成功事例から学ぶWeb広告を活用したイベント集客の方法、ポイント

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2021年9月現在、新型コロナウイルスの流行は未だにおさまるところをしらず、イベント・セミナーのオンライン化が余儀なくされています。

こうした状況下において、直接申し込みまで誘導できるWebでの集客の重要性がより増しています。

そこで本記事では、この業界で10年間にわたり取り組んできた筆者が、Web広告を活用したイベントの告知・集客方法を事例とあわせて解説します。

貴社の業種・業態にあった最適なWeb広告でのイベント集客方法を選択してください。

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Web広告を活用したイベント集客の事例

まずは、筆者がWeb広告を活用してイベントの集客を行った事例を2つと、媒体が公開している事例を3つご紹介します。

事例1:Yahoo!広告を活用して低クリック単価でイベントの告知に成功(大学)

与件

  • 商材、サービス:大学
  • 目的:サイト誘導
  • ターゲットユーザー:13~19歳の男女
  • KPI:インプレッション数最大化

実施内容

  • 媒体:Yahoo!広告
  • 地域:全国 or 大学周辺地域
  • 年齢層:13~19歳の男女
  • ターゲティング:年齢層
  • ご予算金額:20万円
  • 掲載期間:2か月

要点

大学が行うイベントの告知として、Yahoo!広告を活用しました。

配信目的はイベントサイトへの誘導で、広告の運用指標はとにかく多くのユーザーの目に留まってほしいということでインプレッションの最大化としました。

Yahoo!広告は、Yahoo!ニュースをはじめとして保有するネットワークの圧倒的なインプレッション数が強みで、広く訴求したい場合に有効です。

そのインプレッション数の多さを活かしたことで、低クリック単価で多くの誘導数を記録出来ました。

結果

媒体表示回数クリック数クリック率クリック単価配信金額
Yahoo!8,624,9709,7170.11%¥20¥195,489

事例2:Instagram広告を活用してフォトコンテストの参加者増に成功(自治体)

与件

  • 商材、サービス:フォトコンテスト
  • 目的:認知拡大
  • ターゲットユーザー:18歳~60歳、写真好き
  • KPI:クリック数最大化

実施内容

  • 媒体:Instagram広告
  • 地域:某都道府県
  • 年齢層:18~60歳
  • ターゲティング:写真に興味関心がある
  • ご予算金額:20万円
  • 掲載期間:1か月

要点

とある自治体が企画したフォトコンテストイベントの告知のため、写真との親和性が高いInstagram広告を実施しました。

SNS広告全般的に写真や動画との親和性が高いのが特徴ですが、そのなかでも特にInstagramは写真・動画との相性が抜群です。

ハッシュタグを用いた写真投稿を促し、エンゲージメントを高めることに成功。
イベントの参加者も前年より増やすことに成功しました。

結果

媒体表示回数クリック数クリック率クリック単価配信金額
Instagram304,5451,6240.53%¥61¥98,967

事例3:Facebook広告でチャリティーマラソンイベントの集客に成功

こちらはFacebookが公表している、チャリティーマラソンイベントの集客事例になります。

参考:Mark Pollock Trust|FACEBOOK for Business

「Run in the Dark」というマラソンイベントでは、新型コロナウイルスの影響によりオフラインでの実施が不可能になり、オンラインでの開催を余儀なくされました。

イベントに集まることが出来なくなることで、参加者のモチベーションが低下することを懸念した開催者は、当日に向けて準備するためのトレーニングメニューを著名人が紹介するという動画広告を配信しました

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引用:Mark Pollock Trust|FACEBOOK for Business

この動画広告により、17,000人以上のランナーが参加し、約100万ユーロの寄付を集めるなど大きな成功を収めました。

そもそも開催が危ぶまれたなかで、広告を活かして継続から成功にまで昇華させた事例になります。

事例4:Youtube広告で従来メディアの5分の1の獲得単価で集客(冠婚葬祭)

引用:Google 広告活用事例(イベント集客:バリューマネジメント様)|Youtube

Youtube広告を活用し、結婚式の体験イベントの集客に成功した事例です。

動画を用いたことでイベントの様子を視覚的に伝えたこと、また式場を探している層に絞って配信したことで、従来のメディアの5分の1の獲得単価、また費用対効果が20倍という高い成果を得ました。

