【2024年最新版】営業効率化ツールおすすめ9選を導入社数順で比較!

営業効率化ツールの導入は、営業部全体の生産性をアップさせるためには欠かせません

しかし、営業効率化ツールといっても種類が多く、搭載機能や料金プランもそれぞれ異なるため、自社に適したツールは何か迷われる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、代表的な営業効率化ツールを導入社数順でまとめました。また、導入社数が不明のおすすめの営業効率化ツールも紹介しています。

掲載している9社については、表形式で料金や機能の違いが比較できる一覧表をご用意していますので、以下よりぜひダウンロードしてご活用ください。

営業効率化ツールおすすめ9社比較表

本記事を参考にすれば、どのツールを導入すればいいかが明確になるでしょう。

※サービスの情報や導入社数に関しては、2024年7月時点で各サービス公式サイトに掲載されていたものです。


目次

営業効率化ツールのピックアップ[PR]

fondesk/株式会社うるる

  • 会社や事務所の電話受付を代行し、チャットやメールで電話の内容をお知らせ。
  • 時間外や着信拒否時に読み上げるメッセージを、テキストで指定できる。
  • 着信を拒否したい相手の電話番号を10,000件まで登録できる。
初期費用なし
料金プラン■基本料金:月額10,000円
+<従量料金>
■電話1件~50件:0円
■電話51件以降:200円
※ 表示価格はすべて税別
導入企業株式会社ベーシック、株式会社ヤプリ、株式会社ウィルゲート、株式会社TOKIUM、株式会社OKANなど
導入社数有料契約件数3,000件以上(2021年12月末時点)
こんな人におすすめ■電話対応をなくして営業に集中できる職場にしたい
■クライアントからの受電漏れを防ぎたい

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<比較表>営業効率化ツールおすすめ9社

営業効率化

本記事で紹介している9社の違いがひと目でわかる一覧表をご用意しました。短時間でサービスの比較をしていただけます。


1.HubSpot/HubSpot Japan株式会社


HubSpot(ハブスポット)|貴社のビジネスに最適なCRMソフトウェア、ツール、リソースをご提供します

  • 世界135か国以上、21万6000社を超える企業が活用するツール
  • マーケ、営業、カスタマーサービスなどの業務を接続できる機能を有したAI搭載カスタマープラットフォーム
  • 基盤となるCRMのデータべースの接続により、顧客のカスタマージャーニーにあわせて適切なアプローチができるようになる
初期費用Sales Hub 企業単位~大規模企業向け
Professional:180,000円
Enterprise:420,000円
料金プランSales Hub 個人~小規模チーム向け
無料ツール:0円
Starter:2,400円/月・シート
Starter Customer Platform:2,400円/月・シート
Professional:12,000円/月・シート
54,000円/月(5人の有料ユーザー)
Sales Hub 企業単位~大規模企業向け
Professional:12,000円/月・シート
Enterprise:18,000円/月・シート
無料プラン/無料トライアル無料プランあり
主な機能Marketing Hub
Sales Hub
Service Hub
Content Hub
Operations Hub
Commerce Hub
無料のCRM
ウェブチャット
日程調整ツール
ウェブサイト作成ツール
導入企業イベントレジスト株式会社
株式会社マネーフォワード
パナソニック インダストリー株式会社
ピー・シー・エー株式会社
アンカー・ジャパン株式会社
など
導入社数世界216,000社

2.kintone/サイボウズ株式会社


kintone(キントーン)- あなたの「その仕事に」

  • プログラミングの知識がなくてもノーコードで業務効率化アプリなどが簡単に作れるノーコードのクラウドサービス
  • 東証プライムの3社に1社が導入しているサービス
    ※2022年3月時点
  • 自分たちで思いついた業務改善を、kintoneで簡単に業務アプリをつくってすぐに改善できる
初期費用なし
料金プランライトコース:780円/月・名
スタンダードコース:1,500円/月・名
ワイドコース:3,000円/月・名
無料プラン/無料トライアル30日無料お試しあり
主な機能アプリ
コミュニケーション
拡張機能
 プラグイン
 API連携
便利機能
 モバイル対応
 リマインド通知
 全文検索
 多言語対応
導入企業東京山の手社会保険労務士法人
株式会社クラボウインターナショナル
住友不動産株式会社
神戸市役所
株式会社産業経済新聞社
など
導入社数30,000社

3.Sales Force Assistant/株式会社NIコンサルティング


「真」のSFA – AI秘書が営業現場の一人ひとりをアシストするSFA(Sales Force Assistant)

