
営業マンは、顧客との商談以外にも、日報入力や資料作成など数多くの事務作業を行わなければいけません。「もっと効率よく業務をこなしたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな方のために、営業効率化のテクニックと営業効率化に役立つツールをご紹介します。
なおツールについては、重要度を客観化するために、ツールを紹介している既存のサイト10個を調査し、出現頻度をスコアリングしました。出現頻度の高い順に掲載しているので、この記事を読めば効率よく良質な営業効率化ツールを見つけることができます。
エース営業の”売れるテクニック”をAIが分析・可視化『MiiTel』
営業効率化のテクニック
まずは、営業の仕事を効率化するためのテクニックをご紹介します。
営業の効率化方法には、大きく分けて、下記の2パターンがあります。
- アポ1件あたりの売上を伸ばす→優先度の高い顧客を見極める
- アポ1件あたりの工数を減らす→ツールを活用して作業を効率化する
自社の営業部門の課題が、アポ1件あたりの売上が低いことなのか、工数がかかりすぎていることなのかを見極めて、適切な施策を検討しましょう。
速効性のある「営業代行会社」の利用もおすすめ
アポ1件あたりの売上アップ・工数削減を一度にできる方法が、営業代行です。営業代行を依頼すれば、1から営業フローをたな卸しし、ツール習熟までの時間も必要ありません。中長期的な営業機能の強化よりも、営業部隊の拡大や短期的な売上アップが必要なら、代行会社に依頼するのも良いでしょう。
ただ、代行企業ゆえに依頼主である企業へのロイヤリティが低く、ずさんな営業でむしろマイナスイメージを振りまいてしまう代行企業もあるようです。
そのような代行企業に依頼しないために、下記記事を参考に、主要な営業代行会社がどんな企業なのか、自社の商材・サービスと相性のよい営業ができる代行企業を把握できると良いでしょう。
営業代行とは?営業代行会社を選ぶ3つのポイントとオススメ厳選6社
ピッタリな営業代行会社はこれ!パターン別ベストのおすすめ会社6選
『営業アウトソーシング』で人手不足を解消!オススメ10社
新規顧客を獲得!業種・特徴別『テレアポ代行会社』オススメ15選
1件あたりの売上を上げたい→優先度の高い顧客を見極める
アポ1件あたりの売上を伸ばすためには、優先度の高い顧客から順にアプローチしていくことが重要です。優先度の高い顧客を見極める基準としては、主に以下の4つがあげられます。
決済権
決済権を持つ決裁者と直接商談ができれば一番スムーズに進みます。現時点の営業相手が決裁者でない場合は決裁者を把握し、申請しやすい環境をつくるための提案資料を作りましょう。
定期的に新しい情報を伝えるなどの連絡を入れることも効果があります。
予算
自社サービスを購入できる予算が先方にあるかを確認しましょう。予算がない場合は、予算編成の時期を確認しておきましょう。
目的
顧客の目的が自社サービスの強みと合っていない場合、強引に営業しても成果が出ないことが多いです。
顧客の目的をよく聞き取ることで優先度を見極めましょう。
導入時期
企業によって意思決定プロセスは異なります。意思決定プロセスに合った営業をすることが重要です。選定基準・フロー・契約期限などを聞き取り、それに合ったアプローチをしましょう。
1件あたりの工数を減らす→ツールの活用で効率化
営業1件あたりの全フローにおける工数を減らすためには、作業や報告業務を効率化できるツールを活用しましょう。
例えばSFAを利用すれば、営業マンが今どんな進捗かがわかるので、ヘルプが必要な案件や引継ぎの短縮などが実現できます。
参考:SFAとは?CRM・MAとの比較やメリット・導入事例まで解説
ツールによって効率化できること
・顧客管理
顧客情報や案件進捗状況などを管理することで、情報を一元化し、社内で共有できるので、生産性を向上させてくれます。
参考:CRMとは?今更聞けない基本とSFA・MAとの違いまとめ
・スケジュール管理
毎日締め切りのタスクを自動で通知してくれるので、自分でスケジュール管理する必要がなくなり、漏れがなくなります。
