LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)とは?特徴や事例・出稿方法を解説

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LINEダイナミック広告は、ユーザーのサイト訪問状況に応じて、最適な広告クリエイティブを動的に配信できる広告です。

LINEダイナミック広告について「効果や配信方法が分からない」「成果が出るか知りたい」と言った理由で、この記事を開いた方も多いのではないでしょうか。

LINEダイナミック広告は、特にCriteoやGoogleダイナミック広告で成功している企業や総合ECを運営されている方は相性が良い場合が多く、おすすめの配信媒体です。

本記事では、まずLINEダイナミック広告について特徴や配信方法を解説します。そのうえで、Googleショッピングなど他媒体との比較を紹介します。

配信事例や運用者ならではの成功のためのポイントも紹介しますので、LINEダイナミック広告を自社で出稿した際の効果を具体的にイメージできるでしょう。

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目次


LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)とは

まずは、LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)についての基本知識とその特徴、適している業種やサービスを解説します。

LINEダイナミック広告とは

 LINE ダイナミック 広告01|LISKUL
引用:〈LINE Business Guide 2021年1月-6月期〉

LINEダイナミック広告とは、ダイナミック広告をLINEで配信できる広告です。

ダイナミック広告とは、タグやフィードを活用して、ユーザーのサイト訪問状況に応じて最適な広告クリエイティブを最適なタイミングで、動的に配信できる形態の広告です。

ユーザーが自社サイトを訪問した際、商品のページ閲覧履歴を元に、より興味がありそうな商品をパーソナライズして広告表示してくれます。

例えば、A商品のページを訪問したユーザーにはA商品の広告バナーを見せる、B商品のページを見たユーザーにはB商品のバナー、というように、ユーザーが見た商品ページによってバナーを最適に出し分けていくことができる、優れた広告です。

そのダイナミック広告を、LINEアプリ内の広告枠に配信できるのが、LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)となります。LINEダイナミック広告は、LINE広告の配信方法の1つです。

LINEダイナミック広告の特徴

LINEダイナミック広告の特徴は、LINEが持つユーザー数の多さと、アクティブ率の高さ、そしてLINEのみを利用しているユーザーに広告配信が行えることです。

LINEがもつユーザーの多さ

LINEの月間利用者数(MAU)は2020年9月末時点で、8,600万人を超えています。ユーザーの属性も、男女比ではやや女性が多いものの、居住地は全国の人口分布比率にほぼ近しく、年齢層や職業の幅も広いという特徴があります。

ダイナミック広告は、ユーザーがサイトに訪問したデータを蓄積したうえで配信を行います。したがって、広告媒体のユーザーのデータ数が少ないと、効果が出ません。その点、LINEダイナミック広告はその圧倒的なユーザーの多さから、高いリーチを得られる媒体といえます。

ユーザーアクティブ数の多さ

1日に1回でもLINEを利用する人は、2019年12月時点で85%に達しています。アクティブ率が高いということは、LINEが持つユーザーの多さをしっかりと活用できるということです。LINEダイナミック広告を通じて、直接アプローチしたいユーザーに広告を見てもらえる可能性も高くなります。

動的な広告を自動的に配信できる

LINEダイナミック広告では、設定したサイトで商品を購入したユーザーに対し、サイトのデータをもとに自動的にパーソナライズされた広告を配信できます。サイト上のデータフィードを定期的に更新すれば、ユーザーに対し常に最新情報の提供が可能です。

クリエイティブも複数用意されており、ユーザーが興味を持った商品をまとめて表示できるカルーセルや、静止画1枚のみのシングルタイプ(正方形と横長)をそれぞれ選べます。

またLINE広告では、ユーザーの行動データ履歴をLINE Tagを通じて蓄積できるほか、みなし属性を参考に年齢や性別、興味関心、地域(市区町村別)でターゲティング設定できるため、配信対象をより絞ったダイナミック広告の運用も可能です。

