コンテンツマーケティング開始10ヶ月で100万UUを実現した手順を公開

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最近、「コンテンツマーケティングやりませんか?」という営業電話がよくかかってきませんか?

Webマーケティング業界では今、コンテンツマーケティングが大ブームです。

外部リンクに頼ったSEOの効果が限定的となり、リスティング広告のクリック単価が上昇している中、次の手段として有望と言われていますが、実際のところは、どうなのだろう…と思っていませんか。

そこで、本記事では、当社が実際に2014年の1月から約10ヶ月の間コンテンツマーケティングに取り組んで体験してきたことを共有します。

一般的な成功事例ではなく、実際に自社で取り組んで失敗を重ねながら取り組んできた実体験をお伝えします。少しでもご参考になれば幸いです。


【結果①】開始10ヶ月で100万UU突破

まずは、結果を先にご覧ください。以下のグラフはご覧頂いているLISKULのUU数の推移です。

開始10ヶ月で累計100万UUを達成することができました。

【2014年1月27日~10月20日のデータ】
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ちなみに、直近の2014年9月はPVが34万UUが22万という結果となっており、当初想定していた以上の集客ができています。

【2014年9月のデータ】
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【結果②】「リスティング広告」でSEO1位※2014年10月27日時点

本記事執筆時点では、「リスティング広告」でGoogle検索するとLISKULの記事が1位に表示されています。

一時的なことかもしれないので、一概に喜べないのですが、リスティング広告を中心にWebマーケティングの支援を生業としている当社にとって「リスティング広告」は最も上位に表示したいキーワードです。

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この他にも、ランディングページで3位、キーワードプランナーで2位など、リスティング広告に関連するキーワードでのSEO上位表示ができています。
※いずれも2014年10月27日時点

 


【結論】サイトのパワーを高めて、質の高い記事を更新する

このような結果を実現した要因としては2つのポイントがあると分析しています。

(1)サイト自体のパワーを高める
(2)質の高い記事を執筆する

この2つのポイントは特に目新しいものでも何でも無く、SEO関係のブログを読めば、どこにでも書いてあることです。
しかし、それを愚直に実施することで、本当にSEOで上位が取れるようになるということを身をもって証明できたことになります。


【よくある質問】なぜSEOに注力したのか?

LISKULではコンテンツマーケティングを実施するのにあたりSEOによる集客に注力しました。

ソーシャルメディアが全盛で「ユーザが検索をしなくなっている」とも言われている中、なぜあえてSEOに注力したのかと疑問に思われるかもしれませんが、理由は簡単です。

せっかく役に立つような記事を書くのであれば数日で見られなくなるよりも、ずっと読んでもらえた方が嬉しいからです。

SEOで上位表示が実現できれば、過去に書いた記事でも検索エンジン経由でトラフィックが集まるので、一度書いてしまえばその後は、順位が下がらなければ安定的にトラフィックが集まります。

しかし、ソーシャルメディアに注力した場合、拡散しても2~3日でトラフィックが無くなってしまうため、賞味期限がとても短くなってしまいます。

したがって、ソーシャルにトラフィックを依存した場合には、毎日更新し続けなければトラフィックを維持することが難しくなります。ソーシャルメディアは「走り続けなければいけない」という覚悟が必要な手法です。


【手法①】サイト自体のパワーを高めるために毎日更新

サイトを立ち上げて最初にやったことは、毎営業日記事を更新することです。
LISKILのドメインは新規に取得したため、ドメインの評価も低く、サイトパワーが全くない状態でスタートしました。

サイトパワーを持つためには、一般的に2つの条件が必要だと言われています。

(1)更新頻度
(2)ナチュラルリンク/ソーシャルシグナルの獲得

そのため、毎日(正確には毎営業日)更新しながら、ある程度ソーシャルでの拡散を狙った記事を執筆していきました。
大半は空振りに終わりましたが、以下の記事が多くの「いいね!」や「リツイート」を獲得することができました。

◆サイト開始~3ヶ月の期間でソーシャルで拡散した記事
【2014年版】Webマーケティングに役立つ無料分析ツール厳選5つ
勝てるバナーレイアウト20選!│レイアウトに悩んだ時の虎の巻


【KPI①】Webマスターツールのクロール数

サイト開始~3ヶ月程度のサイトパワーが弱かった時期にウォッチしていたKPIは、GoogleWebマスターツールのクロール数です。

これも多くのSEO関係の記事などで言及されていますが、1日のクロール頻度が多いと上位表示されやすい傾向にあるようです。以下は立ち上げ当初~3ヶ月程度のクロール頻度の数値です。

