ワーケーションとは?メリット、始め方、成功のポイントや事例まで解説

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ワーケーションとは「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、近場のホテルやリゾート地で仕事をする新しい働き方のことです。
このニューノーマルな働き方は、社員のストレス緩和といったメリットがあるだけでなく、企業側の視点では有給消化率が改善できるといったメリットもあります。

そんなワーケーションですが、「導入を検討しているが何から始めたらいいかわからない」「そもそもワーケーションの意味は?」と考えられている方もおられるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、これからワーケーションの導入を検討している方に向け、

  • ワーケーションのメリット・デメリット
  • ワーケーションと相性の良い企業、良くない企業
  • ワーケーションの導入で成果を上げた事例
  • 導入の方法、注意点

これらを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


ワーケーションとは

ワーケーションとは、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、休暇を兼ねて、ホテルやリゾート地などで仕事をする働き方を指します。

  • 近場のホテルに滞在しながら計画書を書き上げる
  • リゾート地で気分転換しながら、重要な会議にテレビ電話で参加する
  • 帰省して実家でリフレッシュしながら仕事をする

こうした働き方がワーケーションです。

自宅で仕事をする「テレワーク」とは異なり、旅行や休暇を兼ねて観光地やリゾート地で働けることがポイントです。

語句定義
テレワーク ICTを活用し、オフィス内で勤務しているような作業環境を構築する勤務形態
リモートワーク オフィス以外の遠隔の場所で業務を行うこと。テレワークとほぼ同義。
在宅勤務 自宅でテレワーク・リモートワークを行うこと
モバイルワーク 自宅に限らず、移動先でテレワーク・リモートワークを行うこと
サテライトオフィス 企業または団体の本拠地から離れた場所に設置されたオフィス
ワーケーション 観光地やリゾート地で、テレワーク・リモートワークを活用し、働きながら休暇をとる過ごし方

ワーケーションと相性のいい企業の特徴

ワーケーションと相性のいい企業の特徴は以下のとおりです。

  • オンラインで業務を完結できる
  • 成果物が明確
  • 遠方への出張が多い

ワーケーションを導入しやすい企業は業務内容に一定の特徴があります。業務がオンラインで完結できることや、成果物が明確なこと、社外業務が多いことです。これらの業務はワーケーションとの相性がよくスムーズに導入できます。

オンラインで業務を完結できる

オンラインで業務を完結できるのはワーケーションの第一条件といえます。

会社の外で業務を行うにはノートPCやスマートフォンが必需品です。そしてファイルの共有やオンラインミーティングをするにはインターネット環境がないと成立しません。

成果物が明確

成果物が明確であることも重要です。

仕事の成果が確認しやすい業務であれば、休暇中でもしっかり仕事をしていた証明になります。

たとえば書類作成、プログラミング、デザインといったクリエイティブな業務はこれに該当します。これらの業務は責任範囲がはっきりしているためワーケーションと相性がよいといえるでしょう。

遠方への出張が多い

遠方への出張が多い場合もワーケーションを導入しやすいです。

例えば出張先で商談をし、終わったら休暇を取るといった働き方です。社員としても長期休暇のスケジュールの調整が容易になります。


ワーケーションと相性の悪い企業の特徴

ワーケーションと相性の悪い企業の特徴は以下のとおりです。

  • 特定の設備や場所に依存している企業(製造業、建設業)
  • 対人業務がメインの企業(サービス業、接客業、医療業)

ワーケーションは人やモノ、場所といった物理的な制限のある商材とは相性が良くありません。

たとえば、工場設備が必須の製造業、工事現場にいかないと仕事ができない建設業、対人業務がメインのサービス業、接客業、医療業などです。

特定の設備や場所に依存している企業

特定の設備や場所に依存している企業はワーケーションには向いていません。

向いていない企業の一例として、製造業や建設業があげられます。

製造業は工場設備がないと製造業務ができませんし、工事現場に出向く必要がある建設業も同様です。いわゆる「現場作業」が必須の仕事はワーケーションを導入するメリットは期待できません。