LINEのみしかSNS利用していないユーザーにも広告配信

LINE ダイナミック 広告02|LISKUL
引用:〈LINE Business Guide 2021年1月-6月期〉

また、普段スマートフォンを通じて利用するサービスがLINEのみというユーザーは、LINE全体のユーザーに対し19.9%を占めていることも特徴です。他のSNSを利用していない中高年やリーチの難しい10代に対しても、情報を配信できます。

つまり、これまでリーチできなかったユーザーに対しても、新規顧客となるきっかけを作れます。LINE公式アカウントを通じたセグメントも制作できるため、より商品やサービスに興味レベルが高いユーザーへのリターゲティング配信も可能です。


LINEダイナミック広告は成果をあげやすい業種が限られている

以前はLINEダイナミック広告は配信できる業種が限られていたものの、現在はLINE広告の配信基準に則っている業種であれば審査に通過できます。ただし、成果をあげられるかどうかは別問題で、特に以下の推奨8業種が成果が出やすいとされます。

  • EC(一部を除く)
  • ツアー予約
  • 航空券
  • ホテル予約
  • 不動産
  • 人材
  • 教育
  • 施設予約

中でも相性がよいのは、多くの商品を扱う総合・多品種ECです。特にCriteoやGoogleダイナミック広告へすでに出稿を行っており、成果をあげている場合は、LINEダイナミック広告を取り入れることをおすすめします。

LINEダイナミック広告を利用することで、最適なタイミングで、最適なLINEユーザーに、最適な商品の情報を届けられるため、商品数が多いサイトでも、ユーザーへ直接的なアプローチができるからです。

一方で、BtoB向けの広告運用には現在は相性があまりよくないとされます。LINEがビジネスではなく、プライベートに利用されることが多いためです。

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引用:〈LINE NEWS 媒体資料 2021年1月-3月期〉

たとえば、配信面の1つであるLINEニュースは、ユーザーの利用シーンは主にお昼休みや休み時間、くつろぎのタイミングなど、プライベートタイムが半分以上を占めています。隙間時間やプライベートタイムでも、商品の購入を検討してもらえるような商材の方が、LINEダイナミック広告では成果が出やすいでしょう。


LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)の配信面

LINEダイナミック広告の配信面は、次の8つです。

  • タイムライン
  • LINEニュース
  • LINEマンガ
  • LINE BLOG
  • LINEポイント
  • LINEショッピング
  • LINEウォレット
  • LINEチラシ

2020年12月時点では、いずれかの配信面にピンポイントでLINEダイナミック広告を出稿することはできません。

LINEダイナミック広告は主にタイムライン・ニュース面にカルーセル式で配信がされます。

配信量が多いタイムライン・ニュース面では正方形で配信されるため、バナーサイズは600×600がおすすめです。
他のサイズで入稿しても配信はされますが、配信面に合わせ自動リサイズされる際に、
意図とは違った広告が出る可能性が高くなってしまいます。


LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)の2つの配信方法

配信方法は大きく分けて2つあり、1度サイトへ訪問したユーザーを対象としたリマーケティング配信と、類似するユーザーをLINE内から新たに探し出すプロスペクティング配信の2通りがあります。

ほとんどの企業で選ばれているのは、成果が出やすいリマーケティング配信です。まずはメインとなるリマーケティングから始めてみるのが良いでしょう。

リマーケティング配信

LINEダイナミック広告で利用できるリマーケティング配信は、LINE Tagを利用してユーザーのサイト訪問したウェブトラフィック情報を蓄積することで行います。

ウェブトラフィックでは、どのユーザーがいつ・どの商品をみたか、という情報を基に、最適な配信を行えます。たとえばA商品を選んでカートまで進んだものの、何らかの理由で離脱してしまったユーザーへ、A商品およびその類似商品のLINEダイナミック広告が配信される、といった具合です。

プロスペクティング配信

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〈LINE、ダイナミックリターゲティング広告「LINE Dynamic Ads」の新機能として「プロスペクティング配信」を提供開始〉

