初めてでもすぐに使える!初心者向け無料SEOツール10選

SEOで成果をあげるためにさまざまな施策を考え実践する必要がありますが、施策の精度を高めるためには正しくサイトの状況を分析することが大切です。

しかし分析ツールは数が多く、SEO初心者の方だとどのツールを使えばいいかわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

SEOツールはさまざまですが、すべてのツールを使いこなすのは困難です。特に初心者の方は覚えることが多いので、最初のうちは必要最低限のツールだけで始めることをおすすめします。

この記事では「内部対策」「市場調査」「外部対策」の目的別で、初心者の方でも使いやすい簡単なSEOツールをご紹介します。SEOにおける必要最低限のことは今回紹介するツールで対応できるので、SEO入門編としてぜひ読んでみてください。




1. SEO内部対策って?簡単に状況を知るためのSEOツール2選

SEOの内部対策では、サイトのコンテンツやHTMLの記述など中身の改善をします。内部対策に関して改善できる箇所は沢山ありますが、まずは基本となる「titleタグ」「meta descriptionタグ」「h1タグ」の3つを確認しましょう。

1. titleタグ

titleタグとは検索結果一覧で現れる「見出し」です。

titleとmetadescriptionタグがどこに表示されるか?

この見出し部分はユーザーにとって目に入りやすい場所であり、検索エンジンが非常に重要視する場所でもあります。

ページ内にはSEOのためのキーワードが入っていても、肝心な「見出し」にキーワードが入っていないために、順位が上がらないケースもあります。(参考:キーワードの効果的な選定方法

※ただし、無理やりキーワードを入れるようなことは逆効果となりますので、ご注意ください。

確認事項

■目的であるテーマの対策キーワードが含まれている。
■ユーザーに伝わるよう30文字以内で検索一覧に全て表示される。

2. meta descriptionタグ

「検索結果一覧の見出しの下の説明文」はスニペットとも呼ばれます。「meta description」はこのスニペットに表示される可能性が高いです。※必ず表示されるとは限りません。

検索順位には影響しないといわれていますが、検索結果一覧で表示される可能性があり、ユーザーの目に入る箇所です。そのため、この部分はクリック率を上げるために重要です。

確認事項

■対策キーワードが含まれている。
■ユーザーに伝わるよう120文字以内で検索一覧にすべて表示される。
■ページ毎に概要をつかめた文章になっている。

3. h1タグ

このタグはサイト内で大見出しと呼ばれるものです。検索エンジンも、ページの内容を判断するためのシグナルの1つと認識しています。

このh1タグが、すべてのページに同じ内容が書いてあるのではなく、各ページの内容を端的に表しているかどうか確認しましょう。※ただし、無理矢理にキーワードを入れるようなことはしないでください。

h1タグの表示のされ方

確認事項

■ページ毎にユニーク化されている。

①まずはこれで分析!総合的に診断してくれるおすすめのSEOツール「SEOチェキ

SEOツール3
http://seocheki.net/

こちらのツールは内部対策だけでなく、外部対策や競合サイトの分析もできる優れものです。まずはこれでサイトを分析すると良いでしょう。SEOチェキは診断結果がとても早いのでとても使い勝手が良いです。

似たことができるSEO診断ツールとして「SEO高屋」もあります。

こんな方にオススメ

・titleタグ等の主要なタグの詳細やキーワードの出現頻度等内部要因を分析したい方
・発リンク数や被リンク数の外部対策を分析したい方
・対策キーワードに対する現在の自社の検索順位を分析したい方
・自社サイトだけではなく競合サイトの内部状況や外部状況を知りたい方

②キーワードの検索順位の変動を調べたい!「GRC

GRC
http://seopro.jp/grc/
「キーワードの検索順位の状況が知りたい!」や「SEOを行った結果どれほど変わったのか?」を知りたい方にオススメです。