また会場に来場してくれたユーザーに、その場でWebアンケートに回答してもらい、動画広告が来場にどれだけ寄与しているか測定しています。

このような広告を経由して来店したことを来店コンバージョンといいます。
詳しくは下記をご参照ください。

参考:来店コンバージョンとは?計測の仕組みから設定方法までを徹底解説

事例5:LINE広告でイベント集客目標数2倍を達成(美容)

こちらはLINEが公表している、期間限定イベントの集客にLINE広告を活用した事例になります。

パナソニックは、期間限定体験型サロン「Panasonic Beauty SALON表参道」のオープンの際に、集客施策の一つとしてLINE NEWS DIGEST Spotを活用しました。

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引用:イベント集客目標数2倍を達成!パナソニックがLINE NEWS DIGEST Spotを活用した理由

イベント初日に配信することで、話題づくりに成功。

結果として、イベントの総来場者数は11日間で9,000人を超え、当初設定していた目標数の2倍を超える大盛況となりました。

LINE NEWSというLINEのアセットをうまく活用した事例です。


イベント集客に活用すべき代表的なWeb広告媒体

Web広告には様々な媒体(メディア)がありますが、そのなかでもイベント集客に有効な媒体は以下の通りです。

  • リスティング広告(Google、Yahoo!)
  • ディスプレイ広告(Google、Yahoo!)
  • Youtube
  • Facebook
  • Instagram
  • LINE
  • Twitter

本章では、最適な媒体を選択するための前提として、それぞれを簡単にですが解説していきます。

これらについて理解できているという方は、次章「これで上手くいく!媒体別のイベント集客のポイント」から読み進めてください。

リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告とは、ユーザーがGoogleやYahoo!の検索窓から検索した際に、そのキーワードに関連して表示される広告のことを指します。

以下は「リスティング広告 セミナー」というワードで検索した際の画面ですが、赤枠で囲った部分がリスティング広告の表示部分です。

検索結果よりも上部に表示されるため、より多くのユーザーに見てもらいやすいこと、また検索ワードに関連した広告が出せるため、他の広告と比べてもコンバージョンにつながりやすくなっています。

上図の例では、3つ目の広告が期間限定の訴求をしています。
このように開催日などをタイトルに記載することで、イベント集客に活用することができます。

参考:初心者でもわかるリスティング広告とは?費用から運用のやり方まで徹底解説!

ディスプレイ広告

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引用:プロモーション支援事業 実績|株式会社アクセルグループ・ホールディングス

ディスプレイ広告は、Webサイトに表示される画像形式の広告です。

表示される枠を買い占めて配信する純広告と、都度オークション形式で配信内容が決まる運用型広告に分かれます。

多くの表示が担保される純広告は、対象者数が多いイベントなどで有効です。
ただし、費用がかなり掛かるため、大規模イベント以外では実施は難しいでしょう。

運用型のディスプレイ広告では、広告を表示させたいユーザーの興味関心や住んでいるエリア、年齢や性別などでターゲティングが可能です。

おそらく皆様が普段最もよく目にするWeb広告でのイベント集客が、こちらのディスプレイ広告ではないでしょうか。

参考:ディスプレイ広告の始め方とリスティング広告との違いを徹底解説!

Youtube


引用:YouTube Ads

Youtubeは、国内の月間利用者数が6,500万人以上(2020年9月時点)の、Googleが提供している世界最大規模の動画共有サイトです。

参考:月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に|Think with Google

ユーザーの層も幅広く子供から大人まで、さまざまなジャンルの動画が無料で楽しめるのが特徴です。

動画広告はリスティング広告やバナー広告よりも情報量が多いので、イベントの魅力を伝えるのにより有効です。

動画制作のハードルの高さがややネックですが、その分リターンの大きい媒体です。

参考:【初心者向け】Web動画広告の提案、制作、配信までの方法を解説します

Facebook


引用:FACEBOOK for Business

Facebookは、国内での利用者数が2,600万人以上(2019年7月時点)のSNSになります。

最大の強みは、ターゲティング精度の高さとビジネス層に強いという点です。

特にBtoBイベントやセミナー・ウェビナーの集客で強さを発揮します。

またイベントページを作成することで、Facebook上で効率的にイベント集客をすることが可能です。

Instagram


引用:FACEBOOK for Business

Instagramは、国内の利用者数が3,300万人以上(2019年3月時点)の、写真・動画に特化したSNSです。

Instagram広告はFacebook広告と同一プラットフォーム上で配信されています(InstagramがFacebookに買収されたため)

