LINE広告は、1万円からでも配信可能ですが、成果を出したいのであれば月額30万円以上の費用を用意したほうが良いです。
月額30万円以上割けないのであれば、LINE広告を出さないほうが無難なことが多いと言えます。
また、セルフで実施するには難易度が高いため、最低限広告運用経験がない場合も代理店にお願いするなど対策を打ったほうが良いでしょう。
この記事では、そんなLINE広告導入前に知っておきたい具体的な費用感・相場、実際の運用で成果をあげるコツを詳しくご紹介します。
本記事の監修者
2013年に新卒としてソウルドアウト株式会社に入社。2019年からLINE事業本部東日本推進部に所属。LINE広告運用に従事し、過去の知見を活かして運用からクリエイティブ制作までを一貫して担当。(Twitter:@m0cchi626)
インタビュー:LINE広告で獲得数を2.5倍にした運用者に現場の最新状況を聞いてきた(2020年10月版)
目次
※本記事はソウルドアウト株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。
LINE広告は月額1万だけでも出稿可能だが、最低限30万以上用意するのが無難
LINE広告は、国内最大のコミュニケーションツール「LINE」を使って配信できる広告です。
タイムラインやトークリスト、LINEニュースなどにも広告を配信できることから他のSNS広告では届かなかったユーザーにもアプローチできます。
現在でもアップデートが頻繁に行われている広告プラットフォームですが、広告フォーマット、ターゲティングなど、アップデートを重ねていくつれてどんどん高精度・高機能になっています。
では、そんなLINE広告導入を検討する際、具体的に費用・予算はどのくらい用意すれば良いのでしょうか。
月額1万でも実施は可能
公式サイトのよくある質問にも「最低出稿金額はなく、自由に設定できる」ことが記載されています。
以前のLINE広告(旧LINE Ads Platform)は、最低出稿予算100万円という縛りがありました。そのため、LINE広告には多くの広告費が必要だと思われがちですが、2017年4月から最低出稿予算が撤廃され、少額からスタートできます。ですので、「試しに運用してみたい」と思う分には、数千円~数万円の広告費からスタートしても問題はありません。
代理店に依頼する場合、月額30万以上は用意したい
広告運用したことがない方は、代理店に依頼すべきでしょう。後述しますが、広告運用経験がない場合のセルフ運用はリスクが伴います。また代理店に依頼する場合、費用は30万円以上用意するようにしましょう。
費用を30万円以上に設定する理由は、代理店側が受けたがらないことが多く、仮に受けた場合でも、期待する運用が難しい傾向にあります。
なぜなら、代理店に依頼する際には広告費の他、手数料(マージン)がかかります。手数料の相場は約20%になるので、代理店の売上は30万円の場合6万円になります。6万円でもアカウント設定や運用管理・レポーティングなどのシステム費用や人件費を捻出すると代理店側での利益確保はギリギリです。
月額30万でできる運用
月額30万でも、できることはかなり限定され、LINE広告の醍醐味である多くのユーザーに精度の高いターゲティングでアプローチする活用は難しいです。それでもほかの媒体では接触できないユーザーも多くいるため、実施する価値はあり、配信方法は以下2点を意識したものとなります。
リターゲティングのみ
費用対効果を重視し確実に獲得をするのであればリターゲティングのみの配信となります。LINEでしか当たらないユーザーもいるため、広告施策全体の獲得効率を上げるためには良い配信方法です。
手動配信のみ
自動配信による最適化にはCV40件が必要なため、月額30万の場合は手動配信で少しずつ回す形になります。ある程度手間をかけないと効果を出しづらい配信手法ですが、代理店側にかかる手間(人件費)を勘案すると、なかなか難しく、成果につながりにくいケースが多いです。
成果を伸ばすなら100万以上の予算で代理店に依頼するのがおすすめ
LINE広告を本格的に攻略していきたい方は、100万以上の予算で代理店に依頼するのがおすすめです。
LINE広告の自動最適化にはCV40件を出す必要があります。少額で運用すると最適化までの時間がかかりすぎてしまいます。
素早く学習させるためには1日当たり3~4件のCVが見込める予算感で運用するのが良いでしょう。CPA1万の場合、1日平均で4万、月間で約100万前後の予算が必要です。
参考:LINE広告で獲得数を2.5倍にした運用者に現場の最新状況を聞いてきた(2020年10月版)