対人業務がメインの企業

お客様がいないと成立しない、対人業務がメインの企業もワーケーションに不向きです。

向いていない企業の一例として、サービス業や接客業、医療業などがあげられます。

介護サービスは高齢者施設での業務がメインになりますし、訪問介護も高齢者宅に行く必要があります。レストランや医療施設に関しても同じことがいえます。

今後テクノロジーの進化でリモートで介護や医療が提供できるかもしれませんが、それはもう少し先の話でしょう。


ワーケーションのメリット

ここからは、ワーケーションのメリットを企業側と社員側の両面から解説していきます。

企業側のメリット

ワーケーションを導入する企業側のメリットは以下のとおりです。

  • 働き方改革への取り組みをアピールできる
  • 有給休暇取得率の改善が期待できる

ワーケーションを導入することで企業側は働き方改革の取り組みをアピールできるだけでなく、有給休暇取得率の改善が期待できます。

また、近年問題視されている地方創生や地域活性化に貢献できるという社会的メリットもあります。

働き方改革への取り組みをアピールできる

ワーケーションを導入することは、働き方改革に積極に取り組んでいることをアピールでき、具体的には以下のメリットがあります。

  • 採用力の強化
  • 優秀な人材の確保・流出防止

テレワークを導入している企業は増えていますが、旅行先でも働くことができるワーケーションを導入している企業は多くありません。

また、仕事と生活のバランスが取れた状態を表す「ワークタイムバランス」を就職・転職先の企業に求める人材も増えており、ワーケーションの導入はそうした人材への大きなアピールとなります。
自律的に働ける優秀な人材は、給料よりも「柔軟に働ける会社」を選ぶ傾向にあり、ワーケーションの導入は優秀な人材の確保にもつながります。

有給休暇取得率の改善が期待できる

ワーケーションを導入し、働き方に多様性を持たせることで社員の有給休暇取得率の改善が期待できます。

2019年4月から年次有給休暇の5日取得が義務化されていますが、社内風土や人間関係といった要因により、有給休暇を取得できない社員もいます。

ワーケーションを導入すれば社員も旅行しながら働くという名目で有給を取得できます。それにより、一人当たりの有給休暇取得率の改善がで期待できます。

社員側のメリット

ワーケーションを導入することによる社員側のメリットは以下のとおりです。

  • 心身のストレスが軽減される
  • 短時間集中で作業効率UPが期待できる

社員側のメリットは心身のストレスが軽減され、短時間で集中し作業効率の向上が期待できる点です。また、ワーケーションを利用したあともリフレッシュ効果でパフォーマンスの向上が期待できます。

心身のストレスが軽減される

社員がワーケーションを行うことで、仕事上のストレス軽減につながります。

南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポートが、和歌山でのワーケーションと東京での在宅勤務を比較する実験を行いました。
その結果、仕事上のストレスを平均56%も軽減され、ワーケーションを導入することでストレスの軽減につながることがわかりました。

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引用:和歌山ワーケーションは業務生産性および心身健康の向上に寄与~ 在宅リモートワークとの比較 ~|TIS

ワーケーションにより、ロケーションのいい場所や自分のペースで仕事ができるのは気分転換につながります。

またストレス軽減により、仕事に対するモチベーションアップや企業の働き方における顧客満足度の向上も期待できます。

参考:和歌山ワーケーションは業務生産性および心身健康の向上に寄与~ 在宅リモートワークとの比較 ~|TIS

作業効率UPが期待できる

ワーケーションを利用すると作業効率UPが期待できます。

慶應義塾大学教授・島津明氏が行った実証実験では、ワーケーション実施中に仕事の効率を表す指標「WHO-HPQ」が20.7%も上昇した、という結果が出ました。

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引用:ワーケーションは従業員の生産性と心身の健康の向上に寄与する|日本航空株式会社

ワーケーションで旅行に来ているときは、ダラダラ仕事をして時間を消費するよりも、早く終わらせて観光やレストランなど充実したプライベート時間を確保したいと考えるものです。

