LINEのビジネス活用例10選と成果を出すための3つのコツを解説

LINE公式アカウント(LINE@)を活用して集客・運用に成功させている企業が多く存在します。

しかし、「LINE公式アカウントは本当にビジネス活用に向いているのか」「自社でも利用すべきか」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではその成果を出した事例をいくつかご紹介します。そして、それらから見えるLINEの特徴をもとに、導入時には何をすればより効果的なのか事例を交えてお教えします。

参考:LINE運用成功の秘訣は「友だち1000人を最短で集める」

筆者は、本記事の執筆にあたり、企業アカウントを200近く登録しました。その中で「おっ!」と思うようなアカウントには共通点がありました。この一ユーザとしての経験をもとにお教えします。

【今企業が押さえるべきSNSマーケティング】LINEビジネス活用ガイド

※注意:「LINE@」は2019年4月に統合され「LINE公式アカウント」に名称が変わっています。最新情報は以下の記事にて解説しています。

目次


LINE公式アカウントをビジネス活用すべき理由

LINE公式アカウントをビジネス活用すべき理由は5つあります。

  • ユーザー数が多い
  • メールマガジンよりも開封率が高い
  • チラシやDMと比べ情報をタイムリーに効率良く伝えられる
  • 再来店や購買を促進して、リピーター獲得につながる
  • 無料で始められる

「LINE」を利用しているユーザーは、国内で9,200万人(2022年6月末時点)もいます。LINEをコミュニケーションツールとして普段から利用しているユーザーが大多数であるため、企業がLINE公式アカウントを開設すれば、より多くのユーザーとコミュニケーションしやすくなります。

また、LINE公式アカウントの料金プランの中に「フリープラン」があるため、メッセージ送信数が毎月1,000通以下であれば無料で使用することができます。

初期費用をかけずに幅広いユーザーとコミュニケーションが取れるため、集客・運用の成果を高めたい企業であればLINE公式アカウントをビジネス活用することがおすすめです。

参考:LINE公式アカウントで集客に成功するためのポイント5つと事例を紹介


参考にするべきLINE公式アカウントの活用事例10選

LINE公式アカウントをビジネス活用していきたいという方が参考にすべき事例を10選紹介していきます。

実際にLINE公式アカウントを通して成果を出している事例ですので、どのように使用していけばいいか参考になります。

1. お得なメッセージ配信で、新規顧客の再来率は2倍に!
美容室『Lani hair』の事例

人気サロン「Lani hair」では、LINEでお得なメッセージを配信したことで、新規顧客の再来率が2倍へと飛躍を遂げました。(参考:LINE@で店舗への集客を継続的に増加!事例に学ぶ効果的な配信のコツ

その内容とは、空席の目立つ「平日13時」に「本日限定トリートメントサービス/パーマ・カラーのお客さま、話題のオイルのトリートメントを無料で施術」というメッセージを送るというもの。すると、4時間のあいだに5名ものお客様が来店されたそうです。

また、新規顧客の3ヶ月以内の再来数が8人から16人という2倍にまで伸びました。

参照:新規再来率を2倍にしたLINE@活用法とは! : 美容室と美容師のためのLINE@活用法

2. LINEメッセージによるキャンペーン告知で、5,400万円を売り上げた!百貨店『大丸松坂屋』の事例

百貨店『大丸松坂屋』は、店舗でのキャンペーン告知をメッセージで行うことで、5,400万円という売上合計金額を叩き出しました。

来店した先着1万名と1,000円以上の買い物をした先着1万名にそれぞれプレゼントするという企画でした。8,200枚の買上レシートを集計したところ、売上合計金額は5,400万円にものぼり、1レシートあたりの単価は約6,600円だったとのこと。

この事例からは、LINEでの訴求は若年層に対してのみならず、高い年齢層にも有効だとうかがえます。顧客ターゲットを高い年齢層に設定されている店舗でもLINEの活用は効果的でしょう。

参照:1万人超の来店で5,400万円の売り上げ!LINEはスマートフォンのメルマガとなるか【第5弾:大丸松坂屋】 (1/4):MarkeZine(マーケジン)

3. ユーモアあふれるLINE公式アカウントの スタンプ配信で売上10%増! 飲食店『しゃぶしゃぶ温野菜』の事例

飲食店『しゃぶしゃぶ温野菜』は、オリジナルキャラクターのスタンプ配信によって、おもに女性客を取り込み売り上げ増に成功しました。

『しゃぶしゃぶ温野菜』は伸び悩んでいた知名度のアップを図るべく、ユニークなキャラクターのスタンプ配信に打って出ました。

これが功を奏し、「友だち」登録を3倍にも増やし、売上の10%増に結びつきました。

参考:LINEでの集客の成功事例と口コミの起こし方 | All About News Dig(オールアバウト ニュースディグ)