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最初は0だったクロール数が、3ヶ月後には100を超えるようになってきました。なかなか目に見える結果の出なかった開始当初は、このクロール頻度の増加が励みとなりました。

そして、6ヶ月を超えた頃のクロール頻度の数値が以下です。

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クロール頻度も1000に近づき、この頃になると、過去更新した記事が、多くのキーワードで上位表示されるようになり、新しく書いた記事もすぐに1ページ目に上がってくるようになりました。


【体制】社内の有志9名を中心に執筆開始

この頃は社内の有志9名を中心に執筆していました。それぞれ担当業務を持ちながら空き時間を見つけて執筆していました。

毎営業日更新していたので、概ね2週間に1記事のペースです。私も主力としてバリバリ記事を書いていたのですが、記事を書いても検索上位に上がってくるわけでもなく、自分の書いた記事が良かったのかどうかもわからず、本当につらい時期でした。

この時期、業務が忙しい中、執筆してくれていた有志社員の皆さんには本当に感謝しています。


【よくある質問②】外部のライターは使っていないの?

LISKULでは外部のライター使っていません。

理由はWebマーケティングの専門知識を持ったライターの方が見つからなかったのと、率直に予算があまりなかったためです。そもそも自社のノウハウを発信することが目的だったので、あまり深く検討もしませんでした。

この後の記事の書き方の説明でも触れますが、やはり専門家が書いた記事なのかどうかは、読者、ひいてはGoogleにも見透かされてしまうのではないかと思っています。

また、当社がリスティング広告のサービスをお客様に提供しているという中、間違ったことやレベルの低い表層的なことを書いてしまうとお客様の信頼を失ってしまう、という事情もありました。元々意図せず結果的に完全内製となりましたが、今となっては内製したからこそ上手く行ったのではないかと考えています。


【手法②】質の高い記事を執筆する

サイトパワーが高まったら、あとは質の高い記事さえ執筆できれば検索結果の上位に記事が上がってきます。

記事の「質」というと定義がなかなか難しいですが、SEOに限定すれば「質」とはGoogleの評価だと言えます。

では、Googleはどういう記事を高く評価するでしょうか。Googleは、「検索しているユーザのニーズに応えている記事」を高く評価していると言われています。そのため、そのキーワードで検索しているユーザが何を求めているのか?を考えて記事を書くようにしています。

例えば、「カスタマージャーニー」で検索しているユーザは、「カスタマージャーニー」という言葉の意味や概念を手っ取り早く理解して、具体的に自社に適用するにはどうしたらいいか、というようなニーズを持っていると想像できます。

そのニーズに応えられるように書いた記事が以下です。

カスタマージャーニーを理解・活用する 3スライド+5サイトまとめ

今読み直すと、わかりにくい点も多い記事ですが、書いた当時は最もよくユーザニーズに応えられており、検索結果も1位表示されていました。
※その後、他のサイトで、もっと良い記事が執筆されたたためか、今現在は順位が下がっています。


【ポイント①】ユーザのニーズを捉えるためには、検索結果を分析する

検索しているユーザのニーズをどのようにして捉えるかというと、現時点の検索結果を参考にします。

今、特定のキーワードで検索して1位に出ている記事やページは、Googleが現時点で最もユーザのニーズに応えていると評価していると想像できます。

もちろん、サイト自体のパワーが圧倒的に高いことが理由で上位表示されていることもあるので、100%ではありません。それでも、上位20位くらいまでに上がっている記事やページを見ていくことで、検索しているユーザがどのような情報を欲しているのか概ね想像することができます。


【ポイント②】レベルの高い専門知識や経験を持った人が、素人にもわかりやすく書く

ユーザのニーズを捉えられたら、それに応えられるように記事を書きます。

その際、その分野に関する専門知識を持った人が素人にもわかるように書くことがベストだと考えています。

専門知識を持って経験も豊富な場合、過去の経験を引用し、事例を交えながら記事を書けるので圧倒的に強いと考えられます。

もし、専門知識があまりない場合でも、本を読みネットで情報を集めて、勉強しながら書くことで知識のなさを埋めています。しかし、その場合、執筆に通常の3倍程度の時間がかかってしまいます。