これにより、通常時よりも作業効率がアップし、プロジェクトを早めに終わらせられるなど、効率よく仕事を進められるようになります。


ワーケーションのデメリット

ここからは、ワーケーションのデメリットを企業側と社員側の両面から評価していきます。

企業側のデメリット

企業がワーケーションを導入するデメリットは以下のとおりです。

  • セキュリティリスクがある
  • コストがかかる
  • 社員の労働管理が煩雑化する

ワーケーションを導入することによる企業側のデメリットとして、遠隔地で業務を行うセキュリティリスクと、新しく制度を整備・運営するためのコストがかかることが考えられます。また、社員の労働管理が煩雑化する可能性もあります。

セキュリティリスクがある

社員が遠隔地で作業をするため、セキュリティリスクを考慮する必要があります。

遠隔地で利用するインターネット回線が、無料で使えるFree Wi-Fiしか使えない場合もあり、必ずしも安全ではありません。
会社が貸し出している端末を紛失した場合も情報漏洩の危険性があります。

重要な社内情報を守るために、ワーケーションを導入する前に以下の対策が必要です。

  • ポケットWi-Fiの貸出
  • セキュリティソフトやOSを最新の状態にアップデート
  • VPNで通信を暗号化
  • 多要素認証で紛失時の不正利用を防ぐ
  • 作業端末を特定の場所にまとめて管理する
  • 万が一紛失した場合の対応フローの整備

セキュリティリスクを回避するためには、社員に管理を任せるのではなく、事前に企業側でできるリスク回避を行う必要があります。

コストがかかる

ワーケーションを導入するには初期費用や運用費用などコストがかかります。

  • PC、Wi-Fi端末の貸し出し
  • テレワーク用のチャットツール導入
  • 宿泊施設の費用
  • インターネット環境の運用費

会社の制度としてワーケーションを導入する場合、上記の費用が掛かります。
ワーケーションの導入方法は様々ですが、環境整備にコストがかかることを理解しておく必要があります。

社員の労働管理が煩雑化する

社員の労働管理が煩雑化して、勤務の実態が正確に把握しにくいことはデメリットです。

労働管理ができておらず、任せていた業務がワーケーションが理由で終わらなかったということがあっては本末転倒です。

社員の勤務状況を把握できるようにチャットツールなどを導入し、勤務中は相手の状態がわかるようにしておくなど労働管理は徹底して行わなければなりません。

勤務時間を決めておくか、成果物を期限内に納品すればOKとするのか、ワーケーション中の働き方は事前に認識を合わせておきましょう。

社員側のデメリット

ワーケーションを導入することによる社員側のデメリットは以下のとおりです。

  • オン・オフの切り替えが難しい
  • 作業環境が整っていないことがある
  • パソコン・携帯だけの仕事に限られる

社員側のデメリットとして、人によってオン・オフの切り替えが難しく感じることがあります。

ほかにも場所によってはワーケーションをするための作業環境が整っていない、作業内容がパソコンや携帯でできるものに限定されてしまいます。

オン・オフの切り替えが難しい

ワーケーションは旅行先など普段と違う環境で働くため、人によってはオン・オフの切り替えが難しく作業が進まない可能性があります。

ストレス解消が期待できるワーケーションですが、せっかくの休みに仕事が頭から離れず、「休みなのに結局一日中仕事をしてしまった」などとワーケーションの意味をなさない場合もあります。

そうならないために、企業が率先して「〇時以降は連絡しない」などのルールを決めることが大切です。

作業環境が整っていないことがある

場所によっては作業環境が整っていない可能性があります。

たとえば滞在先のホテルやたまたま入ったカフェのWi-Fiの通信速度が遅いと作業するには不向きです。

そのほかにも、誰でも使えるような公共Wi-Fiではセキュリティリスクがあり、社内のセキュリティの問題で社内システムや業務ファイルにアクセスできないということも考えられます。