アップデートが早いためプロに任せるのが無難
LINE広告は運用手法が多様かつ、機能のアップデートも早いため、自身で運用するためのキャッチアップが他の広告プラットフォームに比べても大変です。その意味でも代理店に任せるのが無難といえます。一定規模以上の代理店には、専属の担当がつき、随時LINEからの情報やノウハウが共有されています。
LINE広告の課金体系
次に、LINE広告の課金体系についてご説明します。
基本的にLINE広告はオークション形式で、複数の広告主が入札権を競い合います。LINE広告の課金体系は、大きく分けて3つのタイプがあります。
1. CPC(クリック課金)
CPC(クリック課金)とは、クリックされるごとに料金が発生する課金体系です。LINE広告においては、静止画は基本CPC課金を選びます。タイムラインのフィード上や「LINE News」などに配置され、ユーザーが自然に広告を目にするように表示されます。
広告を表示させるだけなので、CM動画やチラシなどの広告と比べて、コスパは良いです。ただし、クリックされないかぎり課金されないため、本来狙っているユーザーがクリックしてくれるかどうか、適切なターゲティングやクリエイティブの設計が重要です。
2. CPM(インプレッション課金)
CPM(インプレッション課金)とは、広告が画面に表示された時に料金が発生する課金体系です。LINE広告においては、動画はCPM課金となります。先ほどのCPCとは違い、タイムライン上に「9:16(縦)」「16:9(横)」「1:1(正方形)」の動画広告を表示できます。
具体的には、広告枠が100%表示された時に料金が発生し、99%以下の表示であれば料金は発生しません。LINE広告では、回数が1,000回カウントされるごとに料金が発生するため、認知拡大やリーチを目的とする広告に最適なシステムと言えます。
先ほどのCPC(クリック課金)とは異なり、いくらクリックされても費用は変わりません。
ですが、クリックされなくても表示されるだけで料金が発生してしまうので、ターゲティングはもちろん、対象ユーザーの興味関心を惹くようなクリエイティブが重要となります。
また、動画の尺は最大120秒まで可能ですが、多くのユーザーがスマートフォンを介して広告を見ることを考えると、長くても30秒以内に納めるべきです。また、ストーリーのある動画でなく、一部を動かす「静止画動画」なら、10秒でも十分機能します。
3. CPF(友だち追加課金)
友だち追加課金とは、ユーザーが広告を通して、LINEの公式アカウントの友達を獲得したときに料金が発生する課金体系です。
LINE NEWSやLINEアプリなどのタイムライン上にLINE公式アカウントの追加を促す広告を配信できます。そのため、より自然な流れで興味関心の高いユーザーを友だち登録に促せるのが特徴です。
「友だち追加」をするユーザーは、関心度が高くリピーターになりやすいため、費用対効果が見込めます。リピーターを獲得したい、あるいはキャンペーンを定期的に行い宣伝したい場合に最適な方法です。
手動の場合、最低入札単価はCPC(クリック1回あたりのコスト)で24円、CPM(1,000回表示あたりのコスト)が400円。自動入札の場合、最低入札単価はCPCが36円、CPA(成果獲得1件のコスト)が1,200円です。
リソースや費用を考えて適宜運用を変えてみるのも良いでしょう。
LINE広告の出稿を避けたほうが良い2つのケース
LINE広告は以前に比べて格段に手が出しやすくなり、活用事例も多く存在します。しかし、運用の仕方を間違えるとかえってコストがかかってしまったり運用のための人員が足りなくなってしまったり、思うように成果が出ないケースも多く見受けられます。
次のような運用を行う予定であれば、LINE広告の出稿を避けた方が無難です。
- 広告運用経験がない場合でのセルフでの運用
- 30万円以下の見積もりで代理店に依頼する
なぜ上記のような運用は避けた方が良いのか、具体的にご説明します。
ケース1. 広告運用経験がない場合でのセルフでの運用
LINE広告は、以前の「LINE Ads Platform」に比べて非常に安価に誰でも始められるようになりました。そのため、「広告運用の経験はないが、費用をなるべくかけずに済ませたいからセルフ運用をしたい」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、広告運用経験がない場合での運用はリスクを伴います。なぜならLINE広告は、ほかの広告よりも変化が激しく、その分工数がかかってしまうからです。実際に試してみたものの、成果が出ずにやめてしまうという企業も少なくありません。
