飲食店が絶対にやるべき4つの集客施策と集客成果を最大化するポイント

飲食店で新規顧客を獲得するためには、インターネットやチラシを使った集客施策を考えなければなりません。

コロナ禍でも集客に成功し、根強い運営を行っていた飲食店の繁盛店は共通して以
下のような特徴を持っています。

  • QSCが高い
  • 時代に合わせて顧客の利便性を追求するためのサービスを導入している
  • 効果検証を繰り返している

飲食店の集客を始めるにあたって、以下の3つを実施する必要があります。

  • お店のコンセプトに合わせたターゲット選定を行う
  • 他店舗との差別化を図る
  • 認知してもらうための情報発信を行う

これらを行うことで、自分のお店に顧客を呼び込むことができます、

飲食店の集客の方法は多数ありますが、その中でも特に重要なのは、「Googleビジネスプロフィールの運用」「グルメサイトへの掲載」「SNSの活用」「チラシ・ポスティングの活用」の4つです。

本記事では、繁盛店の特徴や飲食店の集客に欠かせない考え方を解説した上で、飲食店の集客施策や集客のコツ、注意点についてまとめていきます。

この記事を読むことで、繁盛店が行っている施策を参考にできるだけでなく、集客施策の実施方法やコツがわかります。


飲食店の繁盛店に共通する3つの共通点

コロナ禍でも根強い運営を行っていた飲食店の繁盛店の共通点は以下の通りです。

  • QSCが高い
  • 時代に合わせて顧客の利便性を追求するためのサービスを導入している
  • 効果検証を繰り返している

繁盛店の共通点を自分のお店に取り入れることで、集客アップや売り上げアップに繋げられます。

QSCが高い

飲食店の繁盛店はお店の品質を示すQSCが高く、顧客にとって居心地のいい環境を提供しています。

QSCとはQuality(品質)、Service(サービスの質)、Cleanliness(清潔さ)の頭文字を略したもので、飲食店の経営に必要不可欠な要素になります。

飲食店がQSCを高めることは、「このお店は料理も美味しいし、気持ちのいい接客もしてくれる。さらに店内やトイレが綺麗!」というように顧客満足度の向上につながり、リピーターを増やす効果があります。

実際に、顧客アンケートを元にQSCの向上を行った事例があります。

お寿司を提供する「すし銚子丸」では、スマホで回答できる顧客アンケートを実施して満足度を調査しました。その結果、新規顧客のリピート率や満足度向上に成功しています。

顧客から直接評価をもらえることが現場で働く社員のモチベーションアップ効果に繋がると言われています。

参考:ITの力で接客サービスの向上を目指す! グルメ回転寿司チェーン・すし銚子丸の挑戦 | TECH+(テックプラス)

QSCの改善は、「現状把握」を行った上で改善施策を検討するのですが、現状を把握するためにテーブルへアンケートハガキを設置したり、「アンケート回答で1品無料」などのキャンペーンを実施してアンケートの回答を増やす仕組みづくりを行うことが大切です。

アンケートの作成方法は紙のアンケート用紙を利用する方法が一般的ですが、アンケートをオンラインで発行・集計できる便利なサービスもありますので、予算や利用用途に合わせて自社にあった方法を選びましょう。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

参考:顧客アンケートの実施ノウハウを徹底解説!回答率をアップさせる5つのポイント | LISKUL
   アンケート調査の5つのステップ【アンケート作成のテンプレ付き】 | LISKUL
   顧客満足度調査とは?実施のメリットと、調査を成功させるための6つのコツ | LISKUL
   

時代に合わせて顧客の利便性を追求するためのサービスを導入している

繁盛店は時代に合わせて「店舗前で並ばない予約システム」「感染症対策として店員と接触しない注文方法の導入」など、顧客の利便性を追求するサービスを導入しています。

待ち時間解消のための予約システムの導入や感染症対策として店員と顧客の接触を減らすためのモバイルオーダーなど、時代に合わせて顧客の利便性を追求したサービスを導入することで、顧客に選ばれる店づくりを行っています。