そうならないためにも、システム面・環境面でワーケーションが可能なのか事前に確認しておきましょう。

パソコン・携帯端末で完結する仕事でないと難しい

ワーケーションを導入できるのは、パソコンやタブレットなどの携帯端末で完結できる業務に限定されてしまう傾向が強いです。

書類の作成や開発、ミーティングであればワーケーションで仕事ができますが、接客業などの対人業務には適用しにくいです。

休暇先でオンラインで商談する場合は、通信環境や音声環境などが問題ないか確認する必要があります。


ワーケーションの成功事例

ここからは企業がワーケーションを導入した事例を見ていきましょう。

ワーケーションを導入しただけでなく、企業課題をどのように解決したのかを見ていくことで自社での検討も進めやすくなります。

長期休暇の取得数を4倍増加させることに成功した「JAL」

日本航空(JAL)はワーケーションの導入により、長期休暇の取得数を4倍程度増加させることに成功しました。

日本航空(JAL)ではかねてより「働き方改革」を推進してきました。
その目標は「1年間の総実労働時間を1850時間」というもので、これを実現するには1ヶ月の残業を4時間に抑えつつ、有給を20日消化する必要がありました。

そこで導入したのがワーケーションです。会社でワーケーションのモニタリングツアーを実施するなど、会社主導でワーケーションプランを提案・実施することで社員に少しずつ「ワーケーション」を浸透させていきました。

その結果として、18年度に174人だった利用者は、20年度には688人にまで増加しました。社員のワーケーションに対する意識を変え、有給休暇取得数は4倍程度増加しました。

参考:日本航空株式会社|国土交通省 観光庁

セキュリティ完備のサテライトオフィスでいつもと変わらぬ業務を実現した「三菱UFJ銀行」

「厳格で融通が効かない銀行」のイメージを積極的に変えようとしていた「三菱UFJ銀行」は、カジュアルスタイルの服装で働ける職場を増やすといった取り組みを通して開放的な職場づくりを目指していました。

しかし一方で、銀行は厳格な情報セキュリティが求められる業種であり、リモートワークでのセキュリティ対策は大きな課題でした。

そこで、セキュリティ対策が整っている拠点を設置することで通常どおりの業務が可能となりました。

長野県軽井沢町をはじめ全国6拠点にワーケーションオフィスを設置。自然に囲まれた環境で働くことで能率アップや新しいアイディアの創造に役立てています。

参考:働きやすい職場|MUFG

ワーケーションで社員の生産性を20%向上させることに成功した「セールスフォース・ドットコム」

ワーケーションで変わるのは働く場所だけで、環境を東京オフィスと同等に整えることで生産性を20%向上させたのが「セールスフォース・ドットコム」です。

「業務に人をあわせる」のではなく「人が働くために業務をデザインする」ことで柔軟な働き方を実現しました。

セールスフォースは、2015年から和歌山県白浜町にサテライトオフィスを開設しワーケーションを導入しています。サテライトオフィスで働いているのは営業部隊で、見込み客へのコンタクトや経営課題のヒアリングなどを行っています。

白浜オフィスの業務内容は東京オフィスとまったく同じで違うのは「働く場所」のみです。
東京オフィスとは別で自然に囲まれた白浜でワーケーションを行い、ストレスが緩和されたことで、生産性が20%改善したいう結果も出ています。通勤時間の短縮も生産性向上と関係していると考えられています。

拠点を選ぶ上で重視されたのが「アクセスのよさ」。白浜町は羽田から飛行機で1時間程度で来られるため、社員が気軽に訪れることができます。宿泊先、交通手段の手配なども会社が用意するため、社員が出費しなくても気軽にワーケーションを利用できています。

