検索エンジン最適化(SEO)の仕組みとやるべき3つの対策を紹介

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サイトを作成する上で、検索エンジン最適化(SEO)という単語をよく聞くと思いますが、検索エンジンはどのような考えや仕組みで成立しているのかご存知でしょうか。

Googleがどのようなルールでアップデートやアルゴリズムの最適化をおこなっているのか分かると、「これは本当に有効な施策なのだろうか」と迷わなくなり、効果がある対策だけ実践することができます。

今回は初心者の方向けに、検索エンジンを最適化していく上での仕組みや、検索エンジンの役割、やるべき対策とペナルティについてご紹介いたします。

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検索エンジン最適化とは、検索結果に上位表示されることを狙う対策

検索エンジン最適化のSEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、検索結果でWebサイトがより上部(高い検索順位)に表示されるための施策を指します。 検索結果でサイトが上位表示されれば、見込み客にアプローチできたり、広告と同等、あるいはそれ以上の集客効果を得られる可能性が高まります。

Googleはユーザーを重視して検索結果を決めている

検索エンジンで何位に表示されるかは、検索エンジンの開発者の考える上位表示のルールによって変わります。 そのためまずは現在、世界でもっとも使われている検索エンジンであるGoogleがどんな考えなのかを知ることが重要です。Googleの共同創設者のラリー・ペイジは以下のようなことを述べています。

完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである。 引用:Google 検索の仕組み | 便利な検索サービス

このようにGoogleはユーザーをとても重要視しているため、「ユーザーにとって使いやすい」「ユーザーのためになる」コンテンツなど、ユーザーを重視したサイトの制作が重要です。 Google公式のGoogle検索に関する情報がまとめられているページもあります。前提知識に合わせて学習プログラムを選択してじっくり学べる内容になっているのでお時間のある方はあわせて参考にしてみてください。 参考:ドキュメント  |  Google Developers


3つのステップで分かる検索エンジンの仕組み

検索エンジンはどのように検索結果を表示させるのでしょうか?簡単に検索エンジンの仕組みを説明します。 Webサイトをつくってから検索結果に表示されるまでには、大きく分けて3ステップがあります。 参考:Google 検索の仕組み(入門向け) | Google 検索セントラル  |  Google Developers    中小企業にSEOは必要か?プロが語る集客方法とリスクヘッジ

ステップ1.Webサイトの情報を収集する「クローリング」

クローラーと呼ばれる検索ロボットがインターネット上にある、あらゆるページを巡回し、情報を取得していきます。この巡回作業を「クローキング」と呼びます。 クローラーは効率よく、ページからページへのリンク等を辿っていきます。しかしインターネット上では1日に数十億のページが作られているといわれており、膨大な数のページが存在しています。そのためクロールするに値しないようなページは、情報を取得してくれない場合もあります。 またWebサイトを作っただけで勝手にクローラーが発見し、巡回してくれるわけではありません。Webサイト内の各ページも巡回しやすいようにする必要があります。

クロールしてもらいやすくする対策例

・検索エンジン用のサイトマップであるXMLサイトマップ(sitemap.xml)の作成 ・パンくずリストの設置 ・外部サイトからリンクが集まる良質コンテンツの作成

ステップ2:情報をデータベースに格納する「インデックス登録」

クローラーが情報を集めただけでは、検索結果には表示されません。クローラーによって集められた情報は整理整頓され、データベースに格納されます。このデータベースに格納される作業を「インデックス登録」と呼びます。 情報を収集するだけなく、情報を整理し格納するので、インデックス登録には少し時間がかかる傾向があります。また全ての情報が登録されるわけではなく「既に同じコンテンツが存在する」「内容が薄い」などの理由でインデックス登録されない場合があります。

インデックス登録させやすくする対策例

・文書構造(title、hタグ、本文)のしっかりしたコンテンツ ・重複ページの有無確認 ・オリジナル情報の掲載

ステップ3.ユーザーの検索するキーワードとデータを照らし合わせてスコア付けする「スコアリング」

ユーザーが検索するキーワードとインデックス登録された情報を照らし合わせて、スコア付けがされ、検索結果に表示されます。 このスコア付けをする作業を「スコアリング」、スコアリングのルールを「アルゴリズム」と呼びます。アルゴリズムは日々変化していると言われています。 参考:品質スコアとは?改善するメリットと上げるためのポイント3つを解説

