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まだネット広告の取扱いがない広告会社の方から、以下のようなご質問をよくいただきます。
先日、担当の得意先から「飛び込みで来た他の代理店から、ネット広告を提案され興味を持った。御社からもネット広告の提案をもらえないか」と相談された。
自社ではネット広告の取り扱いはないが、提案はしておきたい。
広告主も自社もはじめてという状況で、何をどう提案すればよいか。
結論から申し上げると、初めてネット広告をやるなら「Google・Yahoo!のリスティング広告が第一候補、次いでFacebook広告が第二候補」になります。
なぜこの2つがオススメなのか、また初めて提案する際のポイントと併せて解説します。
執筆者
SO Technologies株式会社 LISKUL五代目編集長
広告運用者⇒広告レポートツール『ATOM』カスタマーサクセス⇒LISKUL編集部。 「日本のすみずみまでWebマーケティングの力を」モットーに日々活動しています。(執筆記事一覧 )
初めてのネット広告はリスティング広告とFacebook広告がオススメ
ネット広告には様々な媒体やメニューがあり、何から手を付ければいいか迷われる方も多いと思います。
初めてネット広告を実施するなら、私のオススメはまずリスティング広告が第一候補で、リスティング広告が難しい商材の場合はFacebook広告を推奨します。
本章ではその理由を3つお伝えします。
理由1.シェアが大きい媒体を優先すべき
初めてネット広告を実施するなら、シェアが大きいメジャーな媒体からトライしたほうが、低リスクなのでオススメです。
シェアが大きい=対象となるユーザーが多い媒体なら、エリアや属性でセグメントしても一定のユーザー数がいるので、単価を抑えて集客が可能です。
また主要な媒体は、ウェブ上に知見やノウハウが多く公開されているので、それらから学ぶことで失敗のリスクを抑えることができます。
マイナーな媒体は世間にあまり情報が公開されていないので、自分たちで試行錯誤しながらトライ&エラーをしていかなければなりません。
初めてのネット広告で、そこまでリスクを負うのは推奨できません。
理由2.能動的に情報収集しているユーザーに接触できるリスティング広告が最も成果を出しやすい
リスティング広告は、能動的に情報収集しているユーザーに接触できるので、最も成果を出しやすい広告だと言えます。
たとえば「横浜 中学生 学習塾 評判」という検索ワードであれば、文字通り「横浜の中学生向けの学習塾の評判」を知りたくて、かなり前向きに学習塾を検討している段階にあると想定できます。
このように、より購買に近いユーザーに絞って配信ができるのがリスティング広告です。
一部リスティングと相性の良くない商材はありますが(次章で解説します)、多くの商材ではリスティング広告が最も費用対効果よくコンバージョン(広告の最終目標)につなげることができます。
リスティング広告の基本については、以下の記事で解説しています。
参考:初心者でもわかるリスティング広告とは?費用から運用のやり方まで徹底解説!
理由3.キーワード検索と相性が悪いなら、Facebook広告の高精度なターゲティングを活用する
多くの商材でリスティング広告を実施すべきですが、一部相性が良くないケースも存在します。
- ニーズ型商品で、ブランドが弱いもの
- 同じ商品を他も扱っていて、価格・在庫・送料などで優位性の無いもの
- 利益が小さく、かつリピート前提でもないもの
- ブランドもカテゴリも認知されていない、全くの新サービス・新商材
- Web上のゴール(CV地点)が設定できていない場合
詳細はこちらの記事をご参照ください。
参考:リスティング広告と相性の悪い商品・サービスとは?