4. お得なクーポンを配信しただけで、荒天の日に30人もの集客! ファストフード店『ナポリス ピッツァ&カフェ』の事例

窯焼きピッツァのファストフード店『ナポリス ピッツァ&カフェ』では、悪天候の日にお得なクーポンを配信することで、顧客を呼び込み確かな売上を上げています。

「悪天候にもかかわらず、3万円もの売上を上げました」というのは、警報が発令された日の朝、「ホットコーヒー無料プレゼント」と題した1日限定のクーポンを配信したためでした。
「友だち」300人のうち30人がこのクーポンを利用。強みである即時性のプッシュ型メッセージを持つLINEだからこそ、悪状況にでも臨機応変に対応でき、売上増という成果に結びつきました。(参考:サイトやアプリの利用率UP!無料・有料のプッシュ通知サービス7選

参照:LINE@でお店をPRする方法:LINE@は、売り上げ増に直結する強力なネット戦略 (2/2) – Business Media 誠

5. 定期的に大胆なクーポンを配布することで、月間平均10%の売上増に成功! 一般財団法人『うどんミュージアム』の事例

全国のご当地うどんが食べられる『うどんミュージアム』では、LINEでのクーポンを活用して、集客することに成功しました。

全国のご当地うどんが食べられる「うどんミュージアム」は、LINE@を積極的に集客活用しています。毎月1~3回ほどの頻度で実施している、友だち限定の「無料プレゼント(試食)」企画において、成果を上げています。

例えば、2014年2月の「LINEのお友だち限定!伊勢うどん無料プレゼント」企画は、12日までに8500人の友だちのうち、239人が利用しました。うどん一杯の注文を利用条件としたため、33万4600円、月間平均10%増の売上増加となりました。

もちろん、無料で提供することに対する利益面は心配されるところです。しかし、本事例のように条件を付けたり、対象を子どもとすることで親の同伴を狙ったりする等、無料提供をフックに工夫次第で利益を担保しつつ、ユーザを店舗に誘導することが可能とした事例と言えそうです。

参考:2014年4月号 販促会議 中小店舗でもO2Oできる!「LINE@」のアイデア活用事例

6.LINE@ユーザへのアンケートで、イノベーションを起こせる! エンタテインメント商品を扱う『ワンダーコーポレーション』の事例

書籍、CD、DVDなどのエンタテインメント商品を扱う『ワンダーコーポレーション』は、リサーチページのアンケートを利用することで、企業全体の課題が浮き彫りになったようです。(参考:ネットリサーチとは?調査方法・価格別にリサーチ会社11社を比較

LINE@の機能のひとつであるリサーチページのアンケートを実施。それは、サービスクオリティや商品の豊富さなどの項目ごとに満足度を問うものだったといいます。これにより、店舗ごとの改善点が把握できるようになったとのこと。

何より驚きだったのがその回答率。2、3%を想定していた回答率は、それをはるかに上回り、14%超だったのです。
“LINE”という、より簡便なツールだからこその回答率でしょう。顧客の声を聞くための効果的な手法と言えます。

参考:回答率14%超え! 『WonderGOO』を展開する企業のアンケート活用法をインタビュー : LINE@公式ブログ | LINEの法人・ビジネスアカウントを使った集客のコツ

7. 7年で集めたメルマガ会員数を たった9ヶ月で超えた! リラクゼーションサロン『リラクゼ』の事例

関東圏内に20店舗ほどを展開しているリラクゼーションサロン『リラクゼ』では、LINE@の導入で、女性を中心に効果的な顧客の囲い込みに成功しています。

高い費用対効果が見込めるとしてLINE@を導入したところ、7年かけて集めたメルマガの会員数をたったの9ヶ月で追い抜きました。(参考:メルマガとは?顧客獲得・育成のための活用法と基本・コツを解説!