若年層を中心に利用者層を拡大しており、若年層向けのイベントでは特に取り組みたい媒体です。

女性ユーザーが多いというイメージをお持ちの方も多いと思われますが、公式発表では男性が43%、女性が57%と、性別を問わず利用されています。

参考:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

LINE広告


引用:LINE for Business

LINEは、国内での月間利用者数が8,900万人(2021年6月末時点)と、日本最大の利用者数を誇るSNSサービスです。

LINEの強みは、そのユーザー数とユーザー層が幅広いことが挙げられます。
幅広い層に向けたイベントを実施する際には実施を検討したい媒体です。

またLINE公式アカウントもイベント集客には有効で、友だち登録をしてもらえれば様々な訴求を行うことが出来ます。

Twitter広告


引用:Twitter for Business

Twitterは、国内での月間アクティブユーザー数が4,500万以上(2018年10月現在)の、拡散力の強さが特徴のSNSです。

リツイートによって、ターゲットの周辺ユーザーにも訴求できることが最大の強みです。

またハッシュタグをうまく活用することで、イベントに関するつぶやきを増やすことも可能です。


これで上手くいく!媒体別のイベント集客のポイント

本章では、各媒体別のイベント集客のポイントをご紹介します。

リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告を使ってイベント集客する際に気を付けたいポイントは、以下の3点です。

  • 開催期間や訴求ポイントをタイトルに盛り込む
  • クリック単価の高いキーワードは避ける
  • 指名キーワードへの出稿も検討する

開催期間や訴求ポイントをタイトルに盛り込む

イベントの開催日や期間、また訴求ポイントは必ずタイトルに盛り込みましょう。

開催が間近だったり、申込みの締め切りが間近だと、そのまま見逃したらもったいないという心理になりクリックしやすくなります(逆に期限まで余裕があると後回しにしがち)。

ですので、開催日や期間は目立つタイトルに入れるべきです。

訴求ポイントも同様で、どんな内容なのか、どんな良いことがあるのかをしっかり伝えましょう。

そもそもイベント・セミナー・ウェビナーであることも明記したほうが良いです。

一方、よく入れがちな名前(社名・サービス名・イベント名)ですが、知名度が低いイベントであれば無理にタイトルに入れなくても大丈夫です。

それよりもクリックにつながる訴求ポイントを入れたほうが効果が高くなりやすいです。

この辺りは両者を追加してテストするのも良いでしょう。

クリック単価の高いキーワードは避ける

クリック単価の高いキーワードは避けたほうがベターです。

イベントの訴求の場合、イベントを知らなかったユーザーが広告文を見てクリックすることがよくあります。

彼らはまだ検討段階にはなく、CVRは低くなりがちです。

クリック単価の高いキーワードに出稿してクリック数が少なくなってしまうよりも、できるだけクリック単価が低くクリック数を多く出来るようなキーワードへ出稿すべきです。

クリック単価はキーワードプランナーを使用すれば事前に確認が可能です。
参考:キーワードプランナー|Google広告

指名キーワードへの出稿も検討する

イベント名などの指名キーワードへの出稿も、場合によっては必要です。

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上図はあるイベント名での検索結果です。

広告の2番目に他社の広告が表示されています。

この場合はおそらく”DX”というキーワードに引っ掛かって表示されていると思われますが、競合他社が意図的に指名キーワードに出稿してくる可能性もあります。

その場合は、広告を出稿しないと競合他社が一番上に表示されるので、クリックを奪われてしまいます。

実際に指名キーワードで検索してみて、必要な場合は出稿すると良いでしょう。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告でイベント集客する際は、あまりターゲティングを絞りすぎないほうが良いです

