RPA導入支援を行っている会社12選と選ぶ際のポイントを徹底解説

RPAを導入する場合、業務の棚卸・適用範囲の選定・業務プロセスの見直しを行い、実際にどのようなシステムを導入するのかを定め、運用していかなければなりません。

RPA導入支援会社は、このような一連の業務をサポートしてくれます。

参考：RPAとは？いまさら聞けないRPAの仕組みと、3つの導入メリット

しかし、RPAの導入支援を依頼する場合、比較するポイントがいくつもあるため、自社に合った会社を探すのは大変です。

そこで本記事では、代表的なRPA導入支援サービス12社の料金や特徴を、わかりやすく整理してまとめました。

この記事を最後までお読みいただければ、探す手間をかけずに、あなたの施設や会社にぴったりなRPA導入支援サービス会社を見つけることができます。

なお、本記事では各RPA導入支援サービスの注目度を客観的に判断するために、「RPA導入支援」で検索し、実際に導入支援を行っている会社を検索順位順（2022年6月時点）に紹介しています。

RPA導入支援会社を選ぶ際のポイント3つ

RPA導入支援会社を選ぶ際のポイントを3つ解説します。

• 導入しているRPAツールに対応しているか
• 依頼料が予算や見込み効果に見合っているか
• 導入社・利用者数が多いか

参考：失敗しない！RPAを導入する方法｜成功事例によりわかりやすく解説

導入しているRPAツールに対応しているか

すでに導入しているRPAツールがある場合、新システムがスムーズに対応するかどうかの確認が欠かせません。

参考：【2022年最新】RPAツール比較17選！プロが教える絶対に失敗しない選び方

現在のツールを無駄にしないためには、互換性があるか、どちらも問題なく利用できるかの確認が必要です。

また、自社の希望通りのシステム開発を望んでいることもあるでしょう。

その場合は、利用予定会社の得意分野を確認します。

医療分野が得意・金融業界に精通している・業務の棚卸から行ってくれる・導入後のアフターサービスが充実しているなど、各社の得意分野は異なります。

そのため、得意分野と自社の希望が合致すると、希望通りのシステム開発ができるでしょう。

Webサイトには情報が掲載されていない場合もあるため、直接問い合わせてみましょう。

依頼料が予算や見込み効果に見合っているか

依頼料が、予算や見込み効果に見合っているか検討しましょう。

RPAの導入・運用にあたり、次のようなさまざまな費用がかかります。

• 支援依頼費用（コンサル費用）
• 導入費用
• 運用保守費用など

金額は会社によって異なりますが、RPAの導入支援・管理・運用サポートをはじめ、レクチャーなどのサポート込みで、1日あたり8万～10万円、年間約250万円の料金設定が多く見受けられます。

RPA導入にあたり投資対効果（ROI）を知りたい場合の算出方法についてみていきましょう。

それぞれの項目についての算出方法は次のとおりです。

• 利益＝売上－原価－投資金額
• 投資金額：導入初期費用・月額費用・RPA運用に必要な工数や人件費

サイトでは提供価格を公開していない企業も多いため、利用検討の際は会社へ直接問い合わせてみましょう。

導入社・利用者数が多いか

導入社・利用者数が多い会社は、実績が強い会社です。

このような場合、途中で会社がつぶれるリスクが少ないため、安心して依頼できます。

多くの場合、具体的な導入社数や利用者数はサイト上には公開していません。

会社へ直接問い合わせ実績内容を確認しましょう。

一方、具体的な導入事例を公開しているサイトは多数あります。

そのため、サイト上に自社の状況に似た企業への導入支援経験があるかどうかは判断基準の1つにできます。

参考：RPAの事例・業界別20選！業界別の活用事例でできることを徹底理解

おすすめのRPA導入支援を行っている会社12選

RPA導入支援サービスを行っている会社12社厳選しました。

各社のサービス内容や取り扱っているRPA製品などの特長を記載しましたので参考にしてください。

株式会社インテック

株式会社インテックは「ビジネス領域」に関するトータルソリューションに焦点をあて、ICT技術の研究や開発・アウトソーシングなどのサービスを提供している会社です。

RPA分野においては、次の3つの製品をメインに取り扱っています。

• UiPath
• WinActor
• Microsoft

まず、RPAの導入判断を行うため、2～3業務をトライアルでRPA化し、効果試算を行い、現場で実用性評価を行っています。

トライアルの段階で支障がなければ本格的な導入へと進みます。

トライアルがあるため、本格的な導入に踏み込むかどうか迷っている企業におすすめです。さらにRPA化をすすめたい場合は他業務のRPA化へと進みます。

ツール学習支援サービスを行っているため、社員にRPAの知識がない場合でも安心して利用できます。

顧客データの分析と情報セキュリティの両立に力を入れているのが特徴です。

あわせて、専門人材を育成しAI・データ分析を支援しています。

AGS株式会社

AGS株式会社は、協和銀行と埼玉銀行が顧客向けの受託計算サービスを目的に設立した子会社が元となった情報サービスの会社です。

そのため、セキュリティ対策への関心が高く、金融・公共・法人と言った領域でシステムコンサルティングからアウトソーシングに至るまで幅広い情報サービスを提供しています。

