問い合わせ管理システムとは、顧客からの問い合わせを一元管理するシステムです。電話やメール、SNSなどから寄せられる問い合わせを集約し、対応工数を削減することが可能です。
しかし、問い合わせ管理システムといっても種類が豊富にあるため、どのシステムを選べばいいかわからなくなりがちです。
そこで本記事では、おすすめの問い合わせ管理システムを導入社数が多い順に紹介します。また、導入社数が非公開のおすすめのシステムも紹介しています。
掲載している10社については、表形式で料金や機能の違いが比較できる一覧表をご用意していますので、以下よりぜひダウンロードしてご活用ください。
この記事を読むことで、探す手間をかけずに、自社の条件に合った問い合わせ管理システムを効率的に探せます。
※サービスの情報や導入社数に関しては、2024年8月時点で各サービス公式サイトに掲載されていたものです。
目次
<比較表>問い合わせ管理システムおすすめ10社
本記事で紹介している10社の違いがひと目でわかる一覧表をご用意しました。短時間でサービスの比較をしていただけます。
1.Zendesk/株式会社Zendesk
- 購入前に製品体験ツアーが可能。
- 世界の50か所以上でサービスを利用できる。
- スタートアップから中小企業など企業規模にあわせた製品を提供している。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | Zendesk Suiteプラン $19~ Zendesk Sellプラン $55~ |
主要機能 | レポーティング機能 カスタマーエクスペリエンス機能 など |
導入企業 | 東京電力エナジーパートナー株式会社 パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 株式会社NTTドコモ など |
導入社数 | 110,000社以上 |
2.Freshdesk/Freshworks Inc./OrangeOne株式会社
【Freshdesk】世界最高評価ヘルプデスクツール | OrangeOne株式会社
- チャットボットなどの利用で顧客の自己解決によりお問い合わせ数を減らすことができる。
- 設定せずにすぐ利用できる。
- ビジネス環境により自由にカスタマイズ可能。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | FREE 0円 GROWTH 月額2,200円 PRO 月額7,200円 ENTERPRISE 月額11,500円 |
主要機能 | 問い合わせの自動タスク化(チケット化) チケットの統合 親子チケットの作成 チケットの優先度とステータス管理 リンクチケット機能 など |
導入企業 | 要問い合わせ |
導入社数 | 50,000社以上 |
3.kintone/サイボウズ株式会社
- 顧客情報を紐づけて過去の案件のやりとりも記録できる。
- 問い合わせの種別を記録しグラフ化が可能。
- 過去の対応履歴を検索で抽出可能。
初期費用 | 無料 |
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料金プラン | ライトコース 月額780円/1ユーザー スタンダードコース 月額1,500円/1ユーザー ワイドコース 月額3,000円/1ユーザー |
主要機能 | 日報 案件管理 問い合わせ管理 タスク管理 採用面接管理 など |
導入企業 | 要問い合わせ |
導入社数 | 30,000社 |
4.メールワイズ/サイボウズ株式会社
メール管理・メール共有システムのメールワイズ|チームワークを支えるサイボウズ
- 自社の要望に合わせてコースや料金を設定できる。
- これまで対応した顧客情報を記録し、対応方法の共有ができる。
- kintoneとの連携が可能。
初期費用 | 0円 |
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料金プラン | スタンダードコース 月額 500円 / 1ユーザー 年額 5,880円 / 1ユーザー プレミアムコース 月額 1,500円 / 1ユーザー 年額 17,640円 / 1ユーザー |
主要機能 | メールアプリケーション ステータス機能 コメント機能 対応履歴 フォルダ機能 など |
導入企業 | 株式会社星野リゾート 株式会社翔泳社 株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル など |
導入社数 | 14,000社以上 |
5.メールディーラー/株式会社ラクス
【公式】メールディーラー|株式会社ラクス|メール・問い合わせの共有管理ができるメーラー