こうしたリスティング広告と相性がよくない商材の場合は、Facebook広告の実施をオススメします。
Facebook広告の特徴としては、Facebookが保有するユーザー情報の精度が高いことにあります。
この高精度なユーザー情報を基にしたターゲティング配信が、初めてでも成果が出しやすいのでオススメです。
またFacebook広告は運用母体が同じなため、Instagramにも出稿が可能です。
近年若者の間ではFacebookの利用が減ってきていますが、Instagramにも配信できるので非Facebookユーザーにもアプローチが可能です。
参考:Facebook広告とは?始めるために知っておくべき全知識を解説
初めてネット広告を実施する際のポイント
初めてのネット広告のおすすめメニューとして、「リスティング広告・Facebook広告」をご紹介しました。
本章では、初めてネット広告を実施する際に押さえておきたいポイントについて解説します。
ポイント1.まずは実績を作るところから始める
まずは、スポットやイベントキャンペーンなどから始めて、実績を一つ作るところから始めましょう。
ネット広告は、すぐに始めることができる一方で、思ったほどの効果が得られなければすぐにやめることもできます。
特に最初のうちは、初めてトライするネット広告に対して期待が高まっている状態なので、そこで結果が残せないと、もうネット広告はやらなくていいとなってしまいがちです。
ですので、最初にしっかり実績を残して、ネット広告に対して前向きな気持ちをもってもらうことが重要です。
そういう意味でも、一番成果につなげやすいリスティング広告から始めるのがオススメです。
ポイント2.ネット広告に強いメディアレップや二次請け先に相談する
もし広告主も自社もネット広告が初めてなのであれば、ネット広告に強いメディアレップや二次請け先に相談すると良いでしょう。
ネット広告を始めるためには媒体の仕入れが必要ですし、媒体の知識や運用のノウハウなど、必要な知識・情報がとにかく多いです。
それらの学習には時間が掛かりますし、広告を運用する人的リソースも用意しなければなりません。
繰り返しになりますが、初めてネット広告にトライするなら、とにかく実績を作ることが大事です。
確実に実績を作るためにも、外部の知見やリソースを活用することをお勧めします。
餅は餅屋です。
ポイント3.顧客とのやり取りは必ず自社を通してもらう
二次請けを活用する場合は、顧客とのやり取りは必ず自社を通してもらうようにしましょう。
たとえば定例会に直接出席してもらうというのはNGです。
下手すると顧客を奪われる可能性もあります。
顧客を守る意味でも、顧客との直接のコミュニケーションは自分たちで行うようにしましょう。
ポイント4.タグ設置が必要なメニューは案件継続が決まってからトライする
初めてネット広告をするとなったら、おそらく多くの場合オススメされるのがリターゲティング広告です。
リターゲティング広告は、過去にサイトに来訪したことのあるユーザーに配信が可能なので、リスティング広告に次いで成果が出しやすいメニューです。
リターゲティング広告は私もオススメはしたいのですが、案件の継続が決まってからトライするのでも十分だと思います。
リターゲティング広告を実施するには、サイトに来訪したユーザーの情報を溜めるために、Webサイトにタグの設置が必要です。
しかし、ネット広告を実施したことがないという状況では、先方はあまりWebサイトのことに詳しくないかと思います。
タグの設置は少し知識が必要で、初心者は手間が掛かってしまいがちです。
このタグの設置でゴタゴタしてネガティブな印象を持たれるくらいなら、後回しにしても良いかと思います。
そもそも案件が継続しないと、タグ設置が意味なくなってしまうということもあります。
ただし、タグを設置してからユーザーの情報が溜まるまでに少し期間を要するので、先方にWebサイトに詳しい人がいるのであれば、タグの設置だけお願いしておくと良いでしょう。
まとめ
初めてネット広告を実施するならリスティング広告を、キーワード検索と相性が悪いならFacebook広告から始めるのがオススメです。
タグ設置を必要とするリターゲティング広告は、上記のメニューで実績を作ってからでも遅くはありません。
最初はとにかく一つ実績を作ることが重要です。
情報が多くある主要な媒体を、スポットやイベントキャンペーンから始めると良いでしょう。
その際は、外注の活用も検討してみてください。
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