「MotionBoard」とは?業務効率化とデータ活用を同時に実現する国産BIツールの全貌

現場から経営まで、ビジネスの現場では様々な意思決定が求められます。重要な意思決定には定性的な側面から定量的な数値まで、信頼性の高い情報やデータが必要です。

しかし、そんな信頼性の高いデータの収集に課題を抱えている企業は少なくありません。そこで注目されるのがBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。昨今のBIツールは「よりリアルタイムなデータ収集ができる」、「データ分析以外の付加価値を備えている」など様々な進化を遂げており、企業の多様なニーズに応えます。

ウイングアーク1st株式会社が提供するBIツール「MotionBoard」は、より信頼性の高い情報を集約する仕組みを作り、自社の業務に必要なアプリケーション(機能)を追加できるため、データの利活用に加えて業務効率化も推進できます。

今回はそんなBIツールMotionBoardを提供するウイングアーク1st株式会社にツールの全貌を伺いました。

※本記事はウイングアーク1st株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。


Motionboardはサイロ化した膨大な量のデータを集約できる国内製BIツール

――Motionboardはどのようなツールなのか概要をお聞かせください。ジャンルとしてはBIツールに分類されると思って間違いないでしょうか。

現在の市場カテゴリで分けるならBIツールに属するかと思います。散在したまま蓄積・管理されたデータを一元化し、わかりやすく可視化・分析することでデータに基づいた意思決定を支援するツールです。

現状を一目で捉えることができるのはもちろん、その場でデータの深掘りや過去データとの比較ができ、いち早く欲しい情報にアクセスできます。経営管理や予算実績管理、販売分析、生産管理、顧客分析など、様々な業種・部門で利用されており、サイロ化したデータを繋いで横断的にデータを捉えることが可能です。

主な機能は、データの可視化・分析・共有、レポート出力、クラウド連携、データ入力・更新です。

参考:BIツールとは?利用で得られる4つのメリットと、導入を成功させる2つのコツ|LISKUL

MotionBoardの機能
引用:機能|MotionBoard|ウイングアーク1st

国内ベンダーとしての強みを活かし、データのグラフや集計表の画面など日本の企業が求めている表現や使いやすさも備えています。

また海外製品と比べてレスポンスが早く、サポート品質が高いことも強みですね。何か足りない機能があれば、お客様にヒアリングして速やかに製品に取り込んでいくことができます。

――外資系も含めると多数存在するBIツールの中で、MotionBoardはどのようなポジションに位置しますか。

いわゆるエンタープライズ型BIに近いと思いますが、今はもうセルフサービス型BIとの垣根は日に日に曖昧になってきています。データの可視化や分析といった、BIツールの基本的な機能に関して言えばどのツールも大差ありません。

後ほど特徴や強みの部分をお話しますが、MotionBoardは純粋なBIツールとしてはくくりにくい部分もあります。データ分析だけではない特徴や強みを知った上で、検討していただきたいツールです。

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参考:【2022年版】BIツール厳選31選を徹底比較!絶対失敗しない選び方のポイントまで解説│LISKUL


MotionBoardの強みは業務効率化とデータ活用が同時にできること

――MotionBoardの特徴や強みについて教えてください。

具体的な強みは主に3つあります。

まず1つは「集計表やチャートの柔軟な表現力」です。エンタープライズ型BIの場合は、SIerが関わることが多くあるので、こうした人達が使いやすいように細かい調整ができる仕様になっています。表の線を細くしたり、カンマ区切りが設定できたりなど、集計表だけでなくチャートに関しても細部まで設定可能です。

2つ目は「帳票出力に強いこと」です。元々当社が帳票ソリューションを提供している会社だということもあり、帳票を綺麗に出力することを得意としています。ただPDFやExcelに出力するだけでなく、シート別にレイアウトをカスタマイズできるため、そのまま会議資料として使われるお客様もいらっしゃいます。

そして3つ目が一番の強みだと考えているのですが、「業務に組み込むアプリケーションのような利用が可能」ということです。他のBIツールではできないデータ入力やシステム制御を行う機能が備わっています。ポイントは「業務効率化とデータ活用が同時にできる」ところです。

この3つ目の強みは、ローコードツールとして見れば一般的な機能なのですが、そこと比較するとBIツールであるMotionBoardは大量のデータ処理・可視化まで可能です。例えば300万件のデータを処理しようとなれば、業務効率化を主としているアプリには難しいですが、MotionBoardは様々なデータソースと連携し大量データの集計・可視化・データの分析ができます。

BIツールと業務アプリの二つが合体したところがMotionBoardのユニークな点で、最大の強みですね。私たちはMotionBoardを「業務アプリなBI」と定義しています。

実際に導入いただいている企業様でも、単なるBIツールとしてではなく業務管理ツールとしても活用されている例が多いですね。例えば製造業や建設業で、現場の日常業務とその管理業務の連携のために使われることがよくあります。

参考:明日からデータ活用を始めるためにおさえておくべき基本スキルと分析テクニック|LISKUL

――具体的にどのように使われるのでしょうか。

数値による生産状況の管理とあわせて、現場の写真や動画、図面などの情報もリアルタイムに取り込み、生産性向上や生産ロスを無くすといった業務改善にも活用されています。

現場の改善は数値を分析するだけでは見えていない部分が多数あります。例えばSFAツールがあったとして、そこからExcelでデータを出力して今期と来期の数値を比較しているだけでは、現場の課題は解決できません。現場で起こっているリアルな状況は可視化されていないからです。