  • 「案件型」「ルート型」「併用型」とそれぞれの「リピートサイクル型」「会計事務所向け」と自社に適したタイプを6種類から選択できる営業支援システム
  • 非営業部門においても、業務情報や進捗管理、工数管理を支援するシステムを営業支援のシリーズと連携できるため、業務効率の向上が期待できる
  • 「Sales Force Assistant」シリーズ と完全連携しているグループウェアの提供もあり、組織運営全体の効率化も図れる
初期費用クラウド:50,000円
オンプレミス:2,000,000円
料金プランクラウド:3,500円/月~
オンプレミス:667円/月(5年利用時月額換算)+保守費用
無料プラン/無料トライアル30日無料お試しあり
主な機能営業支援機能
 訪問準備アシスト
 クレーム・ケア・アシスト
 ヌケ・モレ予防
 スティッキーメモ
 サクセスアシスト
 他者コンタクト通知
 案件進捗漏れ通知
 ボトルネックサーチ
 名刺Scan
 CTI連携
記念日通知機能
 ハッピーバースデーお知らせ
 創立記念日お知らせ
 決算月お知らせ
ゲーミフィケーション機能
 キャンペーンダービー
 個人目標達成アシスト
 BINGO!
 キャラ設定・着せ替え
 アシスタント育成
 エネコイン貯金
グループウェア「NI Collabo 360 」連携
 スケジュールお知らせ
 在席ステータス変更通知
 イベントカウントダウン
 最新情報通知
アプリケーション
 Sales Force Assistantの通知アプリ「SFAssist」
 顧客登録支援アプリ「Customer Register Assist」
 地図情報アプリ「マッピングアシスト」
 TOUCH !
 スマートウォッチ版 TOUCH!
 「NI Collabo 360 」連携連動アプリ「NI Calendar」
導入企業昭和電器株式会社
デックス株式会社
富士産業株式会社
株式会社有隣堂
清水食品株式会社
など
導入社数14,000社

4.Sansan/Sansan株式会社


Sansan – 営業DXサービス

  • 全社で名刺や企業情報、営業履歴を一元化して共有することで、売上の最大化とコスト削減を同時に実現できる営業DXサービス
  • 登録した名刺が社内の誰かとつながっているかが可視化され、キーマンとの接点を作りやすくなる
  • 名刺交換をした取引先担当者の移動や昇進・昇格も登録情報が変更されたら通知が来るため、こちらからタイムリーにコンタクトすることが可能
初期費用導入費用+カスタマーサービス費用:要問い合わせ
料金プランLite:要問い合わせ
Standard:要問い合わせ
Enterprise:
無料プラン/無料トライアル無料トライアルあり
主な機能名刺管理
 名刺管理
 メール接続
 メール署名取り込み
 人事異動情報
 ニュース配信
 リスト作成
 メール配信
データベース
 企業情報
 拠点情報・企業動向情報・契約情報(Contract One連携)
 役職者情報
 リスク情報
 活動管理
 DM送付
セキュリティー
 IPアドレス制限
 アクセスコントロール
 代理操作
 パスワードポリシー
 二要素認証
 ログイン状態保持
 SAML認証
 二要素認証必須化
 デバイス利用制限
 メール配信承認機能
 利用ログ出力
データ連携ソリューション
社内コラボソリューション
導入企業株式会社神戸製鋼所
株式会社静岡銀行
日本通運株式会社
経済産業省
ウイングアーク1st株式会社
など
導入社数9000社

5.GENIEE SFA/CRM/株式会社ジーニー


営業管理ツール顧客管理ツールならGENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)

  • 業務効率化の機能を有するのはもちろん、ベンダーが導入から定着、運用まで徹底的にフォローしてくれる
  • 世界トップクラスのAWSのクラウド環境を利用し、プライバシーマークを取得しているため、セキュリティ面も安心
  • 国産SFA/CRMでは初となる「 GPT-4 」を標準搭載している
初期費用なし
料金プランスタンダード:34,800円/月
プロ:54,800円/月
エンタープライズ:98,000円/月
※税抜
※10ユーザー分
無料プラン/無料トライアル無料トライアルあり
主な機能マイキャンバス(【新】ダッシュボード)
Slack連携機能
Chatwork連携機能
DATA CONNECT連携機能
AIプロセスビルダー機能
NEW! スマートフォンアプリ機能
CTI連携機能
自動チェックイン機能
承認申請機能
レイアウトタイプ機能
権限(ロール)設定機能
操作権限設定機能
活動履歴機能
項目設定機能
商談管理ビュー機能
商談管理機能
SFA/CRMのデータ基本構造
顧客管理機能
ガジェット機能
Outlook連携機能
API連携機能
メール自動取込機能
カレンダー(Calendar/予定表)連携機能
Googleマップ連携機能
Gmail(Gメール)連携機能
MA(マーケティングオートメーション)連携機能
ビジネスチャット連携機能
WEB(問い合わせ)フォーム連携機能
マイキャンバス(ダッシュボード)機能
導入企業イーピーエス株式会社
株式会社パワーコンサルティングネットワークス
株式会社新大陸
岡﨑建工株式会社
株式会社ECC
など
導入社数6300社以上