参考:プロジェクト管理ツール6選!上手に管理するコツと無料ツールを解説
・名刺管理
いただいた名刺をスキャンしてデジタル化できるので、顧客情報を入力する手間が防げ、ミスも防げます。(参考:名刺管理で営業パフォーマンスを最大化する方法(無料DL) ≫)
参考:営業に役立つ名刺管理ソフト9種を徹底比較!選び方やメリットも解説
・Web会議
Web会議システムを活用すると、訪問アポの移動時間を削減できます。インサイドセールスを導入・
参考:オンライン商談システムとは?メリット・デメリットから活用事例まで
営業支援ツール5選
実際に営業効率化のためのツールを導入することを検討している企業様向けに、この記事では8つのツールをご紹介します。各社の特徴もご紹介しておりますので、導入前にぜひ参考にしてください。
参考:営業管理とは?無料で使えるExcelテンプレートや有料のSFAツールを使って業務を効率化しよう
会社名 | 特徴 | 価格 | 導入実績 |
Salesforce | ・官公庁・自治体など公機関でも利用 ・セキュリティ対策は万全 ・入力項目や分析レポートなどのカスタマイズ性が高い | 9,000円/月/ユーザー ※無料トライアル有 | 株式会社三菱東京UFJ銀行を始めとした5,000社以上 |
kintone(キントーン) | ・個々の会社の状況に応じたダッシュボードを作成できる ・プログラミング知識不要 | 780円/月/ユーザー ※無料トライアル有 | 資生堂・西武ライオンズなど |
NICE営業物語Smart3 | ・AppleWatchとの連携で、スケジュールの確認や簡易営業報告が作成できる・手書きと音声でメモがとれ、写真にも手書きで情報を追加できる | 要問合せ | 非公開 |
Senses | ・G SuiteやOffice 365と連携できるため、入力の手間が省ける ・機能がシンプルで、デザインもわかりやすい | 5,000円/月/ユーザー ※無料トライアル有 | スマートキャンプ・favyなど |
WaWaFrontier | ・顧客や案件にフィルタをかけられる ・日報の入力を効率化できる | 1,000円/月/ユーザー ※無料トライアル有 | 株式会社リログループ、株式会社デンショクなど |
1.カスタマイズ性が高い世界No.1シェアのツール「Salesforce」
ツール概要
Salesforceは世界最大のシェアを誇る、クラウド型の顧客管理アプリケーションです。中でも、営業支援ツールとして人気なのが「Sales Cloud」。
顧客管理・商品管理・契約管理・問い合わせ管理・売上げ予測など、営業支援の機能が充実しています。
また、マーケティング支援・代理店管理・コンテンツ管理・アイデア管理・データ集計など、営業以外の分野でも幅広く使えるため企業全体で役に立ちます。
特徴
- 官公庁・自治体など公機関でも利用され、セキュリティ対策は万全
- アクセス制限をIPアドレス・時間帯・曜日・営業日などによって設定可能
- 入力項目や分析レポートなどのカスタマイズ性が高い
価格
価格は以下の通りです。
- Professional:1ユーザーあたり9,000円/月
- Enterprise:1ユーザーあたり18,000円/月
- Unlimited:1ユーザーあたり36,000円/月
- 無料トライアル有
※プランによって、カスタマイズ性・データ容量・サポートの充実度などが異なります。
導入実績
株式会社三菱東京UFJ銀行を始めとした5,000社以上。世界シェアNo.1。
こんな人にオススメ
カスタマイズ性の高いツールをお探しの方
2.オーダーメイドのアプリを作成できる「kintone(キントーン)」
ツール概要
kintone(キントーン)は、自社の要望に合わせて、案件管理アプリや日報アプリなど様々なアプリを簡単にオーダーメイドで作れるアプリです。
またSNS機能も備わっているため、個々のデータに対してコメントを書き込めます。
特徴
- 個々の会社の状況に応じたダッシュボードを作成できる
- プログラミング知識不要
価格
- 初期費用:なし