一般的なBIツールは画像、動画、図面、帳票などのデータは使えないというのがほとんどですが、こうした現場のデータが重要です。「現場の生産性を向上させたい」「生産ロスを無くしたい」といったことに必要なデータが取り込めるのが強みです。

例えば製造現場であれば、設備データをリアルタイムにモニタリングしたり、紙のデータをMotionBoardに入力できるので、リアルな現場の状況を把握しながら遠隔で管理することができます。

製造業に限らず、現場で発生するデータは、解像度と鮮度が高い利用価値の高いデータです。こうした生産現場のデータを、売上や費用の財務データと結びつけて分析することで、実効性の高い事業戦略を立案することが可能になるためと考えています。


部門や従業員規模が大きく一元管理ができていない企業と相性が良い

――MotionBoardが効果を発揮するのは大企業や製造業界といったところでしょうか。

そうですね。部門や従業員規模が大きく、データが一元的に管理できていない企業やデータ管理が部門ごとサイロ化しており、統合に苦労している企業とは相性が良いと思います。

あと他にも、「表計算ツールを使って手作業でデータ集計・分析を行っている」「欲しいデータはIT部門へ依頼して抽出・分析しデータが見えるまで時間がかかっている」ような企業にも効果的でしょう。

業界という面で言うと、MotionBoardがもっとも普及したのが製造業です。MotionBoardが持つリアルタイムなデータ収集・可視化機能がかみ合ったからですね。

一般的なBIツールの使い方としてよくあるのは、売り上げや予算実績といった数値です。こうした数字の更新頻度は、細かくても1時間に1回更新できれば支障はありません。

ですが製造業では、現在の生産状況を秒レベルのリアルタイム性を持って把握することが重要です。例えば1秒間に1万個作る設備が止まったら1秒で1万個分の売上損失が出ますので。

そのため、異常があったらすぐに対応する必要があります。秒レベルでデータを自動更新したり、アラートを出したり、生産状況をすぐに吸い上げたりできる機能が求められました。MotionBoardであれば、先ほどお伝えしたように業務に必要なアプリケーションを自分たちで作ることができます。そのため、製造業の生産現場ではMotionBoardを使おうという流れが生まれました。

――反対にMotionBoardが合わないと考えられるのはどのようなケースでしょうか。

クラウド型で低価格で始められるエディションも用意はしていますが、多機能な分、難しさもあるので、小規模な人数で簡単に手早く導入したいという組織には合わないかもしれません。ライトに使いたいという方よりも、しっかりとデータ活用がしたいと考える方が向いています。

もう少し具体的に話すと、データソースが1~3つくらいだったら弊社の製品をいれるまでもないかもしれません。データソースが多岐に渡り、なおかつシステムからの吐き出すデータの形式がバラバラである場合などは、お役に立てるかと思います。


MotionBoardの導入事例

――具体的な導入事例について教えてください。

実際にMotionBoardで業務アプリを作って、活用しているJTA日本トランスオーシャン航空株式会社(以下:JTA)様の事例をご紹介します。

JTA様では、収益性分析のために、売上や費用の計画に対して、実績や見込みに差異が発生した場合、明細レベルで全件差異の理由を残しています。

これにより経営者はダッシュボードから収益に影響を及ぼした理由をすぐに確認するようになります。ただ、業務分析に必要なデータはシステム単位に管理されており、担当者は手作業でデータ集計やレポート作成を行なわざるを得なかったそうです。

JTA様では当時から顧客収入の分析などにMotionBoardをご活用いただいていたのですが、ある時、MotionBoardにデータ入力する機能があることを知り、このExcelで作成していた予実差異理由のデータをMotionBoardへ直接入力することで、データ作成工数の削減と収益性分析の高度化の実現に取り組みました。

MotionBoardで現場業務の効率化も図れることに気づいたJTA様では、さらにシステム化されていない社内の業務をMotionBoardでアプリ化することを進めていきました。

例えば「社内教育申込機能」や「お客さまサービス品質評価登録機能」など、BIというよりは業務アプリとしてもMotionBoardをご利用いただいています。


データ活用やITの知見がなくてもしっかりサポート

――実際に導入する際の流れについてお伺いします。主に導入まではどのくらいの期間が必要になりますか。

お客様がやりたいことやデータの整備状況にもよるのですが、初期のデータ活用テーマ決め~作成~現場展開で2~3ヶ月というところです。

データ活用の成功には、ツールだけでなく知見やノウハウも重要ですので、お客様のデータ活用推進を伴走するため、利活用・定着化支援BIコンサルティングサービスも提供していますBIコンサルティングサービスでは、お客様と課題感や実現したい姿を共有しながらマイルストーンを設定し、要件定義や設計まで関わります。

散らばったデータを一元管理できるのが強みですが、実際に異なった種類のデータを集約する作業はそれなりに工数がかかります。ですので、まず運用のルール化や可視化する前のデータを整えるといった支援もしています。これはMotionBoardに限らず、当社のサービス全般に言えるサポートですね。

データ活用の成功には、ITシステムだけでなく、ノウハウや人材や文化形成など様々な要素が必要となります。そこで、弊社では単なるツール提供にとどまらず、お客様のデータ活用の成功に必要な様々な環境を提供することを目指しています。

我々は、「自社でデータ活用を推進できること」をゴールに、製品導入から活用定着化まで幅広く支援させていただいております。自社で構築・運用できるか不安な方や、何から手をつけていいかわからないといった方も、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

導入実績2,000以上!データを収集・可視化しアクションにつなげるBIツール「MoitonBoard」

※本記事はウイングアーク1st株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。