6.eセールスマネージャーRemix Cloud/ソフトブレーン株式会社


【公式】eセールスマネージャー| ソフトブレーン株式会社

  • CRM(顧客管理)、SFA(営業支援)だけでなく、MA(リード獲得)まで幅広い顧客接点を効率化できるツール
  • 一度の情報入力で、タイムライン・顧客情報管理・人脈管理・商談管理・予実管理・スケジュール管理などの各機能に自動反映されるため転記工数が削減できる
  • SNS・タイムライン機能により、営業の現場からの報告が、オフィスや会議中など遠隔でも把握でき、即時フォローできる
初期費用なし
料金プランスタンダード:11,000円/月・名
ナレッジシェア:6,000円/月・名
スケジュールシェア:3,000円/月・名
※税抜。利用人数31名以上
無料プラン/無料トライアル無料トライアルあり(30日間)
主な機能案件管理
商品別案件管理
案件シナリオ
商談管理
スケジュール管理
日報管理
予実管理・グラフ分析
地図機能
顧客管理
名刺OCR・デジタル化
人脈管理
タイムライン(社内SNS・チャットツール)
ターゲティング
リードナーチャリング
アナリティクス(分析)
スマホアプリ
基幹システム・データ連携
Excel連携
セキュリティと運用基盤
連携ソリューション
導入企業松竹株式会社
テクマトリックス株式会社
シダックスコントラクトフードサービス株式会社
扶桑電通株式会社
株式会社クレディセゾン
など
導入社数5500社超

7.Adobe Marketo Engage/アドビ株式会社


アドビの製品とサービス | Adobe Experience Cloud

  • 顧客データに基づいて、カスタマージャーニーの様々なフェーズで検討状況に適した情報提供を自動化、効率化してくれるツール
  • 自動処理・コンテンツ・リード開発・アカウントベースドマーケティングなど様々な機能を一元管理したソリューションで営業の生産性を向上できる
  • 生成AIであるAdobe Sensei GenAIにより、ジェネレーティブチャット、コミュニケーションの要約、ライブラリの作成によるコミュニケーション支援などをしてくれる
初期費用要問い合わせ
料金プランGrowth:要問い合わせ
Select:要問い合わせ
Prime:要問い合わせ
Ultimate:要問い合わせ
無料プラン/無料トライアル要問い合わせ
主な機能マーケティングデータ基盤
コンテンツのパーソナライズ
クロスチャネルのエンゲージメント
顧客体験の自動化
営業との連携
マーケティングの効果測定
導入企業株式会社クボタ
株式会社ツムラ
株式会社パソナ
株式会社USEN ICT Solutions
など
導入社数5000社以上

8.Mazrica Sales (旧 Senses)/株式会社マツリカ


Mazrica Sales(旧Senses): 現場ファーストでビジネスの成長を支援するAI搭載のSFA/CRMツール

  • 導入後の売上成長率が平均139%、継続利用率は98%を誇るツール
  • 導入することで、データ入力、データ活用、運用定着に関するコストが削減できる
  • 初期費用や開発費用がなく、利用企業の定着メソッドを活かしたサポートプランもあり、活用に至るまでの伴走支援をしてくれる
初期費用なし
料金プランStarter:27,500円/月~
Growth:110,000円/月~
Enterprise:月額330,000円/月~
無料プラン/無料トライアル要問い合わせ
主な機能顧客管理
案件管理
行動管理
レポート機能
AI機能
名刺管理
モバイルアプリ
導入企業TIS株式会社
カゴメ株式会社
キンコーズ・ジャパン株式会社
など
導入社数2800社