参考:株式会社セールスフォース・ドットコム|国土交通省 観光庁


ワーケーションの導入ステップ

ワーケーションを導入する流れは以下の通りです。

  1. 導入範囲の設定
  2. 就業規則の変更
  3. 労働時間の管理
  4. セキュリティ対策の強化
  5. 自治体の選定

ワーケーションを導入する場合は就業規則や労働時間など社内ルールの見直しが必要です。

また、滞在先でもオフィスと同様に業務できる環境を整える必要があります。ステップごとに詳しく解説していきます。

STEP1:導入範囲の設定

  • ワーケーション対象の部署や業務・役職の設定
  • 取得時期の設定

まず初めに、ワーケーションの導入範囲を設定します。

ワーケーションはオンライン上で業務を行うために、オンラインでできる業務が向いています。
例えば以下の業務が挙げられます。

  • デスクワーク
  • オンライン営業

WEB会議ツールの普及により、オンライン営業も盛んになっているため、営業職もワーケーションに対象になります。

次にワーケーションを実施する期間を設定しましょう。
導入時は、業務に支障の出ない「夏季休業」や「閑散期」に合わせることで、負担なくワーケーションを実施できるでしょう。

STEP2:就業規則の変更

ワーケーションは既存の就業規則に収まらないケースが増えるので、就業規則の変更行いましょう。

  • 取得単位の設定
  • ワーケーション中の禁止行為
  • ワーケーションの申請方法
  • 経費負担のルール

例えば、取得単位は半日・1日単位なのか、Free Wi-Fiは使用しない、などの就業規則を一部変更しましょう。

ワーケーションに対応した就業規則を作成したら、全社員に共有します。新たな取り組みとなるので、就業規則についての説明会を実施した方が社員に周知しやすいです。

STEP3:労働時間の管理

ワーケーション中の労働時間の管理は徹底しなければなりません。

ワーケーションは労働成果が見えにくい分、利用した社員と利用していない社員で不公平感が出てしまうリスクがあります。
ワーケーション中には何をもって出勤・退勤になるのかを明確にし、勤怠管理システムやタイムカードを導入し、実働時間を記録できるようにしましょう。

そのほかにも何時間以上働けば1日勤務とみなすのか、といったことも決める必要があります。

STEP4:セキュリティの強化

ワーケーション中は会社の機密情報が入った端末を扱うため、セキュリティの強化は必須です。

自社の機密情報や顧客情報が漏洩すれば企業の信用に関わります。

そのため、以下のようなセキュリティ対策が必要です。

  • ポケットWi-Fiの貸出
  • セキュリティソフトやOSを最新の状態にアップデート
  • VPNで通信を暗号化
  • 多要素認証で紛失時の不正利用を防ぐ
  • 作業端末を特定の場所にまとめて管理する
  • 万が一紛失した場合の対応フローの整備

万が一に備えて資料の持ち出しや社内の端末を持ち出す場合には「誰がいつ持ち出した」などを記録に残すなど、ルールを整備することも大切です。

STEP5:自治体の選定

サテライトオフィスを設置するのであれば、ワーケーションを推進している地方自治体の活用も視野に入れましょう。

2019年に観光業による地元活性のためワーケーション自治体協議会が発足し、2021年3月現在で1道21県156市町村の全178自治体が参加しています。

取組内容は自治体によって異なりますが、宿泊施設や食事、エクササイズだけでなく、各種アクティビティも充実しているので気分転換しながら精力的に仕事ができる環境が整っています。

参考:ワーケーション自治体協議会(Workation Alliance Japan)|Facebook

企業に人気のワーケーション先には以下のような特徴があります。

  • 会社からアクセスが良い
  • 観光資源が豊富
  • 地方自治体がワーケーション誘致に積極的

より多くの社員がワーケーションを利用しやすくするために、会社からのアクセスが良いことは重要なポイントになります。気軽に利用できるように飛行機でや車で1時間程度で移動できるエリアが望ましいでしょう。

休暇中にリフレッシュできるように観光資源が豊富なことも外せません。

そのほか、ワーケーション誘致に積極的な自治体も人気のエリアになっています。ワーケーション専用の施設を利用すれば設備投資をする必要もありませんし、長期滞在プランを用意しているホテルもありますので自社のニーズに合ったエリアを選ぶことをおすすめします。


