の作業環境と合っているかどうか確認しましょう。
メールセキュリティシステムの提供形態は、主に以下の3つです。
提供形態 | 特徴 |
---|---|
クラウド型 | インターネット上でソフトウェアを起動させるタイプ。手軽に導入がしやすく、初期費用を抑えることができる。 |
エンドポイント | 端末にセキュリティソフトをインストールするタイプ。手軽に導入がしやすいが、端末数が多くなればなるほどコストがかかる。 |
ゲートウェイ型 | メールサーバーの周辺に専用機器を設置するタイプ。複数の保護対象を一元管理することができる。 |
それぞれ構造やメリットは異なりますが、手軽に導入がしやすく、会社以外でも作業ができるクラウド型のタイプを採用しているシステムが多いです。
基本的にクラウド型の導入で問題ありませんが、大企業で複数の端末を一元管理したい場合は、ゲートウェイ型が合う場合があります。
メール セキュリティシステムに関するよくあるご質問
メール セキュリティシステムの導入を検討中の方に役立つQ&Aをまとめています。
Q.メールセキュリティシステムとは何ですか?
A.メールセキュリティシステムは、電子メールを介した情報漏洩やマルウェア、フィッシング攻撃、スパムなどの脅威からユーザーと組織を保護するためのサービスです。
Q.メールセキュリティシステムの導入のメリットは何ですか?
A.メールセキュリティシステムを導入することで、データ漏洩やサイバー攻撃による損害を防ぎ、企業の信用と顧客の信頼を維持するのに役立ちます。
Q.メールセキュリティ対策には主にどのようなものがありますか?
A.一般的なメールセキュリティ対策では、強力なスパムフィルタリング、マルウェアスキャン、アウトバウンドフィルタリングなどがあります。
Q.メールセキュリティシステムの料金相場はどのぐらいですか?
A.全体の相場は不明ですが、LISKULでリサーチしたサービスの中では、4,982円が月額料金の平均値でした。詳しくは提供元にお問い合わせください。
まとめ
本記事では、おすすめのメールセキュリティシステムと選び方のポイントを紹介しました。
メールセキュリティシステムとは、メールの送受信時に起きる情報漏えいや不正アクセスなどから保護するためのシステムです。
メールの誤送信やさまざまなサイバー攻撃によって、外部への情報漏えいや、金銭的な不利益を被る場合があります。
参考:【2022年最新】サイバー攻撃対策ソフト11個を厳選比較!目的にあったセキュリティソフトの選び方も解説
そのようなリスクを回避するためにも、メールセキュリティシステムの導入が必要となるでしょう。
記事で紹介したシステムを参考に、あなたの会社でも導入を検討してみてはいかがでしょうか。
参考にしたサイト
【2024年版】メールセキュリティ比較17選!選び方も解説|ITトレンド
メールセキュリティシステムの比較10選!目的や対策別の選び方|アスピック
メールセキュリティの製品・サービス一覧・比較 – 【キーマンズネット】IT、IT製品の比較・事例・価格情報サイト
メールセキュリティ 10製品をまとめて比較!|ITトレンド
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【2022年最新比較】メールセキュリティとは?7製品をターゲット別に徹底比較!|サイバーセキュリティ.com
IT 製品比較 – メールセキュリティ – ZDNET Japan
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