実際に300席以上ある大型レストランを運営する「RIDE」では、オーダーを全てモバイルオーダーの注文に変更し、顧客の注文時の利便性向上を行っています。

モバイルオーダーでスムーズに注文できるようになっただけでなく、「ご一緒に〇〇はどうですか?」と顧客が注文した商品に合わせて提案を行うことで、客単価を30%アップさせることにも成功しています。

集客も大切ですが、来店した顧客に「またこのお店に訪れたい!」と思ってもらえるように、サービスの利便性を高めることも重要です。

参考:体験価値が高い“オンリーワン”のお店づくり。「RIDE」が見据える一歩先の運営とは |導入事例|O:der Platform(オーダープラットフォーム)

効果検証を繰り返している

繁盛店は集客方法やメニューの分析といった効果検証を繰り返し行っています。

一時的な集客に成功しても、同じ方法を用いた集客やメニューに変化がないと顧客が飽きてしまう場合があります。

効果検証を行っていれば、顧客の「飽き」にいち早く気づくことができ、新メニューの開発や新しい集客・販売方法への変更、提供商品の総入れ替えといった施策を打ち出すことができます。

実際に、築地で中華食堂を営んでいた「スパイス食堂 サワキチ」では、コロナ禍によって月商が落ち込んでいたところ、ターゲットや提供商品を一新し、当時トレンドになっていた芋を主軸としたスイーツ店に業態転換を行いました。

その結果、うまくトレンドの波に乗ることができ、月商950万円を超える繁盛店へと成長させることに成功しました。

参考:元中華料理店が「芋スイーツ専門店」に変わって儲かっているらしい|TBSテレビ

効果検証を行う前には、お店の売り上げや顧客の注文状況といった現状を把握する必要があります。

レシートなどの購買データを分析し、人気・不人気メニューや、顧客の隠れたニーズを洗い出しましょう。

購買データの分析には「デシル分析」や「バスケット分析」などの分析手法を活用することで「パンを注文した人はコーヒーも一緒に注文する人が多い」などの相関性を見つけられます。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

参考:購買データとは?分析するメリットや導入しやすい代表的な購買データを紹介 | LISKUL


飲食店の集客施策を成功させるための本質的な考え方

飲食店の集客施策を成功させるための本質的な考え方は以下の通りです。

  • お店のコンセプトに合わせたターゲット選定を行う
  • 他店舗との差別化を図る
  • 認知してもらうための情報発信を行う

お店のコンセプトに合わせたターゲット選定を行う

まずは、お店のコンセプトに合わせたターゲット選定を行いましょう。

大抵はお店のコンセプトを決めた時点でターゲットが決まるものですが、稀にターゲットがずれている場合があります。コンセプトとターゲットがずれていると、リピーターが定着しにくいです。

例えば、ファミリー向けのレストランとして運営している飲食店に、仕事帰りのサラリーマンや学校終わりの大学生がたくさん来店し店内が騒がしくなってしまっては雰囲気が崩れてしまうでしょう。

一時的な集客を行ってもリピーターが増えなければ売り上げを上げることはできません。

リピーターになってくれる顧客を逃さないためにも、コンセプトに合わせたターゲット選定を行いましょう。

例えば、「家族の大切な時間を過ごしてもらうお店」がコンセプトなら「家族向けのメニュー(お子様ランチや量の多いメニュー)に特化する」、「家族だけの時間を楽しんでもらえるように店内に個室を用意する」など、コンセプトに合わせて料理やサービスを工夫しましょう。

それらを集客時にアピールすることで、コンセプトに合わせたターゲットを集客できるようになります。

他店舗との差別化を図る

飲食店の集客を成功させるためには、他店舗との差別化を図ることも大切です。

飲食店舗はコロナ禍とはいえ、140万以上の飲食店(参考:飲食店営業施設数の推移 – 厚生労働省)があり、その中から自分のお店に集客するためには「数あるお店の中から選ばれる理由」が必要になります。

例えば、同じジャンルの料理、価格帯も近いお店を選ぶ場合、認知度が高いお店や店舗の立地で選ばれます。

自分のお店を選んでもらうためには「このお店に来るとこんな料理が食べられる」「ここのお店の料理はインパクトがあって写真映えする」など他店舗と差別化を図るための独自性が必要です。