LINE上で、LINE Tagで取得したユーザーの行動データを基に、類似した属性を持つユーザーへ広告を配信する方法です。LINEのもつ幅広いユーザー層の中から、購入意欲が高そうなユーザーへ広告を配信できるため、新規顧客獲得に活用できる配信方法といえます。

プロスペクティング配信を行うには、まずリマーケティング配信で成果を出し、購入意欲が高そうなユーザーのオーディエンスが分かってから配信すると良いでしょう。すぐに成果を出せる配信方法ではないため、長期的な運用が求められます。


LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)の配信事例

ここでは、実際にLINEダイナミック広告の配信を行い、運用の中で改善を行ったことで、成果をあげた事例を3つ紹介します。

説明文の工夫で獲得率12倍、獲得単価1/3へ改善された事例

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出典:ソウルドアウト社実績事例より

LINEダイナミック広告はクリエイティブにおいて価格記載がなく、商品の価格が分かりませんでした。説明文へ価格記載を追加したアパレル通販では、修正前までの15日間顧客獲得数が4でしたが、顧客獲得数を48へと大幅に改善しました。

LINEダイナミック広告でも価格を訴求することができ、獲得率を12倍に、獲得単価も1/3へ改善されました。

通常リマーケティングと同時配信することでCV数を約2倍にした事例

LINE ダイナミック 広告06|LISKUL
出典:ソウルドアウト社実績事例より

通常のLINE広告でリターゲティング配信していたオンライン動画サービスでは、LINEダイナミック広告をプラスして最適化配信を行ったことで、配信を増やしCV数を約2倍になりました。

変更前の問題点は、入札強化に伴うCPA(顧客獲得単価)の高騰と、獲得数の伸び悩みでした。そこで最適化配信により、ユーザーに合わせた広告内容を自動的に配信してくれるLINEダイナミック広告を併用する変更を行いました。

通常のLINE広告と比較して、LINEダイナミック広告CTRは174%、CVRも155%高い結果となりました。伸び悩みがあるサービスや商材にとって、LINEダイナミック広告の併用は1つの改善といえそうです。

LINEダイナミック広告のCTAボタン変更により成果が上がった事例

LINE ダイナミック 広告07|LISKUL
出典:ソウルドアウト社実績事例より

この事例では、クリエイティブ面でユーザーが手軽にアクションを起こせるCTAボタンを「購入する」から「詳細はこちら」へ変更したことで、CVRが147%改善されました。

LINEダイナミック広告では、配信の自動最適化を行いつつ、クリエイティブを改善していく効果的です。

クリエイティブの変更を通じ、配信結果をチェックし、PDCAサイクルを回していきましょう。この事例でも、ターゲティング設定や入札方法の変更だけではなく、クリエイティブ面の変更によりCVRが改善されています。

最初に紹介した事例でも、クリエイティブ面の変更により効果が発揮されていることからも、LINE広告に適したクリエイティブを制作することが成果をあげるためには重要といえます。


他のダイナミック広告との比較

LINEダイナミック広告と、上記3つのダイナミック広告との違いは、LINEへ広告を出稿できる、という点です。

Criteo、Googleダイナミック広告、FacebookDPAとの比較

LINE ダイナミック 広告08|LISKUL

LINE広告はLINE、もしくは、LINEと提携する3rd partyアプリへの配信しか行えません。国内の他のアドネットワークとの連携がないためです。

一方で、CriteoはGoogleやYahooを含めて、国内の多くの広告枠へ出稿が行えます。ダイナミック広告の配信ボリュームの大きさとしては、配信先が豊富なCriteoやGoogleショッピングの方が大きいでしょう。

一方で、LINEへダイナミック広告を出稿するには、LINE広告を利用するほかありません。

まずはLINE広告への静止画出稿や、CriteoやGoogleショッピングの出稿により、CVをあげられるか確認したうえで、追加でLINEダイナミック広告の出稿をすべきか検討してみてはいかがでしょうか。


LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)の出稿方法

LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)を出稿するには、次の8ステップを完了させる必要があります。