- 使用しているメールアドレスを変更することなく利用可能。
- 自分が対応する問い合わせがすぐわかる。
- メール転送履歴の閲覧可能。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
主要機能 | 対応状況管理 対応履歴 集計レポート 複数アドレス管理 顧客情報管理 など |
導入企業 | アイムファクトリー株式会社 アイリスオーヤマ株式会社 関東運輸株式会社 など |
導入社数 | 8,000社以上 |
6.Re:lation/株式会社インゲージ
Re:lation(リレーション) | 使いやすさNo.1の顧客対応クラウド
- メールやLINEなどの複数の問い合わせを一画面で管理できる。
- 対応にかかった時間などを記録し分析できる。
- AI機能で最適なテンプレートを作成可能。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | フリープラン 0円 有償プラン 18,000円~ |
主要機能 | SMS送信 問い合わせフォーム 対応メモ R-Messe など |
導入企業 | 株式会社Ultimate Life 日本電気株式会社 シフトプラス株式会社 など |
導入社数 | 5,000社以上 |
7.問いマネ/クロスセル株式会社
メール共有の決定版!ビジネス向けメール管理ソフト【問いマネ】
- WEBブラウザから確認できるため会社以外の場所でも対応可能。
- ネット通販企業の導入実績が半数以上。
- 過去のメールのやりとりをまとめて表示できる。
初期費用 | 11,000円 |
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料金プラン | スタンダードサーバープラン 3,124円 アドバンスサーバープラン 5,500円 |
主要機能 | フォルダ作成機能 草稿保存機能 ヘッダ情報教示機能 外部SMTP対応 フォーム作成機能 など |
導入企業 | 株式会社 大江本家 株式会社オールアバウト 株式会社オケピ など |
導入社数 | 2,510社 |
8.yaritori/Onebox株式会社
メール共有・問い合わせ管理システム「yaritori(ヤリトリ)」
- 複数のメールアドレスを一斉に管理できる。
- ステータスで対応状況がすぐにわかる。
- メールごとのチャット機能で、リアルタイムでスタッフと対応方針の相談が可能。
初期費用 | 無料 |
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料金プラン | 1ユーザー 1,980円~ |
主要機能 | 複数メールアドレスの管理 ステータス管理 返信担当者の設定 メールごとのチャット・メンション メールの未読・既読 など |
導入企業 | 朝日新聞社 西川株式会社 ラクスル株式会社 など |
導入社数 | 200社以上 |
その他おすすすめの問い合わせ管理システム
導入社数は不明ですが、上記以外のおすすめの問い合わせ管理システムを紹介いたします。
9.WEBCAS mailcenter/株式会社WOW WORLD
問い合わせメール共有システムWEBCAS mailcenter | マーケティングコミュニケーションシステムWEBCAS
- 毎時100,000通以上のメールが高速で配信できるシステム搭載。
- 回答数無制限のアンケート・フォーム作成が可能。
- 問い合わせメールを複数人で管理できる。
初期費用 | ASP型 30,000円~ SaaS型 初期費用 200,000万円~ |
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料金プラン | ASP型 月額費用 5000円~ SaaS型 月額費用 10万円~ パッケージ導入版 ライセンス費用 350万円~ |
主要機能 | 対応漏れ防止ステータス自動管理 経過時間色分け表示機能 二重返信防止機能 グループ管理機能 対応履歴ワンクリック表示 など |
導入企業 | 大浅間ゴルフ株式会社 Unipos株式会社 株式会社チノー など |
導入社数 | 要問い合わせ |
10.Customa!/株式会社アイバス
顧客管理システムCustoma!クラウド|1社で月額9,980円の安いCRM・SFA
- 問い合わせ履歴データベースからリアルタイムに回答ができる。
- お客様に対応した担当者情報の管理が可能。
- 1社でアカウント無制限。
初期費用 | ライトプラン 税込21,557円 プレミアムプラン 税込38,448円 |