GRCは、最初に対策したいキーワードを登録しておくと、Yahoo!/Google/bingという代表的な検索エンジンの順位を継続的に調べられます。現在の順位を分析できるツールは数多くありますが、推移までだしてくれる無料ツールはそう多くありません。

さらにスマートフォンや海外での検索順位もわかってしまうので、自社の検索結果一覧のポジションを知りたいならばこれ一つで足りるでしょう。

こんな方にオススメ

・キーワードでの自社の検索順位の遷移が知りたい方
・SEOを実施したことで、どれだけ効果が出たのか知りたい方


2.どのキーワードで対策するべき?市場分析のためのSEOツール4選

まず、内部対策ではページのテーマとなるキーワードは決めることが大切です。

そもそも「どのキーワードを用いてページを作ったら良いのか分からない」という場合は、まず下記2点に注意してキーワードを選定します。(参考:キーワードの効果的な選定方法

・自社のサイトでは何のキーワードと関連性が高いのか?
・どのようなキーワードが市場では調べられているのか?

③関連性の高いワードを調べたい「good keyword

SEOツール5
http://goodkeyword.net/

新しくページのテーマを決める際には自社のビッグキーワードに付随するスモールワードをピックアップすることも多々あると思います。その際に検索エンジンのサジェストから調べたり、自らの経験などからキーワードを考えたりする方もいるのではないでしょうか。

こちらのツールでは検索エンジンから関連キーワードを自動的にピックアップしてくれます。市場的にも検索されるニーズがあり関連性も高いキーワードをすぐに見つけ出すことができます。

こんな方にオススメ

・ビッグワードに関連のあるスモールワードを探している方
・新しくページのテーマを決めるためにキーワードを探している方

④キーワードの出現率を調べたい「キーワード出現頻度解析ツール

SEOツール6
https://www.searchengineoptimization.jp/keyword-density-analyzer

自社のサイトではどのキーワードが多くを占めているのか、その割合を知ることができます。割合が多いほど、そのキーワードと関連性が高いということになります。

また、キーワードの過剰な繰り返しや、予期せず多く使われているキーワードというのは思いがけず目的のキーワードの順位を下げてしまう恐れもあります。

SEOの施策として出現率はそれほど優先度の高いものではありませんが、上記のこともありますので一度分析することをおすすめします。

こんな方にオススメ

・自社のサイトではどのキーワードと関連性が高いのか調べたい方
・検索順位を下げるキーワードの過剰な繰り返しがないか調べたい方

⑤検索ワードの市場調査を行いたい「Google AdWords キーワードプランナー

SEOツール7
https://adwords.google.co.jp/KeywordPlanner

言わずと知れたGoogleが提供しているツールです。できることとしてはキーワードのボリューム調査や関連キーワードの抽出など機能は多くに及び、市場調査するにはとても役に立つツールです。SEO対策する際には検索ワードが月間にどれくらい調べられていて、競合性がどれくらい高いのかを調べたい時に使われます。

こんな方にオススメ

・キーワードのボリュームなど何が市場で検索されているのか市場調査したい方
・調べられている関連キーワードは何か市場調査したい方

参考:【徹底図解】キーワードプランナー使い倒し術│LISKUL

⑥競合サイトとSEO対策の差を知りたい「SEOアクセス解析ツール・バーサス

SEOツール8
http://www.seotools.jp/001_seoanalyze/
対策キーワードが明確になっている場合、こちらのツールを使えば自社のサイトを入力するとSEOにあげたいワード1位のサイトとSEO対策の状況を比較することができます。

検索順位、被リンク数、トラフィッキング、インデックス数、キーワード率…等と外部対策と内部対策の比較を一括でしてくれて、最後には数値による総合評価も出してくれます。
この対策ワードをあげるにはどこを直せばよいのか?果たしてこのワードで上位に上げることができるのか知りたい方におすすめです。