基本的には自社で持っている独自性のあるノウハウを出し惜しみせず、読み手にとって本当に役に立つことを書いていくことが重要だと考えています。


【ポイント③】売り込みをしない。持論を書かない。

ブログを読んでいる人に「これは企業の売り込みだ!都合のよいことばかり書いている!」と思われたら、信頼を失いニーズに十分に応えることが難しくなります。

そのため、記事では、自社の商品やサービスの売り込みはせず、100%ユーザのニーズに応えられるように書きます。

また、書いているうちに、自分の意見や持論を書き始めていることが多いのですが、それもNGです。

読み手は持論が聞きたいのではなく、自分の関心事が知りたいのです。運良く持論と関心事が一致すれば良いのですが、なかなか一致することはありません。その一方で記事の内容には独自性が求められます。このあたりのバランスがいつも頭を悩ますポイントです。

上記3つのポイントを押さえ、検索しているユーザのニーズに100%応えようとしながら記事を書いています。


【よくある質問③】コンテンツマーケティングのサービスはやらないの?

当社がリスティング広告を中心にネットマーケティング支援を提供していることもあり、コンテンツマーケティングに興味のあるお客様から数多くご相談を頂きます。

お取引のあるクライアント担当者の方からのご相談やご質問を無償で受けていますが、現段階では対価をもらう形でのサービスは実施していません。

理由は2つです。
(1)クライアントのサービスの専門家で無いため、良い記事が書けないし、評価することもできない
(2)ここに書いてあるノウハウが全てであり、他に説明することがない

せっかく結果が出て、ノウハウも蓄積されているのですが、ノウハウが蓄積されればされるほど、専門性が高くなければ良い記事が書けないとい現実を体験しているため、専門外の分野の監修をすることが非現実的という確信を持ちつつあります。

では、業種やサービスに依存しない部分の研修などのサービスを提供したらどうか、という意見もあるのですが、上記に書いてあることが全てであり、話すことがありません。

どちらかというとノウハウよりも、記事を愚直に執筆するなどの実行面がハードで、いかに実行をやり抜くかという体制や意志が重要だと考えています。

また、手がけているコンテンツマーケティングが自社の1サンプルしかないため、汎用性のあるノウハウかどうかも分からない状態であること。

実績が出ているのはあくまでSEOを中心とした集客部分でしかないため、責任を持ってコンテンツマーケティングというサービスを提供することが難しいと判断しています。

※現段階では、LISKULにスポンサード・コンテンツという形で、Webマーケティングに関連するサービスを提供している同業者の専門家の方にLISKULに記事を書いていただくというサービスのみ提供しています。
しばらく無料で提供していますので、ご興味のあるWebマーケティング関連企業の方はお問い合わせください。


コンテンツマーケティングに関するよくあるご質問

コンテンツマーケティングでお悩みの方に役立つQ&Aをまとめています。

Q.コンテンツマーケティングを始める前に考えるべきことは?

A.最初に目標を明確に設定することが重要です。ビジネスのどの部分にコンテンツマーケティングを適用したいのか、どのような成果を期待するのかをはっきりさせることで、戦略がより効果的になります。

Q.効果的なコンテンツを作るためのコツは?

A.ターゲットオーディエンスをしっかりと理解し、そのニーズに応えるコンテンツを作成することが鍵です。検索行動やSNSでの関心に基づいて、役立つ情報や解決策を提供するコンテンツが効果的です。

Q.コンテンツの量と質、どちらが重要ですか?

A.どちらも重要ですが、質を優先すべきです。低品質のコンテンツを大量に作成するよりも、少量でもターゲットに価値を提供できる高品質なコンテンツの方が効果的です。

Q.コンテンツマーケティングで避けるべき失敗例は?

A.読者のニーズを無視した自己中心的なコンテンツや、売り込みに過ぎるものは避けるべきです。また、更新頻度を保たないことや、ターゲット層が曖昧なまま進めることも失敗の原因となります。

Q.コンテンツマーケティングのKPI(重要業績評価指標)は何ですか?

A.KPIには、ウェブサイトのトラフィック、リード獲得数、エンゲージメント率、ソーシャルシェア数、コンバージョン率などがあります。目的に応じて適切な指標を設定し、定期的に評価することが大切です。


【まとめ】手法は簡単。実行が難しいのがコンテンツマーケティング

いかがでしたでしょうか。

書いてある手法は、すでにSEOやコンテンツマーケティングのブログなどで数多く語られていることばかりです。目新しいものは1つもありません。

しかし、質の高い記事を執筆し、更新し続けることは想像以上に大変でした。もちろん、当社の取り組みが唯一の正解というわけではないので、もう少し楽に成功する方法もあるかもしれません。

当社の取り組みが少しでも参考になれば幸いです。