GoogleマイビジネスとGoogle広告の連携における効果と設定方法

店舗ビジネスの集客活動において重要視されている「Googleマイビジネス」ですが、Google広告との連携が可能です。

Google広告と連携を行うことで、Googleマップ上に広告掲載を行うことができ、マイビジネスの露出量を高め、費用対効果の高い店舗集客を行うことが可能です。

効果が期待できる施策ではありますが、Google広告だけでなく、Googleマイビジネスの活用が必須となり、運用ハードルが上がるため実施に至っていない店舗事業者も多くいる状況です。

本記事では、GoogleマイビジネスとGoogle広告を連携すると何ができるのか?どのような成果につながるのか?設定にどのような手間がかかるのかについて、店舗ビジネスのGoogleマイビジネスの支援を行っている筆者が解説します。

GoogleマイビジネスとGoogle広告の連携におけるメリットと必要な手順をご理解いただき、すぐに運用に活用ができるようになります。

Googleマイビジネス自体について知りたい方は以下記事もご参照ください。
参考:Googleマイビジネスとは?活用すべき理由から登録方法まで解説

監修者

光山 誠一(みつやま せいいち)

大手Webマーケティング会社、シナジーマーケティング社で従事した経験を経て、2021年よりSO Technologies株式会社に参画。累計30,000店舗以上に対して支援を実施している多店舗向け集客支援サービス「ライクル」のマーケティング活動に従事。年間約70件以上Googleビジネスプロフィールの運用に関するセミナーに登壇。

インタビュー:広告会社が知っておきたいGoogleマイビジネスの集客効果と提案する上での課題とは?


Googleマイビジネスと広告を連携するメリット

GoogleマイビジネスとGoogleアカウントを連携するとどのようなメリットや効果が得られるのかを把握しましょう。

1.Googleマップや検索に広告を表示できるようになる

GoogleマイビジネスとGoogle広告を連携することで、ローカル検索広告を表示できるようになります。

ローカル検索広告とはGoogleマップやGoogle検索上に表示される広告です。

来店を検討して店舗の情報を調べているユーザーに対して、競合店舗よりも優先的に掲載されるようになるので、効果的に来店検討ユーザーへのアプローチを行うことが可能となります。

ローカル検索広告については、以下で詳しくまとめています。

参考:ローカル検索広告とは?3つのメリットと、実際に始めるための広告設定ステップ

2.広告に住所情報が追加される

リスティング広告を出稿した際に、広告と一緒に住所や地図などを表示できるようになります。

サンプル▼

上記の住所をクリックすると、Googleマップへ遷移し、Googleマイビジネスの情報を確認ができます。店舗への行き方などの情報を調べる手間が省けるため、来店率の向上が期待できます。

また広告表示においても検索画面における占有面積を拡大し、クリック率向上にもつながることが期待できます。

3.来店コンバージョンが計測可能に

広告経由で来店したユーザーを計測するための来店コンバージョンの計測が可能となります。

来店コンバージョンは、Google アカウントにログインしているユーザーが店舗の広告を閲覧・広告をクリック・閲覧した後で、ユーザーが来店につながったかを計測することが可能となります。

来店コンバージョンを計測することで、広告の費用対効果の可視化や、自動入札の最適化に寄与することができます。

Google広告を活用した来店促進施策の費用対効果を高めていくためには必須の取り組みとなります。


引用:来店コンバージョンについて|Google広告ヘルプ

4.店舗の位置情報を活用した広告配信が可能に

Googleマイビジネスの登録されている住所と、ユーザーの検索する場所に応じ、効果が高いと判断された情報が広告表示されます。

Google側で来店確率が高い店舗を最適化し、表示するため、広告の成果向上を見込むことが可能です。

参考:Google広告による店舗集客を最大化させるGoogleマイビジネスの活用法


Googleマイビジネスと広告を連携する手順

続いてGoogleマイビジネスとGoogle広告を連携する手順を解説します。

1.Googleマイビジネスの登録

Google広告との連携にあたってはGoogleマイビジネスの登録が必要です。

Google広告との連携自体は、ビジネスオーナー認証ができていなくても、一部の機能は活用が可能です。しかしオーナー認証を行うことで、Googleマイビジネスの情報を管理・更新を行うことが可能となり、結果的にGoogle広告の効果を高めることが可能となります。