  • 商品データフィードの作成
  • LINEビジネスIDの取得
  • 広告アカウント作成と申請
  • LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)機能権限付与の申請
  • LINE Tagの設置
  • 商品フィードの登録
  • 配信対象の設定や入札額を入力しキャンペーン作成
  • 審査完了後、配信開始

LINEダイナミック広告は、LINE広告のリターゲティング配信メニューの1つです。したがって、LINE広告の審査に通過し、広告アカウントを取得する必要があります。広告アカウントの開設については、LINEからも審査ガイドラインが提示されているため、確認の上行いましょう。

参考:〈LINE広告審査ガイドライン〉

そして8ステップのうち、特に重要となるのがデータフィードの作成とLINE Tagの設置です。

データフィードの作成がクリエイティブを決める

データフィードとは、簡単に言うとLINEダイナミック広告のクリエイティブの元となるエクセルデータのようなデータのことです。

LINEダイナミック広告は、5つの構成要素で生成されます。

  • アイコン
  • 画像
  • タイトル(最大20文字まで)
  • 説明文(最大40文字まで)
  • アクションボタン(詳細はこちら、など)

これら5つの要素には、サイトの商品ページに掲載しているタイトルや画像が、フィード上の項目名で識別されたうえで、利用されます。つまり、データフィードの内容が間違っていると、LINEダイナミック広告が正しく表示されません。

LINEダイナミック広告では、業種別に最適化されたデータフィードのテンプレートが8種類用意されているため、業種に合うテンプレートを選択し、データフィードを正確に格納しましょう。

CriteoやGoogleダイナミック広告ですでにデータフィードを作成している企業は、現在のものを少し修正すれば転用することが可能です。

また、業種に応じたクリエイティブにするために、タイトルや説明文、アクションボタンの工夫も必要です。たとえば、ECなら、次のような工夫が挙げられます。

  • タイトルの先頭に商品名が来るようにする
  • 説明文の先頭や画像に価格やサイズを情報として盛り込む
  • アクションボタンを「詳細」を閲覧できるものに変更する

その他、人材系の業種であれば、タイトルにユーザーを起点としたメッセージを入れ、訴求軸を明確にする方法もあります。

作成が難しければデータフィード作成依頼も検討

まだデータフィードが無い場合は、まずLINEダイナミック広告に合わせたデータフィードが必要となります。ここで重要となるのが、LINE広告に適したフォーマット変換と商品点数が10点以上であることです。

ECや通販においては、CriteoやGoogleなどで利用したフォーマットのコンバート機能が搭載されている場合もあります。そのような機能がない場合、自社でLINEダイナミック広告へ合わせたフォーマット変換が必要です。

データフィードの作成を請け負う企業もあるため、自社での作成が難しい場合は依頼を検討しましょう。

ターゲティングや広告効果計測にLINE Tagの設定が必要

LINE Tagは、ユーザーのサイト上での行動を計測するために必要なトラッキングコードのことです。設置されたタイミングから計測が開始されるため、継続して設置することで広告効果の計測だけでなく、リターゲティングに必要なオーディエンスを作成する際にも活用されます。

逆を言えば、LINE Tagの設置が不十分だと、ユーザーのサイト上のデータが蓄積されません。オーディエンスの把握が難しくなるばかりか、LINEダイナミック広告の配信先となるユーザーを取りこぼすことにも繋がり、十分な効果が得られません。

ベースコードとコンバージョンコード、カスタムイベントコードの3種類があるため、それぞれ特徴をおさえて配置しましょう。

  • ベースコード:必ず配置が必要、LINE Tagを機能させる必須条件
  • コンバージョンコード:サンクスページなどコンバージョンを計測したいページにベースコードとセットで設置
  • カスタムイベントコード:特定のページに対しベースコードとセットで設置

LINEダイナミック広告用のイベントコードには、商品検索ページや商品詳細ページ、カートページ、コンバージョンページ用のコードが用意されており、さまざまな段階でユーザーの行動を計測可能です。