その他おすすめの営業効率化ツール

導入社数は不明ですが、おすすめの営業効率化ツールを紹介します。

Sales cloud/株式会社セールスフォース・ジャパン


Salesforce – セールスフォース・ジャパン

  • 顧客管理や商談管理だけでなく、売上の予実管理もリアルタイムでできるため、売上目標の達成に活用できる
  • 業務に合わせたワークフローをドラッグ&ドロップのみのシンプルな作業で作成でき、複雑な営業プロセスを自動化できる
  • 無料の学習コンテンツやコミュニティがあり、スキルアップができる
初期費用要問い合わせ
料金プランStarter:3,000円/月・名
Professional:9,600円/月・名
Enterprise:19,800円/月・名
Unlimited:39,600円/月・名
Unlimited+:60,000円/月・名
※税抜
無料プラン/無料トライアル無料トライアルあり(30日間)
主な機能営業活動の管理
 見込み客の管理
 取引先と商談の管理
売上予測管理
 パイプライン管理
 レポート&ダッシュボード
ワークフローとプロセスの自動化
 見積もりと契約の承認
 連携と最適化
導入企業GLナビゲーション株式会社
シンガポール経済産業省
NTTコミュニケーションズ株式会社
株式会社ネクプロ
セーフィー株式会社
など
導入社数要問い合わせ

営業活動が効率化できない原因

営業活動の効率化が進まない場合は、次のような無駄が発生している可能性があります。

  • 確度の低い見込み客に営業している
  • 内勤業務に多くの時間を割いている
  • 引き継ぎ時のミスや漏れが多い

まずは、社内にこうした無駄が発生していないかを確認しましょう。

確度の低い見込み客に営業している

成約の確度が低い見込み客に繰り返し営業していると、営業担当者の時間や労力を無駄にしてしまいます。問い合わせがあって訪問したところ、実際にはまだ検討段階にすら入っていなかったというようなケースも珍しくありません。

コロナ禍での営業コミュニケーションはメールやオンラインが主流です。このような場合は、顧客の温度感がつかみづらくアポイントが取りにくいということもあるでしょう。

事務作業に多くの時間を割いている

事務作業に時間をかけ過ぎてしまうことも、原因の一つです。商談を行おうとすると、その事前準備として契約書や見積書、業務報告書、営業日報など数多くの書類を作成しなければなりません。

こうした事務作業に多くの時間をとられることで、営業活動に割く時間が減り、効率性を阻害してしまいます。

引き継ぎ時のミスや漏れが多い

営業担当者間で情報を引き継ぐ際にミスや漏れが増えると、その確認作業に時間をとられるため営業効率が低下する原因となります。

特にリモートワークでは、対面でのコミュニケーションが減ることにより情報や資料の共有がうまくできず、業務ミスや情報の伝達漏れにつながるケースも少なくありません

リモートワークに伴って顧客管理ツールを導入したものの、現状の業務やニーズに合っておらず、社内でうまく活用できていないというケースもあります。


営業効率化を行うためのステップ

上述したような原因に心当たりのある方は、以下3つのステップで営業効率化をめざしましょう。

  1. 営業活動をプロセスごとに細分化
  2. ノンコア業務の見直し
  3. コア業務の見直し

ステップ1:営業活動をプロセスごとに細分化

営業活動における無駄を洗い出すには、普段から行っている営業活動をプロセスごとに細分化することが重要です。細かく分けて各業務を見直すことで、営業活動のどこで問題が発生しているか(ボトルネック)が把握しやすくなります。

営業活動には商談やヒアリング、アフターサポートのほか、書類作成や業務報告といった社内業務など、さまざまなプロセスが存在します。各プロセスを可視化したあと、細かい業務に視点を向け、具体的な課題を洗い出しましょう。

課題の例

飛び込み営業をはじめとする、確度の低い見込み客へのアプローチが多い
書類作成や整理に営業活動時間の70%を使用している

ステップ2:ノンコア業務の見直し

営業活動は主に「ノンコア業務」と「コア業務」の2種類の業務に分け、ノンコア業務から見直しましょう。ノンコア業務とコア業務の割合は、業務が直接売上につながる直接部門と、間接的にしか売上につながらない間接部門の比率によって異なります。

間接部門ほどノンコア業務が多く、直接部門はコア業務が多いのが特徴です。コア業務に比べてノンコア業務のほうが無駄を洗い出しやすく、無駄の削減も比較的容易に行えるため、まずはノンコア業務から効率化できないか検討すると良いでしょう。

例えば、軽費計算に自動入力システムを導入する、メール作成業務にはテンプレートを活用する、といった方法が効果的です。ノンコア業務のなかでも、現状でとくに多大な時間や労力が発生しているものから中心に見直しましょう。

ステップ3:コア業務の見直し

ノンコア業務の見直しが済んだあとは、業務が売上に直接つながるコア業務の効率化を進めます。コア業務を見直す際は、とくに「見込み客の仕分け」が重要です。

見込み客の属性や行動データから正確な成約確度を把握できれば、確度の高い見込み客から優先的にアプローチを行えるようになり、営業効率化が果たせます。この正確な成約確度を把握する方法を、「スコアリング(点数付け)」と呼びます。