- 月額費用:ライトコース1ユーザー780円〜/スタンダードコース1,500円~
- カスタマイズ費用:オプション有り
- フリートライアル:あり
導入実績
資生堂・西武ライオンズなど
こんな人にオススメ
柔軟にカスタマイズでき、低価格で導入できる営業支援ツールをお探しの方
3.AppleWatchと連携可能な営業サポートアプリ「NICE営業物語Smart3」
ツール概要
NICE営業物語Smart3は、Apple Watchと連携できる特徴がある営業支援ツールです。
SFA・営業支援システム「NICE営業物語」と連携すれば、会社全体で商談事例や成功事例を共有できます。
特徴
- AppleWatchとの連携で、スケジュールの確認や簡易営業報告を作成できる
- 手書きと音声でメモがとれ、写真にも手書きで情報を追加できる・GoogleカレンダーやExchange、Office365など、連携できるシステムが多い
価格
お問合せ下さい
導入実績
非公開
こんな人にオススメ
グループでの営業情報をスマートフォン・携帯電話などで共有を考えている方
4.営業業務すべてを効率化「Senses(センシーズ)」
概要
Senses(センシーズ)は、営業管理からアクションプランまで営業にかかわるすべての業務効率化を支援してくれるツールです。
組織内での営業にかかわるデータをすべて蓄積して分析するため、企業内で競争力も向上します。
特徴
- G SuiteやOffice 365と連携できるため、入力の手間が省ける
- 機能がシンプルで、デザインもわかりやすい
価格
- 初期費用:100,000円~
- 月額費用:1ユーザー5,000円〜
- フリートライアル:あり
導入実績
スマートキャンプ・favyなど
こんな人にオススメ
G SuiteやOffice 365などの外部ツールと連携したい、またはシンプルなツールを利用したい方
5.日報入力を効率化「WaWaFrontier」
ツール概要
WaWaFrontierはASP型のアプリケーションです。一人月額1,000円~と低コストで利用できます。
日報入力、案件進捗管理、営業パーソンの行動分析、顧客面談履歴の紹介、商談物件の進捗管理、受注予定表など多様な機能があります。
特徴
- 1ユーザーあたり、1,000円から導入できる
- 初期費用がかからず、導入コストがおさえられる
- シンプルなUIで、営業フローに組み込むハードルが低い
価格
- WaWaFrontier:1ユーザーあたり2,000円/月
- WaWaFrontierLight:1ユーザーあたり1,000円/月
- 無料トライアル有
※プランによって使える機能が異なります。
導入実績
株式会社リログループ、株式会社デンショクなど
こんな人にオススメ
導入に必要な工数・価格を抑えたい方
名刺管理ツール・オンライン商談システム
営業効率化に加えて、名刺管理もできるツールを2つご紹介します。
会社名 | 特徴 | 価格 | 導入実績 |
Sansan | ・部門を越えて社内全体の人脈を知れる ・名刺情報などを基に各企業の組織ツリーを自動生成 | 10,000 / 月 / 台~ ※無料トライアル有 | 日本郵便・パソナなど |
eセールスマネージャーRemix | ・リアルタイムに情報共有ができるタイムライン機能があるので、社内SNSとして活用可能 ・エリアを指定して訪問先をリストアップできる地図機能 | 1,000円/月/ユーザー | 大阪ガス株式会社を始めとした4,500社以上 |
ベルフェイス | ・オンライン上で商談でき、移動時間を削減できる | 月額72,000円~ | NTT東日本、Sansan株式会社など |
6.社内の名刺を一括管理できる「Sansan」
概要
Sansanは、社内でたまっている名刺を一括管理できるクラウド名刺管理ツールです。各名刺をいつだれが交換したかも検索できます。
特徴
部門を越えて社内全体の人脈がシェアできる
価格
- ライセンス費用は月額50,000円~
- Sansanスキャナは月額10,000円/台。
- 初期導入費として、ライセンス費用の12か月分が必要になります。
