動画広告の効果とは?他の広告との比較や配信媒体別の効果も詳しく解説!【成功事例あり】

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昨今インターネット広告の中でも、動画広告市場は需要が急激に拡大しています。

しかし、せっかく自社の動画広告を制作・配信しても「どれだけ効果があるのか不安」、または「動画広告に興味はあるが、初心者でイマイチその効果が分からない」という方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、動画広告の配信を検討している方に、他の広告との比較、動画広告の種類・配信媒体別に、その効果を紹介します。動画広告の効果を理解すれば、自社に最適な動画広告の配信が可能になります。動画広告の導入を悩まれている方にとっても、テレワークの広がりや外出自粛の影響もあり、広告を出せる動画配信サービスの利用者も増えている今が好機です。

また、効果を上げるためのポイントについても、4つの成功事例とともに解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。


動画広告の主な効果は4つ

動画広告には、4つの効果があります。

まず、映像と音声による短時間での訴求に効果があります。次に、インターネットやスマホで情報収集をする若年層へのターゲット拡大・集客効果に期待できます。

3つ目は、動画広告は視認性が高いので、ユーザーの購買意欲を促進しクリック率を高くなります。そして、再生数・クリック数・インプレッション数による課金制のため、低予算からスタートでき、費用対効果も高いです。

下記で、それぞれ解説していきます。

効果1. 映像・音声による短時間での訴求

動画広告は視覚と聴覚の両方から、短時間で自社のサービスや商品をアピールすることが可能です。なぜなら、情報量が限られる静止広告(文字、バナー広告など)と違い、一度に大量の情報を送れるので、訴求効果が高くなるからです。

食品の動画広告で、美味しそうに食べる映像と音声を配信すれば、視聴者の食欲を刺激して訴求効果が上がるという例が良く知られています。

効果2. ターゲットの拡大と強い集客力

動画広告はデジタル世代の若年層へターゲット拡大、そして強い集客効果が見込めます。特に10代~20代はスマホでの動画視聴が定着しているうえに、SNSの利用率が非常に高く、動画広告の視聴に影響しているからです。

例えば、トレンドを生む10代から20代のユーザーが多いTwitterに、話題性のある効果的な動画広告を配信して関心を引けば「いいね」や「リツイート」によって、動画は瞬時に拡散されます。

動画広告は持続的なアプローチが可能です。瞬発的なアプローチしか難しいテレビCMも動画広告を組み合わせることで長期にわたって認知を拡大し集客できます。
二つを併用した相乗効果については、長期的に認知拡大効果を実感できる!テレビCM×YouTube広告の組み合わせ施策をご覧ください。

効果3. クリック率が高い

動画広告のクリック率は高いと言われています。その理由は、動画広告は視認性が高く、ユーザーの購買意欲を搔き立てやすいからです。

モバイル広告サービスの運営会社Smaatoとアプリマーケティング会社Liftoffの調査によると「動画広告はディスプレイ広告よりCTRが7.5倍高い」ことが分りました。

ユーザーの購買意欲が増すと動画広告のクリック数も増えます。そのため、的確なターゲットに向けて動画広告を表示する回数を多くすれば、印象を残しやすいだけでなく、時間が経ってからも購入につながる可能性は高くなります。

参考:Study: Video ads see 7.5X higher CTR than display|MOBILE MARKETER
   今注目の動画広告とは?活用メリットと今すぐ始めるべき業界を解説

効果4. 費用対効果が高い

動画広告は、費用対効果が高い広告です。制作費の削減や、表示回数・再生時間によって課金されるという完全視聴単価方式(CPVC課金)のシステムによって、費用を押さえることが可能だからです。

例えば、YouTubeなどは約10万円から制作が可能なので、自社で制作した場合は、さらに安い金額となるでしょう。また、動画の開始前、途中、終了後に流れる「インストリーム広告」では、広告がスキップされたり、途中で視聴が中断された場合(もしくは30秒未満の再生の場合)は課金されないため、低予算からでもスタートできます。

参考:動画広告を作る7ステップと、成果を高めるためのクリエイティブ制作・分析の鉄則
   テレビCMの費用(料金)はいくらかかるのか?費用対効果についても解説
   動画広告で期待できる3つの効果とその理由とは?種類や活用法も合わせて解説|Somethingfun!
   【2020年版】動画の制作にはどのくらいの費用が必要?相場を大公開|Somethingfun!
   動画広告の種類と効果を解説【目的別で役割が違うって知ってた?】|比較biz