より詳細な媒体資料については、LINE for Businessの問合せフォームより問い合わせを行いましょう。

参考:〈新規サービス導入に関するお問い合わせ〉

LINE Tagを正しく設定するにはプログラミングの知識が必要

LINE Tagの設置では、商品の情報(価格、数量、商品IDなど)を正しく送信できるように、設置する必要があります。そのため、プログラミングの知識が必要となってきます。

自社にエンジニアが在籍している企業でしたら、その方にお願いをすると良いでしょう。
エンジニアが在籍していない場合は、LINEダイナミック広告の取り扱いがある広告代理店などに相談してみましょう。


LINEダイナミック広告(LINE Dynamic Ads)で成功するポイント

LINEダイナミック広告で成功するためのポイントは、次の4つです。

  • LINE Tagを適切に設置する
  • LINE広告の審査基準に適した商品フィードを用意する
  • LINE広告の通常配信も併用する
  • 自動配信を活用する

LINE Tagを適切に設置する

LINEダイナミック広告では、ユーザーのサイト上の行動データを適切に正しく取得することが肝心です。設置方法や情報の取得が間違っていたりすると、ターゲティングが機能せず効果が出ません。

そのため、しっかりとプログラミング知識がある人が対応しましょう。

LINE広告の審査基準に適した商品フィードを用意する

継続した広告配信を成功させるには、LINE広告の審査基準に適した商品フィード作りが大切です。

LINE広告では独自の審査基準を設けており、他媒体より審査が厳しいとされます。審査に通過できなかった場合、その商品フィードが配信から除外されてしまいます。

また、配信前にクリエイティブのプレビューはできません。配信後にクリエイティブの状態をチェックしつつ、定期的に審査基準を確認し、変更していく必要があります。

LINE広告の通常配信も併用する

LINEダイナミック広告は、サイトを利用してくれたユーザーと、類似したユーザーが配信対象です。逆を言えば、ユーザー数が増えない限り、成果をあげられません。そこで、LINE広告の通常配信も併用する方法が挙げられます。

LINE広告はお試しで運用するだけなら、1ヶ月数千円から数万円前後で配信可能です。商材に興味を持っているユーザーだけでなく、新規ユーザーの獲得も並行して行うことができます。

サイトを利用するユーザー数そのものを増やせば、プロスペクティング配信による類似ユーザーへのリーチの幅も増やせます。そして、ユーザーの行動データを蓄積するには、LINE Tagの適切な設置が必要です。

LINEダイナミック広告のLINE Tagは、設置タグに追記が必要となります。詳しくは、LINE広告の営業担当に問い合わせておきましょう。

自動入札配信を活用する

LINE広告では、自動入札と手動入札の2通りがあり、前者の自動入札が利用できるようであれば、機械学習による自動最適化配信により、運用にかかるコストを減らせます。ただし、自動入札を最適化するには、1広告グループに対し40CVの蓄積が必要です。

目安として、サイトへのUU(ユニークユーザー)数が10万~20万人であることが挙げられます。もしUU数が少なければ、手動入札で運用した方が数字の細かな変化に気づくことができ、成功しやすいでしょう。

細かな数字の変化に気が付くためには、ユーザーの閲覧・購入履歴の情報収集に欠かせないLINE Tagの設置が重要となります。ただし、LINE Tagは売上計測が行えないため、ROAS(広告費回収率)を確認するには、Googleアナリティクスから見る必要があります。


まとめ

LINEダイナミック広告を利用することで、ユーザーの閲覧・購入履歴を元に、自動的に最適化された配信を行えます。

特にEC系や、すでにGoogleショッピングやCriteoで成果をあげている企業の方は、検討する価値のある媒体といえます。

一方で、GoogleショッピングやCriteoなどに比べると、配信先はLINEのアプリ内のみです。まずはLINE静止画広告を出稿してみて、うまくいくか確かめてみましょう。LINE広告の特性を知るとともに、LINEユーザーに刺さる広告を理解するきっかけにもなります。

今回解説した内容を参考に、具体的なLINEダイナミック広告の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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