思わずシェアしたくなる!面白いSNSキャンペーン事例6選&3つの成功ポイント

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SNSキャンペーンをしたい!…だけど初めてで、SNSアカウントも持っていないからSNSキャンペーンが成功するイメージが湧かない、と思っていませんか?

本記事では、ARを通じたSNSキャンペーンの支援をはじめ、マーケティングツールを提供しているスターティアラボが、面白い企画を絡めたSNSキャンペーンの事例を紹介します(ARについて解説したサービス資料)。

さらに成功ポイントも紹介し、初めての方にも企画立案しやすいようにまとめたので、ぜひご参考ください。


SNSキャンペーンはユーザーが思わずシェアしたくなるような企画を絡めるべき

SNSキャンペーンと言えば、「企業アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#○○○」を付けて投稿すると、抽選でプレゼントが当たる」というキャンペーンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし、この様なSNSキャンペーンでは「豪華なプレゼントが当たる」もしくは「既にフォロワーが多くいるような企業アカウント」でないと成功しにくいのが現状です。

近年、「コト消費」「共感マーケティング」というワードも出てきているように、体験できること・参加できることに重点を置くユーザーが増えてきており、SNSキャンペーンにおいてもユーザー参加型のキャンペーンが好まれる傾向が見られます。

そのため、SNSキャンペーンを成功させるためには、従来のハッシュタグを付けてSNSへの投稿を促すだけではなく、ユーザーが思わず「おもしろい!」「シェアしたい!」となるような企画を絡めることが重要となってきています。

ユーザーに「おもしろい!」「シェアしたい!」と思わせるキャンペーンを作成するためには、キャンペーンの効果測定だけでなく、、アカウントのフォロワー推移や、投稿推移などアカウントの分析が必要です。


面白い7事例

それではユーザーが思わずSNSへシェアやSNSキャンペーンに参加したくなる企画とはどのような企画なのでしょうか。おもしろいSNSキャンペーン企画の事例を6つご紹介します。

事例1.プレゼントキャンペーンでフォロワーを1242人増加!

フォローしてくれたユーザーを対象に、抽選などでプレゼントを配布するプレゼントキャンペーン。

プレゼントキャンペーンには「フォロワーの質が下がるのではないか?」という懸念がつきものです。

しかし、この事例ではコラボプレゼントキャンペーンを行うことによって、むしろキャンペーン後にエンゲージメント率が上昇しています。

また、コラボプレゼントキャンペーンは通常のプレゼントキャンペーンに比べて、約12倍の1242人のフォロワーが増加しました。

利用SNS:Instagram

事例2.投稿した写真がモザイクアートに! #エブリデイピカブイ

ポケモン事務局のTwitterアカウントをフォローし、ピカチュウ・イーブイと写っている写真を「#エブリデイピカブイ」とハッシュタグを付けて投稿すると、投稿された写真でピカチュウとイーブイのモザイクアートが作られる企画。

写真はピカチュウかイーブイと写っているものであれば何でも投稿できますが、イベント期間中、「隅田川花火大会(東京)」や「ピカチュウ大量発生チュウ(横浜)」などのリアルイベントで、ピカチュウやイーブイのうちわやフォトスタンディなどのグッズが用意されており、モザイクアート展示会場やその他イベント会場への集客にも繋がりました。

また、投稿された写真の中から抽選で5名に、「ピカブイのピンズセット」がプレゼントされました。

利用SNS:Twitter Instagram
投稿数:5340件

事例3.渋谷の街頭ビジョンで投稿した動画が放映される #もののけついてんね

今10代~20代の若者の間で大人気のSNS「TikTok」に、J:COMの“もののけ”キャラクター「ざっくぅ」と一緒に踊っている動画を投稿するキャンペーンです。

ハッシュタグ「#もののけついてんね」を付けて投稿された動画の中から、「いいね」が最も多く付いた動画と、最も「ざっくぅ」と仲がよさそうに見える動画が選ばれ、渋谷のスクランブル交差点の街頭ビジョンで放映されました。

TikTokでは「#広告で有名になりたい」というハッシュタグが流行しているため、1日あたり約23万人が通行するスクランブル交差点で自分の動画が放映されるこの企画は、TikTokユーザーにキャンペーン参加のメリットを感じさせる企画となりました。

利用SNS:TikTok
投稿数:約900件

参考:「Tik Tok」投稿動画を渋谷の街頭ビジョンで放映!9月11日(火)よりキャンペーンスタート|J:COMのプレスリリース

事例4.Twitter鬼ごっこ 麒麟 グリーンラベル #イインダヨ #グリーンダヨ

ハッシュタグ「#イインダヨ」を付けて投稿し、30分以内に公式アカウントから「#グリーンダヨ」と返信されなかった人にプレゼントがもらえる企画です。

公式アカウントの「おに」から逃げ切った人の中から抽選で毎日100名に端麗グリーンラベル350ml缶6本パックがプレゼントされ、投稿数は3万件超、キャンペーン参加者は1万6千名超と大きな反響を呼びました。

「端麗グリーンラベル」のブランド認知が進んでいる中で、新たな顧客接点を作り出すために企画され、参加者からも「面白そうだから参加してみた」「もう1回企画してほしい」など好評でした。