動画広告と他の広告との効果の比較

動画広告は他のインターネット広告と比べて印象に残りやすく、訴求効果が大きいため、CVRも高くなります。また直接購入に結び付かない場合でも、動画視聴後の間接的な効果があり、CPAが低く抑えられることも分かっています。

動画広告の印象度はバナー広告の約1.7倍

株式会社電通と株式会社ディーツーコミュニケーションズの調査によると、バナー広告よりも動画広告の方が印象に残ると答えた人は約1.7倍でした。また、訴求内容の認知率も、動画広告の方が高いという結果が出ています。さらに、約4割の人が、広告視聴後にサイト閲覧や検索などの行動を起こしました。

つまり、動画広告は他のインターネット広告より認知されやすく、購買につながる何らかのアクションを取らせることが可能であると言えます。その結果、CVRも高くなります。

参考:ユーザーの4つのフェーズから考えるCVR改善のポイント
   iPhone向け動画広告効果調査|D2C

アトリビューション分析で動画広告の効果が実証

動画広告を見たユーザーが、必ずしも即座に購買につながるアクションを起こすとは限りません。広告を視聴して、サイトや検索エンジンなどで調べた数日後に、商品やサービスを購入というケースは多いです。特に高額な商品・サービスならば検討時間もさらに長くなるでしょう。

よって、直接成果につながった接点だけを視ていると、検索連動型広告やアフィリエイト広告などの効果ばかりが重視される可能性があります。

ネスレ日本株式会社は、Facebook 広告で直接成果につながった接点だけを視るのではなく、コンバージョンに至るまでのすべての経路を分析して効果を測る「アトリビューション分析」を行いました。

その結果、ユーザーが最初に接点をもった広告の多くが動画広告やバナー広告だったことが分かりました。また、動画広告の実際のコンバージョンへの貢献度は、約40倍もありました。

またYouTubeの調査では、ユーザーのおよそ90%がYouTubeで新しい商品やブランドを見つけたことがあると答えています。つまり、動画広告が商品を購入するきっかけを作っていることになります。

直接的な効果だけを注視するのではなく、間接的な効果を見れば、動画広告の効果は高いことは確実です。結果として、広告費用の全体から見てもCPAは低く抑えられます。

参考:動画広告の効果を正しく評価することで、新規顧客獲得の機会を創出||facebook business
   Google広告ヘルプ|Google
   アトリビューションとは:5分でわかる意味と5つの基本モデル|ANAGRAMS
   動画広告におけるCVR(CV率)とは?概要から改善法まで詳しく解説||Marketing MEDIA
   【静止画Ad vs. 動画Ad】印象度1.7倍、視聴後4割のアクション喚起 ~iPhone向け動画広告効果調査~|movie TIMES
   2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析|dentsu


3種類の動画広告と配信媒体別に見る効果

ここからは、3種類の動画広告について、それぞれの配信媒体による効果の違いとともに解説していきます。下記の表に、おすすめのアプローチの組み合わせをまとめているので、こちらも参考にしてみてください。

ブランディング認知拡大購買促進
広告種類インストリーム
インバナー
インストリーム
インリード
インリード
インバナー
配信媒体YouTube、WebページYouTube、Twitte、Facebook 、InstagramTwitter、Facebook、Instagram、Webページ

動画広告はインストリーム広告・インリード広告・インバナー広告の3種類があります。それぞれ種類によって配信媒体との親和性が異なります。また広告の目的による効果も変わってきます。

インストリーム広告は動画配信サイトを媒体として、ブランディング・認知拡大に効果があります。インリード広告はSNSを配信媒体として認知拡大・購買促進、インバナー広告はWebページを配信媒体としてブランディング・購買促進にそれぞれ効果があります。

種類1. インストリーム広告はブランディング・認知拡大に効果的【配信媒体:YouTube】

インストリーム広告は動画配信サイトで最も人気のあるYouTubeに代表されます。動画の開始前・途中・終了後に流れ、5秒後にスキップ可能な「スキッパブル広告」とスキップ不可の「ノンスキッパブル広告」があります。

映像と音声を使って動画と同じ大画面で広告を再生できるので、自社のメッセージを伝えやすいです。よってブランディングを広告目的にするのに効果があります。また、ユーザーの関心を引いて話題になれば再生回数が増えるので、認知拡大を目的するにも効果的です。