ターゲティングを絞りすぎてリーチが少なくなると、同じユーザーに同じ広告が何度も表示されてしまいます。

またそれを嫌ってフリークエンシーを絞ると、今度は配信量が少なくなり目標の誘導数に到達できなくなる、ということになります。

最初はターゲティングを広めに設定し、低クリック単価で誘導し、必要に応じてターゲティングを狭めていく方が良いでしょう。

もちろんイベントによっては、ターゲットのセグメントが極端に狭く、ターゲティングを絞らざるを得ない場合もあると思います。

その場合は、ディスプレイ広告だけで対応しようとせず、他の媒体も併用することでカバーしたほうが良いでしょう。

Youtube広告

Youtube広告でのイベント集客のポイントはクリエイティブに尽きます

Youtubeは動画を見るためにユーザーが集まってきています。
質の高い動画であれば広告であっても視聴してくれます。

Yahoo!やLINEなどのニュースフィード上に流れる動画広告の場合、メインはフィードを読むことで、動画を見るモードになっていないのでスルーされる傾向にあります。

ここが大きな違いです。

Youtube広告の効果的な動画制作については、下記で詳しく解説しています。

参考:YouTube広告のCPAを1/3にした担当に獲得型動画広告の3つの鉄則を聞いてきた
   【初心者向け】Web動画広告の提案、制作、配信までの方法を解説します

また自社で運用や動画制作が難しいという場合は、代理店への委託も検討してみて下さい。

参考:YouTube広告の代理店に依頼すべき5つの理由と、代理店選びの10のチェックポイント

Facebook/Instagram広告

Facebook広告やInstagram広告をイベント集客に活用する際のポイントとしては、以下の2つがあります。

  • 広告ライブラリを参考にバナーを作成する
  • イベント広告を活用する

広告ライブラリを参考にバナーを作成する

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引用:広告ライブラリ|Facebook

Facebook社が自ら提供している、広告の透明性を高めるために他社の広告を確認できるツールになっております。

「イベント」や「ウェビナー」などのワードで検索すると、他社のイベント関連の広告を見ることができます。

これが非常に便利なので、バナー制作の際には是非参考にしてください。
もちろん他媒体でバナー広告を配信する際にも有効です。

イベント広告を活用する

Facebook / Instagaram広告では、作成したイベントページを広告により拡散できる機能が備わっています。

通常は広告のリンク先となるWebページを用意する必要がありますが、Facebook上で完結が出来るようになっています。

企画側も容易にイベントの実施が可能です。
是非、活用していきましょう。

参考:イベント広告について|FACEBOOK for Business

LINE広告

LINE広告をイベント集客に活用するには、公式の事例を参考にすると良いでしょう。

本記事でもご紹介したような事例が、業種や広告の目的を絞って検索可能なので、近しい案件を確認してみましょう。

参考:事例一覧|LINE for Business

またLINE公式アカウントとの連携も重要です。

LINE広告では、LINE公式アカウントで実施したアンケートを基に、広告のターゲティングに使用することも可能です。

その他、配信したメッセージを開封したユーザーなど、LINE公式アカウントで蓄積したオーディエンスデータを活用できます。

参考:LINE広告で獲得数を2.5倍にした運用者に現場の最新状況を聞いてきた(2020年10月版)

Twitter広告

Twitter広告も公式の事例集が公開されています。
業種や広告の目的を絞って、近しい事例を探してみましょう。

参考:広告主様のTwitter活用事例|Twitter for Business

またTwitter広告では、Twitterの拡散性の高さを活用することが大事です。

投稿にハッシュタグをつけたり、思わず人に共有したくなるような内容にしましょう。
広告色の強い内容では、アクションを避けられる傾向にあります。

フォローやリツイートを条件に特典を付与するキャンペーンを実施するのもありです。


まとめ

本記事では、Web広告を活用したイベント集客の事例をご紹介し、そこからイベント集客に活用すべき媒体と、それぞれのポイントを解説しました。

まずは各媒体の特徴や違いを正しく認識し、自社サービスに合った最適な媒体を選定しましょう。

その上で、ご紹介したポイントを意識しながら広告を設計していきましょう。

この記事が、あなたのイベント集客に少しでもお役立ちいただければ幸いです。

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