ほかにもSFA(営業支援システム)やCRM(顧客関係管理)を使い、営業部門で顧客情報や営業ノウハウを一元管理する方法も効果的です。

参考:SFAとCRMの違いは?いまさら聞けない使い分けのポイントと活用のコツ | LISKUL

見込み客へアプローチしても成約につながらないケースが多い、といった悩みを抱えている場合は、システムの導入も視野に入れると良いでしょう。


営業効率化のための方法12選

営業効率化を進めるための具体的な施策について、4つのカテゴリごとに解説します。

カテゴリ施策内容
業務の見直し
  • テンプレート化で書類作成の時間を短縮する
  • 事前準備にかける時間をルール化する
  • 効率的な営業計画を立てる
  • 顧客管理
  • ハウスリストを作成する
  • 優先度の高い見込み客を見極める
  • 商談前に見込み客の温度感を確認する
  • ツール・設備導入
  • SFAツールを導入する
  • Web会議システムを活用する
  • 充実したテックタッチを用意する
  • 社員教育
  • 営業社員の意識改革を行う
  • 営業マニュアルを作成する
  • 営業日報に基づいて改善を行う
  • 業務の見直し

    まずは、書類作成や営業ルートの構築など、主に社内で行う業務の効率化をご紹介します。次の3つの施策を参考に、無駄な作業を削減しましょう。

    テンプレート化で書類作成の時間を圧縮させる

    • 事前準備にかける時間をルール化する
    • 営業ルートを最適化し効率的に回る
    • テンプレート化で書類作成の時間を短縮する

    営業活動で頻繁に使用する契約書や見積書、業務報告書などの書類にテンプレートを活用しましょう。テンプレートがあれば書類が必要になるたびに最初から作り直す必要がなくなり、書類作成にかかる時間を短縮できます。

    また、最近では書類のテンプレート化よりもさらに効率的な「書類作成業務の自動化」の技術が発展してきました。一例を挙げると、OCR(光学文字認識)というスキャナーで既存の書類から文字情報やフォーマットを読み取り、その情報をもとにRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の技術で自動的に書類をPDF化することが可能です。

    こうした業務の工夫や最新技術の活用により書類作成時間を削減した結果、営業活動に割ける時間を増やせます。

    RPAについては以下の記事で詳しく解説しています。

    参考:RPAとは?いまさら聞けないRPAの仕組みと、3つの導入メリット | LISKUL
       【2022年最新】RPAツール比較17選!プロが教える絶対に失敗しない選び方

    事前準備にかける時間をルール化する

    事前準備の時間に明確なルールを設定するのも、営業効率化の方法の一つです。

    見込み客の商談で相手としっかりとコミュニケーションをとれるよう、事前に入念な準備を行っておくことは重要です。

    しかし、事前準備に時間をかけすぎると、営業活動に割ける時間が減少してしまいます。

    インターネットであらゆる情報を検索できるようになった現在では、商談相手の詳しい情報を探すために、気付けば数時間単位で時間を無駄にしてしまうケースも珍しくありません。