利用SNS:Twitter
投稿数:3万件超

参考:目指したのは、わかりやすいブランド体験 1万6,000名以上が参加した「ツイッターおにごっこ」――キリン「淡麗グリーンラベル」 | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議

事例5.LINEスタンプで人気のヨッシーに変身!オランジェ #大喜利フォトコンテスト

オランジェ
洋菓子のパッケージにARアプリをかざし、出現したヨッシーのオリジナルフォトフレームで撮影した面白い写真をハッシュタグ「#大喜利フォトコンテスト」を付けて投稿する企画です。

ユーザーは全8種のオリジナルフォトフレームから好きなものを選ぶことができ、優秀作品に選ばれた8名はプレゼントがもらえました。オランジェのフォロワーは900ほどですが、キャンペーンの結果100件以上の投稿が集まりました。

また、同企画では「大喜利フォトコンテスト」の他に「バームブラックうらない」もでき、パッケージにARをかざすと10種類のうらない結果がランダムで表示され、ユーザーを楽しませました。

利用SNS:Instagram
投稿数:100件以上

参考:オランジェ「ハロウィン企画2018」で2回目のAR導入ARGO

事例6.レア商品を見つけたらシェア!星食べよ #幸せの金星

星のかたちのおせんべい「星たべよ」の中にレアパッケージ「幸せの金星」を見つけたら、ハッシュタグ「#幸せの金星」を付けて写真を投稿すると、抽選で10名にお菓子の詰め合わせがプレゼントされる企画。

パッケージには大吉と印字されていて、見つけるだけで幸せを感じられます。レアパッケージを見つけたユーザーは、「テンションが上がった」「試験会場に持って行ったら合格した」「何かいいことが起こりそう」などさまざまなコメントを付け投稿をしており、盛り上がりを見せました。

利用SNS:Twitter Instagram
投稿数:1161件(Instagram)

参考:2018年11月ハッシュタグキャンペーン|星たべよホームページ|株式会社栗山米菓|Befco(ベフコ)

事例7.自分のデザインがスタバのカップに!スタバ(海外) #WhiteCupContest

スターバックスといえば白いカップ。その白いプラスチックカップにユーザーがオリジナルデザインをしてInstagramに投稿するアメリカで実施されたキャンペーンです。

「#WhiteCupContest」を付けて投稿することで、コンテストに参加でき、大賞に選ばれたデザインは実際に商品化され販売されました。スタバのロゴに落書きをしたデザインから、細かな模様のカラフルなものまで、ユニークなデザインが多く投稿され反響を呼びました。

投稿はキャンペーン終了後も続いており、ユーザーが自らスタバをブランディング化してくれる嬉しい効果を生んでいます。大手チェーン店だけでなく、地域のカフェや喫茶店でも実施できるようなブランディング目的のキャンペーンです。

利用SNS:Instagram
投稿数:4,000件以上

参考:shuttlerock | 記事ページ


3つの成功ポイント

ポイント1.ユーザーの参加意識を高めること

広告や他のメディアとSNSが異なる点はユーザーに主体性があるところです。冒頭でも説明したように、ユーザーが体験したり、参加したりする企画がSNSキャンペーンでは好まれる傾向があります。

そのため、「自分の投稿した動画がフォトコンテストで選ばれる」「自分の投稿したデザインが実際に商品化される」といった当事者意識を高められるキャンペーンを企画すると、応募者は増えるでしょう。

ポイント2.100円の賞品でもユーザーは参加する

キャンペーンのプレゼントが高額であればあるほどユーザーには魅力的に映り、応募者も増えるだろうと考えがちですが、必ずしもそうではありません。

キャンペーンに関する意識調査によると、「5人に10万円相当の賞品が当たる」といった当選確率が低そうなキャンペーンよりも「応募者全員が100円相当の賞品がもらえる」「100人に5,000円相当の賞品が当たる」のような、当選確率が高そうなキャンペーンの方がユーザーに好まれる傾向があります。

多くのユーザーに応募してもらうためには、高額な賞品を用意するのではなく「自分にも当たるかもしれない」と感じさせるキャンペーンを企画すると良いでしょう。

応募したい商品

ポイント3.応募方法は簡単に

どんなに魅力的なキャンペーンを企画しても、応募方法が複雑だとユーザーはストレスを感じ、多くの離脱が生まれます。

キャンペーンに関する調査によると、過去に「当選賞品が欲しいものであったが、応募を辞めたことがある」ユーザーは約60%で、理由として多かったのは「応募フォームの入力が面倒だった」「応募条件に満たなかった」でした。応募者を増やすためには、魅力的な企画を考えること以外にも、「応募フォームの最適化」「適度な応募条件」も大切になるでしょう。

応募やめた経験


まとめ

いかがでしたでしょうか。大手・有名企業だけでなく、中小企業でも実施されるケースが増え、プロモーションの手段として当たり前になってきたSNSキャンペーン。

SNSの主役はユーザーです。そのため、企業から一方的に発信される広告はSNSユーザーに嫌われる傾向があります。

SNSキャンペーンを実施するには、ユーザーが思わず参加したくなるような面白いSNSキャンペーンを企画していきましょう。