今更聞けない! SEMって何?売上UP手法の診断付き!

ネットマーケに携わるようになると「SEM」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか?

「SEM」という言葉自体がはじめましてで、チンプンカンプンな人。
または、なんとなーく理解しているつもりだけど人に説明して。と、言われるとイマイチ自信がない人。そんな方のために改めて「SEMとは」を説明致します!

言葉の意味を理解し、自社サービスや自社商品の売り上げ拡大に繋がるイメージを持って頂ければ嬉しいです。

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SEMとは?

SEMとは「サーチエンジンマーケティング」の略で、簡単に言うと「検索エンジンから自社サイトへの訪問や購入を増やすためのマーケティング手法」です。

つまり、今日本で主流の検索エンジンは「Yahoo!」「Google」なので、この2種類の検索エンジン上からいかに優良なユーザを自社サイトへ呼び込めるか? ということが目的となるわけです。

呼び込み方は大きく分けて下記2種類があります。

SEO(Search Engine Optimization)

日本語では【検索エンジンの最適化】と言います。
検索結果の上位に表示するための施策です。

▼表示箇所(赤色掛け部分)
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参考:検索エンジン最適化(SEO)の仕組みと押さえておきたい3つの対策

リスティング広告

リスティング広告とは、検索結果に表示される有料の広告枠です。
検索結果に対し、1クリックごとに対し支払いが発生するCPC(Cost Per Click)という課金方法で掲載できる広告です。

ちなみに、掲載順位が高いほど1クリックあたりの単価は高くなる傾向にあります。
(実際の課金金額は1クリックあたりに対し払える金額と広告の品質(広告のクリック率等)を考慮し決定されています)

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また、リスティング広告は検索結果への広告形式を指しますが、同じ管理画面で下記のような広告配信も可能なので種類として下記も覚えておくと良いでしょう。

種類1:ディスプレイ広告
検索結果ではなく、サイト上に掲載される広告枠への配信形式です。
Yahoo!やGoogleと提携している配信パートナーへの広告配信が可能です。
カテゴリ(恋愛・スポーツ・ニュース)ごとでの配信や特定のサイトを指定し、広告を掲載することもできます。
また、テキストだけではなく、バナーでの広告掲載も可能です。

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種類2:リマーケティング・リターゲティング広告
広告の掲載枠としては上記の「ディスプレイ広告」と一緒ですが、広告の配信ロジックが異なります。
一度サイトに来訪したユーザーにクッキーを付与し、そのユーザーを追いかけて閲覧しているページに広告を出すことができます。

▼表示ロジック例
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種類3:動画広告
動画広告は、もはや通常のネット広告とあまり変わりないメディアなので、リスティングの括りの中に、入れるかどうかは難しいところですが、現在Googleリスティングを実施していると、掲載できるサービスなのでご紹介しておきます。

動画の場合はクリック率やコンバージョン率の他に「視聴率」という指標もあります。
どちらかというと、集客というよりは口コミ効果等や認知度UPといった間接効果への期待が大きいとも言えます。

▼表示イメージ(赤色掛け部分)
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※動画広告について、詳しく知りたい方はこちらの記事を読んで下さい