ワーケーションを成功させるポイント

ワーケーションを成功させるには社員に使ってもらえる環境づくりと、なによりも社員が使おうと思うような意識付けが重要です。

また、ワーケーションを利用しても生産性が落ちずに、より向上するための工夫が求められます。

社員が利用しやすい社内環境を整える

ワーケーションを申請しやすい社内環境を整えましょう。

ワーケーション制度を整えても、使ってもらえなければ意味がありません。社内で定期的に説明会などを実施して、ワーケーションの存在を認知してもらいましょう。

企業が社員に対してワーケーション制度のルールやメリットを繰り返し説明することで徐々に浸透していきます。

それだけでなく、ワーケーションを利用しやすい職場の空気づくり・社内風土の形成につながります。
まずはワーケーションの良さを社員にアピールし、利用しやすい社内環境を整えましょう。

生産性を落とさないためのツールを導入する

ワーケーションを利用しても生産性が落ちないように各種ツールを導入しましょう。

たとえば、チャットツールで業務中は常にコミュニケーションが取れるようにする、チームで会議をするためのWeb会議システムを導入するなどが考えられます。

休暇先で仕事をしても生産性が落ちない、むしろ伸び伸びと仕事ができて生産性を向上させる工夫が大切です。


ワーケーションを導入する際の注意点

ワーケーションを導入する際の注意点は以下のとおりです。

  • 仕事とプライベートの時間を明確に分ける
  • 費用をどこまで負担するのか決める
  • セキュリティ教育は必要不可欠

これらはワーケーション制度を運用するとき問題になりやすいポイントです。

仕事とプライベートの時間を明確に分ける

ワーケーションは旅行先で仕事をすることで、長期休暇を得られる制度です。社員にとってメリットが大きい一方、「仕事とプライベートの区別かつかない」という問題があります。

旅行よりも仕事を優先してしまうことで、ワーケーションの利用率が低下するの可能性もあるのです。

ワーケーションはリフレッシュが目的ですが、仕事ばかりではストレスを感じ、体調不良を招く可能性があります。これではワーケーションという新しい働き方が定着しません。

そうならないためにも、「予定していた業務・会議のみ出席する」「新しい仕事を依頼しない」などのルールを設けて、あくまでも旅行がメインにとなるように運用しましょう。

費用をどこまで負担するのか決める

ワーケーションの費用はどこからが社員負担で、どこまでが会社負担なのかを明確にしましょう。

交通費や宿泊費はどちらが負担するのか、一部補助という形にするのかといったケースが考えられます。
金銭面で不満が出ると制度運用に大きな支障をきたす恐れがあるので注意が必要です。

セキュリティに関する教育を行わなければ情報漏洩の可能性がある

情報漏洩を防止するため、セキュリティに関する教育は徹底して行う必要があります。

いくらウィルスソフトや通信環境を整えても、情報を扱う社員のセキュリティに関する社員の意識が低ければ意味がありません。

セキュリティは問題が発生するまで事の重大さに気づかないケースが多く、対策をおろそかにして重大な事故につながることが多いです。
特に、顧客やユーザーなどの第三者情報の流出は社会的な信用を失う可能性があります。

社員にはセキュリティ対策をおろそかにした場合のデメリットを理解してもらうためのの説明会などを実施し、セキュリティに関する教育を強化しましょう。


まとめ

ワーケーションは「働き方改革」を掲げる企業にとっては取り組みやすい制度であり、導入することで有給休暇取得率の改善が見込めます。

社員にとっても普段とは違う環境でリフレッシュしながら短時間で効率的に働けるため、生産性の向上が期待できます。

うまく運用すれば企業、社員の両方にメリットがある制度といえるでしょう。

ただし、導入するにあたって社内ルールの見直し、制度の周知や利用しやすい職場の空気づくりといった準備を行う必要があります。
ワーケーションについて理解してもらわなければ、利用定着につながらないためです。

またセキュリティ対策についても周知徹底するようにしてください。

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