主に日本型RPAであるWinActorを扱っており、顧客による更新率は90％台です。

多くの顧客がAGSのサービスを継続的に利用していることがわかります。

事前に業務の棚卸を行い適用できる範囲を選定し、RPA作業を行いやすい業務プロセスの見直しやシナリオ設定支援サービスを提供しています。

導入前のトライアルや操作方法についての研修を行っているため、初めてのRPA導入で何から手を付けてよいかわからず不安を覚えている企業も安心して利用できるのが特徴です。

操作研修やeラーニング、オンライン研修も行っています。そのため、RPAの操作方法やシナリオ作成技術の習得が可能です。

コニカミノルタジャパン株式会社

コニカミノルタジャパン株式会社はプリンターや複合機など印刷用機器を販売している会社です。

併せて、テレワーク・請求書受領業務などビジネス現場で発生する、さまざまな問題解決を行うためのソリューションサービスを提供しています。

労働者が作業時間から開放され、「生きがい」を探求できる社会となるように、最適なサービスを提供している点が特徴です。

コニカミノルタで実際にさまざまな導入実践を行ったうえで、その導入時に得たノウハウを活かしたさまざまなサービスを展開しています。

導入から運用までを下記の6段階に分け、必要に応じた課題解決をサポートしているため、自社の問題点に合わせた適切な相談が可能です。

• 導入支援
• PoC支援
• ライセンス販売
• 運用立て直し
• 運用支援
• AI-OCR

グローシップ・パートナーズ株式会社

グローシップ・パートナーズ株式会社は、投資型クラウドファンディングシステムを提供している会社です。

また、ブロックチェーンやAIなど最新技術を駆使したサービスを提供しています。

RPA導入の企画と構想の策定や全体計画の立案をサポートしているため、RPAの導入で具体的に何ができるのかわからない場合でも、安心して相談できます。

導入が決まれば、検証・本格導入・運用保守まで、ワンストップ導入が可能です。

また、RPAをゆくゆくは自社で内製化したいと考えている企業もあるでしょう。その場合、RPAの開発・運用に必要な次のサポートを実施しています。

• 技術サポート
• ノウハウ提供
• 人材育成

「RPAデモ」や「管理部門向け」をはじめとした、さまざまなセミナーを行っており、トライアルライセンスでは「ロボオペレーター」の全機能を1か月無料で試すことが可能です。

テクバン株式会社

テクバン株式会社は、最先端のIT技術を駆使し顧客ビジネスに貢献することを基本に設立された会社です。

時代の流れに合わせ、クラウド・デジタルマーケティング、IoT 、AIなど幅広いサービスを提供しています。

テクバンでは、RPA導入成功のために次の2点を重視しており、このポイントを意識したトライアルサービスを実施しています。

• スモールスタート
• RPA化する業務・部門に寄り添う

無料で行っている説明会ではRPA業務の抽出方法を解説しているため、導入前の業務整理で悩んでいる企業には力強い存在といえるでしょう。

初期トライアルからPoC・導入・保守・トレーニングに至るまでの一連のプロセスをサポートしています。さらに、導入後も問い合わせやトレーニングによるスキルアップなどのサポートが充実している点も見逃せません。