比較すると、それぞれの特徴が分かりやすいと思いますので、下記にそれぞれのメリットや特性を纏めますので、参考にして下さい。

【比較表】

 メリットデメリット課金方法獲得見込みターゲティング精度どういう時に向いてる?
SEO・上位掲載になると、無料で一定数の流入が見込める・施策を実施に伴い必ず順位が上がる保証はない
・掲載順位を上げるまでに長期期間(数カ月~それ以上)掛る事がある
・html等の一部専門知識が必要
なし
※獲得に繋がるワードで上位に上がれば
ある程度のweb専門知識がある人が「お金」「時間」を掛けてチャレンジする場合に向いています。
最低限のタグ設定等であれば、簡単に誰でもできるが、覚悟をもって時間を掛けて取り組まないと、競合が多いような優良ワードは、簡単には上がりません。
検索連動型広告・狙った検索ワードに高確率で広告を表示可能
・掲載がすぐに出来る(最低1~2日で準備完了)
・クリックされなければ、掲載費用は掛らない
・地域や時間帯などセグメントが絞れる
・広告のため、お金が掛るCPCSEMを着手する時にまず、実施すべき項目。予算や1クリックいくらで設定するかなどコントロールが効きやすく、効果が悪ければすぐ止める事も出来るので、初心者にはおすすめです。
リマーケ/リターゲティング広告・一度来訪しているユーザをピンポイントで狙えるので、CVRが高い事が多い・広告のため、お金が掛るCPC/CPM○~◎検索連動型広告とセットでまず、初心者でも始めるべき広告です。費用対効果は検索連動広告に次いで高いことが多いです。
ディスプレイ広告・検索連動広告ではアタックできない、新規顧客にアプローチする事ができる
・検索連動広告よりもCPCが安い傾向にあり、安価に誘導できる場合が多い
・性別・年齢・地域・時間等細かくセグメントが絞れる
・バナーが配信できるので視覚的に認知しやすい
・広告のため、お金が掛る
・検索連動広告よりユーザの目的意識が低いので、CVRは検索連動型広告より劣る
CPC/CPM検索連動広告の運用を既にしていて、集客がある程度頭打ちになった時の第2手か、認知・新規アプローチ等、検索連動広告では出会えないタイプのユーザを狙う時に向いてます。
ただし、検索連動広告よりもCPAは高くなる場合が多いです。
動画広告・認知度が上がる可能性がある
・動画なので、静止よりも訴求内容を濃く伝えられる
・動画視聴時間が30秒に満たなければ課金はされない
・他リスティング広告よりユーザの目的意識が低いので、CVRはあまり高くない可能性がある
・視聴課金
※30秒以上みた場合のみ認知・ブランディングをしたい時に利用するのがおすすめです。CPA等の獲得商材というよりも、ターゲティングができるマス。という考えの方が良いかもしれません。

上記の手法を組み合わせてネットから集客・売上を最大化するわけですが、どういう場合に、どの広告手法を使うのが効果的か。これはなかなか、ネット広告初心者では選ぶのが難しいです。
また、それぞれについて、詳しく学びたい場合は下記の記事を参考にして下さい。

▼参考サイト
SEO
リスティング


How to~どういう場合にどの手法を取るべきか?~

ケース1(基本):ネットからの売上を手堅く伸ばしたい

弊社にお問い合わせ頂くほぼすべてのお客様に、下記の手法はもれなくおすすめしています。そのくらい基本セットです。

ただし、SEOは自分で施策を行うときには、html等、専門的な知識が必要だったりするので、もし自分の力のみで実施するのであれば、簡単な「リスティング」「リマーケ/リターゲ」から始めることをおすすめします。

やるべき手法は下記の3つです。
「SEO」「リスティング」「リマーケ/リターゲティング」

SEO

現状、獲得に繋がっているキーワードが何か? そのキーワードで現状、順位は何位なのかを把握し、どのワードで対策するべきかの選定が重要です。

狙い目は獲得数が一定(月10件以上くらい)はあって、検索数が10,000以下くらいのミドルワードがあると 一番順位が上げやすく、獲得も狙えるでしょう。

あまりにも検索数が多いキーワード(例えば、「ダイエット」「ワンピース」等)は大企業がお金をうんと掛けて専門コンサルと狙いにきている可能性があるので、初心者では難易度が高すぎます。

逆に、月1~2件しか獲得にいたらないワードをマキシマイズしたところで、あなたの労力>効果、となってしまう可能性が高いので、もったいないかな。と思います。

SEOは中長期の視野を持ちながら根気がいる手法です。その分、費用対効果はある日を境にどんどん良くなっていきます。

最初はプロに伴走してもらいながら始めた方が無難でしょう。国内SEO会社を一覧化したので、ぜひご参考ください。
【LISKUL特集】国内のSEO会社一覧(2019年版)

リスティング

まずは、商品名・ブランド名・社名といった、競合が少なく検索した人の購入への意欲が高いワードから始めましょう。

あとは、SEO同様に、現状何のワードからサイトに流入しているのかを把握した上で、どの獲得につながりそうなワードから始めてみることをおすすめします。

予算としては、初めての方は5万円から始めましょう。予算5万円でも成果を出す方法は下記記事を参考にしてください。

リスティング広告をたった5万円の費用で効果的にハックする手法

リマーケ/ターゲティング

これは、検索連動型広告とセットで掲載スタートしましょう。「サイトには来訪したけど、獲得には至らなかった人」をまずはターゲティングすると良いでしょう。下記記事が参考になります。