独自性のあるメニューや店の外観をつくりだすことができれば、SNSや口コミで広がりやすく、顧客が更なる顧客を呼び込んでくれる可能性があります。

認知してもらうための情報発信を行う

飲食店の集客には自分のお店を知ってもらうための情報発信が欠かせません。

飲食店に訪れる顧客の行動は「店を知る」「興味を持つ」「行きたいと考え、予約や店舗の情報を調べる」「来店する」という流れになります。

この中でも特に重要なのが、お店を知ってもらうことです。まずは店を知ってもらうために、情報サイト利用やSNSの運用、チラシの配布などありとあらゆる方法で認知を促すことが重要です。

お店を知ってもらう方法についてはこれから紹介しますが、Googleビジネスプロフィールやグルメサイトへの掲載、SNSやチラシ・ポスティングが効果的な施策になります。

飲食店の集客にLINEが有効な理由【PR】

LINEはユーザー数が9,300万人を超え、男女問わず幅広い年齢層にアプローチができるため、集客に有効です。

また長期的にコミュニケーションがとれるため、すぐ来店してくれるお客様だけでなく、今後来店したいと考える潜在層の獲得も可能です。


飲食店の集客方法一覧

飲食店の集客方法一覧を以下の表にまとめました。

集客方法メリットデメリット
Googleビジネスプロフィールの運用・無料で登録・運用できる
・Google検索やGoogleマップに自分のお店を表示させることができる
・お店までのアクセスだけでなく、店舗の電話番号や口コミ機能などがある
・掲載情報のカスタマイズ性が低い
・情報に誤りがないよう定期的に更新しなければならない
・運用して成果を出すためにはMEO対策が必要
グルメサイトへの掲載・関連キーワードや「地域×おすすめ」などで検索した時に表示される可能性がある
・ネット予約やクーポンなどさまざまな機能が使える
・掲載のみなら無料で運用できる
・より優先的に表示させる場合は費用がかかる
・クーポン目当ての顧客が来ることがある
・クーポンを発行しないとリピーターなりにくいことがある
SNSの活用・無料で始められる
・情報が拡散されやすい
・LINE公式アカウントなど、リピーターにつながりやすいSNSもある
・ターゲットを絞った有料広告を活用できる
・継続的に運用する必要がある
・更新を止めてしまうと効果がでなくなる
・炎上対策をしておかなければ悪い情報が拡散される場合がある
看板広告の設置・お店の前を通る人を顧客にできる
・看板にメニューや料金を記載しておくと、それを見た顧客がそのまま来店してくれる
・看板を置いておくだけで集客につながることがある
・店前の人通りによっては効果にばらつきがある
・看板のデザインによっては見てもらえない可能性がある
チラシ・ポスティングの活用・インターネットをあまり使わない層にアプローチできる
・紙媒体のため手元に保管してもらえる
・店の周辺の来店しやすい顧客を集客できる
・チラシを作成、配布するコストがかかる。
・お店のチラシを見てもらうために、特徴のあるチラシを作成するデザインセンスが必要
リスティング広告・ターゲットを絞り込んで配信できるため、見込み客を集客しやすい
・訴求効果が高い
・即効性が高い
・見込み客を集客するための広告費がかかる
・顧客に「お店に行きたい」と思ってもらうためのLPを作る必要がある
ホームページ制作・店舗のアクセスや価格帯、営業時間などを伝えることができる
・自由にコンテンツを作成でき、ホームページにアクセス情報があればそのままお店に集客することができる
・ホームページを作成してもすぐに集客に繋がらない
・サイト運営や維持のためのコストがかかる
・GoogleビジネスプロフィールやSNSと比べて集客力が低い
メルマガの利用・一度来店してくれた顧客にキャンペーン情報やクーポン、季節のメニューなどを発信することで再来店に繋げることができる
・長文を送信できるので、SNSやSMSより詳細な情報を発信できる
・顧客のメールアドレスを取得する必要がある
・SNSの普及によりプライベートでメールを活用している人が少ない
・配信内容や配信頻度によっては、迷惑メールに入れられることがある
ポイント・スタンプカードの作成・コストをあまりかけずにリピーターを増やすことができる・入会してもらうための戦略を立てる必要がある
・ポイント、スタンプカードは紙やカードで提供するため、紛失の可能性がある