導入実績
日本郵便・パソナなど有名企業多数
こんな人にオススメ
社内の名刺データを簡単にスキャンして、顧客情報を管理したいと考えている方
参考:名刺管理で営業パフォーマンスを最大化する方法(無料DL) ≫
7.豊富な営業支援機能がある「eセールスマネージャー」
ツール概要
案件管理・顧客管理・スケジュール管理・名刺管理・マーケティング支援・データ分析など、幅広い機能があります。
また、Tableau、Dropbox、sansanなど他ツールとの連携が可能です。
特徴
- リアルタイムに情報共有ができるタイムライン機能があるので、社内SNSとしも活用できる
- エリアを指定して訪問先をリストアップできる地図機能
- 国内サービスで、専任の定着支援チームが活用を支援
価格
「eセールスマネージャー Remix CLOUD」、中小企業向けに価格が抑えられている「eセールスマネージャー Remix MS」、個人や少人数のチームで活用する必要最低限の「eセールスマネージャー nano」の3種類があります。
- eセールスマネージャーRemix Cloud:1ユーザーあたり6,000円~/月
- eセールスマネージャーRemix MS:1ユーザーあたり3,500円~/月
- eセールスマネージャーnano:1ユーザーあたり1,000円~/月
※プランによって、ユーザー数上限・データ容量・サポートの充実度などが異なります。
導入実績
大阪ガス株式会社を始めとした4,500社以上
こんな人にオススメ
ツール活用に不安で、手厚く支援してほしい方
8.訪問の移動時間を削減できるオンライン商談システム「ベルフェイス」
ツール概要
オンライン商談システムを導入するとオンライン上で商談ができ、移動時間を削減できます。ベルフェイスではネットに繋がっていれば、どこでもオンライン上で商談できます。
特徴
- お客さま側でID登録・ログイン、事前インストールなどは不要。
- 音声通話には「電話」を使用しているため、回線が途切れることはない。
価格
月額72,000円~
IDは無制限に発行でき、同時接続は3名まで
導入実績
NTT東日本、Sansan株式会社
こんな人におすすめ
訪問の移動時間を削減したい方
まとめ
以上、営業効率化に役立つツールを7個紹介してきました。営業で成果を上げるために、この記事でご説明したテクニックを押さえ、場合によってはツールを利用し、営業業務の効率化を図りましょう。
エース営業の”売れるテクニック”をAIが分析・可視化『MiiTel』
おまけ:出現頻度が低かったツール一覧
- NP掛け払い
- kincone(キンコン)
- STREAMED(ストリームド)
- AppSuite
- VyNDEX(ヴァインデックス)
- MOT/TEL(モッテル)
- ShaMo
- SALES BASE
- WaWaD-Be
- Evernote
参考にしたサイト
営業マンの効率向上!営業活動の業務効率化ツール・アプリ比較24選 – 営業 | ボクシルマガジン
営業効率化の決め手は管理力!成果を生み出すお役立ちアプリ3選 |富士通マーケティング
営業活動を効率化できる営業管理ツール7選 | セールスマーケティングラボ
インバウンド営業で使える!営業活動を効率化するITツール10選 | サイト改善、マーケティング支援のマーケイット(MARKEiT)
営業支援EXPOで見た、営業の効率化に役立つツール8選
モノが売れない時代に営業効率化と売上拡大を図るSFAシステム5選 – TechRepublic Japan
営業を効率化したい場合のサービス比較(10件) | 料金・資料請求・サービス比較【マケスト】
SFA(営業支援システム)比較36選 | 無料・比較・選び方 – SFA(営業支援システム) | ボクシルマガジン
営業支援ツール・システム(SFA)39選比較 | 2018完全版 | 価格・特徴・導入事例 | Senses
2018年SFA(営業支援システム)比較決定版 33選| ~無料から高機能まで!SFA(営業支援ツール)徹底比較~ | cyzen(サイゼン) | 現場で成果が出るCRM/SFA