リマーケティング広告を始める人にこれだけは知っておいてほしい!2つのポイント
【事例公開】リマーケティング広告で確実に成果を出す5つの方法

ケース2:ネットで短期での集客・拡販が必要

じっくり時間を掛けて最適化をするよりも、とにかく短期で売上・集客をする必要がある!
例えば、年末セールの需要期や、夏前のダイエット商材等、「今」売らなくちゃ! というときには少々効率化を妥協しても「数」を取りにいくための短期決戦のときにはこのパターンが多いです。

SEOは施策から結果が出るまでに時間が掛るので、この場合は広告掲載で一気に拡販する事をおすすめします。やるべき手法は下記の3つです「リスティング」「リマーケ/リターゲティング」「ディスプレイネットワーク」

リスティング

商品名・サービス名・社名等の手堅いワードはもちろんのこと、獲得に繋がりやすい複合ワード(例えば、ダイエット食品であれば「ダイエット食品 効果」等既に購入にモチベーションが傾いている人が検索するであろう掛け合わせワード)と、検索数が多いが広義すぎるワード(「ダイエット」等、ざっくりしたワードで検討段階の可能性が高いワード)も広告掲載とし、流入数を増やしましょう。

ただ、広義なワードは獲得効率(CPA)が見合わないことも考えられるので、あまりにも目標と乖離するようであれば一旦停止する、予算を下げる等調整が必要です。

リマーケ/ターゲティング

これは【ケース1】と同様です。検索連動広告とセットで実施すると良いでしょう。「サイトには来訪したけど、獲得には至らなかった人」をまずはターゲティングすると良いでしょう。

ディスプレイネットワーク

配信方法は色々ありますが、カテゴリを指定しそれに関連するサイトに掲載する手法が短期で流に入を増やしたいときには、おすすめです。設定も簡単なので、すぐに始めることができます。

カテゴリとしては、「美容」「人材」「不動産」「医療」等様々な種類があります。どのようなカテゴリがあるかは下記媒体ごとに確認し、自分のサービス・商品にマッチしたカテゴリに配信をしましょう。

また、配信先はレポートでDLできるので、どこに出ているか? サイトごとの費用対効果は1週間おきくらいで確認し、マキシマイズしていきましょう。

・Yahoo!「サイトカテゴリ」一覧はこちら※2014.7月時点 ※PDF
・Google「インタレストカテゴリ」一覧はこちら※2014.7月時点

ケース3:新規顧客との接触を増やしたい

新規顧客との接触は、検索結果に表示させる「SEO」や「検索連動型広告」よりもディスプレイ広告が向いています。

なぜなら、バナーで訴求できるので視覚的にも認知しやすいですし、CPCも比較的安く誘導できるので、検索結果に表示させるよりも新規ユーザーにアタックするためには割安です。

やるべき手法は「ディスプレイネットワーク」です。

ディスプレイネットワーク

【ケース2】で紹介した「カテゴリ指定」での配信と、合わせて表示回数の多いニュースサイトや人気メディア(例えば、クックパッドやHatenaなど)等、特定のサイトを指定し、掲載すると新規との接触率×流入数は大きく伸ばすことができます。

ただし、ターゲットからかけ離れたユーザーから無駄な流入が増えても仕方ないので、表示回数が多いサイトに配信する時には「年齢」「地域」「性別」等でターゲットを指定して配信すると接触に無駄がないと思います。


まとめ

如何でしたでしょうか?改めて「SEM」という言葉を理解して、様々な集客手法であなたのサイトの効果改善に繋がれば嬉しいです。

最後に、おまけとしてネットマーケ初心者必見のおススメ記事をご紹介しますので、こちらも参考にして頂ければと思います。


おまけ ネットマーケ初心者にオススメの記事

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【LISKUL】代理店おススメ!リスティング運用時の便利ツール8選

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