飲食店の集客で最初に行うことは新規顧客に向けてお店を認知してもらうことです。

新規顧客が増えてきたらメルマガの活用やポイント・スタンプカードを作成してリピーターを増やしていきましょう。

資金に余裕がある場合はSNS広告やリスティング広告を使うことで、見込み客にアプローチできます。


飲食店の集客における4つの重要施策

飲食店のジャンルに関係なく必ずやっておくべき施策は、以下の4つになります。

  • Googleビジネスプロフィールの運用
  • グルメサイトへの掲載
  • チラシ・ポスティングの活用
  • SNSの活用

これらの方法を実践することで短期〜長期的に顧客を集客し続けることができます。

Googleビジネスプロフィールの運用

Googleビジネスプロフィールに店舗の情報を登録することで周辺地域で「近くのカフェ」のような「地域×業種」で検索した顧客の検索結果に自分のお店を掲載することができます。

GoogleビジネスプロフィールとはGoogleが提供する店舗情報を管理するツールで、顧客が店舗名を検索した際にGoogleマップの経路を表示したり、営業時間や電話番号を表示することが可能です。

参考:Googleビジネスプロフィール(旧称:Googleマイビジネス)とは?活用すべき理由から登録方法まで解説|LISKUL

日本国内の検索エンジンはGoogleが全体の75%以上のシェアを誇っており、利用者の多いGoogleの検索結果に自分のお店を掲載できるということは、新規の顧客に見つけてもらえるチャンスがあるということです。

「情報の更新・管理」や「口コミ投稿の促進」といった施策を行うことで、Googleの検索結果の上部に表示されやすくなるので、合わせて実施することをおすすめします。

参考:MEO対策とは?実施のメリットと、初心者でもできる始め方の手順|LISKUL

また、MEOツールを活用することでGoogleビジネスプロフィールを円滑に運用できるようになります。Googleビジネスプロフィールの最適化を進めていく場合はMEOツールの利用を検討してみてください。

参考:【2022年最新版】MEOツール20選徹底比較!ツールの選び方も解説

グルメサイトへの掲載

食べログやポットペーパーグルメなどのグルメサイトに自分のお店の情報を掲載することで、その日に食べたい料理を探している見込み客を集客できる可能性があります。

飲食店しか掲載されていないプラットフォームでお店を探すことができるため、自分のお店の情報を掲載しておくだけでも集客効果があります。

掲載自体は無料でできますが、有料プランを契約することで「地域×おすすめ」で検索する顧客に自分のお店を優先的に表示することができます。

グルメサイトには予約機能が搭載されており、店舗を見つけてから予約までを一貫して行えるため、飲食店の集客には欠かせない集客方法です。

日本国内には特徴の異なる以下のようなグルメサイトがあります。

グルメサイト特徴無料プランの有無
食べログ幅広い年齢層をカバーしており、月間1億人のアクセスがあるグルメサイト。店舗の情報掲載やクーポン発行、アクセスデータの分析ができるあり
ホットペッパーグルメ美容に関するサイトも運営しており、女性の認知度が高いグルメサイト。ネット予約でポイントが貯まるシステムを提供しており、ネット予約を行う顧客が多いあり
ぐるなび外国人向けに英語・韓国語・中国語にも対応しているグル明細と。旅行サイトやレストラン・ホテルを紹介するミシュランガイドと連携しており、外国人向けの集客に有効あり
Retty月間4800万人が利用するグルメサイ。実名登録制のサービスであり、リアルな口コミが掲載されているためグルメサイトの中でも信頼度が高いあり
ヒトサラ料理人の紹介に力を入れているグルメサイト。美味しい料理があるお店や独自性の高いメニューを提供している飲食店が多く掲載されているなし