次の2つの製品をメインに取り扱っています。

• ipaS
• WinActor

株式会社両備システムズ

株式会社両備システムズは、両備グループのICT部門6社を統合してできた会社です。

行政・医療機関などをはじめ幅広い分野でICTサービスを提供しています。

両備システムズでは、システム開発やアウトソーシング事業などで培った、豊富な実績を活かした支援をしています。

まず、業務分析を行い、現行業務の整理・可視化を行うため、何をRPA化すればよいかわからない企業も安心して依頼できます。

可視化後は、RPA導入対象となる業務を洗い出し、それを元にRPA構築・システム設計・構築・検証を行います。

導入後は保守・サポートまでトータルでの対応が可能です。

RPA導入効果を最大限に引き出し、働き方改革に適した施策を提案しています。

株式会社アウトソーシングテクノロジー

株式会社アウトソーシングテクノロジーは、IT関連の技術者派遣や開発請負、専門職の職業紹介などを行っています。

あわせて、企業向けネットワークコンピュータをはじめとした商品の販売・設計・保守・サービスなどを提供している会社です。

研修と実務の継続化、独自の教育システムによる高レベルなRPA人材の育成を行っています。自社でRPAを運用できる人材を育成したい場合、候補の1つとなるでしょう。

商品の選定から運用までのトータル支援を行っています。支援内容以前に、商品の選定から任せたい場合にも適しています。

• 商品選定
• 業務選定
• 導入
• シナリオ作成
• 運用

また、すでに他者から導入しており途中から企業を乗り換えたいと考える場合もあるでしょう。

例えば「シナリオ作成以降」など、どの段階からの支援でも受け付けているのもアウトソーシングテクノロジーの特徴です。

OEC株式会社

OEC株式会社は、受託計算センターとして事業を開始した後、天満屋グループとしてICTソリューションを提供している会社です。自治体・医療・民間企業などにサービスを提供しています。

既存システムに手を入れずに自動処理できるため、既存システムを活用したい企業に適しているといえるでしょう。

公共団体や医療・企業などそれぞれが抱える問題点を解決するためのさまざまなサポートシステムを提案しています。

具体的には例えば次のものがあります。

• 文書管理
• 庶務管理
• 備品管理
• 電子給与明細
• 病院ポータル
• 歯科の電子カルテ
• 請求書配信サービス
• アルコール検知システム

ロボット活用により業務改善と生産性向上が期待できます。専門技術者がロボット構築・導入を支援してくれるため安心して任せられるのが特徴です。

株式会社大塚商会

株式会社大塚商会は、情報化や業務効率化の支援を行う会社です。特定のメーカーにこだわらず、顧客の要望に応じマルチベンダー対応を行っています。

導入検討のトライアルサービスから導入後のメンテナンスまで、幅広いソリューションを提供しています。

導入前段階は業務可視化サービスを提供し、現状の業務内容から問題点を発見し効率化を提案しているため、なかなか現状の問題点を発見できない企業は利用を検討してもよいでしょう。

導入後は、ロボットの作成をはじめ稼働後の運用支援やハンズオンスクールなど幅広く提供し、サポートを行っています。

そのため、現在、RPAを扱える人材がいない企業でも安心して依頼できます。WinActorなどを取り扱っています。

株式会社日本経営

株式会社日本経営は、ヘルスケア産業や医療分野・介護福祉施設をはじめとし、コンサルティング業務を行っている会社です。

医療・介護に特化したコンサルタントが業務整理し、経営効率を踏まえたRPAの導入支援を行い、導入時の難所対応と各業務へのRPAの活かし方の両面からサポートしています。

業務自動化にあたりシナリオ作成が欠かせませんが、そのシナリオ作成サービスを依頼することも可能です。

開発者のサポートも実施しているため、安心して利用できるでしょう。

他の医療機関でのノウハウをつみあげているため、RPAの作成事例や業務改善事例などのタイムリーな情報を手に入れられるのが特徴です。

WinActorなどを取り扱っています。

コムチュア株式会社

コムチュア株式会社は、デジタルを利用してさまざまな顧客の問題を解決するソリューション事業を展開しています。

導入支援には簡易トライアルを提供しています。そのため、利用イメージの確認や、業務分析が可能です。

PoCを用意しており、実際の費用対効果の確認後に本格導入できる点がメリットです。

導入後の定着化や運用保守まで、ワンストップのサービスを提供しています。

また、必要に応じてオンサイトでの常駐支援も行っています。

自社だけでの運用に不安がある場合に安心して利用できるサービスです。

株式会社アイティーエス

株式会社アイティーエスは、顧客のビジネスに付加価値を創出するためにITを用い、業務分析コンサルテーションからシステム構築・保守・運用などの幅広いサポートを行っています。

対象業務の特定支援やPoCの実施、ロボット施策と言った導入準備をはじめ、具体的な導入、運用保守まで一貫して必要に応じたサポートを提供しています。

専門コンサルタントによるシステム構築・データ分析などで培った経験に基づくきめ細かいサポートが特徴です。

RPAツールの操作研修や運用マニュアルの作成支援も行っています。

RPAを用い、化学物質管理システムを譲渡・提供する際のSDS（Safety Data Sheet）管理サービスの提供を行っているため、化学物質管理を行っている企業は利用を検討しましょう。

まとめ

RPAを導入して業務改善に成功させるためには、RPA導入を支援してくれる会社選びがポイントです。

特に会社選びをする際に注目すべきポイントは次の3点です。

• 導入しているRPAツールに対応しているか
• 依頼料が予算や見込み効果に見合っているか
• 導入社・利用者数が多いか

会社ごとにサービス内容や見込み効果は異なるため、どの会社に依頼するかは慎重に行わないといけません。

まずは記事内で紹介した情報をもとに最適な支援会社を選択し、気になったところに問い合わせてみましょう。