Googleマイビジネスの登録に関しては、以下記事で詳しく解説しています。

参考:Googleマイビジネスとは?活用すべき理由から登録方法まで解説

2.オーナー認証の確認

続いて、ビジネスオーナー認証が行えているかを確認しましょう。前述した来店コンバージョンの計測に関しては、Googleマイビジネスのオーナー認証が必要となります。

Googleマイビジネスのオーナー認証の流れは以下をご参照ください。

参考:Google 上のローカル ビジネスのオーナー確認を行う|Googleマイビジネスヘルプ

3.住所表示オプションを設定する

続いて住所表示オプションを設定します。

住所表示オプションは、Google広告の広告表示オプションです。Google広告の管理画面から、住所表示オプションを設定し、Googleマイビジネスを連携させることが可能となります。

連携させるためには、管理しているGoogleマイビジネスのアカウントを選択します。また別で管理者がいる場合は、アカウントのアクセス権をリクエストを行うことで、連携が可能となります。

詳細は以下の記事をご参照ください。

参考:住所表示オプションについて|Google広告 ヘルプ

4.ローカル検索キーワードでの広告出稿を行う

Google検索広告出稿時に、Googleマイビジネスの登録と住所表示オプションが追加されていれば自動で広告が掲載されます。

Googleマイビジネスの情報が広告表示をされるのは、店舗情報を調べるためのキーワードが対象となります。

現在検索広告を行っている場合は、ユーザーが店舗情報を調べる際に利用する可能性が高いビジネス拠点名の情報や、地域の掛け合わせキーワードなどが、出稿している検索キーワードに含まれるかを確認し、必要に応じて追加を行いましょう。

キーワードの種類
地域の掛け合わせキーワード京都 海鮮
場所のキーワード海鮮居酒屋
店舗名海鮮居酒屋●●京都店

Googleマイビジネスと広告連携時の注意点

GoogleマイビジネスとGoogle広告を連携させたときの注意点をご説明します。

Googleマイビジネスと連携した広告配信は単体では実施できない

Googleマイビジネスと連携した広告配信は、独自の広告メニューが存在しているわけではなく、通常のリスティング広告に対して住所表示オプションを設定することで可能となります。

住所表示オプションは、広告表示オプションといわれる、通常のリスティング広告の効果を高めるために設定するオプションメニューとなります。

参考:10年運用実績のある専門家が教える!Google広告主要プロダクト16選

そのため、Googleマイビジネスと連携した広告配信を実施する際には、通常のリスティング広告の配信が必要であることを留意しておく必要があります。

また、予算の設定なども独自に設定できるわけではないため、あくまで従来の広告のオプションであることを認識し、取り組んでいく必要があります。

効果測定を行うためには、Google広告のレポート設定が必要

Google広告で、Googleマイビジネスと連携した広告の成果を計測するためには、Google広告のレポート設定が必要です。

効果を計測するためには、Google広告で該当のキャンペーンや広告グループを選択し、クリックタイプごとの実績から、Googleマイビジネスと広告を連携したことにより掲載される広告の数値を確認することが必要です。

Google広告の管理画面にアクセスし、レポートで「クリックタイプ」を選択し、以下数値を計測しましょう。

Googleマイビジネスの掲載情報を管理する

Googleマイビジネス上の掲載されている情報を正しく管理する必要があります。

Google広告と連携した際に表示されるのは、Googleマイビジネスの情報となります。そのため、Googleマイビジネスの掲載情報が誤っていたり、魅力的な情報が掲載されていないと、広告連携を行っても機会損失につながる可能性があります。

Google広告とGoogleマイビジネスを連携する際には、Googleマイビジネス上の掲載されている情報を管理し、ユーザーにとって有益な情報提供ができるかを確認するようにしましょう。

参考:Googleマイビジネス攻略ガイドブック【多店鋪・チェーン店向け】


まとめ

GoogleマイビジネスとGoogle広告を連携することで、ユーザーが店舗情報を収集しているタイミングでの広告掲載を行うことが可能となり、来店促進の効果を高めることが可能となります。

また、Googleマイビジネスの掲載情報の充実は広告の効果を高めることに直結します。広告の効果を高める観点でも、Googleマイビジネスの運用には力を入れていくことをオススメします。

GoogleマイビジネスとGoogle広告の連携は、まだまだ取り組めている企業が多いとはいえず、取り組めばチャンスが大きい領域です。

また実施のハードルは高くなく、すぐに開始できる施策になりますので、Google広告を実施されている店舗ビジネスの広告に携わられている方は是非お取り組み頂ければと思います。

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