店頭ではメルマガ、LINE@どちらも登録方法が案内されますが、メルマガの登録率は1%未満。それに対してLINE@の登録率は10%以上と、予想以上の数値を上げています。

これは、LINEが私たちのコミュニケーションツールとしていかにハードルの低いものかわかる事例です。LINE@はまだ発展途上なため、今後はさらなる登録率が期待できるのは間違いありません。どれほどのファンを獲得できるかは未知数と言えるでしょう。(参考:メール配信システム一覧 ≫

参考:9ヶ月でメルマガの会員数を抜いた! リラクゼーションサロンのLINE@活用手法とは : LINE@公式ブログ | LINEの法人・ビジネスアカウントを使った集客のコツ

8. LINE@登録時にクーポンをつけることで、客単価アップ! 下着を中心とするファッションブランド『ピーチ・ジョン』の事例

女性向けの下着を中心とするファッションブランド『ピーチ・ジョン』は、LINE@の「友だち」登録時に割引クーポンをつけることで、客単価のアップという成果を上げています。

「LINE@の登録で、5000円以上お買い上げの方は500円OFF」と案内をすることによって、もう1点をお買い上げしてくれるそうです。

こうしたことにより、顧客一人当たりの単価は上がっているそうです。さらには割引クーポンのみならず、チラシを直接お客様に渡すことでLINE@の登録数が急激に伸びたようです。(参考:チラシのデザインで損してない?反響を出すための4つのコツ

参照:チラシを渡し始めたら友だち急増! ピーチ・ジョンに学ぶLINE@運用方法 : LINE@公式ブログ | LINEの法人・ビジネスアカウントを使った集客のコツ

9. 3ヶ月で8000人を超える友だちが登録した インターネット&カフェ『ワイプ』の事例

インターネット&カフェ『ワイプ』は、クーポンをつけることで、飛躍的に「友だち」を獲得できるようになりました。(参考:中小企業のLINE@運用成功の秘訣は「友だち1000人を最短で集める」

LINE@導入の1ヶ月目は、店内でのポスターでのみの告知をしていましたが、登録数が伸び悩んでいました。
そこで、追加時に「入会金無料」や「100円OFF」のクーポンをつけるという施策を実践しました。すると驚くことに、飛躍的に「友だち」登録数が伸びたようです。

さらにクーポン利用率も、メルマガでは5%以下だったのに対して、30%以上ものお客様が利用されているとのことです。(参考:メール配信システム・サービス12選|メルマガの配信・分析に最適なツールとは?

参考:3ヶ月で8300人友だち獲得! インターネットカフェのLINE@運用ノウハウとは : LINE@公式ブログ | LINEの法人・ビジネスアカウントを使った集客のコツ

10.コミュニケーション手段をLINE@に代えて、電話対応コストが約1/5まで削減した『株式会社セントメディア』の事例

ここまで売上アップにつながった事例を紹介しましたが、ここではLINE@でコストダウンを行った事例を紹介します。

保育士を中心に人材派遣を行う株式会社セントメディアは、登録した保育士への対応にLINE@を用いることで、担当者のメール・電話対応コストを削減しました。

LINE@はURLを送るだけで簡単に「友達登録」が可能です。わざわざメール設定をしてもらう必要はありません。電話だと折り返しが必要であったり、居留守をつかわれる場合もあります。

「コミュニケーションが取りやすい」「関係を構築しやすい」というLINE独自の特徴もあり、電話やメールを用いるよりも連絡が取りやすいのです。

このように、LINE@でコストカットを行うこともできます。

参考:LINEのマーケティング戦略、おすすめの運用方法5選! | syncAD(シンクアド)| Web広告・デジタルマーケティングのいまをお届けするメディア


連携ツールの活用で「自動応答」「自動予約」なども実現可能に!

この手の施策は低予算で実施できる反面、運用リソースは気になるところです。しかし、最近では連携ツールを活用することで、以下のようなことを容易に実現することができるようになりました。

▼連携ツール活用でできることの一例

  • 予約受付・注文
  • 問い合わせ自動応答
  • 買取り査定

LINE@と連携ツールを組み合わせた事例を紹介します。

LINE@と連携ツールで業務効率化!ボット対応でメールの問い合わせを50%減した「株式会社はぐくみプラス」の事例

「妊娠・育児中の方、妊活中の方」に向けてサプリメントや化粧品のEC事業を行っている株式会社はぐくみプラスは、LINE@と連携ツール「CScloud」を用いることで毎日数百件あったメール問いあわせを50%減らしました。

ECサイトではWeb上での接客が顧客の継続率につながります。CSに関わる一部をLINE@とCScloudで自動応答にすることで、顧客対応の負担を減らしたのです。結果、それまでCSに関わっていた方々もマーケティング施策に挑戦できるようになりました。

LINE@は売上を上げるだけでなく、連携ツールを活用することでさらに効率化・成果アップを期待できます。

参考:LINE@の1:1トークに特化した顧客対応ツール CSクラウド

CSクラウドのような定型的な応対業務・コストを削減をする連携ツールは「チャットボット」と呼ばれています。以下の資料でLINE公式アカウント(旧LINE@)へノンプログラミングで手軽に実装できる「hachidori」というチャットボットを紹介しています。合わせてご覧ください。