LINEには広告代理店やサービスデベロッパーを認定・表彰する「LINE Biz Partner Program」というプログラムもあります。「LINE Biz Partner Program」は、細かく3つのカテゴリに分かれており、利用したいサービスや相談内容に応じて最適なパートナーに支援を受けられます。
①Sales Partner
コミュニケーション、広告、販促・OMOの各領域におけるLINEが提供するサービスの導入支援
②Technology Partner
コミュニケーション、広告、販促・OMOの各領域におけるLINEが提供するサービスの技術支援
③Planning Partner
主にLINE公式アカウントを中心軸とした広告商品、およびAPI関連サービスの企画・運用支援
広告運用経験がないというときは、こういったプロフェッショナルの力を借りて運用してみてはいかがでしょうか。
ケース2. 少額での運用は費用対効果が悪い
少額での運用は費用対効果が悪く、こちらも思うように成果が上がらない原因となり得ます。コスト削減は決して悪いことではありませんが、本当に成果を出したい物事に対して少額で運用してしまっては意味がありません。
そのため、LINE広告には最低限30万以上の予算を割きましょう。逆に30万を下回る際には、もともとGoogle 広告やYahoo!広告などに予算を回している場合、そちらに集中したほうが運用しやすいです。
LINE広告で費用対効果を高める2つのコツ
LINE広告はこの記事で挙げたようなポイントを押さえれば、ほかのWeb広告に比べてより費用対効果の高い広告を配信できます。そんな費用対効果が高いLINE広告ですが、今回はそれをさらに高めるためのコツを2つご紹介します。
より実践的な情報を知りたいという方は以下記事を読んでみてください。
参考:LINE広告で獲得数を2.5倍にした運用者に現場の最新状況を聞いてきた(2020年10月版)
1. 日予算で絞らない
まず大切なのは、日予算で絞らないことです。LINE広告は、広告グループに1日の目安となる日予算の金額を設定できます。
しかし、毎日の日予算を初めに固めすぎてしまうと、ターゲティングに設定する段階でリソースや予算がきつくなってしまいます。また、日予算はその日の上限予算ではないため、都度確認しておかないと超過する可能性もあります。
最初は日予算を固め過ぎず、良いターゲティングを見極めるためにある程度の額を配信し、1週間分ほど~徐々にターゲティングを絞っていくのが良いでしょう。
2. クリック率を指標にクリエイティブをこまめに変える
ポイントその2は、クリエイティブをこまめに変えることです。広告の一番の要となるのがクリエイティブです。実際にLINE広告でもクリエイティブを改善したことにより費用対効果がより高くなり、一定の成果が現われたといった例が多く見受けられます。
中でもターゲットに合わせて、どのようなクリエイティブが効果的なのかを考え、こまめにを変更することで、より幅広い層へのアプローチができます。クリエイティブを多めに用意しておけば、それだけ当たる数も増えるということです。
特に、クリック率は低いとそもそも配信が出ないため、クリック率は低ければすぐに差し替えが必要です。クリック率やCPAの基準を明確に持ち、差し替えを繰り返すことで「当たり」と呼べるクリエイティブを見つけ出すことが、LINE広告の攻略の最重要ポイントです。
参考:LINE広告の成功事例5選|高い新規獲得率・費用対効果の秘訣
まとめ
LINE広告は、Google 広告やYahoo!広告などのWeb広告だけでは獲得できない層をユーザーとして取り込むのに最適なツールです。上手に活用すれば、より多くのCV数を獲得できたりリピーターの増加にもつながります。
- 信頼できる代理店との提携
- 豊富なクリエイティブ
- 余裕をもった広告費用(予算)
上記は、成果を伸ばしていくために大切なことです。特に費用の面では、最低でも30万、さらに広がりを持たせたいのであれば100万以上の予算を立てておくと良いでしょう。
逆に30万以下の金額を下回ってしまうと、代理店に依頼しても対応できる範囲が制限されてしまい、思うように成果を得られず導入失敗となってしまう可能性が高いため、注意が必要です。本格的な導入を検討している方は、まず費用の面をクリアしておきましょう。
※本記事はソウルドアウト株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。