日本国内にはグルメサイトがいくつかありますが、認知度を上げるためにはできるだけ多くのサイトに登録することをおすすめします。

チラシ・ポスティングの活用

チラシやポスティングは地域住民へのアプローチに有効で、特にチェーン展開していない地域密着型の飲食店こそ実施すべきです。

エリア内の方に確実にアプローチできますし、Webを利用しない方の目にも触れやすいというメリットがあります。

Webの広告とは異なり、ターゲットに対して確実に広告を届けることができるので、地域に絞って活用するのがおすすめです。

参考:チラシで効果は挙げられる!効果的な集客方法・事例・作成のポイント|LISKUL

SNSの活用

SNSを活用することで店舗の魅力・情報を届けることができるので、集客に有効です。

SNSはアカウントの開設費用、画像や動画、テキストなどの投稿する運用費もかからず、運用次第では無料で大勢のお客さんを集められます。

以下の表のようにSNSによって特徴や発信できる客層が異なります。

SNS特徴集客できる年齢層
Instagram画像・動画・テキストを掲載できるだけでなく、コンテンツを見つけやすプラットフォームで画像や動画で魅力を伝えたい業界に向いているSNS10〜50代
LINE一度飲食店を利用した顧客に対してお得なクーポンの発行やイベント・キャンペーン情報を個々のユーザーに発信でき、リピーター増加施策に向いているSNS10〜60代
Twitter投稿のリアルタイム性が高く、当日の予約情報やキャンペーン、イベント情報を発信するのに向いているSNS10〜40代
Facebook店舗の情報を無料で掲載でき、飲食店を紹介しているページに「いいね!」をされるとユーザーのフォロワーに「いいね!」をしたページが拡散されるため、情報の拡散性が期待できるSNS20〜60代
YouTubeお店のコンセプトや働くスタッフを見せてファンを作ることで周辺地域だけでなく全国からの顧客を集客することに向いているSNS10〜60代

参考:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省情報通信政策研究所

特に飲食店の集客に向いているのはInstagramとLINEです。

画像や動画がメインのInstagramで発信することで「あのお店の料理が食べてみたい」「インスタ映えになりそうだから行ってみたい」という顧客を集客できます。

Instagramのフォローを促すことで継続的な関係を構築することができ、新メニューや仕入れた食材などの投稿をすれば気になった顧客がリピート利用してくれる場合もあります。

参考:インスタグラムマーケティングとは?他SNSとの違いや実践方法を紹介│LISKUL

来店した顧客を飲食店が運営するLINE公式アカウントと友だち登録をしてもらうことで、再来店を促すクーポンやイベント情報を配信することも可能です。

参考:LINE公式アカウントで集客に成功するためのポイント5つと事例を紹介│LISKUL

InstagramのフォローやLINE公式アカウントの友だち登録を増やすためには、「フォロー画面を見せたら1品無料のキャンペーン」などのメリットを提示するといいでしょう。


飲食店で集客を行う3つのポイント

飲食店の集客で成果を最大化する3つのポイントは以下の通りです。

  • 話題作りになる看板メニューを考案する
  • 平日はお得感をだして新規顧客を呼び込む
  • テイクアウトを実施して認知度を上げる

話題作りになる看板メニューを考案する

集客効果を高めるためには、話題作りになる看板メニューを考案しましょう。

看板メニューが話題性を呼び、SNSで拡散されて新規顧客の獲得につながったり、お店の顔として好印象を与えることができます。

例えば、顧客の前で料理をフランベ(お酒を降りかけ火をつけてアルコール分を飛ばす調理法)したり、特大サイズの料理を作る方法などがあります。看板メニューがSNSや地域で有名になればテレビや雑誌で取り上げられる可能性もあり、認知度を爆発的に上げられる可能性があります。

平日はお得感を出して新規顧客を呼び込む

飲食店の集客力を高めるために、平日と休日で訴求を変えると良いでしょう。特に平日はお得感を出すことで、新規顧客を呼び込みやすくなります。

飲食店は基本的に平日は来店数が少なく、週末や土日祝日は来店数が多くなります。

来店数が少なくなる平日だからこそ「お得感」を出すことで新規顧客を増やすだけでなく、週末や土日にリピートしてもらえる可能性があります。

例えば、平日限定で学生をターゲットにした「ご飯大盛り・おかわり無料」や、平日限定価格で食べられる日替わりランチの提供など、平日に来店することとで得られるメリットを提示しましょう。