よいスコアリングをされるための対策例

・テーマに沿ったコンテンツの提供 ・オリジナルでユーザーにとって価値あるコンテンツの提供


検索エンジン最適化でこれだけはやること・ペナルティになること

3つの検索エンジン最適化ポイント

そもそも検索エンジン最適化には2つの考え方があります。「内部施策」と「外部施策」です。 ・内部施策=コンテンツやHTMLの記述など、自分のサイト自体を改善して検索エンジンから評価されやすくする ・外部施策=外部のサイトから被リンクを集めて自分のサイトへの評価を高める 今回は自分でコントロールができる「内部施策」について説明します。

検索エンジン最適化でまずは行いたい内部施策

1.titleタグに対策キーワードを盛り込む

言わずもがなという箇所ですが、titleタグは検索結果で出てくるサイトの見出しとなります。この箇所が対策キーワードを入っているか?見栄えが良いように30文字程度で書かれているかチェックしましょう。

2.URLを正規化する

URLの正規化とは、「同じページなのに複数のURLが存在している場合、そのURLをひとつにまとめること」です。 例)www.あり、なし 1つにまとめた後に、検索エンジンに正規のURLを伝えます。異なるURLのままだと検索エンジンが別のページと認識してしまうため注意しましょう。

3.画像にaltタグを埋め込む

検索エンジンは文字を読むことができても、埋め込まれている画像やフラッシュの中身までは認識できません。そのためaltタグを使って、画像などの中身を伝えます。 altタグに画像と関係ない内容を入れるとペナルティが入るので、その点は注意しましょう。

3つのペナルティポイント

ペナルティとなるのは、前述した「Googleが目指す理念」に反するようなWebサイトです。 一度ペナルティの判定を受けると、数ヶ月~1年以上もの長期間に渡り検索順位が上がらないケースもあります。

検索エンジン最適化で行うべきでない3つのペナルティポイント

1.隠しテキストをいれない

ユーザーに見えない範囲で対策キーワードを過剰に入れるような施策を指します。これもスパムとみなされますので気をつけましょう。

2.過剰にワードを盛り込まない

これは1にも関係しますが、対策キーワードを文章に沢山入れればいい、というものではありません。不自然な大量の対策ワードはペナルティの対象になります。

3.関係のないリンクを過剰に貼らない

検索エンジンはこのサイトが外からどのように評価されているのかをも確認しています。関連性のない被リンクが過剰にあるとペナルティ対象になります。 参考:SEO基礎対策+スパム診断|できてないとヤバイかも!?


これも押さえておけばカンペキ!LISKULのSEOガイド

LISKULでは過去にもSEOのお役立ち情報をまとめています。こちらも参考にすれば周辺の知識が強固されるかと思います。

コンテンツSEO系情報

下記の記事では実際に検索エンジンで上位に表示されるコンテンツの作成手順が記載してあります。コンテンツの制作から見直したい方はご覧ください。 参考:コンテンツSEOで失敗しないために…コンテンツSEOの成功事例と具体的な手順 コンテンツマーケティングとSEO対策を組み合わせた「コンテンツSEO」は新規顧客も獲得できます。詳しくはこちらをご覧ください。

ツール系情報

検索エンジンの最適化をしていくために活用できる便利なツールをまとめています。無料で使用できるものがほとんどなので、ぜひ参考にしてみてください。 参考:初めてでもすぐに使える!初心者向け無料SEOツール10選    【2023年最新】コンテンツマーケティングツールおすすめ4選を比較

コンテンツの制作方法

弊社のLISKULでも、特定のキーワードで検索するユーザーのニーズを考えて、その問題を解決できるような記事を目指して制作した結果、現在では上位に表示されている記事が多くあります。 実際にLISKULを進めていった、具体的な手順も公開しているので、ぜひ参考にしてみてください。 参考:コンテンツマーケティング開始10ヶ月で100万UUを実現した手順を公開 参考:自社メディア「LISKUL」の運営事例を公開!2年間で450万人に見ていただきました。

地方企業・中小企業がSEOで集客していくための情報

参考:中小企業にSEOは必要か?プロが語る集客方法とリスクヘッジ


まとめ:良質なコンテンツをユーザーに届けるためにも最適化が必要

ここまでみると検索エンジンはコンテンツを探しているユーザーにとって良質なモノを見つけやすくしてあげるために、適切に評価する仕組みが備わっていることが分かります。 最終的には、評価される良質なコンテンツをユーザーに届けることが大事ですが、それを届けるためにクロールやインデックスの最適化が必要となります。