    そこで、「商談前の情報収集は1時間まで」と時間を決めておくことで、検索時間を無駄にせず効率的な情報収集を行えるようになります。

    調査を始める時間、終わる時間を決めてからパソコンに向かうなど、時間への意識をより強めてみましょう。

    より徹底するなら、カレンダーやスケジュール帳に予定時間を記入する、ストップウォッチを使う、といった手もありです。

    効率的な営業計画を立てる

    オンライン商談は移動する必要がないため、通常よりも多くの営業対応が可能になりますが、アポイントを詰めすぎるのは禁物です。

    スケジュールに余裕がなくなると、情報処理が追いつかなくなるかもしれません。

    また、ダブルブッキングが発生し、顧客へ迷惑をかけるだけでなく信用を失う可能性もあります。

    オンライン商談のアポイントを取るときは、「業務の時間」と、予定外の仕事やトラブルに対応できる「空白の時間」を確保しておきましょう。

    空白の時間があることで、突発的な依頼にも対応でき、精神的にも余裕が生まれます。

    外回りの営業を行う場合は、いかに効率の良いルートで営業先を回れるかが重要になります。

    効率的に営業先を訪問できるよう、事前に最適な営業ルートを構築しておきましょう。

    営業ルートを最適化するためには、訪問範囲をエリアごとに細分化することが大切です。

    見込み客情報を地域ごとに分けるか、同じエリアの見込み客にまとめてアポイントメントをとることで効率性が高まります。

    顧客管理

    適切な顧客管理を行うことで、正確な成約確度の把握やアプローチすべき見込み客の優先順位付けが可能になります。

    次の3つの施策を参考に、適切な顧客管理を行い、営業効率化を進めていきましょう。

    • ハウスリストを作成する
    • 優先度の高い見込み客を見極める
    • 商談前に見込み客の温度感を確認する

    ハウスリストを作成する

    ハウスリストを作成することで、属人的な営業活動を防止したうえで効率的な営業活動を行えるようになります。

    ハウスリストとは、マーケティングや営業活動によって収集した見込み客や顧客の総合的な情報のことです。
    ハウスリスト とは

    企業名や連絡先だけではなく、業種や役職、獲得経路、接触履歴など、営業活動に結び付くあらゆる情報を記載する点に特徴があります。

    作成したハウスリストを営業部門全体で共有することで、営業担当者は客観的なデータに基づく効率的な営業活動を行えるようになり、勘や経験を頼りにした属人的な営業活動から脱却できます。

    優先度の高い見込み客を見極める

    営業効率化を進めるには、成約確度の高い見込み客に絞ってアプローチを行うことが大切です。営業活動では、見込みの薄い相手へ手当たり次第にアプローチしても成果は高まりません。

    見込み客の成約確度を確かめる場合、「連絡先の情報しか保有していない人」「自社サイトで資料をダウンロードした人」といったように、まずはステージごとに見込み客を分類します。

    そのうえで、どのステージの見込み客が成約につながりそうかという観点から優先順位をつける方法が効果的です。

    商談前に見込み客の温度感を確認する

    各営業担当者が商談前に見込み客の温度感を把握することも大切です。事前に見込み客の温度感がわかっていれば、限られた商談時間のなかで、効率良く適切な提案を行えるようになります。

    温度感の確認方法としては、例えば問い合わせ後に商談につながるケースだと、公式ホームページの問い合わせフォームに「商談時に質問したい内容」といった項目を設置する方法が有効です。

    ほかにもアポイントを取る際に、見込み客が気になっている点を直接質問して温度感を確認する方法もあります。

    ツール・設備導入

    予算に余裕がある場合は、次の3つの施策を参考にツールや設備の導入を検討してみましょう。導入したツールや設備をうまく使いこなせれば、大幅な営業効率化が期待できます。

    • SFAツールを導入する
    • Web会議システムを活用する
    • 充実したテックタッチ(ITを駆使した顧客対応)を用意する

    参考:【2024年版】セールスイネーブルメントツールおすすめ26選を比較!口コミも紹介 | LISKUL

    SFAツールを導入する

    SFA(営業支援システム)は、営業日報の共有や営業活動分析といった営業活動に役立つさまざまな機能を搭載したツールです。

    営業に関するデータを可視化・保管することができるSFAは、営業効率化において重要な役割を果たします。

    SFAツールを導入することで次のようなメリットが生まれます。

    • 最適な営業プロセスへ改善が可能になる
    • ノウハウやデータを効果的に活用できる
    • 出先から情報を入力し無駄を省ける

    SFAツールの種類は幅広く、国内や海外を問わず数多くの製品がリリースされています。

    ツールによって機能や価格が大きく異なるため、まずは使用目的を明確にしたうえで、次の3つのポイントを参考に適切な製品を選び分けましょう。

    • 料金と必要な機能とのバランス
    • 使いやすさやカスタマイズ性
    • サポート体制

    SFAについては以下の記事で詳しく解説しています。

    参考:営業管理の効率を上げるSFAとは?導入メリットや事例、おすすめツール5選を紹介 | LISKUL
       【2024年最新版】SFAツールおすすめ10選を導入社数順で比較! | LISKUL

    Web会議システムを活用する

    Web会議システムを活用すれば、今まで対面で行っていた商談やヒアリングをWeb上で完結でき、移動時間やコストを大幅に削減できます。インターネットを通じて遠隔地から映像や音声をやり取りできるWeb会議は、新型コロナウイルス感染予防対策として多くの企業で取り入れられるようになりました。

    近年では、音声認識機能が搭載されたWeb会議システムも出ています。

    音声認識機能を活用して参加者の発言をリアルタイムで自動的にテキスト化しておけば、それを議事録として使用することも可能です。

    このようにWeb会議システムを導入すると、営業効率化につながるのはもちろん、次のようなメリットが生まれます。

    • 移動時間や場所確保などの手間を減らせる
    • 交通費や会場費のコストを削減できる
    • 場所を問わずに商談や会議に参加できる
    • 多様な働き方の実現につながる
    • 音声認識機能で議事録の作成時間を短縮できる