平日のお得感で新規顧客を獲得した後は、リピーターになってもらうための「次回来店で使えるクーポン券の配布」や「1品無料のお得券」を配布するとより効果的です。

テイクアウトやデリバリーを導入して認知度を上げる

テイクアウトやデリバリーは店舗の認知度の向上にもつながるので積極的に実施すべきです。

テイクアウトやデリバリーは新型感染症などの影響で多くの方が利用しており、お店の認知度を上げるのに適しています。

フードデリバリーアプリと連携すればアプリ上にあなたのお店が表示されるので、認知を促すことができます。


飲食店で集客を行う際の注意点

飲食店の集客で気をつけたい注意点は以下の3つになります。

  • 割引キャンペーンを実施し続けると集客に支障がでる
  • 新規顧客と既存顧客の集客を切り分けて行う
  • 情報発信を行う際には炎上対策のためのルールを決めておく

割引キャンペーンを実施し続けると集客に支障がでる

会計時に「〇〇円オフ」や「会計から◯%オフ」などの割引キャンペーンは、高頻度で実施すると「割引があるときしか選ばれない店」になる可能性があります。

割引キャンペーンは新規顧客の獲得やリピーターを増やすための施策として有効ですが、割引目当てのお客さんが増えてしまうため、使い過ぎには注意が必要です。

例えば、「月に数回割引が適用される日を作る」「割引券の利用が合った場合は、割引券を配布しない」などルールを決めて行うといいでしょう。

新規顧客と既存顧客の集客を切り分けて行う

飲食店の集客では新規顧客と既存顧客の集客を切り分けて行う必要があります。
新規顧客を増やすための集客方法は前述した「Googleビジネスプロフィール」や「SNSの活用」で行うことが有効ですが、既存顧客に対してアプローチは顧客の利用状況に合わせて行う必要があります。

例えば、LINE公式アカウントに登録してくれた顧客にクーポンを配布します。一度クーポンを利用された顧客には、店舗のおすすめメニューや新メニュー、お得なキャンペーンなどを配信します。

既存顧客に対して「LINE公式アカウントに登録してくれている方だけがお得になる」という流れを作ることでリピーターを増やすことができるでしょう。

情報発信を行う際には炎上対策のためのルールを決めておく

飲食店の集客でGoogleビジネスプロフィールやSNSを利用して集客を行う場合は、炎上対策のルールを決めておきましょう。

炎上とは、ウェブ上の特定の対象に対して批判が殺到し、収まりがつかないことを指します。

飲食店の不適切な情報発信や現場で働くスタッフのあるまじき行為が発生してしまうと、SNSやインターネットで瞬く間に拡散され、批判が殺到する可能性があります。

例えば、顧客から投稿された評価の低い口コミに対して飲食店側が反論したり、挑発的な返信をするなどの行為はお店の評判が下げるだけでなく、悪い口コミが広まり顧客が来なくなってしまう可能性があります。

情報発信を行う際は以下のようなルールを決めておきましょう。

  • 顧客の低評価の口コミには、投稿してくれたことへの感謝と改善する旨の返信を行う
  • 顧客と直接コミュニケーションを取る場合は担当者と上長でダブルチェックを行う
  • マニュアルを作成し、情報発信を行う際は遵守してもらう

まとめ

この記事では、飲食店の集客に大切な考え方や集客方法について解説しました。

飲食店で集客を始める前に理解しておきたい考え方は以下の3つです。

  • お店のコンセプトに合わせたターゲット選定を行う
  • 多店舗との差別化を図る
  • 認知してもらうための情報発信を行う

飲食店のジャンルに関係なく「絶対にやるべき集客施策」は以下の通りです。

  • Googleビジネスプロフィールの運用
  • グルメサイトへの掲載
  • チラシ・ポスティングの活用
  • SNSの活用

これらは新規顧客を獲得するための集客方法であり、利益を上げるためには一度来店してもらった顧客にリピーターになってもらうことが重要です。

リピーターになってもらうためには、サービスの質を上げることはもちろんですが、次回利用時に使えるクーポンを配布したり、リピーターになることで得られるメリットを提示することが重要です。