YouTubuのユーザー層は子供から大人までおり、幅広く新製品やサービスのプロモーションをしたい企業におすすめです。また、表示回数・再生時間によっての課金制なので、初めて動画広告を出稿する、あるいは低予算でのスタートを希望する企業にも最適です。

種類2. インリード広告は認知拡大・購買促進に効果的【配信媒体:Facebook、Instagram、Twitter】

インリード広告は、Facebook、Twitter、InstgramなどのSNSで使用される広告です。ユーザーがコンテンツを読みながら画面をスクロールして、広告が画面に表示された時に自動的に再生されます。

ユーザーが最初にテキストを読んで、思考がリサーチ状態になっている時に広告を視聴するので、広告がコンテンツにつながるストーリーのように浸透していきます。結果、違和感なく訴求効果が上がるので、購買促進を目的にすると効果的です。また、ユーザーの共感が高まれば瞬時に拡散されるので、認知度を上げるためにも最適です。

インリード広告は、各SNSの特徴を理解して配信媒体を選択することが重要です。そのため、SNSに違和感がなく、ユーザーの属性をよく理解して、自社のターゲットを絞り込んだ商品やサービスの販売をしたい企業向けです。また、スマホでの配信を前提としているので、スマホユーザー向けのサービスや商品を販売する方にもおすすめです。

種類3. インバナー広告(インディスプレイ広告)はブランディング・購買促進に効果的【配信媒体:Webページ】

Yahooのトップベージやまとめサイトなどに表示されるのがインバナー広告です。ユーザーの検索ニーズに合わせて広告を表示できます。

広告主のためのプラットフォームDSP(Demand-Side Platform)を利用してターゲティング配信ができるので、効率よく自社のブランドを浸透させる効果があります。また、検索にマッチした広告で訴求効果が上がり、購買促進を目的にする場合にも最適です。

動画サイトやSNS以外での集客をしたい、DSPを利用して自社に最適なターゲットを絞り込んだ広告を配信したい企業に有益です。

参考:今注目の動画広告とは?活用メリットと今すぐ始めるべき業界を解説
   動画広告とは?広告や媒体の種類を画像つきで徹底解説!!|モンゴロイド
   動画広告の種類と活用方法 ~初めての動画広告から学んだ成功のポイント~|DML
   動画広告って本当に効果があるの?成功事例と動画広告媒体3選|kyozon
   動画広告フォーマットの概要⏊Google広告ヘルプ
   2020年8月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ|Social Media Lab
   インリード広告ってどんなもの?インフィード広告との違いを理解して使いこなそう|note
   【運用者必見!】動画広告の主要媒体一覧と活用方法|PLAN-B


動画広告の効果を最大化するための3つのポイント

インターネット上には数え切れないほどの動画広告が溢れていますが、高い効果を上げている動画広告には大きく分けて、再生時間が短い・冒頭の5秒にインパクトがある・ストーリー性があるという3つの共通点があります。

1. 再生時間(尺)が短い

動画広告の再生時間は短い方が効果的です。

多くのメッセージを盛り込みたい気持ちは分かりますが、あくまでもユーザーの目的は動画やWebサイト、SNSを視聴すること。よって、尺の長い広告だと「目障り」「うっとうしい」などの不快感を与える可能性があるからです。配信媒体によって最適な動画の長さは違うので、それぞれの媒体に合わせた尺で配信しましょう。

米国のHubSpot社によると、動画広告における再生時間は、下記の上映時間が最適だと

  • Instagram 30秒
  • Twitter 45秒
  • Facebook 1分
  • YouTube 2分

参考:How Long Should Your Videos Be? Ideal Lengths for Facebook, Instagram, Twitter, and YouTube(Infographic)|HubSpot

2. 冒頭の5秒にインパクトがある

冒頭の5秒にインパクトがある映像や音声を入れましょう。広告を見てもらうことが重要なので、ユーザーの関心を引く冒頭5秒は非常に大切だからです。YouTubeに見られるように、スキッパブル広告で再生開始後の5秒でスキップボタンを押されてしまえば、広告の最後まで視聴されません。