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料金プラン | ライトプラン 月額費用10,778円 プレミアムプラン 月額費用19,224円 |
主要機能 | 顧客管理機能 お客様担当者管理 コメント機能 問い合わせ履歴データベール お客様ポータル機能 など |
導入企業 | 要問い合わせ |
導入社数 | 要問い合わせ |
問い合わせ管理システムの選び方のポイント
自社の条件に合ったシステムを選ぶためには、以下のポイントを基準にしましょう。
それぞれについて解説いたします。
自社が持っている課題を解決できる機能があるか
問い合わせ管理システムを選定する際には、自社が求める機能を備えているかをあらかじめ確認する必要があります。
問い合わせ管理システムは、あらゆる問い合わせを一元化する以外の機能も搭載されています。
たとえば、導入目的を「問い合わせ対応の効率化」と「対応品質の向上」の2つにわけたとき、それぞれの目的に合った機能例は以下の通りです。
導入目的 | 機能例 |
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問い合わせ対応を効率化 | 自動回答機能、担当者振り分け機能、ステータス管理機能、チャットボット機能 |
対応品質を向上 | アラート機能、二重対応防止ロック、よくある質問の回答のテンプレート機能、ダッシュボード機能 |
中には、問い合わせのデータを集計し、グラフにして集計できる分析機能が搭載されている問い合わせ管理システムもあります。
上記のように、システムによって搭載されている機能は異なります。そのため、自社がどのような課題を持っているか明確にした上で、その課題が解決できる問い合わせ管理システムがどれか確認しましょう。
活用するメンバーにとって使いやすいかどうか
長期的に使っていくためには、普段活用することになるメンバーにとって扱いやすいシステムかどうかが重要です。
機能が豊富でも、使い方が複雑であるため、かえって問い合わせ対応に時間がかかってしまう可能性もあります。
具体的に言うと、画面を見ただけで直感的に使い方がわかるぐらい操作性が良いシステムが良いでしょう。
実際に使ってもらわないとわかりにくいため、無料トライアル期間で試してみるとわかりやすいです。
対応しているチャネルの範囲
その問い合わせ管理システムがどのチャネルに対応しているか確認しましょう。
システムによってはメールのみ扱っているものもあれば、電話やSNSなどのチャネルも一元化できるものがあります。
色々なチャネルで問い合わせ対応しているという企業であれば、そのチャネル全てに対応している問い合わせ管理システムを選ぶようにしましょう。
参考:【2024年版】カスタマーサポートツール20選を比較!比較表・無料ツールも紹介
問い合わせ管理システムに関するよくあるご質問
問い合わせ管理システムの導入を検討中の方に役立つQ&Aをまとめています。
Q. 問い合わせ管理システムとは何ですか?
A.問い合わせ管理システムは、顧客からの問い合わせを一元管理し、対応効率を向上させるためのツールです。
Q. 問い合わせ管理システムを導入するメリットは何ですか?
A.問い合わせ管理システムのメリットは、問い合わせ対応時間の短縮、顧客満足度の向上、業務の見える化、情報漏洩防止などがあります。
Q. 問い合わせ管理システムの主な機能は何ですか?
A.問い合わせ管理システムの多くは、問い合わせの一元化やチケット管理、ステータス管理などの機能が含まれています。その他にも、対応履歴管理や自動返信などの機能にも含まれている場合があります。ただ、各システムの仕様は異なるため、詳細は提供元にお問い合わせください。
Q. 無料で利用できる問い合わせ管理システムはありますか?
A.無料プランの問い合わせ管理システムはあります。ただ、無料プランだと使える機能が制限されている場合があるので、問題なく使えそうか導入前に提供元にお問い合わせください。
Q. 問い合わせ管理システムの料金相場はどのくらいですか?
A.全体の相場は不明ですが、LISKULでリサーチしたサービスの中では、1ユーザーあたりの月額料金は9,000~10,000円のものが多いです。詳しくは提供元にお問い合わせください。
まとめ
今回の記事では、おすすめの問い合わせ管理システムと選び方のポイントを紹介しました。
問い合わせ管理システムは、企業に届く問い合わせをシステムで一元できるサービスのことを指します。
問い合わせ管理システムを導入することによって、問い合わせ対応の負担を軽減できるだけではなく、対応ミスの防止や対応品質の向上を目指せます。
自社の条件に合った問い合わせ管理システムを選ぶためには、機能性や操作性、対応チャネルの範囲などを確認しましょう。