    以下の記事では、Web会議システムの選び方と、オンライン営業で成果を上げるポイントを詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

    参考:【2022年版】Web会議システム15選を厳選比較!選び方のポイントも伝授 | LISKUL
       オンライン営業とは?成果を最大化する2つのポイントと9つのコツ | LISKUL

    充実したテックタッチ(ITを駆使した顧客対応)を用意する

    テックタッチを充実させることも有効です。テックタッチは、カスタマーサクセスにおける顧客対応モデルの一つで、お客様と個別の会話をすることなくメールやWebサイトなどで情報を提供する方法です。代表的なテックタッチの例としては、チャットボットや自動応答メール、プッシュ通知などの種類があります。

    社内にテックタッチを導入すると次のようなメリットが生まれます。

    • 不要な問い合わせを減らせる
    • 確度の高い見込み客にじっくりアプローチできる
    • 少ない人員で広範囲への対応が可能になる

    自社サイトに問い合わせを行うユーザーは、そのすべてが見込み度が高いわけではありません。見込み度の低い一人ひとりのユーザーに対応していたのでは、営業効率が下がってしまいます。

    そこで、例えば問い合わせページにチャットボットを導入することで、確度の低いユーザーにはAIが対応し、見込み客になりうるお客様だけに集中して対応できるようになります。

    社員教育

    最後に社員教育における営業効率化の施策をご紹介します。

    • 営業社員の意識改革を行う
    • 営業マニュアルを作成する
    • 営業日報に基づいて改善を行う

    営業社員の意識改革を行う

    営業効率化の具体的な施策を実施する前に、まずは営業社員一人ひとりの意識改革を行うことが重要です。

    たとえ最先端のITツールの導入や業務プロセスの最適化を行ったとしても、営業社員の効率化に対する意識が欠けていると十分な効果は期待できません。

    そのため、研修を実施して営業効率化の必要性や意義を周知するほか、動機づけとなるインセンティブを与えるような工夫が必要となります。

    営業マニュアルを作成する

    営業マニュアルを作成しておくと、業務の引き継ぎや新人教育にかかる時間を削減できるため、営業効率化につながります。

    営業マニュアルには次のような項目が含まれます。

    • 商談における会話の進め方
    • 商品のアプローチ方法
    • 見込み客や顧客の管理方法
    • 商談時のマナー
    • 挨拶や身だしなみのマナー

    また、属人化した社員教育を抑制できるのもマニュアル化のメリットです。例えば、優秀な営業社員のノウハウをマニュアルによって共有することで、ほかの営業社員の質を底上げできます。

    営業日報に基づいて改善を行う

    営業効率化を進めるためには、営業日報に基づいた業務の改善を行うことも大切です。

    営業日報には、その営業担当者の1日の行動がすべて記載されているため、各業務の無駄を的確に見つけ出せます。

    業務の無駄な箇所を洗い出す際は、営業日報を上司に提出し、本人だけではなく上司から提案を受けることで作業がよりスムーズになります。

    営業日報のフォーマットに決まりはありませんが、次のような項目を立てるのがおすすめです。

    • 今日の目標
    • 1時間単位の業務内容
    • 今日の成果
    • 振り返り(商談での相手の反応や現在の目標達成度など)
    • 翌日の訪問スケジュール
    • 翌日の目標