3. ストーリー性がある

ストーリー性があるコンテンツは広告効果も高くなります。なぜなら、ユーザーの共感や関心を得られやすいからです。消費者の購入判断が商品やサービスの内容だけではなく「体験」に基づく「価値」に置くようになっています。そのため、商品やサービスの使用感、ライフスタイルの価値感、社会貢献などをストーリーとして伝える動画広告が増えており、ユーザーの共感を得て成果を上げています。

参考:動画の最適な長さ(尺)とは? プラットフォーム・SNSごとの違いや動画広告での最適な長さを紹介|シングメディア
   動画広告のストーリー展開で新規顧客獲得へ:Campaign Manager で視聴効果を可視化、シナリオづくりに活かしたユーキャン|Think with Google
   ユーザーの興味を引く!動画制作におけるストーリーの作り方とは


動画広告を効果的に活用して成果を挙げた4つの成功事例

上記の効果を最大化するためのポイントを踏まえ、実際の成功事例を見て参考にしてください。尺の短い事例、ストーリー性のある事例、ブランディングに成功した事例など、動画広告の効果を上手く活かして成果を上げています。

事例1. 設立5年で売上が1億ドル超!15秒のYouTube広告【Tuft & Needle】

Tuft & Needleは、買い求めやすい価格で最高級品のマットレスを作ろうと設立された会社です。顧客獲得のために、15秒間のYouTubeの動画広告を配信しました。これにより、6,000ドルで立ち上げた会社の売上は、わずか5年で1億ドル。利用ユーザーは100万人を突破しました。ターゲット設定を慎重に行った結果、適切なユーザー層へのアプローチに成功しています。

動画では、自社のマットレスと他社のマットレスを比較。冒頭の5秒間で、プールでくつろぐ男性とベッドで眠る男性を比較しており、ユーザーにインパクトを与えています。(上映時間:15秒)

https://youtu.be/0G_qSg5nhbs

参考:動画広告の成功事例5選|ferret

事例2. ストーリー性によって認知度を大幅に拡大!【au】

インパクトのあるストーリーと著名人を使ってシリーズを制作し、認知度を格段に上げた作品。宣伝の枠を超えて、ユーザーを取り込んだ成功例です。映像に合う楽曲の歌詞も魅力的です。伝えたいサービス内容を盛り込みつつ、企業の好感度上昇にもつながったと言えます。(上映時間:2分44秒)

参考:動画マーケティングの成功事例と制作のポイントを紹介|KAIZEN PLATFORM

事例3. ブランディングを目的とした動画広告の視聴回数が60万回を超えた【公益財団法人日本財団】

公益財団法人日本財団の「海と日本プロジェクト」では、魚のさばき方を独特の音楽とキャプションで伝える動画広告を制作・配信しました。海への関心を高めるというコンセプトのもと、財団およびプロジェクトのブランディングに成功し、視聴回数は60万回を超えました。また、シリーズで動画を配信することで、更なるユーザー獲得へとつながっています。(上映時間:4分33秒)

参考:動画マーケティングの成功事例と制作のポイントを紹介|KAIZEN PLATFORM

事例4. 自社のロゴを用いたメッセージ性のある動画広告で連帯感を生んだ【Audi】

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、アウディでは4つの丸が重なり合ったロゴが、互いに離れ、ソーシャルディスタンス(社会的距離を保つこと)を表現した動画を配信しました。わずか20秒の短い時間と、ストーリー性・メッセージ性のある動画によって、企業のブランディングにもつながっています。

その他にも、アウディではスキップされることを前提とした動画を作成するなど、動画広告の効果を大きくする工夫をしています。(上映時間:20秒)

参考:【新型コロナウイルス危機におけるマーケティング戦略】動画マーケティングの活用が肝に|Grab
   動画広告の成功事例から学ぶ!効果を最大限にするポイントとは?|ferret


まとめ

動画広告は映像・音声・文字による訴求力が高く、SNSによって瞬時に拡散されるので、集客力が強い広告と言えます。また、クリック率や費用対効果も良く、他の広告と比べても有益です。さらに、自社のブランディング・認知拡大・購買促進にも効果を発揮するので、インターネット広告として検討するには最適でしょう。

ただし、広告の種類や配信媒体によって、広告の目的や自社がターゲットとする市場への効果が異なるので、自社に合ったものを選ぶことが重要となります。

動画広告の制作・配信をする際には、成功事例で見られるように、「短い尺、冒頭の5秒、ストーリー性」を熟考すれば効果はより一層高まるでしょう。本記事を参考にして、動画広告の効果を十分活かしてください。