参考:プログラミング不要のチャットボットツール「hachidori」


LINEビジネス活用で成功するための3つのコツ

上記で紹介した事例をもとに、LINE公式アカウントのビジネス活用で成功するためのコツを3つ紹介いたします。

  • クーポンやキャンペーンなど、お得な情報をメッセージで配信する
  • テキスト以外でもコミュニケーションを取る
  • 他のコミュニケーション手段からLINE公式アカウントに変更する

参考:集客・売上アップに役立つおすすめLINE公式アカウント事例10選

クーポンやキャンペーンなど、お得な情報をメッセージで配信する

事例からもわかる通り、ユーザーにとってお得なクーポンやキャンペーン告知をLINE公式アカウントで行うようにすることで、登録者数が増え、結果的に売上アップにつなげやすくなることがわかります。

本来、LINE公式アカウントの友だち登録は面倒であるため、ただ促すだけでは登録してくれる方は多くありません。

しかし、LINE公式アカウントでお得な情報を流すことによって、積極的に友だち登録をしてくれる人を増やすことができます。

また、定期的にクーポンやキャンペーン告知を行うことで、継続的に購買してくれる方が増え、結果的に売上貢献につなげることが可能です。

このように、友だち登録をするだけでユーザーにとってメリットにつながるような施策を行うことが、ビジネス活用する上での重要なポイントです。

テキスト以外でもコミュニケーションを取る

メッセージ配信は基本的にテキストになりますが、LINE公式アカウント特有のスタンプなども利用することで、それをきっかけに友だち登録・認知してくれるユーザーを増やすこともできます。

『しゃぶしゃぶ温野菜』の事例では、オリジナルキャラクターのスタンプ配信によって、おもに女性客を取り込むことに成功しました。

LINEではオリジナルのスタンプを作成することができるため、スタンプが欲しいユーザーの獲得や企業・店舗の認知につなげることができます。

他のコミュニケーション手段からLINE公式アカウントに変更する

『株式会社セントメディア』の事例のように、既存のコミュニケーションツールからLINE@に変えることで対応コストを削減しやすくします。

やり取りがしやすいLINE公式アカウントをコミュニケーションツールに使用することで、メッセージ配信作業における負担を軽減させることができます。

また、ユーザーの中には、メールよりもLINEの通知をチェックする方が一定数います。

そのため、LINE公式アカウントを活用することで、今までメール配信をしても気づいてもらえなかったユーザーから反応をもらいやすくなります。


まとめ

以上、LINEで成果を出した事例をいくつか挙げました。
どのような特徴をもつ企業・店舗が成果を出す傾向にあるのでしょうか。リストアップをしてみます。(参考:ECと店舗の売り上げ最大化!オムニチャネルの事例と導入する3つのメリット

・若年層、特に女性をターゲットとしている
・ブランド力がある
・低価格な最寄品を扱う
・回転率を重視している

ではどのような施策を打てば、ユーザに響くのでしょうか?
飲食店『しゃぶしゃぶ温野菜』の事例にあるように、女性は新しいものに感度が高いので、LINE特有のスタンプを作成すると利用される可能性は高いです。そうすると認知度は上がります。

ただしスタンプの配信はLINE公式アカウントのみのサービスで、「結構いいお値段」がします。手が届かないという方は、この心理を利用して新商品の告知をしてみてはいかがですか。LINEメッセージやタイムラインで告知すると食いつきがいいでしょう。

では『大丸松坂屋』のようにブランド力のある企業はどうでしょうか。LINEはユーザへ確実にリーチするため、キャンペーンをLINEメッセージで打ち出すだけでも十分に成果を上げられますが、商品の価格帯によって施策を考えるとより効果的です。

低価格のモノを販売している店舗ならば購買頻度を、比較的高価格のモノを販売している店舗ならば購買点数を上げるように施策を実践されると、より売り上げを伸ばすことはできます。

美容室『Lani hair』はLINEを上手に活用した優良な事例と言えます。
飲食店、美容室やサロンなどの回転率を上げたい企業・店舗では、お客様の来店が比較的少ない平日昼間や悪天候の日を狙ってクーポンを打ち出すことは効果的でしょう。これは即時性の高い、つまりメッセージがすぐに届くLINEだからこそ有効だと言えます。
LINEの強みはユーザへの訴求力が高いコミュニケーションインフラということです。このため、店舗へ誘導するO2O(オンライン・ツー・オフライン)には最適です。(参考:OtoO活用事例を紹介!最新25選

LINEは今も登録者数が伸びており、コミュニケーションインフラとしても、広告媒体としても重要な役割を果たすことが予想されます。
今後ご利用される際には、ぜひ上記事例をご参考に、LINEを活用いただければと思います。

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