    営業効率化を成功させるポイント3つ

    企業が確実に営業効率化を果たすためには、具体的な施策だけではなく成功に導く考え方も知っておきましょう。

    1. マッピングや業務可視化ツールで業務を見える化する
    2. 小~大までの目標を設定する
    3. 営業活動を分析し業務の無駄や課題を検証する

    ここでは成功のポイントを3つに分けて具体的に解説します。

    ポイント1:マッピングや業務可視化ツールで業務を見える化する

    営業効率化を行うためには、業務全体を可視化させることが重要です。

    業務が可視化されることで無駄な作業が明確となり、さらにその情報を部門全体で共有できるようになるため、営業効率化を進めやすくなります

    業務を可視化する場合は、マッピングや業務可視化ツールが便利です。具体的には、次のようなものがあります。

    • 業務プロセスの全体像や関係性を表示させる「プロセスマップ」
    • 社員全員の不足しているスキルを明確にする「スキルマップ」

    営業社員が個別に抱えている業務や各業務に対する必要時間など、こうした情報を詳細に洗い出すことで、適切な課題の発見と対策の考案が可能です。

    ポイント2:小~大までの目標を設定する

    営業効率化のためには目標を設定することが大切ですが、「大・中・小」と3段階に分けて目標を設定しておくと、進捗状況を管理しやすくなります

    大きな目標を設定する場合は、仕事の全体像をイメージしながら具体的な数値をあてはめましょう。

    例えば、「新規顧客の獲得件数を前期比120%にする」といった具合です。

    そして大きな目標を達成するために中規模の目標を、中規模の目標に到達するための小さな目標を設定しましょう。

    上記のように大きな目標を設定したとすると、次のように小~中規模の目標を定めることができます。

    • 大きな目標:新規顧客の獲得件数を前期比120%にする
    • 中規模の目標:月間訪問件数を10件から15件に増やす
    • 小さな目標:訪問件数を増やせるよう書類作成時間を20%削減する

    参考:営業目標を確実に達成する営業計画の立て方・書き方・よくある失敗例 | LISKUL

    ポイント3:営業活動を分析し業務の無駄や課題を検証する

    日々の営業活動を分析し、PDCAを回して営業効率化の成果を検証することも重要です。

    SFAやCRMを使い、商談率や受注率、成約につながった要因などのデータを収集し、効果検証を行いましょう

    PDCAの手順としては、まず訪問回数が多いのに受注につながらないといった業務の無駄や、リード情報の質が悪いといった課題を見つけます。

    その業務の無駄や課題に対して、「受注率が低いのなら見込み客の確度を明確にする」といった仮説を立てたうえで解決策を実行しましょう。


    営業効率化ツールに関するよくあるご質問

    営業効率化ツールの導入を検討中の方に役立つQ&Aをまとめています。

    Q.営業効率化に役立つツールの種類は何ですか?

    A.SFAツールやCRM(顧客関係管理)ツール、メール自動化ツール、データ分析プラットフォームなどがあります。

    参考:【2024年最新版】SFAツールおすすめ10選を導入社数順で比較!
       【2024年最新版】CRMツールおすすめ14選を導入社数順で紹介!
       【2024年最新版】メール配信システムおすすめ20選を比較!口コミも紹介

    Q.営業自動化ツールの主な機能は何ですか?

    A.リード生成、顧客接触の自動化、メールキャンペーンの管理、フォローアップの自動化など、繰り返し行う営業活動を自動で行う機能が含まれています。

    Q.営業効率化ツールの料金相場はどのぐらいですか?

    A.全体の相場は不明ですが、LISKULでリサーチしたサービスの中では、9,468円が月額料金の平均値でした。初期費用が存在する、費用項目が要問合せであるサービスもございますので、利用前に提供元へ詳細をご確認ください。

    Q.営業効率化ツールのセキュリティ対策にはどのようなものがありますか?

    A.データ暗号化、アクセス権限の管理、セキュリティ更新とパッチの定期的な適用が一般的です。

    Q.営業効率化における最新のトレンドは何ですか?

    A.AI(人工知能)の活用、ビッグデータの解析、モバイルファーストのアプローチ、顧客体験のカスタマイズがトレンドにある傾向が伺えます。


    まとめ

    本記事では、営業効率化ツールおすすめ9選と、営業活動を効率化する方法を紹介しました。

    改めて、営業効率化を成功させるポイントも知っておきましょう。

    (1)マッピングや業務可視化ツールで業務を見える化する
    (2)小~大までの目標を設定する
    (3)営業活動を分析し業務の無駄や課題を検証する

    まずは、ハウスリストの作成や営業計画の見直しなど、簡単に始められる部分から施策を実行していきましょう。

    徐々に施策を推し進め、PDCAによって改善をはかることで、より少ないコストで高い成果を生み出せる営業部門へと生まれ変わります。

    本記事の情報を参考に、自社にフィットする営業効率化ツールを見つけ、営業効率化の実現に役立ててください。

    参考にしたサイト

    HubSpot(ハブスポット)|貴社のビジネスに最適なCRMソフトウェア、ツール、リソースをご提供します
    kintone(キントーン)- あなたの「その仕事に」
    「真」のSFA – AI秘書が営業現場の一人ひとりをアシストするSFA(Sales Force Assistant)
    Sansan – 営業DXサービス
    定着率は高いですか? | 営業管理ツール顧客管理ツールならGENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)
    【公式】eセールスマネージャー| ソフトブレーン株式会社
    Adobe Marketo Engage – マーケティングオートメーション(MA)基盤 | Adobe
    Mazrica Sales(旧Senses): 現場ファーストでビジネスの成長を支援するAI搭載のSFA/CRMツール
    Sales Cloud (セールスクラウド) | AIを駆使したセールスソリューション&ソフトウェア—営業向けSalesforce – セールスフォース・ジャパン