こんな方にオススメ

・果たしてこのワードで上位に上げることができるのか知りたい方
・競合サイトとSEO対策にどれだけ差があるのか状況を比較したい方。


3.外部対策って?分析に向いているツール2選

外部対策とは、自社のサイトに被リンクを集めることで、外部からのサイトの評価を高め、SEOの順位を高める方法です。

まず、競合サイトはどれくらい被リンクがあるのか調べてみてください。

競合サイトに多くの被リンクがある場合、自社で内部対策だけをしても差が縮まらないゲースが多いです。逆に競合サイトに被リンクが少ない場合、チャンスとなります。

⑦被リンク数を調べる「hanasakigani

SEOツール9
http://hanasakigani.jp/
外部対策の一つである被リンク数を上位10社の競合と自社を比較することができるツールです。

さきほどご説明した「バーサス」でも被リンク数の比較はできますが、こちらは上位複数サイトと競合のチェックができるので、被リンクの数で比較をしたい場合には競合の全体像も分かるのでおすすめです。

こんな方にオススメ

・自社サイトの被リンク状況を調査したい方
・競合サイトと被リンク状況にどれだけ差があるのか知りたい方

⑧外部リンクの質も調べたい時は、「Majestic-SEO

SEOツール10
https://ja.majestic.com/
SEOにとって被リンクは数だけではなく、その質も重要となってきます。Majestic-SEOではなんと外部リンクの質も調べることができるので、先ほどのhanasakiganiと組み合わせれば自社と競合サイトの被リンク分析を全体的に対処することができます。
こちらは無料版だと機能が制限されていますが、初心者であれば十分に機能すると思います。

こんな方にオススメ

・外部リンクの質、IP分散、アンカーテキストの分布など被リンクの詳細を知りたい方


4.これだけは入れておきたいSEOのGoogle Chrome拡張機能

拡張機能とは、ブラウザに新しく機能を追加し、自分のブラウザ環境をカスタマイズできる簡易プログラムです。

拡張機能を使うことで作業を効率化させることが出来ます。

今回SEO対策に使える、Google Chromeの便利な拡張機能を2つご紹介します。

⑨ブラウザ上で簡単にSEO総合診断ができる「AdMatrix Analytics

SEOツール11
http://www.admatrix-analytics.com/
基本的な内容はSEOチェキと同等の事ができます。さらにこの拡張機能の良いところはタグをサイトにて出してくれるサイトマッピング機能もついているため、どのように表示されるのか視覚的に分かりやすいところです。

こんな方にオススメ

・タグの中身がサイト上でどのように見えているのか確認したい方
・titleタグ等の主要なタグの詳細やキーワードの出現頻度等内部要因を分析したい方
・発リンク数や被リンク数の外部状況を分析した方
・現状の対策キーワードに対する自社の検索順位を分析したい方
・自社サイトだけではなく競合サイトの内部状況や外部状況を知りたい方

⑩SEO対策をするべきところを自動判別「SEO Site Tools

SEOツール12
https://chrome.google.com/webstore/detail/seo-site-tools/diahigjngdnkdgajdbpjdeomopbpkjjc

英語のツールですが、このツールの良い点は、SEOの基本的な箇所が対策されているのかを自動的に判別してくれることです。SEO対策で、そもそもどの箇所を直せば良いのかわからない方や、全ての対策箇所をみるのが面倒なときはこれを使えば一発です。

こんな方にオススメ

・どのタグを見て改善をしたら良いかわからない方
・titleタグ等の内部要因を分析したい方
・発リンク数や被リンク数の外部対策を分析した方
・自社サイトだけではなく競合サイトの内部状況や外部状況を知りたい方


5.まとめ

長期的なインバウンドマーケティングを行うためにSEOは欠かせない対策となっています。今までSEOはやっていなかったという人でも一度自社のレベルを調べるためにもSEOツールを使ってみてはいかがでしょうか。(参考:キーワードの効果的な選定方法